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先日、「アレグリア2」というのを観てきました。シルク・ド・ソレイユという団体がやっている舞台で乱暴に言うと「演劇とサーカスと歌がごっちゃになったような演目」です。サティンバンコとか、キダムとかも、「シルク・・・」がやっている舞台演目の名前なのだそうです。ひょんなことから、チケットを入手して「アレグリア2」を観た印象は、一言で言うと「大人の見る夢のような世界」。紫とか、ピンクとか、青紫のライトアップの中に、金銀白の衣装を着けた妖精やマリオネットのようなものが舞い踊っていました。で、私はこれを観て、怖くなってしまったのです。恥ずかしいのですが、何だか泣きそうになってしまいました。というのも、幼い頃繰り返し見ていた怖い夢と同じような色彩だったからです。この演目を観るまで忘れていたのですが、小さい頃サーカスを観に行った時も、夢の中の世界を思い出し、幼い私は怖くなって、途中で泣き出して帰ってしまったのです。演目は確かに幻想的で、衣装やダンスやパフォーマンスも最高でした。でも、観ているうちにメランコリックで、何か怖いものを目にしたような気分になるのは何故でしょう?大人が喜ぶ夢の世界はどこか、美しさと怖さが表裏一体となっているような気がします。前置きが長くなりました。サーカスでつける「面」は社会性を表しているといいます。人間は普段、社会生活で自分の「面」をつけ、「人から見られている自分のイメージ」を演じているといわれています。最近は、うつ病になったり、自律神経がうまくいかなくなった人が、自分の身体感覚を取り戻すために、わざと「泣き面」や「ピエロ」に扮し、その衣装やお面に合った役割を演じながら、自分を見つけていくというプログラムをやったりします。「アレグリア2」を見ていて、面をつけてパフォーマンスするサーカスとは、もしかしたら普段の日常をオーバーにデフォルメしたエンタテイメントなのかもしれないと感じました。もしかしたら、大人がサーカスに興じるのは、自分の置かれている社会の縮図をテントの中の舞台で反芻したいがゆえなのかもしれません。そんな縮図を、子どもは直感的に「怖い」と感じるのかもしれません。
2005年01月17日
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これから、中古マンション物件を見に行きます。東南角部屋。30戸くらいの小中規模物件です。今住んでいる住戸と同じくらいの広さで、かつ12年くらい住めば住み潰せる(今家賃を払っている住んでいる物件よりも安くなる)金額なので、ちょっと興味があります。私はあんまり新築の高い住戸は欲しいと思いません。最近のマンションは無駄な装飾、エレベーター(ニコイチじゃなくてもいいのに!)、数年で木床が腐りそうなオープンスペースなどがたくさんついていて、それが販売価格を大きく押し上げているのです。「豊かさを演出する有名建築家○○の作ったオブジェ」なんていうのも人気の高級マンションによくありがちな装飾ですが、内覧会で「すてきー」なんて思って騙されてはいけません。あれに一体、1戸あたりの販売金額にいくら上乗せされているのか、購入者は冷静な計算をしなければなりません。今日は私の住んでいる周辺は雪が降るという予報もあったくらい寒い日です。こんな日に、物件を見に行くというのは一見不合理かもしれませんが、実はチャンスなのです。なぜなら・訪問客の数が少なく、ゆっくり視察できる・部屋の気密性(どれくらい寒い日に部屋がこごえるのか)がわかるからです。皆がやりたがらないことをあえてする時、そこにはチャンスが転がっているのです。株にせよ住宅にせよ、それが投資の本質です。
2005年01月15日
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私の配属されている部署の部長はまだ30歳前半。とても若くてバイタリティのある人です。「自分の役目は、部下が働きやすい環境を作ることに注力すること」そう言い、自ら率先してコスト削減や整備にいそしんでいます。「仕事の効率をあげるには、部下がやる気になる環境を作ることがもっとも大切である」彼はそうも言います。しかし、彼のもっともよいところは、・部下のために、自分が何をすることが一番よいのか・そのために自分がどれくらい努力しているのかということを「部下にきちんと提示してくれること」だと思います。それゆえ、そんな年の違わないこの上司を、私は信頼しています。また、そういう人間を上司に持てた自分は、非常に恵まれているなぁと感じるのです。
2005年01月14日
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日本では韓流ブームという名前で、韓国の文化やソフトがもてはやされています。昨年、日本人の海外渡航先伸び率ナンバー1は、言うまでもなく韓国です。しかし、日本人と韓国人が仲良くなってきたかといえば、そうでもないようです。昨日の新聞で見たのですが、2002年のワールドカップ共催について、日本人が「共催でよかった」と答えた率は74%だが、韓国人が韓国だけで単独開催すればよかったと答えたひとが半数以上に及んだそうです。もともと日本で開催する予定だったのを、日韓両国の友好的な交流を目的に共催にしたのに、このような結果がでていたのは非常に残念です。韓国ブームはまだまだ日本国内では続きそうですが、温度差はより拡がってしまったのかもしれません。雪解けの時は、きっとまだまだ先なのでしょう。ひとりごと:政治から見れば、アメリカは日本と中国、韓国が仲良くなって、共通の通貨、経済圏を作ることを恐れています。だから、台湾問題など、中国と日本の間をこじれさせるような政治的話題を近々ふってくると思います。お互いのプライドをぶつけ合うのではなく、仏独の和解でユーロが誕生したように、「実利」をとる政策をとらないと、アジアはアメリカの意のままになってしまう気がします。90年代に発表されたアメリカの新世界戦略論そのままに事が進んでいることに、違和感を感じています。
2005年01月13日
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自分の体の話をからめて。今日これから名古屋に出張することになりました。おととい、39度の熱で深夜まで仕事をし、今週末に養生しようと思っていたのですが、どうしても外せない仕事ができたので出かけることになりました。病気のせいなのか、一睡もできずPCにむかっております。私はちょっと特殊な持病を持っていて、これまた死にかけたことがあるんですが、どうもかなり悪い状態で再発しているのに昨日気づきました。前も医者が症状を見落としたばかりに、41度の熱が一週間続き、最後には衰弱して歩けなくなったので車椅子に乗り、強制入院。その時と今の症状が同じなんですね。熱は下がったけれど。ここ3日くらいおかゆを2回食べたきりで、あとは水をのむのが精一杯。ですが、多分接待で酒とかやるんだろうな~。非常に興味のある案件のうえ相手もよきクライアントなので、健康ならば喜んで行くのですが、今の私にとっては非常に辛い。(実は舌も痺れていて、筆談しかできない状態なのです)しかし、代理を頼める仕事ではないので、ここは企業戦士として這ってでも行かねばなりません。「気合で何とかする」という言葉は苦痛を伴う言葉なので私は嫌いな言葉なのですが、今回ばかりは気合でできる限り頑張ろうと思います。『金持ち父さん』R・キヨサキは人間を4つの部類に分けていますが、その前段として「経済的自由」のタイプと「非経済的自由」のタイプの2つに大別しています。サラリーマン、すなわち被雇用者は後者の「非経済的自由」に分類されます。すなわちそれは、時間的拘束をされることよって金銭を受け取る種類の人間です。これでは生きる上で不自由だから、不労所得者などになりなさいよ、だから投資しなさいよとキヨサキは言うのですが、これに関しては全面的に賛成です。しかし、その元手を稼ぐには、やはりサラリーマンとして身をやつさなければいけない時期もあるわけで、今はその時期だと自覚しています。今回は体調がかなり辛いですが、なんとかうまく乗り越える妙案を新幹線のなかで手帳とにらめっこしながら、考えたいと思います。
2005年01月08日
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キヤノンの御手洗社長が少し前に新聞のインタビュー記事に出ていました。キヤノンは言わずと知れた日本発の国際優良企業です。プリンタやカメラなどのシェアは相変わらず高いし、ヒット商品もたくさん出ています。商品を売るためには「まず市場調査を」なんてことをあちこちの企業の人は口をそろえて言います。でもそれって、二番煎じでしかないんですよね。売れている市場や商品を研究して、似たものを作るから、どうしても本家にかなわない。商品だって映画だって「パート2」とかかれたものが元祖に勝った例はほとんどありません。マーケティングである程度の利幅を狙うことはできるけれど、爆発的な利益は得られない。キヤノンは「マーケティングはあまり気にしない」そうです。逆に取締役会でこれからの市場の動き(シナリオ)を作って、その動きに合わせた新しい製品を作るために話し合うそうです。発想や開発力がある会社は、このようにして新しい商品を作り、さらに強い会社になるのでしょう。キヤノンはだからこそ、終身雇用制を頑なに守り社員のスキルを高めることに重点を置いているそうです。これは、いらない社員、能力のない社員を切り捨てる「リストラ」と対極的な方針ですね。自分が豊かに、幸せになるには、やはり自分を含めて周りと成長する(=育てていく)ことが大切なのだと思います。
2005年01月07日
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夢占いをご存知ですか? 自分の欲求が端的に現れる夢(=深層心理)から自分が何をしたらいいか、何をしたいかを分析する診断法です。ユングやフロイトなどの名前は、みなさんもご存知かと思います。私も10年以上前に夢占いにハマッた時期があります。夢占いは、悪い夢=吉、良い夢=凶 というのが意外とあります。例えば、現在好きな人、付き合っている人と仲良くする夢は現実には夢と逆の方向に進むかもしれません。キスする夢などは、キスした相手に不満をいだいているなどと言われています。逆に人に追いかけられたりして逃げる夢は、周囲の誰かが自分を助けてくれるという暗示になるそうです。ただし、捕まってしまった場合は妥協を意味します。ちなみに私の初夢は、焼肉屋で友人2人と肉をつつきあい、ひとつの肉を偶然2人が取ろうとして譲り合う夢です。何のこっちゃ(笑)。雅はよく夢で呑んだり食べたりしています。フロイト的には「性的欲求が高い」とかいわれるんでしょうが(爆)↑フロイト的解釈は「性」の話になることが多いんですが(汗)みなさんの初夢はいかがでしたか?参考:夢占いのサイト→http://ayacoms.com/<お酒メモ>日本酒 松の門 純米原酒 1合お屠蘇
2005年01月03日
