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甜了青梅配竹马 Sweet First Love第8話「何者かの罠」大学の駐輪場で猫を助けた蘇念風(スーニエンフォン)。しかしその様子を撮った動画が意図的に編集され、″銘賢(ミンシエン)大学で猫虐待″というタイトルでアップされてしまう。蘇牧雲(スームーユン)は誰かが念風を陥れようとしていると気づき、柳子慧(リウズーフイ)と協力して反論動画を投稿した。すると返って炎上し、念風が学生たちから嫌がらせを受ける事態になってしまう。そんな中、あの美人の同級生・欧陽晴雪(オウヤンチンシュエ)だけは念風に優しかった。「みんなの記憶から消えるまでの辛抱よ」「…記憶から消えても冤罪を晴らせなければ意味ないね」牧雲は念風に接近する晴雪を警戒した。牧雲は何があろうと念風を守ると誓い、淡々と真実を伝える動画を上げ続けた。またバスケ部では子慧との関係をきっぱり否定し、顔の広い先輩たちに協力を仰ぐ。すると動画に冷静な意見が書き込まれた。やがて次々と好意的な意見が増え始め、ついに念風への中傷は影を潜める。「スームーユン!あんたは私の一番の味方だわ!ありがとう!」念風は奔走してくれた牧雲に感謝し、嬉しさのあまり頬に口づけしてしまう。突然のことに度肝を抜かれる牧雲、しかし念風は無邪気に牧雲に抱きついて喜んだ。その時、念風のスマホに子慧から連絡が来る。📱<雪球(シュエチウ)のもらい手が見つかったわよ~↓心の準備ができていないムーユンw雪球はカフェの看板猫として引き取られることになった。店がちょうどバイトを募集していたことから、念風はそのままカフェで働くことにする。なぜかその店は晴雪が常連だった。念風は辛い間も優しくしてくれた晴雪に感謝し、2人は友だちになる。しかし牧雲はなぜか晴雪に近づかないよう釘を刺した。(* ゚ェ゚)<どうして? 直感だ>( ー̀ωー́ )その頃、コーヒーを持って店を出た晴雪はスマホを取り出してほくそ笑んでいた。素直な蘇念風のこと、まさか自分が虐待動画をアップしたとは想像もできまい。カフェでバイト見習いが始まった念風。すると偶然、客の子供が雪球のヒゲをハサミで切っているのを目撃した。念風は猫のヒゲを切ってはいけないとたしなめたが、子供が泣き出し、激怒した母親が店長を呼びつけてしまう。結局、店長が客に謝罪して事なきを得たが、猫のヒゲなどまた伸びると念風を叱った。雪球がただの客寄せだと気づいた念風は憤慨、バイトも譲渡も破棄すると言い放つ。しかし店長から契約違反だと迫られ、かえって違約金を払えと脅されてしまう。牧雲は大事な研究発表を控えていた。しかし念風から緊急の電話があり、パートナーに全て任せてカフェに駆けつける。そこには店長に毅然と立ち向かう念風の姿があった。その姿は子供の頃、自分を守ってくれた時の念風と何も変わっていない。「説明がなされていない契約は無効にできると法で定められている、どうぞ訴訟でも何でもしてくれ まさかこのまま不法に拘束するとでも?」すると牧雲がそれとなく念風に目配せする。「(はっ)…じゃあ警察を呼ぶわ!直接、釈明してください!」念風がスマホを取り出すと、店長は警察沙汰は困ると慌てて引き下がった。実は牧雲はあらかじめ法律を学ぶ秦堯(チンヤオ)から念風を助け出す方法を伝授してもらったという。林迪(リンディー)は牧雲と子慧が付き合っていないと知り、再びアプローチした。「スームーユンは君など眼中にないぞ?」「誰が言ったの?!でたらめよ!ふん!」しかし子慧の嘘が思わぬ波乱を巻き起こす。銘賢大学バスケット部は牧雲の活躍のおかげで省大会へ進んだ。そこでコーチは全国大会出場を目標に掲げ、牧雲を新しいキャプテンに任命する。するとキャプテンの座を奪われた林迪は子慧の件で騙されたこともあり、ロッカールームで牧雲に詰め寄った。「なぜズーフイとの仲を認めないんだ?」「ズーフイとは何の関係もない、それにキャプテンに選ばれたのは実力だ」牧雲は憤慨し、先輩たちを押し退けて出て行ってしまう。牧雲はコーチ不在のため代わりにチームの指導を頼まれた。しかし先輩たちは反発、そこへタイミング悪く子慧が念風を誘って差し入れを持って来る。林迪は親しそうな3人の姿を見て、ますます牧雲へ対抗心を燃やした。「今日は激辛炒めがいい、唐辛子抜きで…」「分かったわ~早めに帰るのよ」( ತ _ತ).oO(もちろん早く帰るさ…牧雲がふと見せる愛おしそうな目、それは念風へ向けられたものだったが、林迪は子慧と牧雲が付き合っていると確信した。子慧は牧雲のわがままのせいで念風が料理の達人になったと知った。そこで牧雲を振り向かせるため料理を習いたいと懇願、またマンションへ上がり込む。一方、牧雲に反発した先輩たちは練習を放棄、牧雲は孤立した。しかし念風に心配かけまいとそんな素振りも見せず、家では研究レポートを書き、キャプテンとして部員の特徴や戦術を考える。すると翌日、コーチはキャプテンに反抗した部員たちに罰を与えた。牧雲はこの時、初めてコーチと林迪が父子だと知る。「だからこそ、ことさら厳しく接しているんだ」コーチは牧雲を労いながら、リーグ昇格のために尽力して欲しいと頼んだ。社会性を身に付けようとバイトを探し始めた念風だったが、ことごとく断られていた。そんなある日、念風はレポートが認められ、教授から米国の心臓病に関するプロジェクトに参加しないかと誘われる。喜ぶ念風だったが、教授の話が終わる前に子慧が教室へ飛び込んできた。実は牧雲が先輩たちに袋叩きに遭ってるという。念風と子慧は牧雲を助けるため、他の生徒たちと一緒に体育館に駆けつけた。牧雲と先輩たちの間に割って入る念風たち、そこへ見知らぬ男たちが入って来る。「落ち着きなさい!…こんな状態では社名に傷がつくぞ?!」秘書の後ろから現れたのは欧陽予(オウヤンユー)、実はバスケット部のスポンサーである欧陽社の御曹司だった。帰宅した念風と牧雲。牧雲は念風が自分を助けるため、米国へのシンポジウムをふいにしてしまったと知る。そこでお詫びに今夜の皿洗いを引き受けた。…ありがとう、卓依風(ジュオイーフォン)…大学バスケットの省大会、牧雲が奮闘するも銘賢大学は苦戦していた。すると作戦タイムで牧雲が攻略ノートを出して戦略を説明する。先輩たちは牧雲がチームを思って熱心に研究していたと知り反省、チームワークが戻った。いよいよ試合が再開、その時、貴賓席に欧陽予と欧陽晴雪が現れる。実は2人は兄妹だった。晴雪は兄の視線の先に念風がいることに気づいた。「彼女が気になるの?」しかし兄は何も言わない。一方、試合は接戦となった。そして残り5秒というところで牧雲のロングシュートが成功、銘賢大学は見事に勝利する。念風と子慧は試合後、牧雲の元へ向かったが、ちょうど晴雪が牧雲に花束を渡しているところだった。つづく( ๑≧ꇴ≦)新しいメンバー来たわ〜!
