風を感じて(着物の不思議)

風を感じて(着物の不思議)

2023.12.06
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カテゴリ: 着物を楽しむ


こちらの大島は、12マルキ18算 有色、植物染め
糸が細く、柔らかく、しなやかなのが特徴。そして軽い。

大島は5マルキ、7マルキ、9マルキが主に流通していますが、このマルキってどういう意味?

*絣を作る時にタテ、ヨコに糸に含まれる絣糸の糸の本数をマルキと言う単位で表す。
1マルキは絣糸80本なので、
7マルキ 560本
12マルキは960本という計算になる。

*算(よみ)とは
算とは、筬(おさ)密度のことをいい、1cm間の筬の羽と羽戸の隙間の数をいいます。
経糸の本数は
13算ー1040~1088本
15.5算ー1240~1296本
18算ー1440~1508本

数が増えるほど、同じ反物巾の間に沢山の糸が入るので、当然糸は細くなる。
これで絣を織っていくのは途方もない仕事ですね。


Tの字の絣は「カタス」と言って絣糸の柄合わせは経タテ糸、ヨコ糸それぞれ1本で済みます。
一方、十の字絣の場合は「元(モト)」絣といい、タテヨコ糸それぞれ2本づつ絣を合わせます。
という事は、2本合わせる「元」絣のほうが、何倍も手間と時間がかかります。
カタスで織られた9マルキの大島紬より、モトで織られた7マルキの大島紬の方が
高価になる場合が多々あるそうです。
たしかに、絣の構成法と絣の本数や柄が同じ大島で比べれば、マルキが多い方が
高価になると思いますが、一概には言えないようです。

また、大島紬の廉価品は経糸の本数を減らして13算(1040本)で織られています。
15.5算と比較するとどうしても薄っぺらい印象で、地風が劣ります。
糸の密度が単純に低くなっただけですので透け感があります。
これらも立派な大島紬といえますが、経糸、緯糸のバランスがきっちり合っていない粗悪品は生地を引っ張ると絣がずれることもありますので、注意が必要だそうです。

一概に大島紬といっても沢山のお物が出回っています。
信用のおける呉服店で、自分の眼で確かめ、納得のいくものを購入したいですね。

12マルキの大島紬は、1反織るのに3~5年かかり、
織り手の方も奄美でも1人2人しかいないようです。
希少価値の為、なかなかお目にかかれないのが現状のようです。

自分の持っている大島紬も、リサイクルの反物で、紙のようにパリパリしたものもあります。
これが大島?
と着物を始めた頃に思いました。

本物はしなやかで、肌さわりも良く、軽い。
まずは本物に触れてみる事が大切ですね。





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Last updated  2023.12.06 21:00:10
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