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とある新年会の席におよばれしました。出席者のなかに、日本の私立でもトップと言われる学校に、現在在籍している学生さんが2人いらっしゃいました。そのうちのひとりの女性は、大学院へこれから進学するそうです。将来学者になるのでしょうか。非常に楽しみです。彼女は非常に知的で、矢継ぎ早に質問をしてきます。学問における知識も豊富で、難解な史実をすらすらと話の中におりまぜながら尋ねてきました。最初は質問に対して「ふむふむ」と思いながら聞き、答えていたのですが、そのうちあることに気づきました。彼女は質問をしたことに答えを返しても、私が発した意見に対する返答を一切しないのです。言ってみればこんな感じです。「ねぇ、阪神タイガースって何で弱いの?」『それは岡田監督の采配が下手だからだよ』「矢野捕手の趣味ってなに?」『釣りが趣味だって昔テレビで聞いたけれど』「選手会長の今岡選手の奥様ってどんな人?」『ネイルアートの世界選手権で優勝したこともある実力者で、ときどき寝ている今岡選手の足の小指にマニキュアを塗っていることもあるらしいよ』答えがあってようが、間違っていようが、私が答えて「終わり」。会話のキャッチボールにならないのです。英語で言えばHow are you?I'm fine. And you?のAnd you?がない会話がずっと続くのです。コミュニケーションがうまくとれなければ、指導教授との関係はもちろん、学会発表でもうまくコミットすることは難しいと思います。勉強以外の知識を磨かなければ、その人の資質は他人に伝わりません。学ぶということはAという事象をAと認識することも大切ですが、Aということを相手から聞いたときに、それを応用しA’とかBとして演繹させることも時には大切なことです。日本の私学トップの学生の「オウム返し」の会話に、何だか寒いものを覚えました。
2005年01月02日
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タッキーには何も感じないのに、マツケンの流し目とステップに反応する雅です。こんばんは。先ほどまで紅白を見ていたのですが、最後の勝敗を決めるシーンのところで、お茶の間の投票と審査員の投票をふくめて、どちらのチームがよかったのか、判定をしていました。結果的には赤組(女性)が勝ったんですが、どうも腑に落ちない。なぜなら、審査基準が不公平だからです。投票は、審査員が11人が11票、視聴者票が2票の計13票が割り当てられていました。そのうち、視聴者票は赤組「2万台」VS白組「4万台」だったので2票を白組に投じていたのですが、審査員表が大量に赤組に投じられたため白組は負けてしまいました。倍額の票を視聴者からもらっていた白が負けるのは、投票方法に忠実な結果だったとしてもなんだかおかしな感じがします。審査員の意見>視聴者の意見というのが、見えた判定だったからです。「エビジョンイル」こと海老沢NHKの体質は相変わらずクライアント重視(出演者優先)、「視聴者軽視」で変わっていないなぁ、と思った雅でした。<お酒メモ>30日・・・アサヒスーパードライ瓶1本31日・・・ギネス1パイント(缶)、日本酒「瞬旬」1合
2004年12月31日
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最近、流行っている言葉「負け犬」。雅はどうもこの言葉が好きではありません。非常にネガティブな意味を持つ言葉だからです。運気が下がるような言葉です。同世代の女性とお話している時にも、「私、どうせ負け犬だから」と自嘲気味に言う人がいます。これは本当に聞いているほうも辛い。どうリアクションをとっていいのかわからなくなります。卑屈な言い回しを自分に対して使うことは謙譲でも何でもありません!相手に対しても不快な気分にさせる言葉ですし、自分をマイナスの方向に貶める呼称を使うと運気が下がります!私は占いとか信じるほうではないのですが、ツキはとても大切にしています。嫌だな、と思って避けると、あとでその場所が壊れたとか、事故があったとか、ということが時々あります。斎藤一人さんという事業家が本でよく「幸せだなぁと言っていると本当に幸せになる」と仰っていますが、これは私もなんとなくそう思います。いつも前向きなことを考え、口に出すことによって、自然と精力的に事が成し得る、そんな気持ちをいつも持っています。
2004年12月29日
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先日、京浜東北線に乗っていたら、車両の恥に座っていた外国人がおもむろにPCのACアダプタを取り出し、連結部分に移動しました。見ると、そこにはコンセントが!!雅は知らなかったのですが、外国人が知っていることにカルチャーショックを受けました・・・。海外の電車にもついているものなのでしょうか?<お酒メモ>1軒目豚の内臓と一緒に紹興酒×2、ビール瓶2本2軒目ギネスを1.5パイント3軒目グレングラント12Yラガブーリン10Yストレートで^^のべ8時間のお付き合い、ありがとうございました(恐縮)。今日の仕事、大丈夫かな~。
2004年12月28日
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ツッコミどころ満載の記事が昨日、読売新聞に出ていました。(引用)月収が52万円あっても、3分の2は過去の借金の返済と仕送りに消え、毎月40万円近くを新たに借金し続ける――24日に決まった2005年度予算政府案の歳入と歳出を、平均的な勤労者世帯(年収629万4000円)の毎月の家計に当てはめると、国の財政が、通常の家計では考えられない危機的な状況にあることがよく分かる。国の税収(44兆70億円)とその他の収入(3兆7859億円)の合計を、月収の52万4500円に置き換えてみた。夫婦が苦労して稼いだ収入は、住宅ローンなどの返済(国の予算では国債費)と田舎への仕送り(地方交付税など)で3分の2以上が消え、家族が生活費(一般歳出)に使える分は14万5500円しか残らない。支出を切り詰めようとしても、医療費(社会保障関係費)の伸びが止まらず、子供の授業料(文教・科学振興費)や台所のリフォーム費(公共事業費)などが加わって、出費額は月収を37万7400円も超えた。不足分はカードローン(国債の新規発行)で賄うことにするが、ローン残高(国債発行残高)は計7090万円に膨らむ。(引用終わり)わかりやすさを目指したのでしょうが、かなり稚拙な記事です。マスコミ、特に速報性と精緻な文章を重要視される新聞記者というのは、国家がやっていることに対してメスを入れるのが仕事です。つまり一般家庭におけるFP(フィナンシャルプランナー)としての役割が担われているはずです。ただ、「国家予算が借金体質になって大変だよ」という投げかけをするだけなら、新聞なんて必要ありません。そんな情報は省庁のHPから引っ張ってくればよいからです。腰砕けの読売新聞に変わり、計算をしてみました。まず、住宅ローン(国債)と仕送り(地方交付税)は払わなくてはいけないとして、この家庭(国家)の予算を見直してみます。家族が生活費(一般歳出)に使える分は14万5500円ですが、その内訳を調べてみると、大きく使い込んでいるのが医療費(社会保障関係費)です。おじいちゃんおばあちゃん&子どもがほとんど使う年金、医療、介護など社会保障関係費は2.9%増の20兆3786億円。つまり、この家庭では年22万3349円かかる計算になります。月ベースにすると1万8612円。本当にこれだけ病気になっているのでしょうか?暇だから老人倶楽部代わりに通っているお金も含まれているのではないでしょうか?また、新聞記事では台所のリフォーム費(公共事業費)がかかる、とありましたが、公共投資関係費は8兆6100億円。(今年度当初に比べて3.3%減少)事業別のシェアは今年度とほとんど変わらず、住宅・都市環境が1%増、道路と下水道が0.6%減となったのくらい。省庁や局間の縦割り構造には切り込めず、メリハリをつけた予算配分とは言い難いものです。これは、家庭に置き換えると年113万2385円となります。リフォームというのは、メリハリをつけてやるものです。悪いところだけなおせばいいから「リフォーム」なのです。こういう処にメスを入れていけば、日本の財政は建て直せるんだけれどなぁ。増税する前に、政府はポートフォリオを見直しなさい!誰か良い政治家、居ませんかー。<おまけ>先日10の省庁が、職員のタクシー代支出について詳細な「使用規程」を持たず、ずさんな管理をしていることが、「情報公開市民センター」の調査でわかりました。調査結果をもとに、管理体制を点数化してランキングしたところ、管理体制に最も問題が少なかったのは会計検査院、最下位は国土交通省だそうです。ここで、03年度に、一般会計から支出された15省庁のタクシー代の総額推計は、59億7800万円だったそうです。お父さんはそんなにタクシーにのる必要があるんですか? とつっこもうと思ったのですが、一般家庭に置き換えて計算してみると、月ベースで775円。ほぼワンメーターなんですね。意外と使っていない!?
2004年12月25日
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死は、突然に訪れるものです。海外出張で一緒に酒を呑み交わした会社の先輩の訃報を、本日受け取りました。現地では、昼の所用そっちのけで、夜深くまで酒を酌み交わし、仕事のことや、人生観について話し合ったことを覚えています。私はずっと昔に正面衝突の交通事故を起こし、生死の境をさまよったことがあります。乗っていた自転車が吹き飛ばされ、自分の体が吹き飛ばされる姿を、なぜかスローモーションで遠くから眺めていました。そして、自分の体が地面に打ち付けられる前に、私は自分の人生が、少しずつ生まれたときにさかのぼっていくビデオクリップを見ていることに気づきました。「走馬灯」というやつです。あ、これが「走馬灯」ってやつかな? と納得しながら見ていると、不思議な満足感を覚えるとともに、自分の死を悟りました。しかし、奇跡的にこの世に戻ってくることができました。そのことが、「長生きしたい」と思ったきっかけでした。私がその当時を振り返っていえることは、「死は、見えざるものが決めることであって、己が選び取るものではない」と言うことです。しかし、先輩は、己の生の果実を、摘み取ってしまった。なぜなのだろう?答えなんかわかりっこないのですが、そのことが今、頭の中をくるくると回っています。今は、出張先のバーで先輩が呑んでいたトラピストビールのグラスと、自分が呑んでいたギネスの小瓶が瞼に浮かぶばかりです。人生観を語り合ったその時は、たった半年前のことだったというのに。今日は、弔いの意味をこめて1軒目のパブでギネスを1パイント、そして2軒目のパブでベルビュークリークを1パイント。先輩のことを考えながら静かに、呑みました。(3軒目に鮨をつまんで、帰って来ました)インターネットでは自殺サイトやリストカット(リスカ)のサイトが少なくありません。説教するやつはお断り、という記述も散見されます。でも、私は気が気でないのです。死にかけたからこそ、「どうしてそんなことをしたがるんだ」と感じます。PCで言えば、死はリセットボタンではなく、永遠のブラックアウトです。何も考えることはできないし、その直前には死を受け入れるという完全な受身の行為をとることしかできないのです。後悔しても、後戻りはできないのです。すみません、ここから下は先輩を送る言葉として書かせてください。先輩がゆっくりと逝くことができるように。マタイ伝6章天にまします我らの父よ。ねがわくは御名をあがめさせたまえ。御国をきたらせたまえ。御心の天になる如く地にもなさせたまえ。我らの日用の糧を今日も与えたまえ。我らに罪を犯す者を我らが赦すごとく、我らの罪をも赦したまえ。我らを試みにあわせず悪より救いだしたまえ。国と力と栄えとは限りなく汝のものなればなり。アーメン。Lord's PrayerOur Father, who art in heaven,Hallowed be thy Name.Thy kingdom come.Thy will be done, On earth as it is in heaven.Give us this day our daily bread.And forgive us our trespasses,As we forgive those who trespass against us.And lead us not into temptation,But deliver us from evil.For thine is the kingdom,and the power, and the glory,for ever and ever. Amen.Amen.Amen.