2022.05.31
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甜了青梅配竹马 Sweet First Love第7話「2人の新生活」蘇(スー)父母の応援を受け、入試に向けて気合を入れる念風(ニエンフォン)。しかしその夜、牧雲(ムーユン)が部屋のドアをノックした。念風は料理なら試験の後にしてくれと呆れたが、牧雲は珍しく真面目な顔で激励する。「入試で高得点を取ってくれ、死ぬ気になって3倍、頑張るんだぞ?」「うん」すると牧雲は念風の頭を優しくなでた。…俺の運を全てお前にやる、卓依風(ジュオイーフォン)…楽堤胤(ローディーイン)は心臓病の治療のためアメリカへ出発した。空港へ駆けつけた念風は再会を約束して笑顔で見送ったが、また会えるかどうか分からないと本音が漏れる。しかし牧雲は再会のための別れだと元気づけた。大学入試統一テストが終わった。全力を尽くした念風は念願の銘賢(ミンシエン)大学に見事合格、これで弟と別々の生活が始まると胸を躍らせる。しかし入学当日、付き添いだと思っていた牧雲から思わぬ言葉を聞くことになった。念風と牧雲は新入生の登録受付で順番を待っていた。するとちょうど先頭で登録を済ませた学生が歩いて来る。( ゚д゚)<わあ~すごい美人ね~その場に並んでいた新入生たちは誰もがその美しさに息をのんだが、牧雲は全く興味がない。しかし欧陽晴雪(オウヤンチンシュエ)はひときわ背が高くハンサムな牧雲を一目で気に入った。念風の受付の順番が回って来た。「医学部のスーニエンフォンです」すると受付の女学生がハンサムな牧雲に気づき、専攻は何かと尋ねる。「あ、弟はここの大学ではありません」しかし牧雲は念風の次に名前を書いた。「人工知能専攻、スームーユンです」( ゚д゚)ぽかーん(  ̄꒳ ̄)<清華(チンホワ)大学の推薦をなら辞退した(;╹⌓╹)ェェエエ工〜!何も知らなかった念風は呆然、夢見た学園生活は音を立てて壊れて行った。新入生たちで賑わうキャンパスにバスケ部の3年生・林迪(リンディー)がいた。後輩たちは先輩が手伝う必要はないと言ったが、林迪は今年も新入生の中に運命の相手がいるかもしれないと期待する。そんな林迪がまず目をつけたのは念風だったが、視線に気づいた牧雲がブロックした。その時、舞台芸術専攻の柳子慧(リウズーフイ)がやって来る。林迪は子慧に一目惚れしたが、後輩は牧雲がBFに違いないと誤解した。↓さんまさんと絶世の美女…( ̄▽ ̄;)念風は気を取り直して学生寮の手続きに向かった。しかし受付で申請されていないと追い返されてしまう。( ー̀ωー́ )<ムーユン…やってくれたわね!念風に寮生活など無理だと分かっている牧雲はすでに学外へ住む許可をもらっていた。実はそのマンションは外国へ転勤した蘇父の同級生の部屋、両親は念風に姉弟で助け合うよう告げる。確かにマンションはおしゃれで、キッチンも理想的だった。しかし面白くない念風はわざと不味い食事を出して嫌がらせする。それでも牧雲は我慢した。ボソッ(´-ω-`)<お前が作れば何でも美味い…卓依風(* ゚ェ゚)<え?何か言った?大学生活が始まった。牧雲は大学でもバスケット部に入り、女子生徒たちの憧れの的となる。しかし子慧との関係を怪しむ林迪たち先輩部員から目をつけらてしまう。そんな中、牧雲に一目惚れした晴雪は積極的にアプローチした。「この1週間、毎日、図書館で会うわね?縁があるのかも…水中ロボットの課題なの?面白そう」晴雪が話しかけても表情を全く変えない牧雲、その時、牧雲のスマホにメッセージが届いた。すると牧雲は念風の夕食の画像を見て思わず笑顔になる。春雪はあまりの態度の違いに困惑、牧雲が帰るのを黙って見送るしかなかった。牧雲がマンションに帰ると念風が荷物をまとめていた。再び弟のファンたちに煩わされる毎日に我慢できず、すぐにでも引っ越したいという。「寮に入るのか?金はどうする?」「バイトするわ!」牧雲は仕方なく部屋に戻ったが、しばらくすると具合が悪そうに出て来た。(๑・᷄ὢ・᷅๑)<また胃が痛いの?(; ー̀ωー́ )<ぅ…大丈夫だ、送って行くよ…念風は病弱な弟を置いてはいけず、結局、引っ越しを断念した。(๑•̀ㅂ•́)و✧ ガシッ!牧雲は夢遊病で部屋を歩き回る念風の面倒を見ながら、ロボットの研究に勤しんだ。一方、念風は牧雲の優しさに気づかないまま、医学部で勉強に励む。そんなある日、念風は自転車置き場で車輪に手がはさまっている猫を見つけた。偶然、通りかかった子慧は誰かが猫を虐待していると誤解して駆けつけたが、実は念風が猫を助けていると分かる。2人は協力して猫を救出、動物病院へ連れて行くことにしたが、その様子をスマホで記録している女子生徒がいた。子慧は誤解なので動画をアップしないよう釘を刺しておいたが…。念風は猫の怪我が治ってから新しい飼い主を探そうと決めた。それまでマンションで面倒を見ることにしたが、実は牧雲は大の猫嫌い。「来るなぁぁぁーっ!」「雪球(シュエチウ)は家族よ〜可愛いでしょう?(ほらほら)」牧雲はすぐ猫を放り出せと激怒、そこで念風はならば一緒に出て行くという。仕方なく牧雲は念風の部屋から出さないことを条件に認めたが念風はお構いなし、牧雲は猫にビクビクしながら過ごす羽目になった。子慧は校内を歩きながらライブ発信していた。すると林迪が現れ、デートに誘う。しかし牧雲一筋の子慧は歯牙にも掛けず、逃げ出した。そんなある日、念風たちのマンションに子慧が遊びにやって来る。「牧雲は?」「ゲームしてる」牧雲は画面から目を離さず、子慧が来ても挨拶もしない。( ー̀ωー́ )<スーニエンフォン!(* ゚ェ゚)_🥤( ー̀ωー́ )<スーニエンフォン!(* ゚ェ゚)_🍟子慧は息ぴったりの2人を見て呆気に取られていると、念風が席を立った。そこで子慧は牧雲の隣に座り、一緒にゲームをしようとコントローラを奪ってしまう。しかしあっけなくゲームオーバー、牧雲は不機嫌そうに部屋に戻った。牧雲は暇つぶしにスマホを手にした。すると″銘賢大学で猫虐待″という動画を見つける。そこに映っていたのは念風だった。つづく(  ̄꒳ ̄)どうでもいい猫ネタ挟んできたわw
2022.05.30
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甜了青梅配竹马 Sweet First Love第6話「苦手を乗り越えろ」蘇牧雲(スームーユン)は蘇念風(スーニエンフォン)の発表会での勇姿を撮影、楽堤胤(ローディーイン)に送っていた。堤胤からこの話を聞いた念風は感激、帰宅すると牧雲に抱きついてしまう。「ありがとぉぉぉ〜!あんたは世界一の弟よ、スームーユン!」しかし念風へ姉以上の感情を抱く牧雲は緊張のあまり動けなくなった。念風は自分の実力を受け止め、医学部への進学を諦めた。牧雲でも料理が苦手なように人には得手、不得手というものがある。すると翌朝、牧雲が朝食を準備して念風を待っていた。どうせ不味いと分かっている念風だったが、驚いたことになかなか美味しい。「分かっただろう?努力すれば苦手は克服できるんだ」牧雲は自ら見本となり、念風を励ました。これが功を奏し、念風は再び受験勉強に打ち込み始める。しかし牧雲は相変わらずスパルタだった。そんなある夜、勉強中の念風に堤胤からメッセージが届く。…君が言ってた症状を調べたら夢遊病にたどり着いた…脳は眠っているけど身体が起きている状態らしいそこで念風は自分が夢遊病なのか確かめるため、ベッドに入ってからスリッパの位置をスマホで記録しておいた。翌朝、念風が目を覚ますとまた牧雲が床で寝ていた。「スームーユン!また勝手に部屋に入ったの?!」自分が原因だと知らない念風は激怒したが、ふと思い出してスリッパを確認してみる。するとスリッパがいつの間にか違う場所にあった。「ねえ…私、眠りながら歩いていなかった?」「そっそんなの知るか、ドラマの見過ぎだろう?」牧雲は念風が夢遊病で、そのせいで日中も眠いと知っていたが、本人には黙っていた。牧雲は校外学習の時間を利用して念風を生命科学館へ連れて行った。すると科学館に夢遊病の症状や治療についての展示がある。念風は医学の道を目指した理由を思い出して奮起、堤胤にやはり医学部を受験するとメッセージを送った。念風はアメリカへ発つ堤胤に何か贈り物をしようと考えた。そこで読書が好きな堤胤に電子書籍リーダーを買うことにしたが、どれも高くて手が出ない。資金繰りに頭を悩ませる念風、すると偶然、学校の前で絵画のモデルのバイト募集というチラシをもらった。