December 5, 2007
カテゴリ： 雑談★★★
（マンスリィ書評 前回
の続き）
『誰も知らなかった賢い国カナダ』８８０円。
ドルカナは反発が始まってる（米ドル高カナダドル安）けど、国として素晴らしすぎて、長期的に見ればまだまだ買いたいカナダ。
アメリカとカナダは全然違うよ。
双子の赤字と双子の黒字の違いもあるし、社会保障制度とかも全然違う（もちろんカナダのほうが良い）。
『２００３年、日本国破産（海外編）』１４００円。
ニュージーランドがあるさっ！［笑］。
爆笑浅井隆の煽り本。
彼の本は何冊か読んでいるけれど、とにかく何が何でも日本国破産にもっていく。
特に古い本から読むと、２００３年に破産する！と言っていたと思ったら、次に出た本で０４年だ！０５年だ！とタイムリミットが伸ばされていて楽しい。
０７年現在、破産の兆候は全く見えないけれど、１１年が危ないらしい[笑]。
夢があって、嫌いじゃないけどね。
ただニュージーランドはカナダ以上に良い国で、大自然最高、対日感情極めて良好（オークランドの中高生の８割以上が第二外国語に日本語選択とか）、治安が世界一良くテロ・紛争から無縁（地理的に隔絶された島国だし）、不動産価格が日本の１０分の１、高金利で銀行預金が日本だとほぼ利率０だけど、５，５パーセント（執筆時より今はもっと上がってる）、ってな感じだ。
将来移住します。断言［笑］。
『人口減少デフレは始まっている』１７８５円。
こちらも煽り系だけど、数字データ豊富で緻密な感じ。
縦書き漢数字を連発してくるから眠くなって、読むの断念したけど［笑］。
【一八０一年から入手できる鉱工業生産指数（一九一三年＝一００）は一八０一年の六・六から一九００年の八０・一まで一二・一倍と年率二・七五％の勢いで拡大している】ってな感じが、縦書きで延々くる［笑］。やってられねーぜ［笑］。
『図解雑学時間論』１２００円。
これはなかなか濃かった。
馬鹿だからほとんど理解できなかった気もするけど、宇宙関係の本はリアルな感動がある。
時間はどうして逆に進まないんですか？
そもそもどうして「時間が経つ」んですか？
タイムマシンはできるんですか？みたいな素朴な質問は、素朴だからこそ答えるのが難しく、超天才たちが物凄い数式を使って説明しなければいけない。
ひとつだけ思ったのは、たとえば今時間が逆に進んでいたとして、俺（観測者）は気づくだろうか、ってこと。
時計の針が逆に進むとか、そういうレベルの低い話じゃなく。
時間が逆に進むってことはエントロピィが減少していく方向なわけで、情報がどんどん失われていくわけだから、あ、時間が逆に進んでる、と気づいた次の瞬間には、その思考が失われるから、永久に気づけないのではないだろうか…。
気づけないまま年老いて死んでいくなら、まだいい。
気づけないまま若返っていって生まれる前の状態に戻るほうが、悲しい。
【ほとんどの人の日曜生活は、時間に追われている。いつも「時間がない。時間がない」といって生活しているようなものである。そんな人たちにとっては、「時間」について考える時間などないだろう】
さてここからは小説編。
『ヘッジファンド』５４０円。
著者・幸田真音は、よくサンデーモーニングとかのコメンテーターで出てる人。
初めて著作を読んだけど、まずまず。
「欲望と～」に比べて圧倒的に短いから、まだまだ波乱があるんだろうと思って読んでたら、あっさり収束して終わって残念だった。
いまいち物足りなかった感じ。
『空中庭園』１６００円。
定例角ちゃん。
郊外のダンチで暮らす京橋家の物語。「連作家族小説の傑作」だと［笑］。
短編集だけど、毎回別視点からの物語で、凄く楽しめた。
読んでいるうちに、ディスカバリーセンターのあるこの街に、自分も住んでいるんじゃないかと思えた。いやぁ、良かった。
【なんなのこいつらは。全員珍妙で、へんで、おかしなくせに、なんでこうして集まるとふつうの顔をするの。これがごくごくふつうの日常で、ぼくらはごくごくふつうの家族ですって顔を。あたしはぴょん妻の手元を見る。さっきまで内臓で汚れていた指先は、白くつややかで、その手がまっすぐあたしに向かって伸ばされる】。
『ネジ式ザゼツキー』１２００円。
島田荘司の比較的有名な作品。
スティーブン・キングを読んでるような感じがして非常に良かった。
ロス在住だけあるなぁ、っていうか、日本の小説っぽくないんだな。舞台が日本でないからではなくて、雰囲気が。
一応ミステリィで謎解きものではあるが、ちょっとこじつけっぽさが目立つから、雰囲気だけ楽しんだら良いと思う。
「ネジ式ザゼツキー」っていうタイトルも洗練されてて素晴らしい。
画像をクリックすると詳しい内容紹介が読めます☆
（まだまだ続きます）
『誰も知らなかった賢い国カナダ』８８０円。
ドルカナは反発が始まってる（米ドル高カナダドル安）けど、国として素晴らしすぎて、長期的に見ればまだまだ買いたいカナダ。