2004年12月24日
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今朝、一本の電話で起こされました。会社経営者でかつ投資家、投資サイトを運営されている気のいいあんちゃんからの連絡でした。「この間いっていた『いわくつき物件』、ちょっと興味があるから住所と不動産屋の連絡先、教えてくれない?」たまたま先日のオフ会の時に、ちょろっと喋った問題あり住宅の話だな、と思いました。その物件はいわゆる『わけあり物件』。入居者が物件内で不幸なことで亡くなったり、周囲の環境が悪かったりすることが理由で、不当に安く売られている「割安な物件」のことを指します。実はこの物件、雅が投資対象あるいは自分で購入して居住しようと思っていたのですが、やはり会社経営者、そこのところは抜け目ありません。動きも素早いです。喋って良かったのかなぁ・・・。取り急ぎ住所はメールで送り、不動産屋の名前は胡乱(うろん)なので、また確かめに行こうと思います。でも、×田さん!不動産屋紹介して約定したら、お礼ぐらいはしてくださいね!なんて思うのは、せこいかなぁ・・・。「いわくつき物件」は不動産賃貸をする人にとっては諸刃の剣です。安く購入できても、それなりの賃料でしか貸すことができなかったりするので、「訳あり」部分が解決されるまでは周辺の相場と同一の賃料設定は絶対にしないように!あとで返金訴訟やクレームが来る可能性があります。「逆張り」は人生において時に大切なことですが、なんでもかんでも人と逆のことをすればよい、というわけではありません。みなさんも気をつけてくださいね!<おまけのお酒メモ>今日はジャズ連中のパーティに顔をだしてきました。外国のカップルも来ていて、非常に多国籍。みんな持っている楽器は100万円前後のものと聞いてびっくりしました。セッションをしながら、歌い、呑み、弾く。ライブでしか味わえない、非常に楽しい時間でした。抗生物質を飲みながら、シャトーワインの赤と白をグラスで一杯。ごま焼酎をちびりちびり。肝臓に負担がきませんように。
2004年12月23日
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今日、地下鉄に乗っていたら、ドアにへばりついたお母さん3人&子ども3人のパーティを見かけました。子どもはきゃぁきゃぁ嬌声をあげていて(特にうるさくもなかったのですが)、にぎやかな雰囲気でした。そうしたら、お母さんのひとりが、「あんたたち、騒ぐんだったらネットオークションに出品するからねっ!」と叱ったら、子どもたちはぴたっと静かになりました。あんまり笑えない叱り方ですよね。これを聞いてぞっとしたのは、熱のせいだけではないと思った雅でした。
2004年12月21日
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先ほどまで、とあるHPのオフ会に行ってきました。11人で集まった会でしたが、非常に有意義な集まりでした。オフ会で、主催者がこんなことを言っていました。「オレは努力という言葉が嫌い。努力という言葉はネガティブなイメージがあるから。努力すると運気が下がる」いわれてみればネガティブなイメージをはらんだ言葉のような気もします。しかし、私は「努力することが好き」な人間です。それを聞いて、正直「うーん、困ったなぁ」と思いました。「決算書が読めなかったから、努力して勉強して、理解することもマイナスなのでしょうか」そう尋ねると、主催者がふたたび口を開きました。「それは努力じゃなくて、熱意なの。知りたいと思う熱意が勉強させるの」なるほど。つまり、・いやいや一所懸命に何かをすることは「努力」・興味があってそれに打ち込むのは「熱意」と言いたいのだなーと思いました。非常によい考え方だったので、これから「努力する」という言葉は使わないようにしよう、と感じました。実は今日は投資をやっている人たちの集まりで、集まった方は専門知識を持った人ばかり。非常に勉強になりました。また、自分の投資に対する未熟さを改めて痛感し、もう少し時間を割いて、「熱意」を持って投資の研究をしようと思いました。目的を一にしているかたとお会いすると本当に触発されます。頑張って100歳まで生きるためのお金を貯めるぞ~!<お酒メモ>瓶ビールをだらだらと。どれくらい呑んだかは不明。(でも、2本も呑んでいないと思います)「雅はお酒さえ呑めりゃぁいいんでしょ」と言われました。うーん、そんなことないんだけれどなぁ・・・。そう見えますか?
2004年12月18日
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「バブルがはじけたのは、田舎のババアが金を貯めこんで使わないからだ。奴らはタンス貯金をいっぱい持っている。俺らが詐欺でそれらを取って使えば、世の中の景気がよくなる」http://www.zakzak.co.jp/top/2004_12/t2004121521.html上のセリフは、オレオレ詐欺(振り込め詐欺)で、高齢者から計2500万円相当を騙し取った十代のセリフです。「何をバカなことを言っているんだ」と思う人がいるかもしれません。彼らが犯罪を犯したことは非常に悪いことです。しかし、彼らのセリフには、非常に意味のあることが含まれており、私も賛成する部分がありました。(※だからといって、詐欺を働きたいとも、推奨したいとも思っていません。公共の利益に反することですから)彼らの言葉を、もう一度引用しながら、お話したいと思います。まず、前半部分。「バブルがはじけたのは、田舎のババアが金を貯めこんで使わないからだ。奴らはタンス貯金をいっぱい持っている。」これは△です。「田舎のババア」を「高齢者」に置き換えれば、おおむね賛成です。総務省の家計調査(02年度)によると、世帯主の年齢階級別貯蓄高は60~69歳が2349万円、70歳以上は2575万円となっており、おおむね2000万円を超えています。また、4000万円以上の貯蓄がある世帯主の平均年齢は63.3歳といいますから、富裕層の中央値は高齢者と考えてよいと思います。(一方、働き盛りである30~39歳は720万円40~49歳は1150万円です)労働力の中心である30~49歳は、小さな子どももいますし、黙っていても出費もかかります。しかし、高齢者は壮年期より、さほど出費もかからない。さらに年金ももらえる立場にあるのです。平均余齢から考えれば、高齢者は非常に潤沢な資産を持っているのです。死ぬまでに使い切れなければ、「子どもに残す」なんて言う人もいますが、(控除を除いた部分の)かなりが相続税で国に吸い上げられてしまいます。そして後半部分ですが「俺らが詐欺でそれらを取って使えば、世の中の景気がよくなる」これは大間違いです。もちろん赤点です。では、景気がよくなる、の部分をどうすればいいか。議員とか役人はこういうでしょう。「バブルがはじけたのは、高齢者が金を貯めこんで使わないからだ。奴らはタンス貯金をいっぱい持っている。俺ら役人が税制を変えてそれらを取って使えば、世の中の景気がよくなる」しかし、雅はこういいたい。「バブルがはじけたのは、高齢者が金を貯めこんで使わないからだ。奴らはタンス貯金をいっぱい持っている。国債なんか買わずに投信や株式にふりむければ、世の中の景気がよくなる」あるいは「バブルがはじけたのは、高齢者が金を貯めこんで使わないからだ。奴らはタンス貯金をいっぱい持っている。自分たちの子どもの教育に使えば、世の中の景気がよくなる」そう、高齢者にうまくお金を使わせて(悪く言えば「巻き上げて」)投資と教育にふりむければ、国の金庫ではなく、自分とその周りの人たちが豊かになれるのではないかと思うのです。みなさんはどう思いますか?