柳子慧(リウズーフイ)は時給が高すぎるため怪しいと警告し、ニュースでも少女が次々に失踪している事件が報じられていると脅かす。(´・_・`)<おぅ…しかし念風はあきらめきれず、こっそりモデルのバイトに応募した。週末、念風は牧雲に子慧と勉強すると嘘をつき、バイトへ出かけた。夕方には絵画教室が終わり、報酬500元を手に入れる。すると教室の責任者・唐(タン)さんから上のフロアにもプロの画家向けのアトリエがあると誘われた。念風は時間がないと断って帰ることにしたが、唐さんがついでに送って行くという。しかし事件を思い出した念風は急に怖くなって飛び出し、咄嗟にタクシーに乗ってしまう。牧雲は念風と連絡が取れず、心配で子慧に電話した。しかし子慧は念風と会っていないという。「(はっ!)まさか絵画モデルのバイトに行ったんじゃ…」牧雲は慌てて家を飛び出し、絵画教室へ向かった。すでに教室は閉まっていたが、廊下に念風のウサギの人形が落ちている。…これは人形をなくした私にあんたがくれた宝物、姉弟愛の印よ…一方、タクシーで気を失っていた念風はようやく目を覚ました。そこでスマホの位置情報を牧雲と共有し、自分の居場所を知らせる。おかげで牧雲はタクシーを捕まえることに成功、ようやく念風を発見した。運転手の話では乗った途端に念風は失神し、病院へ連れて行こうと思っていたという。牧雲は念風をおぶって家に戻り、ベッドへ寝かせた。「俺がついてる」「いいの、1人で落ち着きたいから…」しかしその夜、念風は再び夢遊病でふらふらとリビングに出て来てしまう。念のためソファで眠っていた牧雲はすぐ気づき、念風を部屋へ連れ戻した。翌朝、念風が目を覚ますと牧雲が付き添っていた。「嘘をついてごめん…ディーインへのプレゼント代を稼ぎたかったの 唯一の友だちなのに別れたらいつ会えるか分からないから…」「次はないぞ」「分かってる」念風はバイト代で中古品だが未開封の電子書籍リーダーを手に入れた。そこで差し入れのケーキを手作り、堤胤の見舞いに行くことにする。すると面白くない牧雲は自分も見舞だと称し、強引について行った。「はい、これ、私からの花向けよ」堤胤は高価な贈り物に驚いたが、その時、牧雲が思わず茶々を入れた。「ったく、命の危険を冒してそんな物を?」「シッ!黙れっ!…あ、ほら、ケーキも焼いたのよ」念風は咄嗟に話をそらして誤魔化した。「そう言えばタクシーに乗ったんだけど、交通事故に遭った夢を見たの…すごくリアルな夢だった」驚いた牧雲は思わず携帯小説の読み過ぎだと叱り、話を遮ってしまう。高校生活も残りわずか、そんなある日、念風は牧雲ファンの後輩から牧雲が清華(チンホワ)大学に受かったと聞いた。(^ꇴ^)b<多分、指定校推薦ですよ?職員室で盗み見たのそこで牧雲に直接、推薦で清華大学に行くのかと聞いた。「そんな吉報を黙ってたなんて~みんなが憧れる超一流大学よ?おめでとう!」「…入学するかは決めていない、ぬか喜びするな」(´・_・`)お、おう…2人が帰宅すると蘇父母が出張から戻っていた。久しぶりに食卓を囲む家族4人、すると蘇父母は子供たちの激励会にしようという。「2人とも合格を勝ち取ってね!」するとその夜、牧雲が念風の部屋にやって来た。つづく(  ̄꒳ ̄)むーゆんの背の高さよ…
2022.05.29
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长歌行 The Long Ballad第44話「揺さぶりの応酬」可敦(カトゥン)の駒だった弥弥古麗(ミミクリ)が思いがけず阿詩勒渉爾(アシラシャアル)の弱みになった。しかし奕承(エキショウ)公主は今回も弥弥を見逃してしまう。そこで楊成(ヨウセイ)は念のため計画を邪魔しないよう弥弥を脅し、意味ありげな言葉を残して帰った。「…これは郡主にくれてやる菓子か?丹精込めて作ったのにもったいないな」晟辛(セイシン)は皇太子の使いだと嘘をついて李長歌(リチャングァ)を連れ出した。宮殿では人目につくため、郊外の小屋まで呼ぶよう命じられたという。しかし長歌は小屋に入るのを躊躇した。「いつから従者に?…見覚えがないわ、誰の回し者?」すると暗がりから刺客たちが現れ、長歌は腕を切られてしまう。「さすが郡主、主(アルジ)が警戒するだけあるな」夜も更けたというのに長歌は四方館に戻って来なかった。心配する阿詩勒隼(アシラシュン)や図伽(トジャ)郡主、すると弥弥が奕承の仕業だという。「渉爾に相談してみるわ」しかし阿隼は疑り深い可敦たちを警戒した。「俺を襲って奕承の信頼を得てから渉爾に近づけ」阿隼は阿詩勒部の居所に乗り込み、立ちはだかる渉爾を蹴り飛ばした。そこへ弥弥が駆けつけ、慌てて渉爾を支える。すると騒ぎに気づいた奕承が寝殿から姿を現した。「長歌はどこだ?!…長安で長歌が邪魔なのはお前だけだ!」「ふん、各部の前で正体を暴かなかっただけでも感謝すべきでしょう? 唐の郡主のために私を侮辱するとは…外に知られたら草原の面目は丸潰れね!」その時、弥弥が短剣でいきなり阿隼の胸を刺した。「阿詩勒隼、無礼はやめて!可敦は恩人なの、傷つけたら許さない!」阿隼は計画通り本当に刺され、流血した胸を押さえながら引き上げた。可敦は弥弥を信用したのか黙って寝殿に消えた。弥弥が母の配下だと知った渉爾は寝所へ連れて行くと、共寝するよう迫る。しかしどんなに怖くても逃げない弥弥を見た渉爾は手を止めた。「そんなに李長歌が大事なのか?!…芝居だろう?俺が見抜けないとでも思ったのか?!」すると弥弥は長歌が可敦に捕まったと訴え、実は稚西(ジーシー)の毒は可敦から渡されたと教えた。何も知らなかった渉爾は呆然、これまで事実から目を背けて来たが、いよいよ母の裏の顔を知る時が来たらしい。一方、奕承は楊成からの報告で晟辛が長歌の捕縛に成功したと知った。「長歌は殺さないで、李世民(リセイミン)を脅す道具であり、結盟を決裂させる鍵よ それから…晟辛は李承乾(リショウケン)に返さずとも良い ぁ…そうね、李承乾へお別れをさせてから始末してもいいわ、何かと面倒だしね」その密談を渉爾が盗み聞きしていた。長歌が西の郊外にいると分かった。阿隼は図伽に魏淑玉(ギシュクギョク)への連絡を頼み、弓矢をつかんで飛び出して行く。その頃、怪我を負った長歌は捕縛され、連行されようとしていた。しかし阿隼が駆けつけ救出、足を射られた晟辛は魚符を示し、皇太子の従者だと脅す。「李長歌の身分をバラしてもいいのか?!」長歌は確かに東宮の人間を殺せば結盟も失敗すると気づき、阿隼に見逃すよう訴えた。その時、知らせを受けた淑玉が官兵を連れて向かってくる。晟辛は足を引きずりながら助けを求め、漠北の使者が皇太子暗殺を企てたと嘘をついた。長歌を連れて逃げようとしていた阿隼だったが咄嗟に足を止め、結局、晟辛を殺してしまう。翌朝、東宮に晟辛の亡骸が運ばれた。承乾は寵愛していた晟辛の死に衝撃を受け、必ず下手人を捕らえろと命じる。一方、楊成も可敦に晟辛が死んだと報告していた。「誰が漏らしたの?!」「私です」実は計画をばらしたのは渉爾だった。ついに息子の知るところとなった奕承、しかし草原の王でも隋帝でも利用する理由は同じ、全ては息子を支配者にするためだという。「阿娜…あなたはか弱い方だったのに…今は見知らぬ人のようだ」渉爾はゆっくり後ずさりし、母の手から離れた。四方館に官兵が乗り込んだ。淑玉は阿詩勒隼を招喚、すると阿隼は堂々と部屋から姿を現す。「俺が昨夜、凶行に出た阿詩勒部の鷹(ヨウ)師特勤(テギン)・阿詩勒隼だ! 阿詩勒部の可敦と小可汗の命で郡主のそばに仕えていた、機をうかがい東宮を暗殺するために!」阿隼は奕承の計画を逆手に取り、道連れにした。阿詩勒部の居所に官兵が現れた。阿詩勒隼の自白により小可汗を拘束するという。奕承は阿詩勒部を敵に回すつもりかと反発したが、渉爾は素直に従った。( ๑≧ꇴ≦)あすぁん!その頃、眠り薬を飲まされた長歌はようやく目を覚ました。事情を知って慌てて追いかける長歌、しかし一足間に合わず、阿隼と渉爾は官兵に連れて行かれてしまう。「阿隼は渉爾を人質として唐に引き渡した…己の命をかけてまで結盟を勝ち取る気だわ」長歌は李世民に頼んでも無理だと分かっていた。唐のためなら己の命も辞さない李世民が阿詩勒部を助けるはずがない。長歌はたとえ険しい道でも進み続けるしかないと覚悟し、必ず何か方法があるとあきらめなかった。李世民は私心で阿詩勒部を収監し、結盟に水を差した皇太子に激怒した。