アメリカとカナダは全然違うよ。
双子の赤字と双子の黒字の違いもあるし、社会保障制度とかも全然違う（もちろんカナダのほうが良い）。
『２００３年、日本国破産（海外編）』１４００円。
ニュージーランドがあるさっ！［笑］。
爆笑浅井隆の煽り本。
彼の本は何冊か読んでいるけれど、とにかく何が何でも日本国破産にもっていく。
特に古い本から読むと、２００３年に破産する！と言っていたと思ったら、次に出た本で０４年だ！０５年だ！とタイムリミットが伸ばされていて楽しい。
０７年現在、破産の兆候は全く見えないけれど、１１年が危ないらしい[笑]。
夢があって、嫌いじゃないけどね。
ただニュージーランドはカナダ以上に良い国で、大自然最高、対日感情極めて良好（オークランドの中高生の８割以上が第二外国語に日本語選択とか）、治安が世界一良くテロ・紛争から無縁（地理的に隔絶された島国だし）、不動産価格が日本の１０分の１、高金利で銀行預金が日本だとほぼ利率０だけど、５，５パーセント（執筆時より今はもっと上がってる）、ってな感じだ。
将来移住します。断言［笑］。
『人口減少デフレは始まっている』１７８５円。
こちらも煽り系だけど、数字データ豊富で緻密な感じ。
縦書き漢数字を連発してくるから眠くなって、読むの断念したけど［笑］。
【一八０一年から入手できる鉱工業生産指数（一九一三年＝一００）は一八０一年の六・六から一九００年の八０・一まで一二・一倍と年率二・七五％の勢いで拡大している】ってな感じが、縦書きで延々くる［笑］。やってられねーぜ［笑］。
『図解雑学時間論』１２００円。
これはなかなか濃かった。
馬鹿だからほとんど理解できなかった気もするけど、宇宙関係の本はリアルな感動がある。
時間はどうして逆に進まないんですか？
そもそもどうして「時間が経つ」んですか？
タイムマシンはできるんですか？みたいな素朴な質問は、素朴だからこそ答えるのが難しく、超天才たちが物凄い数式を使って説明しなければいけない。
ひとつだけ思ったのは、たとえば今時間が逆に進んでいたとして、俺（観測者）は気づくだろうか、ってこと。
時計の針が逆に進むとか、そういうレベルの低い話じゃなく。
時間が逆に進むってことはエントロピィが減少していく方向なわけで、情報がどんどん失われていくわけだから、あ、時間が逆に進んでる、と気づいた次の瞬間には、その思考が失われるから、永久に気づけないのではないだろうか…。
気づけないまま年老いて死んでいくなら、まだいい。
気づけないまま若返っていって生まれる前の状態に戻るほうが、悲しい。
【ほとんどの人の日曜生活は、時間に追われている。いつも「時間がない。時間がない」といって生活しているようなものである。そんな人たちにとっては、「時間」について考える時間などないだろう】
さてここからは小説編。
『ヘッジファンド』５４０円。
著者・幸田真音は、よくサンデーモーニングとかのコメンテーターで出てる人。
初めて著作を読んだけど、まずまず。
「欲望と～」に比べて圧倒的に短いから、まだまだ波乱があるんだろうと思って読んでたら、あっさり収束して終わって残念だった。
いまいち物足りなかった感じ。
『空中庭園』１６００円。
定例角ちゃん。
郊外のダンチで暮らす京橋家の物語。「連作家族小説の傑作」だと［笑］。
短編集だけど、毎回別視点からの物語で、凄く楽しめた。
読んでいるうちに、ディスカバリーセンターのあるこの街に、自分も住んでいるんじゃないかと思えた。いやぁ、良かった。
【なんなのこいつらは。全員珍妙で、へんで、おかしなくせに、なんでこうして集まるとふつうの顔をするの。これがごくごくふつうの日常で、ぼくらはごくごくふつうの家族ですって顔を。あたしはぴょん妻の手元を見る。さっきまで内臓で汚れていた指先は、白くつややかで、その手がまっすぐあたしに向かって伸ばされる】。
『ネジ式ザゼツキー』１２００円。
島田荘司の比較的有名な作品。
スティーブン・キングを読んでるような感じがして非常に良かった。
ロス在住だけあるなぁ、っていうか、日本の小説っぽくないんだな。舞台が日本でないからではなくて、雰囲気が。
一応ミステリィで謎解きものではあるが、ちょっとこじつけっぽさが目立つから、雰囲気だけ楽しんだら良いと思う。
「ネジ式ザゼツキー」っていうタイトルも洗練されてて素晴らしい。
画像をクリックすると詳しい内容紹介が読めます☆
（まだまだ続きます）
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すきすか。
すきすか。のブログ。近未来の夢は、田舎の土地を買い占めて野球場とラジコン飛行場を作ること！ その夢に向かって、ＦＸ（為替取引）で世界情勢を勉強するとともにアフィリエイトで資金を貯めています。
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