2004年12月15日
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ドイツのある武将の言葉(アフォリズム)にこんなものがあります。戦において人間は4種類にわけられる。優秀な人間、勤勉な人間、馬鹿な人間、怠惰な人間。優秀で勤勉な人間は大将になる馬鹿で怠惰なヤツは弾除けになる馬鹿で勤勉なヤツは味方をかく乱する「じゃあ、優秀で怠惰なヤツは何になるのさ」「参謀になるんだよ」この言葉を聴いたとき、目からウロコでした。戦場で言った言葉だといわれていますが、これは会社組織でも通用することだと思います。・優秀で勤勉な人間はリーダーとして会社を動かす。・馬鹿で怠惰な人間は「素直に仕事をするので」役に立つ(それが、使い捨てであったとしても)・優秀で怠惰な人間は、人をうまく使って、利益を得ようとする(これは、株主として求められるスタンスですね)そして、残った・馬鹿で勤勉な人間これは多くの組織にいる存在なのかもしれません。少し知識をひけらかして、会議で上がった議題に難癖をつけるような人が該当するのでしょう。問題なのは、「馬鹿なのに勉強をして、話に多少の論理性がある」こと。だから、皆その人が言った問題点について考える。しかし、よい答えがでないので、ただ時間の浪費になる。これは会社を内側から壊す、トロイの木馬のような存在なのかもしれません。この「馬鹿だけど勤勉」というのは、ともすれば、サラリーマンが陥りやすい型だと思います。……「馬鹿で勤勉な人間」にはならないよう、気をつけなくっちゃ。そんな風に思う雅でした。
2004年12月14日
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今朝、朝のワイドショーを点けたら、「みなさんのボーナス拝見」という企画をやっていました。街頭で、ボーナスが昨年比で増えたか減ったかインタビューしたり、ボーナス金額を書かせた上で、使いみちを円グラフで表示したりと多彩な見せ方で映像をつくっていました。そのなかで、「名古屋人はボーナスをどのように使うのか?」という1コーナーがありました。何故名古屋か。名古屋では最近業績好調な企業が多いため、「ボーナスも多いだろう」とテレビ側が予測したのでしょう。また、名古屋は節約上手で知られる地区です。「たくさんもらっても、どえりゃぁ貯金するんだに」とディレクターが考えたのかもしれません。そんなことを考えているうちに、番組はいよいよクライマックスへ。愛知のある企業に勤める会社員のお宅で、賞与明細を映す場面となりました。賞与明細には、会社名のところにモザイクがかかっていました。でも・・・「賞与明細」と書かれた上に「第101期」の文字が!!!私は、この瞬間「ト××自×車だ」とわかりました。・名古屋系企業・第101期ときたら、そこ以外にありえません。賞与明細は、1円の位まで細かく映されていました。業績査定があるのですから、そこまで細かい金額がでていれば、企業側が調べた場合、すぐに誰がTVに出たか、わかってしまいます。でも、映像は流れつづけます。レポーター「結構、もらっていますね」会社員「いいえ、自分としてはもっと出てもいいんじゃないかと・・・少ないですね」雅はそれを見て「サー」っと血の気が引きました。やばいよ、やばいよ。会社員さん!「あなただ」ってばれたらどうするの~!!、と。相手のプライバシーにかかわること、出演者を保護するためにモザイクをかけるのです。ひとめでわかっちゃうようなデータがひとつでも載っていたら、相手のプライバシーは損なわれるのです。最近のTV局はモザイクの取り扱いかたを間違えています。お笑い芸人にモザイクをかけてふざけてみたり、外国犯罪者のモザイクを非常にゆるくかけて、顔がわかってしまうような映像をとる。これは、もしかしたらある種の効果を狙っているのかもしれません(犯罪者の場合は、逮捕して欲しいという意図が放送側にあるから、とか。)しかし、メディアは情報を事前に仕入れて報道する替わりに、情報提供者の利益は極力保護しなければなりません。なのに、あまりにも不注意な映像の取り扱いに、驚愕した瞬間でした。<お酒メモ>ウイスキー ロイヤルハウスホールドをグラス2杯(おいおい^^) いつものストレートで。日本語に訳すと「皇室御用達」。う~ん、すごい名前。ブレンデットで、いつも呑んでいる華やかなウイスキーたちに比べると、気品があってノーブル。美味しいんだけれどまとまりすぎていて、少し物足りない感じですね。
2004年12月13日
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ブログやHPの掲示板に、仕事のことやプライベートな書き込みを時々拝見します。しかし、それで会社を首になったら、どうしますか?旅行好きの友人が、自分でHPを運営していました。旅の写真や、旅行記中心のそのサイトは、コンテンツも豊富で非常に楽しいものでした。しかし、あるとき、自分の勤めている会社への不満を、掲示板に書いてしまったのです。そしてしばらくして、友人の会社に一本の電話がかかってきました。「おたくの社員が、HP上で会社に対して、よろしくないことを言っている」間の悪いことに、そのHPのプロフィールには、本人の写真や名前も書かれていたのです。その話が社内に伝わるや否や、同僚や上司の態度は一変し、非常に冷たい雰囲気となりました。そして、翌日解雇されました。「HPに会社への不満を漏らしただけなのに・・・」そう思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、立派な「解雇事由」になるのです。アメリカでもネットに会社の悪口を書き込んだことで解雇された人が、会社を相手取って解雇撤回などを訴えたケース(裁判)があったのですが、原告側である書き込んだかたの敗訴となりました。会社と被雇用者(雇われる側)は会社の中のことについては、秘密を保全することが、就業する前提として契約されていると考えます。会社にとって、都合の悪いこと、会社の信用を著しく貶めることを、不特定多数が閲覧できるインターネットに書き込むことは、あまりにもその内容がひどい場合、解雇事由にあたると考えられるからです。会社が不正に裏帳簿をつけている、など会社そのものの不正をネットなどに書き込むことは、公序良俗の問題もあり、一概にはいえないとは思いますが、個人的な仕事の不満を自分のHPといえど書き込んでしまうことは、ヤブヘビになる恐れがありますので、気をつけてください。HPやブログはついつい「自分のことを知らない人が多いから」という理由でいろいろ書き込んでしまいそうになりますが、だれが見ているかわからない以上、慎重に運営することをおすすめします。あなたの隣の席の後輩が、それを読んでいるかもしれませんから。<お酒メモ>土曜日・黒龍 本醸造 ひやおろし1合・吉田酒造 純米無濾過 瞬旬(しゅんしゅん・500本限定酒)1合→原酒直瓶詰め、利酒師立会いの蔵出し酒です。非常に麹の香りが立ち、北陸の色が出たものです。今日・鮨屋で一杯。(多分)剣菱の熱燗 1合
2004年12月12日
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みなさんが持っている貯蓄額はどのくらいですか?また、どれくらいの利回りで運用していますか?昨日の日記で申し上げたことですが、1000万円の所得を持っている人が、「自分の生活水準が中の下」が統計の11%もいます。しかし、日記を書いてからふと思ったのですが、「中の下」と感じている層は、もしかしたら老後の生活費が不十分かもしれないという恐怖感から、そのように回答しているのかもしれないと感じました。昨日の統計ぐらいしか手持ちのデータがないので、あくまで憶測ですが、年収はたくさんあるが、使ってしまっていて「貯めていない層」が少なからずいる可能性があると思います。では、豪奢に生きるのではなく、ささやかに暮らすためのお金はいくら必要なのか。私の頭のなかにある計算式は「ささやかに暮らすためのお金=残りの人生×500万円」です。では、なぜ500万円なのか。不労所得(株式や不動産賃貸収入など、働かないで得た収入のこと)で500万円を得た場合、そこから所得税や社会保険料を約100万円支払わなければなりません。そうすると手取りが約400万円。月ベースで33.3万円の生活費となります。大人一人当たりの最低生活費が5万、子どもはその半額。ですが、人並みのささやかな生活を、ということになれば、その2倍は必要です。ということで、子ども2人がいる家族4人の場合は、月の生活費が約30万円必要ということになります。私は100歳まで生きたいので、50歳にリタイヤするとして、残りの人生が50年ですから、不労所得で生きていくためには約2.5億円が必要となるわけです。でも、これはそんな大きな金額ではありません。投資をして旨く運用すれば、意外と確実に貯まる額なのです。ためしに、元手が1000万円あるとして、毎年20%の運用益(複利)が出るとして、計算機で計算してください。そうすると10年で6191万円、2.5億円ならば約18年でその程度の金額が貯まるのがわかるはずです。現役世代は大卒でも22歳から働き始めて、60歳まで自営業なり、勤めるなりして38年働けるチャンスがあるわけです。そのうちの半分以下の18年、真剣に投資をすれば、このような金額も無理ではないのです。年間10%程度の運用であれば、もう少し時間はかかりますが、給与収入の一部を投資資金に回すことで、十分カバーできると思います。また、2.5億円というのは、外国債券や株式の配当金で年2%を運用すれば、不労所得が年に500万円入ってくる金額でもあります。こうすれば、ずっとお金を大きく減らすことなく、生活することができるのです。「経済的自由」なんてご大層なことをいって、がつがつと利殖に励んでいる人もいますが、こつこつやっていったって、これだけ貯まる可能性があるのです。金欲にくらみすぎて人間の品性が下がることは、いい出会いも、いいチャンスも逃します。博打性のあることで「一山当てたい」なんてことはみなさま、ゆめゆめ思わないでくださいね♪
2004年12月10日
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「11%」…これは年収1000万円以上の世帯が、「自分の生活は中の下」と答えた人の割合です。前述した数字は、先日の読売新聞の全国世論調査で暮らし向きに関する統計をとったところ、出てきたものなのです。アンケート全体では 自分の生活レベルを、「上」「中の上」「中の中」「中の下」「下」の5段階から選んでもらうという方法で回答。その結果「中の下」「下」と答える人は10年前より10ポイント以上増えたそうです。また、「貧富の差」が「大きくなっている」という人は、「どちらかといえば」を合わせ55%で、逆に「小さくなっている」は計8%。「変わっていない」は34%。新聞の分析は、貧富の差が拡大していることを裏付けるための論旨で展開されており、冒頭に挙げた「年収1000万円以上の世帯の1割以上が中の下と感じている」ことについては、特に大きく触れてはいませんでした。ちなみに日本の1世帯あたりの金融資産保有額平均は1422万円(2002年)。しかし、お金持ちが数字を押し上げた結果であって、中央値(=本来の平均)は833万円なのです。 また、5年前の1999年末と2003年の1~3月における勤労者世帯の平均貯蓄額の分布を比較すると、貯蓄額が1400万円以上の世帯の割合はほとんど変化していないのはと対照的に、貯蓄額400万円~1200万円の層の割合が全体的に減少しています。また、残念なことに貯蓄が200万円以下の層が増加したそうです。 年収1000万プレーヤーは世間で「勝ち組」と言われています。そのような人の10人に1人が「中の下」と答えている。日本はやはり貧富の差が二極化しているんですね。雅のようなサラリーマンから見たら、本当に腹の立つ話です。それでは、普通の人がささやかに一生を過ごすために必要な金額はいったいいくらなのか?それを雅は算出してみようと思います。続きは次回に。