すると杜如晦(トジョカイ)がこれを利用して阿詩勒部を追い詰めれば砂漠の各部と結盟できると進言する。政敵だった魏徴(ギチョウ)もこれに賛同、しかし房玄齢(ボウゲンレイ)は息子が捕まっても何の反応も示さない可敦を怪しんだ。そこへ方義(ホウギ)が駆けつけ、阿詩勒部が砂漠に向けて兵を進めたと報告する。実は四方館でも各部から使者あてに阿詩勒部が西へ攻め込むらしいと急報が届いていた。使者たちは長安へ来たことを後悔し、このままでは結盟どころか先に家を失ってしまうと焦る。「だから言わんこっちゃない!相手は阿詩勒部だぞ?敵に回すからこんなことに…」阿詩勒部寄りだった鉄勒(ティエラ)部に煽られた使者たちは明日にも長安を去ろうと決めた。李楽嫣(リラクエン)は長歌が怪我をしたと知り、皓都(コウト)に頼んで長歌を門まで呼び出した。そこで長歌は阿詩勒部の出兵に対する太極宮の反応を聞いてみる。楽嫣は突然のことで父も軍報を受け取っていないと困惑、皓都もなぜこんなに早く流言が広まったのかと首を傾げた。「混乱させる気ね…楽嫣、私と危険を冒せる?」実は鉄勒部の赤合(チーハー)は奕承の回し者だった。各部から届いた文も全て偽造、赤合はこれで結盟も決裂だと安堵したが、そこへ突然、死んだと思っていた稚西が乗り込んでくる。立ち聞きしていた稚西は裏切り者の赤合に激怒、ボコボコにしてから連行した。長歌と皓都は部屋に残された証拠を確認し、全て奕承の仕業だったと判明する。しかし部屋を出た2人の姿を楊成が見ていた。( ̄▽ ̄;)<よっ容赦ないわね…(゚ェ゚(。_。*)コク楊成は可敦に赤合の身に何かあったようだと報告した。何でも長歌と唐の侍衛が赤合の部屋から出て来たという。そこで部屋に落ちていた装飾を渡した。「赤合の物ではないわね、これをつける資格があるのは…(はっ!)稚西?!」奕承はまたしても弥弥古麗に騙されたと気づき、激怒した。「歩真(ブジェン)と穆金(ムージン)を殺してやる!」…あの夜、弥弥は長歌に全て告白していた実は弟の命と引き換えに稚西を殺して長歌に罪を着せるよう脅されているという長歌は弥弥を守るため言われた通りにするよう指示、そこで密かに稚西を訪ねた『阿詩勒部があなたに毒を盛って私に罪を着せるつもりよ これを飲めば口と鼻から流血して毒殺を装うことができるわ 信じるか信じないかはあなた次第…』稚西は到底、信じられなかったが、翌朝、弥弥が運んできた食事を調べて毒入りだと分かったすると鏡に部屋の中をこっそりのぞいている赤合の姿が映っていること気づく稚西は漠北郡主の情報を信じ、咄嗟に薬を飲んで死んだふりをした…翌朝、稚西は正殿に姿を現し、各部の使者たちに全て明かした。「俺もこの目で見なければ信じられなかった だからずっと姿を隠して阿詩勒部の魂胆を確かめることにしたんだ」つづく(  ̄꒳ ̄)残りもわずかというのにこの体たらく…w
2022.05.28
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长歌行 The Long Ballad第43話「一生、君のそばに…」久しぶりに姉妹水入らずの時間を過ごした李長歌(リチャングァ)と李楽嫣(リラクエン)。しかし喜びも束の間、唐との結盟を渋っていた鉄勒(ティエラ)部の稚西(ジーシー)が毒殺されてしまう。その朝、稚西の部屋に朝食を運ぶ弥弥古麗(ミミクリ)の姿が目撃されていたことから、使者たちは主である漠北郡主の長歌が邪魔者を殺したと疑った。そこへ騒ぎを聞きつけた魏淑玉(ギシュクギョク)が官兵を連れて駆けつける。「唐の領内で起きた以上、官府が調べる」すると館内を捜索した官兵が弥弥の部屋から毒薬の瓶を見つけた。阿詩勒渉爾(アシラシャアル)は証拠の毒瓶が弥弥の持っていた瓶だと思い出した。そこでその毒瓶の所有者は自分だと名乗り出る。「中原の部屋は木で作られていて虫が湧く、だから毒瓶を準備して稚西にも与えた …まさか私が漠北の侍女に殺害を命じたと?」小可汗の証言では使者たちも追及できず、おとなしく唐側の真相究明を待つしかなくなった。渉爾は取り調べのため唐軍の監視下に置かれた。「渉爾は私の手を離れ過ぎたようね…」息子が弥弥をかばって罪を被ったと知った奕承(エキショウ)公主は動揺を隠せず、計画を早めることにする。そこで皇太子の従者として息を潜めている晟辛(セイシン)を呼ぶよう命じた。「状況が変わる前に早く動いたほうがいい」弥弥は自分のために犠牲になった渉爾を心配し、長歌に泣きついた。「渉爾に会いたいの、魏郎君に頼んでくれない? …まさか私をかばうとは思わなかった、彼の遊び相手で奴隷だった私を友だちと見なしてくれた 彼も気の毒な人なの」そこで長歌は淑玉から魚符を借りてやった。その夜、弥弥は監禁された渉爾に差し入れを届けた。弥弥は自分をかばったせいで可敦(カトゥン)の不興を買ってしまうと心配したが、渉爾は涼しい顔で羊肉麺を平らげる。「…幼い頃からみんな俺に恭しかった、小可汗だからな、でも君だけは友と見なしてくれただろう? 君が去ってからは真心も失った、今日は守りたい人を守っただけだ」弥弥は渉爾に感謝したが、自分への想いには応えられないという。しかし渉爾は自分の問題だと言って強要しなかった。「渉爾…私はそれほど善良じゃない、今後は何が起きても自分の心で判断してね… あなたは他の草原の人とは違うもの」一方、定襄(テイジョウ)に潜入した穆金(ムージン)は使用人として働きながら、可汗と接触できる機会をうかがっていた。そんなある日、可汗の世話をする使用人に帯同して寝殿に入ることが叶う。想像以上に状態が悪い可汗に驚く穆金、そこでわざとたらいを落として湯をこぼした。「何をしてる?!早く拭け!」「はい…」すると他の使用人たちは穆金に始末を任せ、慌てて寝殿を出て行った。独り残された穆金は必死に可汗に呼びかけた。すると可汗は何かを訴えるように反応する。「可汗…質問するので正しければ瞬きしてください…」やはり可汗を害して阿詩勒部を掌握したのは奕承だった。穆金は阿詩勒隼(アシラシュン)が生きていると伝え、必ず助けに来ると励ます。その時、寝殿に向かって来る足音が聞こえた。穆金は慌てて窓から脱出、雷蒙(レイモン)が可汗の様子を見に来た時には誰もいなかった。↓(´-ω-。` )ハーンが哀れすぎる…でも顔は怖い(´゚艸゚)抜野古(バイルク)部が稚西の殺害を認めた。小可汗の毒瓶を盗んで弥弥の部屋に置いたという。長歌はどう考えても不自然な結末に困惑、徹底的に真実を追求すべきだと訴えた。しかし使者はすでに自害、淑玉は優先すべきは結盟であり、これが最善の結果だと説得する。ただどちらにしても弥弥は何かしら関与しているだろう。「彼女は遠ざけた方が良い…最も傷つくのは身近な者の裏切りだ」長歌は淑玉が暗に阿隼のことを言いたいのだと気づき、阿隼も弥弥も生死を共にして来た友だと反発した。「天下には白黒つかぬことや苦渋だってあるの、信頼した代償が裏切りなら仕方がない…」李承乾(リショウケン)は四方館を訪ねることにした。すると偶然にも晟辛とかち合う。「太子殿下…私を尾行していたのですか?」「私は親戚がいるから会いに来た(はっ)つまり結盟すれば各部は家族だからな」適当にごまかした承乾、そこで晟辛は厠へ行って来ると嘘をつき、その間に奕承を訪ねることにした。承乾はちょうど回廊を歩いている長歌を捕まえた。姉の結婚相手は最高の男でなければならず、杜如晦(トジョカイ)の養子では気に入らないという。長歌は姉の婚姻を気にかける承乾に珍しく関心、すると承乾は長歌が男なら釣り合うと言った。「どちらにしても無理よ、私も李姓だから」「あ…確かにな」その話を晟辛が聞いていた。晟辛は奕承に長歌が皇族だと報告した。驚いた奕承は楊成(ヨウセイ)にすぐ系譜を調べるよう指示し、結果を晟辛に知らせるよう命じる。「計画通りに進めて…隋(ズイ)が復興すれば最大の功労者はお前よ」息子の情のせいで漠北郡主の李長歌を陥れるはずが失敗に終わった奕承、しかし天から思わぬ贈り物を得た。楊成はこれを機に弥弥を始末するよう提案したが、奕承はせっかく育てた駒を捨て難いという。無罪放免となった渉爾は母を訪ね、迷惑をかけたことを謝罪した。真犯人の自供も母の苦肉の策だったのだろう。「で、誰が毒を盛ったのですか?」しかし奕承は重要なことは真犯人ではなく、母子の心が離れてしまったことだという。「理解は求めない、でも一つだけ分かって欲しい、私が何をしようとあなたのためなのよ」一方、穆金は隋王の寝殿に食事を届けにやって来た。すると予想通り隋王の世話係として少年がいる。「君が歩真(ブジェン)か?」