安倍首相が「官房機密費あるから、いくらでも出す」…馳浩の五輪招致買収工作発言で改めて注目される「官房機密費」の不正な使われ方|LITERA/リテラ (lite-ra.com)
汚職
事件で多数の逮捕者を出すなど「負のレガシー」を遺した2021年の
東京五輪
大会。しかも、ここにきて、
自民党
の東京五輪招致推進本部長を務めた馳浩・石川県知事から、とんでもない証言が飛び出した。
馳知事は17日、都内で開かれた会合で講演をおこなったのだが、その際、東京五輪の招致活動時に
安倍晋三
・ 元首相から「必ず勝ち取れ。カネはいくらでも出す。
官房機密費
もあるから」と告げられたと発言したのだ。
さらに、
安倍首相
から檄を飛ばされた馳氏は、国際
オリンピック
委員会(
IOC
)の委員たちの選手時代などの
写真
をまとめた1冊20万円もの豪華アルバムを、100人あまりいた委員の全員分を作成。馳氏は「それを持って世界中を歩き回った」と述べたのだ。
東京五輪組織委員会
の前会長である 森喜朗
・元首相が政界入りを口説きプロレスラーから転身させた“秘蔵っ子”であり、馳氏が本部長となった自民党の招致推進本部も安倍首相直属の組織として設けられたもの。つまり、馳氏は森と安倍が主導した五輪招致の実行部隊長という役割であり、IOC委員への買収工作を担ってきた可能性はきわめて高い。
しかし、この発言で注目すべきは、馳氏がIOCの倫理規定に反するような不正をおこなっていたというだけではない。最大の問題は、この賄賂工作に安倍首相が「官房機密費を使うよう指示していた」ことを、証言したことだ。
官房機密費は官房長官の裁量で機動的に使える予算で、国庫から引き出される金
でありながら、その多くが 領収書不要、支払い先を明かす必要もなしという「ヤミ金」
「究極の ブラック
ボックス」というべき状態にあるもの。当然、国民の 税金
が適正な支出であるかどうかもわからない不透明なかたちで使用されていることに対しては批判の声があがってきた。 とくに、 安倍政権
時代は安倍元首相や 菅官房長官
が、官房機密費を国家の利益のためなどではなく、自分の政治的工作のために湯水のように使っているという疑惑が指摘されてきたが、
今回の馳氏の発言で、それが事実であることが裏付けられた、と言ってもいいだろう。
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