桜の舞い散る園で・・・~Sorrow and a feather of courage~

桜の舞い散る園で・・・~Sorrow and a feather of courage~

ONE~輝く季節へ~



その後は・・・まぁ、BasiLと同じ展開ですよ。ほとんどのメンバーがTacticsを去り、keyを作ったんですね。

奥に根付くテーマは「えいえん」。
だんだんみなに忘れられていくという痛い展開の先にあるのは、素晴らしい感動です。

ストーリー

「えいえん」の説明は本気ですると長ったらしくなるので止めますが(マテ
簡単に言うと契約みたいな物です。

前半は普通の学園生活で、時おりよく分からないシーンが挿入されそして終盤へ、という流れ。
日常パートはさくさくとテンポよく進み、結構笑えるシーンが多い。TO HEARTっぽいですが
そして、この作品の一番すごいのは終盤の展開。
「えいえん」というテーマを用いた展開は見事。

ただし、最初の方にその段階では意味がよく分からないシーンが多々あるので、それを乗り越えられるかがカギ。
そこで投げ出してしまう人もいるかもしれない。

また、ヒロインによってシナリオの格差が激しいという特徴もある。
「えいえん」とは全然関係のないシナリオもいくつかあり、ここらへん評価の分かれどころかなと思う。


登場ヒロイン達

長森瑞佳

通称だよもん星人(マテ
幼馴染史上(?)トップクラスのいいやつ。
それだけに浩平の酷さがありありと伝わってくる。あれはちょっと酷い。
瑞佳は本気なのに・・・恋人同士になった後は痛い場面が続いた。
しかし、浩平を最後まで見ていたのも全ヒロイン中彼女だけ。
最後、再会するときのシーンが含みを持たせた終わり方にしてあるが・・・あれはあれでいいのかも。

恋人同士になったあとの選択肢は、酷いのを選ばないとバッドエンドとして「えいえんのせかい」に吹っ飛ばされますので気をつけてください。心が痛みますけどね。
テーマ曲は「8匹のネコ」。

「だったら浩平は、ばかばか星人だよ」

川名みさき

盲目の先輩。
盲目という大きなハンデをものともせず、明るくマイペース。
シナリオ・キャラともに一番好き。
年賀状を点字で打ったり、二人だけでクリスマスを祝ったり、再会のシーンが最初と同じだったり・・・
年賀状のシーンはまだ泣く所じゃないはずなのにちょっと感動した。
名シーンがいくつもあると思う。素晴らしいシナリオだった。
テーマ曲は「見た目はお嬢様」。


「夕焼け、きれい?」

七瀬留美

浩平から見たら猫かぶり転校生。
上で述べた、「えいえん」とはほとんど関係のないシナリオ。
ひたすらドタバタ、見てて飽きないw 
七瀬のテーマBGM「乙女希望」の名の通りのシナリオ。
閑話休題的にこういうのがあってもいいかも?
真夜中の二人だけの舞踏会シーンでは頭の中でKOTOKOさんの「月夜の舞踏会」が流れることでしょうw

ちなみにkanonの名雪CGの中に七瀬っぽい青い髪&赤いリボン&ツインテールがいるんだけど、アレ誰よ?


「おーいッ!折原ーッ!・・・バカみたい」


里村茜

かつて一度同じ苦しみを味わっていたという非常に痛い設定。
ずっと待ちつづけてるところとか、忘れようとしてるところとか痛すぎ。
それだけに再会の感動もひとしお。最後のシーンでは本当に泣ける。
「お帰りっ、浩平!」
テーマ曲は「虹を見た小径」。

「あなたのこと忘れます・・・名前も・・・顔も・・・声も・・・温もりも・・・思い出も全部・・・忘れます・・・だから・・・だ・・・から・・・だから、あなたのこと忘れます・・・さようなら。本当に好きだった人」

上月澪

待ち合わせには道に迷い、よく遅れる、浩平の一つ下とは思えない下級生。
しゃべることが出来ないというハンデ(といっていいのかわからないけど)を思わせないあの明るさが良かった。
ラストシーンの、「また明日な」というところや深夜の体育館の「俺のこと覚えていてくれたのか」にはすごく感動した。
純粋で強さを持ってて、見てるほうも頑張ろうって気にさせられる。
ところでしゃべれないけど、スケッチブックに「~なの」と語尾につけることが多いからこれが口癖になるのかな?
テーマ曲は「無邪気に笑顔」


「『背中あったかいの』」

椎名繭


七瀬のおさげを引っ張る子。
「えいえん」に関係のないシナリオその2・・・だが、このシナリオは見せ場がない。
キャラもあまり好きになれず、シナリオもいまいちだった。澪とちょっとキャラ被ってるけど澪の個性に押しつぶされた感じがあるし
しかし、エピローグの日記では、成長の様子を記したのはGood!
この辺はさすがだと思う。
テーマ曲はあるのかな?

「みゅー」


グラフィック

樋上いたる氏であるので、やっぱり若い。ってか、大人の立ち絵はないし
問題はないです。
ただイベントCGが全体を通してかなり少ない。そこが欠点。


音楽

メインテーマ曲の
「輝く季節」へは凄い!
なんか凄すぎてそのすごさを表現することが出来ない。
ただ一つ言えるのはさすがは折戸さんって感じですね。kanonのレビューでは敢えて言いませんでしたが、あの透き通るような音はもう最高!

総評

シンプルなテーマながら感動は大きく、後に残る。心に残るシーンが多くある、名作。
シナリオと音楽以外に粗いところは多いが、それでも名作だと思う。是非未プレイの人はやって欲しい。


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