「僕を知っているの?」「俺は姉さんの友だちだ」しかし突然、雷蒙がやって来た。穆金は咄嗟に物陰に隠れると、雷蒙は歩真に薬瓶を渡す。「殿下の世話をしていれば無事でいられるぞ」穆金は歩真に自分のことを秘密にするよう念を押して帰った。しかしついに雷蒙に見つかってしまう。穆金は仕方なく戦いを挑んだが、使い手の雷蒙の一撃であっけなく倒れた。…偽の報告を流して定襄に潜入したか、さすがの阿詩勒隼でも助けられまい…阿隼が長歌の部屋を訪ねると、珍しく長歌が苦手な刺繍に没頭していた。実は今の身分では楽嫣の婚儀に参加できないため、せめて花嫁が顔を隠す扇を贈りたいという。(* ゚ェ゚)_◉<でも見て…阿隼は悲惨なウサギの刺繍を見て失笑したが、すごく綺麗だと褒めた。「…俺はいつ花嫁の扇を取れるんだ?」「だっ、誰があなたに嫁ぐって?唐では三書六礼を経て両親の…(はっ!) そうよね、私は両親がいない…阿娘が生きていたらあなたを気に入ったかしら?」「もちろんだ、娘に真心を尽くす婿を認めない親がいるかい?」すると阿隼は一生、長歌に尽くすと天狼神に誓った。感傷的になった長歌は急に席を立ち、やはり刺繍を織子に頼んでくると言って出かけてしまう。阿隼は独りで瑾(キン)夫人が眠る栄恩(エイオン)寺を訪ねた。「今日は結婚の申し込みに来ました」母を失って心残りがなくなった長歌、確かに身軽にはなったが、その代わり孤独がつきまとうという。そこで阿隼は自分が長歌の心残りとなり、添い遂げると約束した。そしてこの結盟が叶って長歌の願う平穏が実現したら、2人で隠遁し、悠々自適に生きるという。「今は誓いの品もありませんが、長歌に全てを捧げると誓います」阿隼は霊牌に叩頭すると、祭壇に縁談書を置いて帰った。長歌が店を出ると、見知らぬ少年が声をかけて来た。「探しましたよ、私は太子付きの晟辛です、殿下が郡主にお会いになりたいと…」すると晟辛は魚符を示し、承乾の令牌まで持っていた。「お疑いなら信頼できる人間を同行して構いません」「…そこまでは」長歌は晟辛が自分の本当の身分を知っていることに困惑したが、結局、ついて行くことにした。つづく(´・_・`)また余計なことを言うイールンとあくまでカッコいい阿スァンの越えられない壁w追記:永安公主と皓都は仲良くやっていますw
2022.05.27
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甜了青梅配竹马 Sweet First Love第5話「あきらめない心」楽堤胤(ローディーイン)が救命救急にいると知り家を飛び出した蘇念風(スーニエンフォン)。蘇牧雲(スームーユン)は親友を心から心配する念風にほだされ、結局、病院へ送って行った。すると病室の前に楽父が座っている。楽父は同級生だという少女を見てすぐ息子から話を聞いていた念風だと分かった。病弱な堤胤は友だちがいなかったが、念風と出会ってから笑顔を見せるようになったという。実は堤胤の病気は拡張型心筋症、しかも珍しいタイプのため手術が困難だった。堤胤が目を覚ますと念風がいた。「お父様は入院手続きに行ったわ…どうして話してくれなかったの?親友でしょう?」「親友だから言えなかった、言ったら心配事を増やしてしまうだろう?」堤胤はわずか10歳で余命宣告を受けていた。両親は誕生日が来るたびにこれが最後になると涙していたという。そこで念風も自分の秘密を打ち明けた。「実は私、しょっちゅう同じ夢にうなされるの…医学書によると解離性健忘症の人に多いみたい 私は幼少期の記憶も実親の記憶もないし、車に乗るのが怖いの なぜだか知りたくて医学部を目指しているけれど…成績が追いつかなくて」その話をちょうど差し入れを買って戻って来た牧雲も聞いていた。「僕を見て、何度、余命宣告を受けてもまだ生きている、つまり諦めなければ奇跡は起こるんだ」堤胤の言葉に大いに励まされた念風、一方、頑なだった牧雲も少なからず影響を受けることになった。家に戻った念風は自分の症状はもちろん、堤胤の病気のためにも医学部を目指そうとやる気を出した。その夜、いつものように念風の様子を見に来た牧雲、どうやら今日は夢遊病が出ていない。「俺はお前の気持ちも考えず、勉強の妨げになるものを排除しようとした…ごめん やり方は強引だけど、俺はお前のことを全力でサポートする…卓依風(ジュオイーフォン)、加油!」牧雲は念風の寝顔を見ながら密かに本音を明かし、そっと部屋を出る。すると寝たふりをしていた念風が目を開け、優しい弟の言葉に笑みを浮かべた。念風と牧雲は仲の良い姉弟に戻った。そんなある日、秦堯(チンヤオ)は念風の練習の助けになればとオーディオ機器を贈る。想い人からのプレゼントに喜ぶ念風、しかし秦堯は幼なじみの斉媛(チーユエン)からの受け売りだと話し、ついでに買っただけだと言った。「じゃあ頑張って~」(´・_・`).oO(ついでって…でも少なくとも嫌われてはいないのよね@ポジティブ相変わらず高圧的な牧雲だが、発表会に出る念風を全面的にサポートすることにした。おかげで朗読技術も格段に上がった念風、しかし創立記念日を明日に控え、堤胤に思わず愚痴をこぼしてしまう。「早く終わって欲しいわ、これで悪魔の特訓から逃れられる、すごいスパルタなのよ?」「分かってあげて、彼は君のことが好きなんだから」「Σ(・□・ ;)そっそんなわけないじゃない、私たちは姉弟よ?」動揺する念風を見た堤胤は内心、本当の姉弟でもないのに何を恐れているのか分からなかった。創立記念日の当日、牧雲と落ちこぼれ仲間のメガネくん(小眼睛)が舞台裏へ念風たちの激励にやって来た。発表を前に原稿を確認しようとした念風、するとうっかり控室に忘れてしまったと気づく。その時、老師が2人の名前をアナウンスした。ともかく柳子慧(リウズーフイ)が先に朗読して時間を稼ぎ、その間に牧雲が控室へ原稿を取りに向かう。しかし牧雲が間に合わず、念風は史記の一節をたどたどしく朗読すると、そのまま口ごもった。やっと戻った牧雲だったが、もはや舞台そでで念風を見守ることしかできない。すると突然、念風がアドリブで話し始めた。「私は落ちこぼれで進学すら危うい…でも先日、友だちが心臓病だと知りました 彼は今も力強く生きています、あきらめなければ奇跡は起きるからと… その後で弟と映画を見ました、その映画にこんなセリフがあったんです ″期待されていない人こそ不可能を成し遂げるものだ″ 逆境とは苦難ではなく、贈り物なのではないでしょうか 果敢に立ち向かえば自分を高められるはずです」牧雲は人前で立派に演説する念風をスマホで撮影しながら、自然と笑顔になった。念風の朗読は大喝采だった。すると上機嫌の念風は洋服を買いに行きたいという。「ねえ、付き合って」念風は牧雲を腕をつかんで引っ張っると、牧雲は急に照れ臭くなって手を振り払った。(^ꇴ^)<私、痩せて少し可愛くなったと思わない?( ー̀ωー́ )<…ずっと可愛い(ボソッしかし喜んだのも束の間、朗読に専念したせいか念風はまた成績が下がってしまう。念風は職員室に呼び出され、担任から留年を覚悟しろと脅かされた。その時、偶然、秦堯がやって来る。秦堯は念風とは対照的に最優秀奨学生に選ばれていた。すると顔から火が出るほど恥ずかしくなった念風は秦堯と目も合わさず、逃げるように出て行ってしまう。家に戻った念風は改めてテストの成績を見ながら落ち込んだ。するとリビングから牧雲の厳しい叱責が聞こえてくる。牧雲はTVのサッカーの試合を見ながらヤジを飛ばしていただけだったが、念風は自分への悪口だと誤解した。「どうせ私は何もできないダメ人間よ!」念風はいきなり牧雲にクッションを投げつけ、激怒して部屋に戻ってしまう。( ゚д゚).oO(あの、テレビを見ていただけェェェ…すっかり自信を喪失してしまった念風は教室でも落ち込んでいた。牧雲は気分転換に生徒会の見回りに付き合わせることにしたが、子慧まで付いてくる。すると運悪く秦堯と出くわした。昨日の今日で顔を合わせたくない念風、しかし秦堯に引き止められてしまう。「スピーチ良かった、感動したよ!…昨日、職員室で見かけたけど伝えられなかったから…」その時、通りかかった女子生徒が嫉妬から念風に嫌味を言った。スピーチがうまくても大学には受からないわ>(*´・ω・)(・ω・`*)ネーしかし秦堯は最近、頑張っている念風なら高得点だったはずだとフォローする。子慧も言い返してやれと煽ったが、念風は気まずそうにうつむいた。(´・_・`)<実は…ひどかったの…念風は大学以外の進路を探し始めた。一方、牧雲は念風が勉強に集中できるよう自炊にチャレンジしたが、恐ろしく不味いチャーハンを作ってしまう。するとその間に念風は堤胤に呼び出されて出かけて行った。(* ゚ェ゚)<動画をありがとうって…何の動画かしら?堤胤はアメリカで治療を受けられることになったと教えた。近いうちに休学することになったという。「君のスピーチに励まされたよ」念風は牧雲が密かに録画した自分のスピーチを堤胤に送信していたと知った。念風が帰宅すると牧雲がなぜか玄関の照明を修理していた。まさか玄関で念風の帰りを待っていたとも言えず、牧雲は動揺して電源も入れないままゲームのコントローラーを動かしてしまう。つづく(´゚艸゚)むーゆんw5話にしてやっと小風の立ち位置が分かって来たわ〜