2004年12月09日
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「知らない」ことは「恥ずかしい」ことなのでしょうか?知ったかぶりが一番「恥ずかしく」て「愚か」なのではないでしょうか?知識人の受け売りや、ネット、世間で言われる情報を頭の中にインプットして、○と×だけの演算処理をしている「マークシートの脳みそ」を持つ日本人が、増えてきているような気がします。本日、京都大学が2007年度をめどに、後期日程の入試を廃止するというニュースがありました。後期日程の入試というのは、マークシート中心のセンター試験を経て、通常のペーパーテストを課す前期日程と異なり、「論文」が課されています。私はこのような試験に挑戦する学生を好ましく思います。しかし、このような「考える力」を、問うための試験が無くなるということは、日本の教育の質の低下を招くと考えられます。私は日本の教育を15年程度受けてきました。そこで感じたことは「自分でものを考える力」を養うための教育が、絶対的に不足しているということです。マークシートに象徴されるように、日本の教育は「正しいか正しくないか」「○か×か」という判断を即座にする訓練ばかりしています。反射的に「多数決で正しいと思われる」解答を選ぶことが重要視されています。なぜ、○に至ったのか、という訓練はほとんど受けていません。本当は、「なぜそうなるのか」ということを自分で考え、自分で結果を導くための「創造する力」を養うのが、教育なのではないでしょうか。おりしも、「考える力」の低下を示すような、気になるデータが本日発表されました。以下にある「文章やグラフの読解力の低下」というのは、まさに、「読み取る力=考える力」の衰えそのものなのではないでしょうか?詳しくそのデータを見てみましょう。本日、経済協力開発機構(OECD)が、世界各国の15歳の総合的学力を測る(PISA)の最新実施結果を発表しました。それによりますと41カ国中、日本の高校1年生のレベルは以下のような結果でした。(※前回→今回として表記)・文章やグラフの読解力8位(522点)→14位(498点) 平均点は500点(引用)前回比では各国中で最大の下落幅。1位のフィンランドとは45点もの大差がつき、特に成績最下位層の割合の高さが顕著です。※読売新聞より(引用終わり)・科学的活用力2位(550点)→2位(548点)・数学的活用力1位(557点)→6位(534点)(引用)「1位グループ」(文部科学省)とされた。※毎日新聞より(引用終わり)文部科学省の発言はおかしな見解です。特に数学的活用力は前回の設問との差こそあれ、4.2%も下落しているのです。これを、上位グループだということで、安心していてよいものなのでしょうか?また、先にあげた読解力についてですが、(引用)得点を「レベル5」(626点以上)~「1未満」(335点未満)の6段階に分けた場合、日本は1未満の生徒が全体に占める割合が前回の2.7%から7.4%に増え、加盟国平均の6.7%を上回った。※毎日新聞より(引用終わり)これは、教育の偏差が大きくなってきていることを示しています。個人的には、国の力(経済力)は教育の力で大きく変わってくるものだと思います。日本が豊かな暮らしを享受できたのは、ある程度の教育水準を維持する割合が他国よりも多かったから、という側面も多分にあったのではないでしょうか。偏差が大きくなるということは、ひいては、国内で貧富の差が大きくなり、治安の悪化や経済力の低下を招く危険性もあります(極端な教育レベルの差は、職業や収入などを固定する可能性があるからです)。教育で磨かれる「知恵」とは多数決や一般性を問う正誤の判断力だけではありません。小学校教諭に聞いたのですが、最近の小学生は、「なぜ?」「わからない」と問うことを恥ずかしがり、知ったかぶりをする割合が増えたそうです。しかし、人の受け売りではない考え方を養わなければ、いつまでたっても力はつきません。世の中を生きていくには決められた回答がありません。どういうゴールが最適かを考えて、自分で考えて進むのです。そのための「考える力」を培うことが、今早急に必要となっている気がします。おまけ:株の世界でも「この株が騰がる」なんて予想を見て株を買う他力本願の人は多い。自分の蓄えを、そんな安易に信じちゃっていいんでしょうか?投資も「自己責任」ですよ。…人生と同じで。最後に信じられるのは「自分自身」なのです。
2004年12月07日
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92年のブッシュ・ドクトリンを継承し、タカ派で知られるラムズフェルド国防長官の留任が、正式に決まりました。以下、ニュースの引用です。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041204-00000058-kyodo-int要約です。ブッシュ米大統領はラムズフェルド国防長官に留任を要請し、長官も了承した。米政府当局者が3日、明らかにした。(中略) 同当局者によると、大統領は11月29日、ホワイトハウスでラムズフェルド氏に留任を求めた。当局者は「米国は戦時下にあり、この時期の国防長官交代は好ましくない」と指摘した。ここで、気になったのは当局者の発言です。「米国は戦時下」という発言です。湾岸戦争の時ですら、このような強いコメントを発表したことはなかったように記憶しています。戦争となれば、石油が大量に必要となってきます。●閑話休題●(改行しないので、混乱しちゃう人は読み飛ばしてください)原油価格が一時1バレル=50ドルを突破していましたが、これは、アメリカが石油の備蓄量を増やしたこと。そして石油の供給量が減少しているときに、アメリカが備蓄から一部を放出して、価格の騰勢に歯止めをかけなかったがゆえに起こったことではないかと私は分析しています。アメリカは、原油価格が上がっても困りません。むしろ儲かっていました。アメリカというより、「テキサス」や「ブッシュ」が、という話なのですが。なぜかというとテキサスには、世界有数の原油精製所がたくさん集積しています。原油の精製所のなかでも、多くのシェアを握っているテキサスに石油が運び込まれ、精製する。エアラインやプラントの企業たちは原油を先物でヘッジするとともに、精製した燃料の備蓄を増やしていたそうです。この原油相場で、テキサスの精製所は、久々の活況に沸いていました。なおかつドル安の方向に進んでいましたから、需要も大変あったそうです。そして、今、原油の先物価格に変化が出てきています。昨日のニュースによれば、指標となるウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の来年1月渡し価格は前日比0.71ドル安の1バレル=42.54ドルと、終値ベースとしては今年8月末以来約3か月ぶりの安値で取引を終えています。原油相場は一時、1バレル=42.05ドルまで下落しました。これで、大量の石油をアメリカは(もちろん)ドルベースで安く調達することができます。●終わり●閑話休題で触れたように、世界の主要通貨に対して安くなったドルで、アメリカは大量に石油を買うことができます。「戦時下」と発言するくらいですから、通貨の下落は無視してドル安を静観したり、特例の法案を出して連邦債の上限を引き上げたりする可能性もあります。帝政ローマの初代皇帝・アウグストゥスは、防衛線に配置する兵士の人数を削減し、より防衛をしやすいようにするために、ゲルマンに再侵攻しました。防衛線の強化のためがゆえの「侵略」です。今のアメリカの軍事戦略、タカ派の強硬路線はアメリカの世界における防衛線(同盟国の線)の作り変えも同じような状況なのかもしれません。戦時下ですから、外国人観光客の入国チェックはよりいっそう厳しくなるかもしれません。また、アメリカ株は、円ベースで考えれば、パフォーマンスがすこぶる悪くなりますから、注意が必要です。ドルが安くなって、恩恵を受けるとしたら、・牛肉の輸入再開がはじまれば、安く調達ができる「吉野家」・アメリカ系ブランドのライセンス契約を結んでいるアパレル→「オンワード樫山」など・燃料コストが安くなる「東京電力」もちろん、これらの商品を好んで買う人、この銘柄を買う人には、よいことかもしれません(しかしバリューエションを鑑みると私にとっては検討対象外ですが)しかし、アメリカの子分に成り下がっている日本の行く末が心配です。ドル保有量と、ドル債券を圧倒的に保有しているのは、日本なのですから(両方世界ランキング1位です)。
2004年12月05日
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私は普段、銀細工とプラチナのアクセサリーをしていることが多い。どちらも銀色ですが、ふとしたときに視界に入ると心が落ち着くのです。でも、知人の占い師と、呑み屋をやっている占い師の2人に言われました。「銀の指輪ではなく、金にしなさい」なぜかというと、金を身につけると「お金が貯まる」んだそうです。確かに、私が知っている数少ない「お金持ち」は皆とてもたくさんの金のアクセサリーを身につけています。スーパーリッチといわれているベンチャーセーフネットワークの関口房朗会長も、「ぎらぎら」感の漂うアクセサリーはおろか、ご自宅も金の円柱や壁紙などの仕様になっています。知人の占い師たちも、芸能人や政治家を顧客に持っています。同じように、「金」を身につけるようアドバイスしているそうです。徹夜でバーゲンに行ったせいでしょうか?帰りに、衝動買いしてしまいました・・・。・・・・・・「金」の指輪(爆)10万以上する品物を、10分くらい見ただけで即、購入。うーん、買いっぷりだけはリッチな雅でした。(どうなることやら^^;今日はカードでいくら使ったんだか・・・)ボーナス出ますように・・・出なきゃ破産だ。株を損切りしている場合じゃないなぁ(笑)<お酒メモ>土曜日。徹夜して、外出。何も食べていなかったので夕方、帰りにパブへ(←懲りもせず、です)生ギネスパイント×12杯目に行こうとしたところで、強烈な眠気に襲われ、やむなく電車で帰宅。さっきまで眠っていました・・・。
2004年12月04日
