sky-feel

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ソラ


  とてもキレイな空だった。

  青く青く、 

    ただ、青い空だった。

  ひとりポツンと上を向いて歩く

 ー青をみながらー

   空気は、澄んでいた。

      前の日には雨が降った
   町にその雨はひっそりと、しとしと降った。

  次の日には、快晴。

 ー青い青い空ー     

   シャボン玉はふわり、ふわり、公園からただよっている。

    子供達の楽しそうな声。
    大人達のくだらないうわさ話。
    エサをもらい食べている灰色のハト達

   そんなもの、知らないとばかりに

      ふわり、ふわり。

   そう、僕はシャボン玉と同じ。

      ふわり、ふわり。

    子供達や大人達の会話をよそに一人知れずにふわり、ふわり、
   と、ただよっているんだ。 

    違うのは、僕はあるいているということ、自分の頭はあいにく動く
   し、しようと思えば自分の意志で行動できるというコト。

   風に乗って シャボン玉。
   空の青を写して。

   七色の光をもって

      上へ上へ

   浮かんで行く。

    僕もつれていってほしい、あの、空のむこうへ。
  少しでも近づきたい、あの吸い込まれそうな空の青さに

   すきとおった、透明な青に近ずきたい。

   現実には、地に足ついて立っている僕には、本当は近づけないから

  ふと、公園の木々の間に一羽だけ、白いハトがいることに気が付いた    
  灰色の鳩達と一緒に枝にとまっているように見えたがその白い鳩は色の               
  せいか、なんだか違うもののように見えた。

  その、白い鳩と一瞬、目があったような気がした。
  しかし、黒い瞳からは何の表情も読みとれなった。

  次の瞬間、鳥は飛んだ、公園の中 人知れず
  僕以外誰にも気付かれずに、白い鳥が飛んで行くのを僕はみた

  あれは幻にも似た、静かな光景だった。
  たった一羽青い空に吸い込まれてしまったかのようだった。

  まるで、初めからいなっかった様に廻りの灰色の鳩たちは一羽も続いて
  飛び立とうとしなかった。 

  その時、僕は分かった、自分が空に憧れだけをいだいて
  いたことを、僕は空の残酷さを知ってしまった。

  空は、吸い込んで行く、その雄大さで、何もかも。
  空は、いつも優しく僕を慰めてくれる、その広さや青さで。

  シャボン玉は、ただよいながら、パチンと弾けた。












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