2022.05.26
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甜了青梅配竹马 Sweet First Love第4話「アナウンス講座」姉のために有名大学の推薦を断るという蘇牧雲(スームーユン)。担任の老師は進学すら危うい蘇念風(スーニエンフォン)のために将来を棒に振るのかと困惑したが、牧雲は自分が手助けして姉を合格させると自信を見せた。そこでその夜、牧雲は念風の部屋に忍び込み、こっそり念風の参考書をスマホで撮影すると…。匯明(フイミン)中高学校の創立記念日が迫り、老師は発表会への参加希望者を募った。念風にとって無縁の話題だったが、憧れの秦堯(チンヤオ)が幼なじみと一緒に参加すると知る。「そうなんだ…頑張ってね」「小風、君も考えてみたら?勉強の息抜きになるし、良い経験になるよ?」「私にもできるかしら…」「誰でも何かしら取り柄はある、きっと上手くやれるよ」しかし牧雲は余計なアドバイスをした秦堯を睨みつけていた。牧雲は念風の発表会への参加に反対した。そこで念風は牧雲に邪魔されずに済むよう、学校の女子トイレにこもって出し物を考える。話を聞いた柳子慧(リウズーフイ)は念風のために人肌脱ぎ、2人で朗読しようと提案した。「パパの知り合いにアナウンスの先生がいるの」「はお、じゃあエントリーするわ!リーダーはズーフイがやってね」しかし申込書を受け取った老師は受験も危うい念風にそんな暇があるのかと呆れた。そこへ偶然、牧雲が現れる。「老師、僕が補習するので大丈夫です」「いつも弟がフォロー係だな…ならクラスの代表として頑張りなさい」念風は後押ししてくれた牧雲に感謝したが、牧雲は素直に喜べない。「これで大学に落ちたら恥ずかしいだろ?」「もう💢少しは優しいこと言ってよ!」今日は楽堤胤(ローディーイン)が病欠、念風は久しぶりに弟と一緒にお昼を食べた。味にうるさい弟のために特製のふりかけをかけ、胃を壊さないよう気遣う念風、すると秦堯がやって来る。念風は自分もエントリーしたと報告し、朗読をやると教えた。「アナウンス教室の聴講に行くのよ?」すると秦堯は幼なじみ・斉媛(チーユエン)がアナウンサー志望で同じ講座に通っているという。面白くない牧雲は恥をかくだけだと辛辣だったが、本当は念風が傷つくことを何より恐れていた。そうとは知らない念風は憤慨、いつか弟と離れて幸せに生きて行くと言い返してしまう。週末、牧雲が起きてみると、ちょうど念風がアナウンス講座に行くところだった。「身の程を知れ…」「私は姉よ?少しは敬ったらどうなの?!」ふて腐れて出て行ってしまう念風、すると牧雲は念風が準備しておいた朝食を頬張った。「…姉じゃないよ、卓依風(ジュオイーフォン)」念風は熱心に講義を聞いていたが、突然、牧雲が現れ、無理やり連れ出された。やはり参加を諦めるよう迫る牧雲、しかし念風は弟を見返してやると反発する。「チンヤオのためなのか?」「もう放っておいて!」子慧は思いがけず牧雲が姉の参加に反対していると知った。そこで自分が力になっても良いという。「その前に…お腹が空いちゃった♪」牧雲は念風を諦めさせる方法を知るため子慧のランチに付き合った。すると牧雲はザリガニを前に苦戦する。家ではいつも念風が剥いてくれるというのだ。子慧は仕方なく剥いたザリガニを牧雲の皿に乗せたが、香辛料の強いザリガニを食べた牧雲は胃痛を起こしてしまう。一足先に家に戻っていた念風、すると子慧が牧雲を家まで送って来た。念風は牧雲をソファに寝かせて靴を脱がせると、慣れた様子で薬を飲ませる。「弟が迷惑をかけてごめんね」安堵した子慧はそこで帰ったが、蘇姉弟はどこか奇妙だと感じていた。念風は牧雲の寝顔を見つめながら、ハンサムなのに性格が最悪だとぼやいた。「ちゃんと世話しているでしょう?なのに参加を邪魔したらご飯を作ってあげないから」すると牧雲が熱を出してしまう。驚いた念風は一晩中、付き添っていたが、いつの間にか眠っていた。翌朝、目を覚ました牧雲は、ふと自分のそばで眠り込んでいる念風に気づく。「…残酷な過去に引き戻したくないんだ」念風は牧雲のために胃に優しい料理を作った。しかしそのせいでアナウンス講座に間に合わなくなってしまう。「そんなに出たいのか?」「私でもできると証明したいの、弟に一生は頼れない、私も頑張らなくちゃ」…一生、頼ってくれていいんだ…老師や牧雲から反対されて次第に自信がなくなってきた念風。しかし堤胤に励まされ、再びやる気を取り戻す。そんなある日、子慧が朗読の練習に蘇家へやって来た。念風の家族写真を見た子慧は幼少のムーユンの姿に大喜び。「でも私は子供の頃の記憶がないの、両親から話を聞くだけよ」「記憶がないの?」すると念風はある写真を見て思い出した。当時、牧雲は姉を独り占めするため、念風と仲良しの男子を密かに追い払ってしまう。『ママが言ってた、お姉ちゃんと遊ぶ子はおねしょが治らないって…』それ以来、小強(シャオチアン)は念風と遊ばなくなってしまう。念風は悲しみに暮れたが、牧雲は姉には自分がいると笑っていた。実はその時に父が撮ってくれた写真だという。2人はすっかり意気投合、子慧は念風がバスケット部のキャプテン・秦堯が好きだと知り、自分に任せておけと励ました。秦堯は斉媛をランチに誘うためアナウンサー講座に顔を見せた。そこで念風を紹介、牧雲の姉だと教える。すると斉媛は無駄な努力をするより英単語でも覚えた方がいいと嫌味を言った。憤慨した子慧は言い返そうとしたが、そこへ牧雲が颯爽と現れる。「大きなお世話だ、何も知らないくせに、努力している奴を馬鹿にするな」立場がない秦堯は代わりに謝罪、斉媛を連れて教室に戻った。念風は講座で朗読に失敗、失笑を買った。家に戻って練習に精を出したが、胃の痛みがぶり返した牧雲は食事もせずに閉じこもっている。念風は夜食を持って部屋に入ると、牧雲は机にうつぶして眠っていた。すると牧雲が自分のために受験対策ノートを作っていると知る。弟の優しさに思わず笑みがこぼれる念風、その時、牧雲はふと目を覚まし、照れ隠しに顔を背けた。練習の成果が出たのか、念風は次の講座で朗読に成功した。講師に褒められ機嫌が良い念風、しかしその夜、堤胤が城中(ジョウチュウ)病院で救急治療中だと知る。念風は取るものも取り敢えず家を飛び出したが、牧雲が引き止めた。「帰るんだ!」「私を認めてくれた唯一の人なの、君ならできるって… その人が今、救命治療を受けているのよ?!付き添ってあげたいの」つづく(  ̄꒳ ̄)むーゆん ←いつも感想がこれだけwそれにしてもメガネの同級生の名前が″小眼睛″って…コンプライアンスw
2022.05.25