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少し前ですが、アメリカでライス女史が国務長官に就任することが決まった時、ライス女史がブッシュに抱擁(ハグ)して、頬にキスするシーンがありました。ビジネスでもプライベートでも、ヨーロッパやアメリカからきた人とお会いする時には私もよく、同じようなことを求められます。でも、私が日本人だということを知っているので、決して唇にキスするようなことはありません。さらに、思慮深いかたになると、ハグをする前に、「ハグしていい?」と尋ねる人もいます。ところが。先日仕事で久しぶりに会った50代の男性―彼は日本人ですが、会うなりキスされそうになりました。いきなり口元にきたので、慌てて突き飛ばしてしまいました。というわけで、貞操(?)は守られたのですが・・・(笑)「なんでこんなことをしようとしたの?」とカッとなって言おうと思ったのですが、言う直前に思い出しました。彼は元駐在員だったのです。中東での外国暮らしが長かったので、日本人といえど現地の流儀が時々でてしまうのでしょう。外国の人だと、外見も異なりますから、そのような態勢になったときに、ハグする(あるいはお断りする)のは違和感ないのですが、やっぱり、日本人だと、そういう気構えがなくなってしまうので一瞬うろたえてしまう雅でした。もっと国際感覚があれば、余裕持って振る舞えたのにな~。基本的には、私は、国内であろうと、国外であろうと、相手の文化を尊重しようと思っています。でも、外見で判断できない時は、やっぱり難しいですよね。追伸:唯一の例外は、国内にいるときに外国の方と大事な話しをする時です。このときは、英語で話し掛けられても日本語で返します。言葉の細かいニュアンスで誤解を受ける可能性があるときは、母国語で話すことが、一番摩擦がおきる可能性が少ないと思っているからです。みなさんは、いかがですか?<お酒メモ>ムール貝と生ギネスパイント×1をパブで。これからお夕飯です。
2004年12月01日
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「オタクの男性は、潜在能力が高いなぁ」雅は、何人かの知人を見てそう思うのです。この間も東大法学部卒のオタク君(アニメ好き)に会ったとき、彼は言いました。「オレが東大に入ったのはまぎれもなくアニメに偏見を持つオンナたちを見返してやろうと思ったから」そうなんです。オタクは、自分の世界に没頭していて、敬遠されたり馬鹿にされがちです。その悔しさをばねに、社会的評価のある職業や学校を選んだり、常人ではなかなかなしえないスキルを身に付けようとする傾向があるように思えます。もともと、オタクになるくらいですから、惚れこんだものや決心したことに対する集中力やこだわり、記憶力は半端ないものです。また、自分の世界観を語るときには説得力も必要です。雅のように、アニメの世界がわからない人間が質問する時、彼らは、一所懸命、雅がわかるように説明してくれます。アニメが好きだという理由だけで、アニメオタクを敬遠している女性は、はっきりいって損だと思います。ジャズが好き、おしゃれが好きといっている男性と彼らはなんら変わりないと思います。逆に、競争率が少ないのだから、「この人はオタクだけど能力がある」と思った人と、いろいろ意見を交わせば、新たな知識と人脈ができるのにな~勿体無いな~と思います。先日、シンクタンクが発表した「オタク商品マーケット」は2900億円市場にのぼるとの報告がありました。これくらい多額の消費があるのですから、趣味のものを買うために稼ぐ「オタクくん」だって少なくないと思います。オタクの商品ばかりに注目するのではなく、オタクくんに注目して、機会あったら接してみてはいかがでしょうか?話してみると、(やはり)個性的な人が多いですよ~。雅は、ダイヤの原石だと思うんですがね・・・。<お酒メモ>日曜日は、家で生牡蠣割って、ギネスパイント×1と一緒に堪能しましたー。
2004年11月30日
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円高が進んで、今日の14時現在で為替は1ドル102.5円前後。今年の春、カリフォルニアに行った時は110円だったから、ずいぶん騰がった感じがします。ユーロは上記の時間帯で136.3円。今年の梅雨時にブリュッセルに行った時は128円だったので。(毎日4Lくらいビールを呑んでいましたが、5000円かからなかったです^^)こちらもずいぶんと騰がりました。では、ドルとユーロを比べるとどうなんでしょう?レート表を見てみると1ドルが1.3296ユーロ。この数値は過去にない高さなんだそうです。つまり、ドルは今までにない状況で、安くなっているということです。ユーロ圏はこのレートに警戒感を示していて、久しぶりに「為替介入をかけるぞ!」と警告します。でも、ヨーロッパがドルを買ってユーロを売るという行為(為替介入)をして、外貨準備を増やすとすれば、米国債を買うという手段を選ぶ確率が高い。米国債(ドル)だけを買って、他の通貨とバランスをとらなければ、ユーロはひとり高となり、輸出するときにモノの値段が高くなって困ってしまうはずです。そうすると、流通量の多い通貨を買って、外貨準備におけるバランスをとろうとする。その目先は多分「円」でしょう。この動きは、19世紀のイギリス・インド・中国の三角貿易を思い出させます。【三角貿易~さんかくぼうえき】・・・2国間の貿易では輸出入のつりあいがとれないとき、第三国をいれて、3国間でうまく全体のつりあいをたもとうとする貿易の方式。「貿易」の部分を「通貨」に換えると、しっくりくるのではないでしょうか。このような予測の下に、ですが、年末はユーロ圏で旅行、が案外割安なのではないかと思います。ただ、T/Cを購入したり、あらかじめ現地通貨を買って行くと、現地到着時のレートと差がでる可能性があるので、プラスチックマネー(カード)で切るのが望ましいと思います。もちろん、アメリカも安いとは思いますが、こちらもカードで切ったほうがよいと思います。外貨預金をしていらっしゃるかたは、円だからといってボーナスをドルにつっこまないほうがいいですよ。ちなみに雅は、ドルを124円で建てています(涙)昔、「日本が国家破産する」という記事に踊らされたからです。これからドルは80円程度になると考えているので、損益確定させるのもよいのですが、運用は20年以上の超・長期で考えています。ゆえに米ドル債でしばらく寝かせておくだろうと思います(大涙)個人的には、年末休みが取れたら、久しぶりにアイルランドに帰ろうかと思っています。
2004年11月28日
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「人生80年だとして、秒換算すると25億秒程度しかないんだよ」さる不動産投資家(=大家さん)と呑んでいるときに言われ「はっ」とした一言です。1秒に1人会ったとしても、世界中の人に会うことはできない。時給3600円の仕事をしたとして、ずっと働きつづけていても25億円にしかならない。人生はなんて短いものだろう、と痛感させられる言葉でした。この不動産投資家のかたに、いろいろ面白いお話を聞いたのですが、こちらはまた後日「投資」のカテゴリでお話しようと思います。<お酒メモ>銀座にて。中生ビール×1焼酎お湯割り(麦。有名なものではないので銘柄は割愛)×10杯くらい雅は麦のお湯割りか、生で呑む芋が好きです。家には「百年の孤独」がありますが、最近来客がないので死蔵しております・・・。
2004年11月24日
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今日の読売新聞に、「中国で村上春樹が爆発的人気、経済成長が背景」という記事がありました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041120-00000105-yom-soci村上春樹が流行ったのは日本でバブルの頃。大人はみな「ゼニ、ゼニ」と言ってまわっていた時代です。トレンディドラマ、マーク2、ジュリアナ・・・このときに村上春樹も流行りました。私はまだ小さかったのですが、はじめて会う大人がお年玉で次々と1万円をくれる、奇妙な時代でした。幼心に「大人が狂っている」と思ったものです。(でも、もらえるものはもらいましたが>笑)中国では「ノルウェイの森」が100万部以上が売れたそうです。(新聞記事より)>こうした「村上春樹(中国語読みでツン シャン チュン シュー)現象」を>支えるのは、都市部の若い世代。急速な経済発展に伴って生まれた>「小資」(プチブル)や「白領」(ホワイトカラー)にとっては>村上作品は、必読の書、とまで言われているそうです。(中略)>上海訳文出版社の編集者、沈維藩氏は「今や村上作品を読んでいなければ>『小資』ではないとまでいわれる。大都市の若者の好みに>合っている」という。改革・開放政策から25年、都市部の経済発展が>一定水準に達し、新たな階層が村上作品を支える市場に>なり始めたことを示している。>「孤独や寂寥感への共鳴」は、「一人っ子政策」で育った若者に>受け入れられる理由の一つだ。林教授は「他の日本文学と異なって、>主人公と読み手との距離感のなさが、作品の中に自分の姿を>求める孤独な『一人っ子世代』の若者に受けるのだろう」と分析する。以下、村上春樹さんの作品に対する私の率直なコメントです。ファンのかたは、ごめんなさい。『ノルウェイの森』が流行することに対して、私は驚きと戸惑いを感じえません。自分中心に、相手のことも考えずうじうじと悩んで好き勝手した、人間の描写が延々と続く小説のように見えるこの作品が、中国のブルジョワたちに受けているというこの事実が。村上全作品とは言いませんが、彼の小説には「置き道具」がない。つまり、あえて描写の一部を省くことで、読者に想像力を与えるようば文体ではないということです。「幼さ」(悪い意味ではありません。懐かしさ、とか、心のなかに持っている子どものような部分を刺激する)がある作品だと感じます。このような小説を好んだ「少資」たちは、バブル当時の日本人と、同じメンタリティーではないのか、と思います。つまり、即物的で自分の内面性ばかりが過剰に気になった大人たちが増えた、あのバブルの時代。それが今、中国におこっているのではないかと思うのです。違う地域で、同じ小説が、同じような観点で多くの人に受け入れられる場合、それは「同質」的になっているといえるのではないか。かたや80年代、かたや現代だとしても、上記のようなことはいえるのではないかと思います。<追伸>中国株についての問い合わせをよく受けるのですが、よく調べて買う人以外には、決してオススメしていません。長期的には悲観論を支持します。それよりはまず、海岸部の上海、香港人で、人民代についての思想についてクールな立場をとっている経営者や貿易事業をやっている人たちとの人脈作りが大事だと思います。
2004年11月20日
