桜の舞い散る園で・・・~Sorrow and a feather of courage~

桜の舞い散る園で・・・~Sorrow and a feather of courage~

パルフェ~ショコラ second brew~



・・・まぁ、タイトルから分かるとおり、一応ショコラ ~maid cafe curioの続編みたいな感じです。

しかし、実際のところはあんまり関係がありません。始まりがシャワーシーンっていうのは同じだったけどw


ストーリー

火事で燃えてしまったファミーユ(主人公達のお店)をキュリオ3号店の前に建て直し、ドタバタドタバタするというお話。

ギャグの範疇でやれば面白いかと思います。それならオススメ。感動狙いの人はあまりオススメできません。一応、シナリオがよいのはいくつかあるのだが。

シナリオは丸戸史明氏ということでテンポと雰囲気の良さが目立つ。
「ああ言えばこう言う」というやり取りが上手い。
そういった会話メインのテキストゆえに読みやすく、先に進めやすい。
キャラも活き活きとしている。

場所選択してイベントを毎日こなし進めていくパターン。
この場所選択のせいか、どうも各イベントがバラバラで飛び飛びな感じがする。
これらの連続が終盤誰のシナリオへ行くかを決めるのだが、動機付けが弱いと感じた。
イベントにまとまりがないのもそうだが、戯画お得意の、基本的に主人公は最初からかなり好かれてるのも原因の一つ。せめて、好意の理由くらいは・・・
スタートが0ではないので、「恋愛」という観点から見ると適当もいいところ。
全員に当てはまるわけではないが。


登場ヒロインズ

風美由飛(かざみゆい)

本名花鳥由飛。

普段のダメダメっぷりと、後半の感じが結構違う。ストーリー的にはそうなるんだけど、なんか微妙。せっかく数少ない良いお話だったんだから。
姉妹の話をもうちょっと詳しくやらないとダメダメだと思う。
バカップルぶりは面白いんだけど、グデグデ。


花鳥玲愛(かとりれあ)

由飛の妹でキュリオ3号店のフロアチーフ。
通称カトレ(ry
ツインテールのツンデレという典型的なアレなのだが、なぜに恋仲になったのか。

・・・あれか!女の子は優しくされると男の子に惚れるという雪村小町理論か!

姉妹での話し合い部分は結果だけ少し描かれる程度で物足りない。
ただ、終盤に皆で一芝居打ったあの展開はなかなか良いと思う。

このシナリオをやると懐かしいキャラである、翠とバラさんが出ます。すずは~というすずファンの皆様(お前だけだ)残念ですが出ません。大介も出ません。翠とバラさんしか出ません。

フォセット~Cafe au Le Ciel Bleu~に補完シナリオとエピローグ後の続編あり。


雪乃明日香(ゆきのあすか)

てんちょ、せんせ、せんちょヽ(´Д`)ノ

という語尾を伸ばさない彼女。こんにゃく凛奈ルートのせんちょの元ネタは彼女です。
シナリオは・・・まぁなんというか凄く微妙。キャラ的には一番好きなんだけどなぁ・・・

目だった恋愛描写もなく、主人公の情けなさと鈍さが目立つ。
特に何も目立った部分は無い。

フォセット~Cafe au Le Ciel Bleu~にエピローグ後シナリオあり。


涼波かすり(すずなみかすり)

エロゲならではの展開。

主人公のせいで関係が泥沼化したのは言うまでもない。
恵麻さんとの対決シーンでBGMはV.G NEOからとっているせいか、燃えたし、なんか面白かった。

そして似たもの同士の二人はバカップルへ。なんじゃこりゃあぁぁぁ!

フォセット~Cafe au Le Ciel Bleu~にもシナリオあり。


杉澤恵麻

通称ま~姉ちゃん。

病的なブラコン・ショタコン。これはかなり引いたなー。(ファミーユのみんなも呆れていたし)
良かったのはタバコ1本の理由くらいで、あとはちょっと・・・
姉弟・兄妹ネタの時、毎度思うけど、もう少し葛藤しないものなのかね。

夏海里伽子

玲愛以外で唯一本編ではファミーユで働いていない。(恵麻シナリオと過去では働いていたのだが)
他のシナリオではかなり優遇されている。

そして彼女のシナリオでは伏線といい過去にあった出来事といい、セリフ回しといいダントツの出来。

・・・途中までは。個人的な思い入れもあるが。
終盤は主人公がやたら自信家で、あれは相思相愛だからこそ成しえる技だなと思う。
形だけ別れても結局気持ちは変わってないのであんな展開でも成り立ったのだろう。
その後の苦労はさらっと流されてる辺りがこの作品の象徴というか・・・w

ま、その辺はフォセット~Cafe au Le Ciel Bleu~で補完シナリオとして描かれていたので文句はなし。


グラフィック

翠とか出ているから、ショコラと同じ人だと思う。
顔のパーツの位置関係などがヒロイン全員同じに見える。
また、前作同様細かい部分には適当さが伺える。
アレなシーン以外のCG枚数少なすぎ。


音楽

相変わらずOPは戯画なのでKOTOKOさん。Leaf ticketはKOTOKOさんの中で結構好きな曲に入る。フルで聞けば。(サビでいきなり一番最後に飛ぶので)

すごく気になったのは声優の演技力。全体的に下手・・・由飛や板橋さんとか酷いかもw

気にならなかったのは玲愛と恵麻さんだけかも。


システム

場所移動システムは健在。
これのせいでイベントブツ切り&ヒロインの尻追い回しという図式が・・・
前作にあった仕事などは消えてるからまだいいが。

スキップは既読判定あり、オートセーブ機能あり。
セーブロードはサムネイルと日付表示つき。
バックログはホイールアップで可能、ボイスリピートもあり、ロード地点より前にも戻れる。
キーボードにも操作は対応しており、システム的には悪くない。


総評

お手軽に楽しめるし、内容も軽いので初心者や疲れてる人にはお勧めw
ある程度数をこなした人やシナリオ重視の人には物足りない作品だろう。
シナリオを楽しむ、というよりは雰囲気・テンポ・キャラを楽しむ作品なので。


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