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甜了青梅配竹马 Sweet First Love第3話「弟のやきもち」抜き打ちテストに苦戦する蘇念風(スーニエンフォン)。その様子を見た老師は復習していないのかと聞いた。「やる気はあるんですが…」ただ一人その原因を知っている蘇牧雲(スームーユン)、仕方なく姉を助けようとしたが、その時、楽堤胤(ローディーイン)が立ち上がった。「老師、テストを続けさせてください、例題は僕が教えます」放課後、念風は堤胤から勉強を教わることになった。掃除をしながら2人の監視を続ける牧雲。親友の秦堯(チンヤオ)がバスケに行こうと誘いに来ても拒み、さらに新たなラバルまで現れる。「スーニエンフォン、分からない問題があったら聞いて、僕も教えるから」すると牧雲は思わず嫌味を言ってしまう。「勉強以外のことに関心を向けてる場合か?」「スームーユン!大きなお世話よ!」秦堯の前で揶揄された念風は激怒、恥ずかしくなって教室を出て行ってしまう。秦堯は姉に近づく男子にことごとく八つ当たりする牧雲を戒めるが、牧雲は念風に干渉する本当の理由を言えなかった。この事がきっかけで念風と牧雲の仲は険悪になった。念風は帰宅すると食事もせず、自分の部屋に閉じこもってしまう。「スームーユンの鼻を明かし、恋する人に認めてもらうため、学問の道を極めるのみよ!」しかし念風はやる気があっても身体がついていかなかった。自分では気づかないものの夢遊病で睡眠障害があり、授業中はすぐ眠くなってしまう。また記憶障害のせいで、復習しようにも全て予習のように感じた。そこで昼休みを返上、やみくもに問題を解きまくろうと決めたが、何から手をつければいいのかすら分からない。一方、柳子慧(リウズーフイ)は牧雲にSNSの友達認証を申請したが拒否されていた。牧雲に何とか承認させるべく、念風に頼る子慧だったが…。牧雲は念風に差し入れを持って教室へ向かった。するとちょうど堤胤が念風の肩を叩いて励ましている姿を目撃してしまう。激しい嫉妬に駆られた牧雲は校庭へ出て差し入れをやけ食い、そのまま体育の授業になった。体育の授業、空腹のまま走っていた念風は途中で動けなくなった。驚いた子慧は牧雲に姉が倒れたと報告、すると牧雲が颯爽と現れ、念風を抱き上げて医務室へ運んで行く。しかし念風はただの低血糖だと分かり、すぐ元気になった。牧雲は心配して黒糖を手に入れたが、教室で堤胤と楽しそうに勉強している念風を見て渡せなくなってしまう。念風は堤胤から勉強を教わることになった。面白くない牧雲は先回りして図書館の参考書を借り尽くしたが、これが返って裏目に出てしまう。「僕の本を貸すよ、週末、時間がある?カフェで勉強しよう」「いいわ」妄想が膨らみ悶々とする牧雲、すると偶然にも子慧から数学を教えて欲しいと連絡が来る。そこで牧雲は子慧を利用、わざと念風たちと同じカフェで子慧に勉強を教えることにした。牧雲は念風たちと同席し、何かにつけ念風の勉強の邪魔をした。弟の嫌がらせに念風の我慢も限界、堤胤と子慧そっちのけで2人は言い争いになってしまう。すると牧雲は家族会議が必要だと断り、念風を強引に連れて帰って行った。自宅には両親の姿がなく、急に出張になったとメッセージが届いた。念風を怒らせてしまった牧雲、こんな時はきまって胃が痛いと仮病を使う。すると念風はどんなに怒っていても牧雲のために料理を作ってくれた。その夜、牧雲は念風の部屋を見に行った。今夜もまた念風は夢遊病で窓の外を眺めている。牧雲は念風をベッドに戻して寝かせると、そのまま床で眠った。何も知らない念風は翌朝、また自分の部屋で寝ている牧雲に気づいて激怒する。「スームーユン!出て行って!」念風は勉強を教えてくれる堤胤に手作りのクッキーを贈った。しかし堤胤は体調が悪いせいで食べられない。「保健室に行く?」「大丈夫、もう慣れっこだ」「唯一の友だちなのよ?心配だわ…」堤胤はそんな念風の優しさに心を打たれた。その頃、牧雲は進路の件で職員室に呼ばれていた。老師は牧雲を清華(チンホワ)大学へ推薦すると言ったが、牧雲は念風と同じ大学へ行くつもりだという。「よく考えなさい」つづく( ๑≧ꇴ≦)ムーユンが怖すぎないか?w
2022.05.24
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甜了青梅配竹马 Sweet First Love第2話「落第の危機」転入生・柳子慧(リウズーフイ)の提案で席替えすることになった5班。蘇牧雲(スームーユン)は蘇念風(スーニエンフォン)に自分の隣に座る権利を与えると言ったが、弟から解放されたい念風は拒否する。結局、牧雲は子慧と、念風は楽堤胤(ローディーイン)と隣同士に。その日は進路が決まる大事なテストだった。自信がない念風は気後れしていたが、問題を見てハッとする。実は牧雲のいじわるだと思っていたいたずら書きが試験問題を示唆していたのだ。時間はかかったが何とか試験を終えた念風、そこでお昼は堤胤と学食へ行くことにした。堤胤は食事が終わった途端に食堂を出てしまった念風を心配した。すると念風は席替えの時に誰も誘ってくれなかったとぼやく。「バカだからかな…」やる気はあるが弟の世話で忙しいという念風、堤胤は確かに華やかな牧雲と念風は全く性格が違うと驚いた。「実は私は養子なの、養父母はすごく優しくしてくれるわ」「君は可愛いし、性格も良いよ」「本当?!」まさか後ろで牧雲が2人の話を聞いているとも知らず、念風は素直に喜んでしまう。嫉妬した牧雲は念風の頭めがけて丸めた紙を投げつけると、まるで仲を割くように2人の間を歩いて行った。↓怖い怖い( ̄▽ ̄;)秦堯(チンヤオ)は牧雲に弁当を差し入れた。しかし念風の料理で舌が肥えている牧雲は見た目だけで食べる気がうせてしまう。「進路はどうするつもりだ?…小風とはお別れだな」「…飯のためだ、同じ大学へ行く」一方、子慧は牧雲に猛アタックするも無視され、美人も形なしだった。しかし思いがけず念風が血のつながりはないものの牧雲の姉だと知る。そこで牧雲の情報を手に入れようと念風と仲良くすると決めた。幼い頃は念風が泣き虫だった牧雲をかばっていた。『大きくなれば私を守れるようになるわ』『どうすれば早く大きくなれるの?ぐすん…』『私が栄養いっぱいの料理を作ってあげる』『約束だよ』昔を懐かしみながら家路についた念風、すると海外へ出張していた両親が帰っていた。「なぜ教えてくれなかったの?」「どうせ分かるだろ?」実は牧雲は念風と堤胤が一緒に帰るのを邪魔するため、早く夕食を作れとメッセージを送っていた。蘇父と蘇母は学校の成績よりも念風が幸せなことが大事だと安心させた。もし受験に失敗しても、留学して好きなことを学べば良いという。「留学するなら早く言え、俺も準備する」「今日の作文に私が何て書いたと思う?″私の夢は弟から遠く離れること″よ!」蘇父と蘇母はそんな2人を見て笑っていたが、その夜、息子を部屋に呼んだ。この1年の成績は重要だが、念風の成績は右肩下がり、牧雲に勉強を手伝って欲しいという。「分かってるよ…」「小風はご両親に似てとても賢い子だった、もしあんな事故がな…ぁ… とにかく助けてあげてね」しかしトラウマを抱えた念風をそばで支え、人知れず守ってきたのが牧雲だった。前日のテストが返って来た。牧雲は満点でクラス1位だったが、念風は最低点を取ってしまう。人見知りの堤胤は慰め方が分からなかったが、自分よりはマシだと言った。実は堤胤は病弱で、長生きできないという。「僕からしたら生きていられるだけで十分、幸せだよ…」「まさかそんな重病だったなんて…」するとスマホがけたたましく鳴り響いた。「(着信:悪魔)…行くわね」家に帰った念風は答案用紙を眺めながら悲しみに暮れた。すると牧雲が念風の部屋に入って来る。「成績が悪いからみんなに嘲笑われてる…ぐすん 頭が空っぽだって陰口を叩かれるし、老師からも叱られてばかり…私だって頑張っているのに…」牧雲は念風を抱き寄せると、念風はひとしきり泣いていた。↓なぜノースリーブ…翌日、牧雲は老師に姉のテストの点数に疑問があると訴えた。実はPTSDで注意力が劣る念風、牧雲は姉が緊張のあまり答案用紙を間違ってしまっただけだと説明する。「信じられないなら追試をお願いします」突然のことに戸惑う念風だったが、牧雲は信じていると励ました。「大丈夫、俺がついてる」こうして念風は同じ難易度の問題で追試を受け、105点を叩き出す。クラスメイトたちの見る目も変わり、念風は明るさを取り戻した。念風は牧雲のおかげで落第せずに済んだ。「今回はありがとう」「…8品だ」「それじゃ足りないわ…少なくとも18品は作る」とは言ったものの念風は翌朝、寝坊し、18品も作ると宣言したことを後悔しながら学校へ向かった。すると牧雲が優雅に自転車を漕いでやって来る。「乗れ…その代わり席を隣に」「足元を見る気?!」その時、偶然、子慧がやって来た。そこで牧雲は嫌がらせに子慧を後ろに乗せて行ってしまう。念風は結局、遅刻、教室の前で老師にこっぴどく叱られた。さすがに心配になった牧雲は助けようとしたが、思いがけず子慧と堤胤が助け船を出す。2人のおかげで教室へ戻れた念風、すると次の授業で抜き打ちテストがあった。すると見回っていた老師は念風の手が動いていないことに気づき、思わず呆れてしまう。「スー・ニエンフォン?復習もしていないのか?」つづく( ๑≧ꇴ≦)むーゆんwww
2022.05.24