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パウエルさんが国務長官を辞任し、後任にライス女史がおさまるそうです。彼女は米アラバマ州の牧師の家に生まれ、15歳でデンバー大に飛び級入学。6歳の「ブラームス」を弾きこなしたことから、一時はピアニストをめざしていたという才女です。そんな彼女のIQは200といわれています。かのアインシュタインは173だったそうですから、相当な頭の回転が速いといえます。ところで、最近話題になっている「IQ」。知能指数を測るための数値といわれています。これは認知能力や言語へのパターン認識、空間把握などが得意な人ほど、数値が上がる傾向があります。(普通の人は120前後だそうです)ライス女史とアインシュタインは、確かにIQが高いというのがうなずけるように、両者とも、ある一定の世界観の把握には長けているようです。アインシュタインは光の速度が一定だという信念のもと、相対性理論を確立しました。そして、ライス女史も国際政治を学び、外交戦略においては確固たる世界観を持っています。(そこがライスはネオコンの強硬派といわれる所以かもしれません)。しかし、アインシュタインは、現在の物理学で基礎とされている量子力学(※)を真っ向から否定しています。死ぬまで、量子力学が間違いであり、自説が正しいことを証明しようとして、研究を続けました。ライス女史も同様に見えます。キッシンジャーかウォルフィッツ、ハンチントンがベースなのか知りませんが、アメリカの軍事戦略にのっとって世界観を構築し、その世界(シナリオ)を守るために動いているように感じられます。この2人って、似ていると思いませんか?世界観を構築すれば、その世界の策定に向けて頭のいい人だったら理論や戦略をたてられますよね。だから両者とも、それぞれの業界でなしえたのでしょう。しかし、その世界観自体がが間違っていたらどうするか。アインシュタインは量子力学を否定したが故に、その分野では名を残していないのです。ライス女史は、はたしてどうなるのか?92年のブッシュ・ドクトリンに基づいて動くのであれば、次は北朝鮮のはずです。しかし、金正日を殺したあと、北朝鮮の戦後復興のシナリオはないといわれています。イラクへの戦略も戦後処理について楽観視していてシナリオがなかったといわれています。しかし、現実を見れば失敗同様、ですよね。泥沼と化しています。国際政治は学問の世界と違い、多くの人と金が動きます。その中でどう手腕を振るうか。IQが高いということはパターン認識に優れていることの証ですが、パターン認識が通用しないサプライズが起こったときには、また違う能力が求められます。アインシュタインよりも難しいことを求められている彼女の今後の動きを、注視していきたいと思います。注釈※量子力学というのは、思いっきり平たく言えば「そこにものがある」かどうかは確率の問題である、という考え方です。(物理学科出身の人、ごめんなさい)
2004年11月17日
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よく言われることに、「士」(さむらい)業はカタギで社会的にも地位のある仕事(※弁護士、公認会計士、税理士など、語尾に士とつく仕事を総称します)「者」のつく仕事につく人間はろくでなし、っていいますよね。「者」のつく職業の代表格は芸者、医者、編集者なんていいます。一見「士」に比べてばらばらに見えます。でも、この3つの職業って似てると思います。だって、芸者(今は水商売の人もこれに含まれます)はお客さんをいい気持ちにさせなきゃいけない。医者は患者さんの気持ちや状態を良くするのが仕事で、編集者は、作家のご機嫌をとって、気持ちよく作品を書いていただかなくてはいけないから。相手を喜ばせる職業なんですよ「者」って。医者だって、サービス業ですし。高齢者のかたがサロン代わりに病院へ集まっちゃうのは、医者の本質が何たるかを、無意識のうちに理解しちゃってるからなのかなぁ、と思います。(でも、自分が病気の時に、それ目的で高齢者がわらわらいるのは辛い・・・)<ひとりごと>昔、知り合いの女性編集者が言っていました。編集者は赤ペンを持ったホステスだ、って。これには大笑いしました。そしたら、女医さんはメスを持ったホステスなのかなぁ。
2004年11月15日
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今日はある人の13回忌に出てきました。10代の頃、仲良くしていた男の子の法要です。12年前、当時の私はまだ高校生でした。彼の突然の死を知った時、ただただ呆然としました。葬儀の際に、彼の最期の顔を見、挨拶したかったけれど、見られたのは同じクラスだった人たちと同じ部活の人だけでした。違う学校に進んでしまったが故に、最期を相対で迎えることができなかったことが、非常にショックでした。そして、それを境に、しばらく人と喋ることが億劫になり、振り返ればそれから1~2年くらい、心の底から笑うということができませんでした。しかし、少しずつ、死んだことに対する痛みと、彼と過ごした楽しかった思い出のバランスが、変わってきました。彼の生きた人生の倍ちかくくらいの年月を今日まで生きてきました。当時の自分の年齢と、彼が亡くなってからの年月が近くなりようやく彼の死を自分の中で昇華できそうです。今日、13回忌で彼への焼香をしているとき、ようやく自分の中でケリがつけられそうな気がしました。死は、誰にでも訪れるものです。でも、それまでにその人と形作ってきたものは、ずっと記憶に残り、自分の精神に作用します。「死んだ人は、生きている人たちの心の中で生きている」そんな言葉を時折耳にしますが、まさにそのとおりだと思います。大切な人が亡くなったとき、いつまでもその人の死を痛み入り、過去をひきずったまま過ごす人もいますが、大切なのは、死んだことを受け入れて、相手の分まで精一杯生きてやろうと前向きに考えることが死んだ人への弔いではないでしょうか。私は100歳まで生きたいと思っていたのは、「彼の分まで生きてやろう、それが彼の死に対する自分のけじめ(清算)」だとどこかで感じていたかもしれません。物事を常に前向きに考える。それが長生きの秘訣であり、大切な人の死に報いる唯一の方法だと、雅は考えています。
2004年11月14日
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もう7年位前の話になりますが、ネパールをはじめて訪問した時、ラマ僧と友達になりました。私は特定の宗教に入っていないのですが、昔から宗教には縁があって、小学生の時には、長期の休暇に禅寺へ通って朝は座禅、夕方には寺の鐘をつき、それ以外の日曜日にはプロテスタントの教会へ通う、という無茶なことをやっておりました。えぇ、アミニズム、八百万の神様よろしくです。そのせいでしょうか、なぜか知人に僧侶やら仏教学者が多いのですが、友達の一人に、ネパールにすんでいるチベット人のラマ僧がいます。彼は時々速達で便りをくれます。不思議なのですが、連絡をしていないのに、落ち込んだ時や仕事で行き詰まると、連絡をくれるのです。「夢の中で雅(slowlysheep)がでてきて、すごく胸騒ぎがした。だから手紙を書いたんだけれど、大丈夫ですか?」など、と。そのラマ僧とはじめてあったのはネパールでした。当時、ネパールへ行くために乗った行きの飛行機がストライキ前の最終便で、帰りはまったく代替機が出ない。チケットが入手できず、日本に帰る日どりもわからず、チベット人難民の友人たちにお世話になるばかりでした。10日ほどしてようやく帰国日が決まり(結局、代替機をあきらめて、違うエアラインを予約しました)ぽっかり空いた1日に、たまたま行ったお寺でその僧と出会いました。その僧は「Buddha eye」の目をもつモンキーテンプルに今も住んでいます。1年に数回、そのラマ僧のことをふと思い出す時があります。今日はその数少ない日でした。彼のことを思い出すと、いつもいいことがあります。読んでくださった方にも、よいことがありますように。
2004年11月08日
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知り合いのテレビカメラマンが、先週、被災地の新潟に行ってきました。どうやって行ったかというと、東京から車を使ったそうです。一般人は車を使っても、被災地までたどり着けません。新幹線は未だ新潟―燕三条までしか使えず、現地のJRは不通のところもあります。電車でも小千谷までは到底たどり着けません。知人のカメラマンから教えてもらったことには、マスコミは「報道しなければならない使命」があるから、通行止めの高速道路をこっそり使わせてもらって、現地に入っているのです。一方であるHPにチェーンメールとして転送されてきた内容がアップされていました。転記します。<内容>どうか助けて下さい。小千谷市役所、小学校での救援物資の配給や、炊き出しなどを手伝っていますが、現場はまだまだ混乱しているし、人出も足りていません。そんな状況下で、マスコミの取材陣が50人近く現場付近を陣取っています。小千谷市役所の正面に車を止めている為に、救援物資を運ぶトラックは遠くに止めることしか出来ず、ボランティアの人達がせっせと現場に物資を運んでいますが、報道陣はそれを手伝う気配すらありません。心労と肉体的疲労が積もっている被災者の方々に当然のようにマイクを向け、24時間カメラをまわし続ける神経もさっぱり理解できません。現地では今、「大人用の紙おむつ」が不足しています。「赤ちゃん用おの紙おむつ」は足りています。あとは、トイレが使えなかったり、下着を替えられなかったりするので「パンティライナー」があると重宝しますが、こちらではもう品切れで手に入りません。P&G、花王、ネピアなどの紙おむつメーカーに電話をして、現状を伝えてください。夜の寒さが厳しいです。お年寄りは使い捨てカイロをもむことすらできないので「貼るカイロ」が必要です。マスコミの仕事は、こういった情報を伝えることだと思うのですが‥。今日はこのあと、小千谷小学校に小泉首相が来るということで、マスコミ報道人の数はさらにふくれあがり、「毛布の配給が出来ないので、小泉さんが返るまで待つように‥」という連絡が入りました。一体何の為の視察なんでしょう?午前中にも数名の政治家さんが小学校に来ましたが、トイレはどこかとたずねられ、仮設トイレを案内したところ「私に仮設トイレを案内するつもりかね?」と、言われたそうです。いったいこの国は、どうなっているんでしょう? 現地では、大人用の紙おむつと、パンティライナー、貼るタイプのカイロを必要としています。これらの商品を販売している企業の「お客様相談室」宛てにメールを送ったり、電話をかけたりして、「小千谷市の被災者が求めているもの情報」を、伝えてください。あなたのblogやHPの中で、ただ伝えるだけでかまいません。皆さんの声が企業や行政を動かします。マスコミは頼りになりません。マスコミに対しては、どうか支援活動の妨げとなり 被災者の心労を倍増させる今の取材のやり方についての抗議の声をあげてください。あまりにひどい状況です。小千谷市にも、続々と個人の方からの救援物資が届いています。有り難うございます。<引用終わり>ちなみに、花王についてはこのメールが届く前(※小泉さんが訪問、というくだりから推測しています)から被災地に救援物資を送ることを決定し、HPにその旨が記載されています。ここから雅が何を伝えたいかというと、メールに書いてあるような「マスコミが頼りにならない」という意見には反対します。しかし「多くのマスコミが」ということになれば、確かにそうだと思います。多くのマスコミはニュースをワイドショー化し、ドキュメンタリーを「泣ける話」にすり替え、スポンサーにとって都合の悪いことは伏せてしまいます。というのも、普段からたくさんのアメを受け取っているからです。悲しいかな、「懇親会」と称して豪華な食事を提供する場には、普通の記者会見よりも多くの人が集まり、がつがつと無料でご馳走を食べていることもあるそうです。いつのまにか、多くのマスコミは報道機関から広告媒体にすり替わってしまったのかもしれません。被災地の方に、一刻も早くボランティアと救援物資が届きますように。
2004年11月02日
