きょうのめいぷる

きょうのめいぷる

はーふたいむ


私はまだ、銃火器を漁っていた。

楼「・・・よし。荷造り完了!」

一式をまとめ、立ち上がる。


楼「・・・あら?」

机に向かって仕事をするこうたさんだけが見える。
私が立ち上がるのに気づき、顔を上げた。

こ「お、楼羅・・・お前何してたんだよ?」
楼「現場に行く為の荷造りです。」
こ「それにしちゃ時間がかかりすぎだと思うんだけど・・・」
楼「そうですか?」
こ「あれから3時間も座り込んで、ぶつぶつ独り言言ってたぜ?」
楼「・・・3時間、ですか?」

窓に目をやると、外はすっかり暗くなっていた。

楼「あー・・・」
こ「それに、呼んでも全然返事がなかったし・・・」
楼「・・・集中してたんですよ。」
こ「半端ないな。」
楼「・・・ごめんなさい。周りの声が聞こえてませんでした。」

こうたさんは、軽く笑うと椅子の背にもたれかかった。

楼「ところで、所長と角さんは?」
こ「角さんは煉議さんの所に護衛へ行ってる。所長は・・・外にいるんじゃないかな?」
楼「またサボりですか・・・」
こ「俺に書類押し付けてったよ・・・」
楼「 首根っこ掴んででも連れてきますね。
こ「よろしく。」

椅子にもたれかかったままヒラヒラと手を振るこうたさんの顔には、明らかに「疲れ」が見て取れた。


私は、ボロい癖に音だけは大きいドアから、そーっと外を覗いて見た。


・・・ビンゴ。
見慣れた後姿が見える。所長だ。


楼「よし・・・」


ゆっくりドアを開ける。
音を立てないように細心の注意を払いながら、隙間からするりと抜け出せた。

楼「(流石私。かっこいー!)」

悦る私。
が、その一瞬の気の緩みがいけなかった。

楼「・・・うえっ?」


段差に脚を引っ掛けた。


楼「うわわわわ!」


どさっ、と言う音と共に崩れ落ちた。
ああ、自分最悪。かっこ悪ぅ・・・


ト「・・・楼羅。出歯亀?」
楼「ち、違いますッ!誰が好き好んで覗きなんかしますか!」
ト「しかし、コントじゃないんだからそんな大雑把に転ばなくっても・・・」
楼「転びたくて転んだんじゃないですよ!うがー!」

半狂乱。
恥ずかしさと何かに対しての怒りで顔が赤らむ。

楼「・・・とりあえず。」

体を擦りつつ起き上がり、大きく息を吐く。


楼「・・・仕事してください!こうたさん可哀相でしょ!」
ト「仕事してたんだけどなぁ・・・」
楼「え?」

差し出した手に握られていたのは、携帯電話。

ト「角と話してたんだけどなぁ・・・」
楼「あらま。」
ト「あらま。じゃない!お前が派手に転ぶからびっくりして切っちゃっただろうが!」

楼「・・・もしかして、怖がり?」
ト「違うわ!」
楼「やーいやーい小心者ー。チキーン。臆病者ー。」
ト「・・・」
楼「悔しかったらお化け屋敷一人で入ってみろー。やーいやー・・・」
ト「あ、もしもし角か?すまんな、急に切ったりして・・・」
楼「・・・うわぁ、シカト?」
ト「全く、 出来の悪い部下がドジ踏んでなぁ・・・嫌になっちゃうよ。」

楼「・・・」

ト「で、さっきの話の続・・・」

楼「 ・・・・・・

ト「・・・ちょ、ちょっと待ってろ?」


殺られる。
殺気を通り越したどす黒いオーラが伝わってくる。


ト「・・・わ、悪かったよ、はははは。」
楼「・・・給料、所長だけ少し多いんですよねぇ。」
ト「は、はぁ・・・?」
楼「 減らしますよ?

その一言に込められた、色々な意味を寒気と共に感じ取った。

ト「ごめんなさい。つか、減らすって給料だけじゃないだろお前。」

楼「 寿命もセットで。
ト「マジ勘弁してください。」


角「(大丈夫かよこいつ・・・)」


楼「それじゃ、私は戻りますんで。早めに終わらせてくださいよ。」
ト「へいへい・・・」



楼「所長の電話が終わるのを待ってる間、机で銃の手入れでもしておこ・・・」




楼羅の後姿を怖々見送るトーティス。
そして、角との会話で得られる新しい情報とは何だろうか・・・。















・・・思いついたこと書いてったら、長くなっちゃったよーorz
前編・後編で分けるかなー。


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