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まず、イラクで拉致され、無残な姿となった香田さんに哀悼の意を表します。私は、別に軍事の専門家でも、ムスリムに詳しいわけでもないのですが、この事件に関する新聞記事を見た時に、ある疑問がわきました。それは、香田さんの遺体が「星条旗」に包まれていたのは、何故か?ということです。ある新聞では、「星条旗に包まれていれば、それはすなわちアメリカのせいで殺されたと日本人が感じる。今後の日本の世論もイラク撤退ムードになる。それを狙ったのだ」ということが書いてありました。そういう見方もあるかもしれませんが、私はそれでも腑に落ちないのです。自爆テロをするほど憎い敵の「国旗」を何故ムジャヘディンたちは保有していたのか、ということです。アメリカのものを心から憎み、徹底的に破壊し尽くす。同属・同族であれ、「神」の心に従わないのであれば殺す。それだけ激しい心を持っている人たちが、「星条旗で亡骸をくるむ」ということをするでしょうか?亡骸をくるむ、という行為そのものは、躯を大切にしたいというものです。ダイイングメッセージなら、穴のあいた星条旗や、アッラー(YHWH)の言葉を星条旗に書いて、近くの椰子の木にでもつるしておけばよかったのはないでしょうか?ちなみに、まだ未確認ですが、香田さんは日本基督教団に関係のある方だという情報もあります。プロテスタント派のクリスチャンの可能性があります。それでしたら、イスラエルにいった理由も合点がゆきます。しかし、本当に悲しい事件です。ご冥福をお祈りいたします。
2004年11月01日
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全米デビューした宇多田ヒカルのCDですが、現地にいる知人に問い合わせたところ、あんまり売れていないそうです。その「EXODUS」の不振は、どうやら歌詞にあるようです。というわけで歌詞です↓「上に押して、下に押して、上に引いて下に引いて。その調子、でもお静かに。さあ、私を降ろして……なんて激しい運動!」「あなたの体を思い浮かべるたびに私の体はオー、オーと叫ぶ」「アジア系が本気になったらどれだけすごいか見せてあげた」「新しいマイクロホン(イチモツ)を手に入れたからもうあなたに用はない」http://news.www.infoseek.co.jp/entertainment/story.html?q=17gendainet07115754&cat=30・・・すごいですねぇ。痛いなぁ。もともと、欧米のコアなJ-POPファンは、以前から宇多田ヒカルの切ない歌詞を評価していたわけで、妙にこびて(アメリカ式の)ハードな歌にするのは、大きなマーケティングの失敗だと思います。「郷に入れば郷に従え」--オリジナリティを追求しなければいけない「アーティスト」が、下手なマーケティングに合わせるから、売れなかったような気がします。『JJ』の車内中吊りを飾っている彼女の左の薬指にはしっかり指輪がはめられています。売るために、大人ぶって強がらなくてもいいのになーと思った雅でした。
2004年10月28日
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現状がどうにもならないとき、いたずらに怒ってはいけません。イライラすることは、周りを不快にしますし、自分の大切な時間をいたずらに消耗するからです。そんなとき、最近はカーネギーの言葉を思い出します。相手に腹を立てて、感情的になっても損するだけだからです。この言葉を思い出し、そして、自分を諌めるのです。「人を批評したり、非難したり、小言をいったりすることは、どんなばか者でもできる。そして、ばか者にかぎって、それをしたがるものだ」(D・カーネギーはヒューマン・スキル研究において第一人者と言われる人物です)私は気が短いほうだと思うのですが、これを肝に銘じて少しずつ大人になっていきたいと思います。<お酒メモ>ギネス×3パイント、ワイルドターキーダブルをショットで×3今週は酒を控えようと思います・・・反省。
2004年10月26日
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(ネタバレは、ありません)映画『supersize me』を見てきました。マクドナルドを1ヶ月間食べた男の体が、以下に変化していくかを面白おかしく、でもちょっぴりシリアスに綴ったドキュメントフィルムです。映画に出てくるマクドナルドのヘビーユーザーのように、私は10年くらい前までは、マクドナルドをはじめとするファストフードが大好きでした。一日に6食、1万キロカロリー近く、本当に食べていましたから。焼肉はロースにハラミ、カルビを中心に、霜の入ったお肉ばかり、15人前くらいを平らげました。野菜はほとんどとりませんでした。で、どうなったか。正常の範囲ですが、確かにむくんだ感じがありました。しかし、それ以上に倦怠感や頭痛が消えず、食後だけやたらハイになることが続きました。多分、自律神経がおかしくなっていたんだと思います。何の前触れもなく、突然呼吸が荒くなって、救急車に運ばれることもありました。医者には「自律神経失調症」と診断されました。しかし10年前、身内の大病をきっかけに、食生活を見直すはめになりました。肉が減り、次第におなかを満たすため、魚や海草、野菜類を中心とした食事に変わりました。そうすると、次第に過呼吸がなくなり、倦怠感や頭の中のもやが晴れてきました。成長期には多量のエネルギーを必要とするため、20代までは肉や脂肪分が多いものをある程度とってもいいとは思います。ただ、私のような症状が思い当たる若い方や、アレルギーや自律神経系の疾患を持つ親御さんは、少し気にされたほうがいいと思います。反響があれば、具体的な食生活についてのメソッドを公開しようと思いますので、メールなどで連絡をいただければ幸いです。多分、軽いじんましんやアトピーくらいは治るかもしれません。(知人に薦めて治った者もいるので、ある程度有効な食育なのかもしれません)映画を見て、自分の後姿を思い出した一日でした。(映画自体も、非常に良くできて考えさせられるので、ぜひ見に行ってくださいね! 公開は今度のお正月です)
2004年10月25日
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不思議と何かのご縁で、私は経営者や企業家にお会いする機会がありました。ベンチャーから、上場企業、日本を代表するエクセレントカンパニーと言われる会社など、その種類はさまざまです。その人たちが共通して言うことは「自分がここまでになった(≒社長という地位で成功した)のは、自分の周りにいる人たちのおかげだ」と。相手の気持ちを考えて行動しているうちに、今のような状態や地位になった、あるいは会社がうまくいった。そう口を揃えておっしゃいます。しかし先日、あるHPで、「テレビなどで起業家や金持ちのインタビューを見ていると共通点がある。それは、本当の事を言っていないということである。例えばお客様の気持ちになって一生懸命に頑張れば必ず報われるなどと言っている…」と書いてあったのを拝見しました。そうでしょうか?「情けは人のためならず」という言葉があります。情け(相手への思いやり)を持って、人に接して尽くせば、めぐりめぐって自分にとっていいことが訪れるという意味です。少なくとも、私が会った経営者たちはこういったことを実践し、そしてその報い(よい意味で)を受け取った人たちなのではないかと思います。実利を考えて、合理性ばかりを追求し、ビジネスライクにやっていたのでは、経営も人付き合いも成功しないと思います。自分の損得、利殖だけを追求し、会社を経営して軌道に乗っている人も中にはいるでしょうが、長期にわたって成長を遂げることは難しいと思います。そこには、人付き合いにおける「信用」というものが欠けているからです。このような「自分だけがよければ=個人主義」をビジネスの現場に導入した代表例が「成果主義」でしょう。独立行政法人の労働政策研究・研修機構が20日に発表した「労働者の働く意欲と雇用管理のあり方に関する調査」で、成果主義の導入企業が約6割に達したといいます。しかし成果主義の企業に勤める友人たちは「業績に直結するような、目立つ仕事をしている人の査定だけがよい」「不良品の検品や、バグがないかを検証するなどの大事な仕事をしていても、査定項目に含まれていないからみなやりたがらない」なんてことをこぼしています。今の日本は「みんなが思いやりを持って、協力していけば、ある程度の多数の人が幸せになれる」社会(共生社会)から「他人を出し抜いて最初に仕掛けた人がごっそり利益を得て幸せになる」社会(個人主義社会、競争社会)になろうとしています。しかし、競争社会は、本当によいシステムなのでしょうか。リコール隠しや発売後の回収騒ぎが増えたのも、このようなシステムを導入したがゆえに、増加しているのではないでしょうか。自分さえババをひかなければいい、自分さえよければいい、という機運が蔓延している気がします。それは、ひいては会社の信用や、会社に所属する自分自身の信用を貶めることにつながり、結局自分が損をするだけなのではないでしょうか。(ネットワークビジネスにおいて、商品を売らずに「ビジネスを売っている」ということをのたまう人も同類だと思います)少なくとも私が会った経営者たちは、どうすることが社会や自分にとって利益になるかを知っているから、冒頭のようなことを共通していうのではないかと思っています。毎日日記を更新していて、たまに商品を紹介したり、生きていくためにちょっと工夫すれば幸せになれる方法を紹介しているのは、経営者と会って感じた「人のために自分ができること」をやっていくことが、「世の中のためになる」。ひいては「自分のためにもなる」ということを、やってみたいと思ったからです。訪れていただいた方、何かご意見があれば、是非伺いたいと思います。宜しくお願いいたします。<お酒メモ>昨晩、ウィスキーのグレンリベット24年もの、3年自宅寝かせをボトル1/4くらい。シェリーもやったので、今日は休肝日にします…。
2004年10月17日
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私の仕事は不規則で、いつも帰宅が午前様です。今日も、大阪に日帰りでした。私は月100時間以上の残業があたりまえの仕事です。しかし、人から見たらそれは「しんどい」かもしれません。でも、働くことはとても善いことです。私は働くのが好きです。なぜなら、2つのコストを節約することができるからです。ひとつは社会から学ぶためのコストです。学生だったりおけいこスクールに通っている人は、自分の手持ちのお金(コスト)を払って学ばなければいけません。語学など、専門性の高いものだったとしても、仕事の中でそれを培うことは、外国語を使う取引先への仕事をとるために戦略を練る、他部署へのFAなどを活用することによって可能だと思います。また、その目的を成し遂げるために模索するその過程が、交渉能力を高めたり、仕事を効率よくやる(時間短縮)の能力を身に付けさせるのです。もうひとつは生活するためのコストの節約です。もし、仕事がなく暇だと、自分の所得からお金を使って、時間をつぶさなければ(=遊びに消費しなければ)いけません。どこかへ遊びに行くために交通費がかかったり、目的地でいろいろコストがかかります。家にいたとしても、暖房やクーラーをつけてテレビを見ていてはただただ、光熱費がかかるだけです。仕事をするということは、自分の時間が減る代わりに、このようなコストを省き、さらに提供した時間分だけ収入が増えるわけです。働くことでいろいろ得られるもの、節約できるものを考えると、私は忙しい仕事に身をやつしていることが「幸せ」だと感じます。今日はウィスキーのオールドパーをショットで4杯、ビールを1Lくらい。新幹線の車内で堪能しました。近くに座っていたサラリーマンのお兄さんがこちらを見て少し驚いていたその表情が面白かったです。
2004年10月05日
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