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甜了青梅配竹马 Sweet First Love第1話「姉弟バトル」プロローグ『小風(シャオフォン)、大丈夫よ』卓依風(ジュオイーフォン)は7歳の時、交通事故に遭った運び込まれた病院で両親の無事を祈る依風卓家と家族ぐるみの付き合いだった蘇(スー)家は依風に付き添い励ましていたが、結局、両親は出血多量により亡くなってしまう依風はあまりの衝撃から気を失った医師の話では心的外傷後ストレス障害で、夢遊病や記憶喪失、注意力の低下と言った症状が現れるというこの時、幼なじみで同い年の蘇牧雲(スームーユン)は依風の手を握りしめ、密かにある誓いを立てた『依風姐、僕が絶対に守ってあげる…』…記憶を閉じ込める箱はどれくらいの大きさが必要?鍵はどこにしまえばいい?…人は何かを求めながら成長し、同時に何かを失う…私は求めることで自分を取り戻した…人生という旅の途中で別れは避けられない…喜びと悲しみを伴う浮き沈みが繰り返される…通り過ぎるだけの人もいれば、一生離れられない人もいる依風は蘇家に引き取られ、蘇念風(スーニエンフォン)として育った。奇しくも同い年で姉と弟となった念風と牧雲、しかし念風はいつもわがままな弟に振り回されてばかりいる。…私の人生はまるで悪夢よ、悪魔のような弟がいなければ幸せだったのに…この日も念風は出張中の両親に代わって牧雲の面倒を見ていた。胃の弱い牧雲のため料理を研究し、今や見事な腕前となった念風、しかし牧雲は本人の前ではケチばかりつける。そんな2人もいよいよ高校3年になった。クラスは成績別のため、学年トップの成績でバスケ部のエースという人気者の牧雲は1班、片や落ちこぼれで冴えない念風はまた5班だと分かっている。しかし新学期早々、なぜか牧雲が5班に現れ、念風の隣に座った。「恋より勉強を優先するよう監視する」実は念風は牧雲の親友・秦堯(チンヤオ)に憧れている。すると担任の老師が牧雲は自ら志願して5班に来たと紹介、念風は牧雲の魔の手から逃れるためには遠く離れた大学に合格しなければならないと奮起した。週末、念風が机の上に飾った秦堯の写真を眺めていると、牧雲が部屋に入って来た。牧雲は午後からバスケの試合があると言ったが、念風は補習があるので行けないという。その時、窓から牧雲を迎えに来た秦堯の姿が見えた。「やっぱり姉として弟の活躍を見届けなくちゃね〜ふふ」念風が体育館へ到着すると、すでにバスケットの学内リーグが始まっていた。早速、牧雲のファンたちに見つかって弟のことをあれこれ聞かれる念風、そんな中、見知らぬ女の子が入ってくる。念風は彼女を知らなかったが、ファンたちは有名なトラブルメーカーだと教えた。「いつも違う男の子を従えているの、柳子慧(リウズーフイ)よ」すると子慧は颯爽とゴールを決めた牧雲に目を奪われてしまう。学内で絶大な人気を誇る牧雲、しかし念風の目は秦堯を追いかけていた。かつて念風めがけて飛んできたバスケットボールを危ないところでキャッチしてくれた秦堯。念風は初めて男子に優しくされ、これをきっかけに秦堯を慕うようになる。しかし試合が終わるといきなり牧雲にスマホを取り上げられ、秦堯の画像を消されてしまう。「私のスマホよ!返して!」「恋している場合か?」そんな2人の様子をカメラ越しに見ている男子生徒がいた。…あの時の子だ…心臓が悪い楽堤胤(ローディーイン)は以前、薬を飲んで休んでいたことがあった。すると知らない女子生徒が心配して声をかけてくれる。堤胤は咄嗟に空腹なだけだと嘘をついたが、女の子は弟にいらないと言われたお弁当があると勧めた。『親切なんだね…名前を教えてくれる?』『う〜ん…宇宙美少女よ!』…こんなに早く宇宙美少女と再会できた…念風には高圧的でいじわるな牧雲、しかし本当はいつもそばで念風を守っていた。しかし念風にとって牧雲は悩みの種でしかない。…どうしたら弟から遠く離れられるかしら?…そんなある日、念風は牧雲のせいで遅刻し、教室の前で立たされた。そこへ偶然、堤胤がやって来る。念風はてっきり堤胤も遅刻だと思い、隣に呼んで立ち話をした。「ロー・ディーインだ」「スー・ニエンフォンよ…前にどこかで会った?」するとそこでチャイムが鳴ってしまう。二時限目から無事に教室へ入った念風、すると老師が転入生の堤胤を紹介した。目配せする念風と堤胤、そんな2人を見た牧雲は面白くない。すると今度は子慧が現れた。実は子慧も転入生、そこで牧雲の隣の席に座るべく、席替えを希望する。「老師、自由に組むことを提案します!」生徒たちは子慧に賛成、ひとまず全員が廊下へ出ることになった。牧雲は当然、念風と組むつもりだが、素直に誘えない。「…俺の隣は特等席だ、お前に権利をやる」「お断り!…誰と座るか決めてあるの」念風が決めている相手とは一体、誰なのか…。つづく(  ̄꒳ ̄)これは…少女漫画の王道、ツンデレあるあるではありませんかw
2022.05.23
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长歌行 The Long Ballad第42話「比武招親」李長歌(リチャングァ)の提案で永安公主・李楽嫣(リラクエン)の駙馬の座は比武招親(ヒブショウシン)で決めることになった。しかし長歌の思惑はあっさり外れてしまう。「だが断る!」長歌は阿詩勒隼(アシラシュン)に出場を頼んだが、実直な阿隼はかたくなに拒んだ。「どうして?!渉爾(シャアル)に勝って魏淑玉(ギシュクギョク)に負ければいいだけよ?」「君の前であいつに負けられるか?!」 「はあ?」阿隼から協力を拒否され長歌は苛立ちを隠せなかった。すると楽嫣は誰にも強要しないで欲しいと訴える。「…だったら渉爾の体力を削ぐまでよ(๑•̀ㅂ•́)و✧」その夜、長歌は酒房へ出かけたが、偶然にも皇太子・李承乾(リショウケン)が遊びに来ていた。李承乾が取り巻きたちと遊んでいると、突然、男装の長歌が乗り込んで来た。「李長歌?!…ギギギ、洛陽ではよくもやってくれたな!誰か?!」承乾は長歌に仕返ししようとしたが、現れたのは侍衛ではなく姉だった。姉を恐れる承乾は借りて来た猫のようになった。相撲部屋のしごきも無駄だったのか遊び放題の皇太子、しかし思いがけず取り巻きの一人が使い手だという。「長孫浄(チョウソンジョウ)は善人だ、阿姐にお勧めだよ!」一方、皓都(コウト)は病床の義父に付き添っていた。すると自分の死期を悟った杜如晦は明日の比武に参加するよう勧める。「最終的にどうするかは自分で考えよ 自分が公主に値しないと思うなら、小可汗に勝利して他の貴族に負けるという選択もある だが最後まで勝ち抜くという選択もあるぞ? ″矩(ノリ)を超えぬ中で己の心の望むまま生きて行く″…それも身を立てる道と言えよう」そしていよいよ比武招親の当日を迎えた。楽嫣は侍女になりすまして李承乾と一緒に会場入りした。しかし肝心の長孫浄はあっけなく渉爾に敗れてしまう。すると楽嫣はちょうど会場に現れた淑玉を見つけ、急いで迎えに行った。「淑玉哥哥…」「楽嫣、舞台に上がる前に話がある 妹のような君を当然、草原に嫁がせることはできない…だが勝ったとしても娶るわけではない」「…分かっています、ただ駙馬になるつもりがないなら戦う必要はないわ 私が望むのは勝利できる人ではなく、真に私を愛する人だから」楽嫣は自分を心から愛してくれる人に舞台へ上がって欲しいと訴え、淑玉の参加を拒んだ。楽嫣が観覧席に戻って来た。長歌は楽嫣の泣き腫らした目を見て淑玉のせいだと気づき憤慨する。しかし楽嫣は誰にも無理強いしたくないと訴えた。するとふらりと阿隼が現れる。やはり渉爾に敵う相手は阿隼だけ、長歌は強引に阿隼を参加させようとしたが、その時、皓都が舞台に現れた。「俺が相手だ!」皓都は果敢にも渉爾に戦いを挑んだ。しかし公主の戸惑う表情に気後れし、隙を突かれて殴り飛ばされてしまう。居たたまれなくなった楽嫣は舞台へ駆け寄り、涙ながらに負けを認めた。「皓都!もういいの…もういいから…」「まだ負けてはいない…だから諦めるな…」皓都は楽嫣のために再び立ち上がり、満身創痍で渉爾に立ち向かった。すると愛する人のために命をかけた皓都の気迫が勝り、ついに渉爾を封じ込めることに成功する。息子の危機を悟った奕承は思わず試合を中止、こうして皓都が見事に勝利を収めた。↓私はシャR派…え?聞いてない?w長歌は淑玉を見送りながら、今回の決断に理解を示した。楽嫣を傷つけたくはないが、確かに愛を偽るべきではない。「いつか楽嫣も分かってくれるわ…」「昔の3人には戻れないが、君と楽嫣には幸せでいて欲しい…私は君たちの哥哥だからな」「ありがとう、淑玉」すると長歌は別れ際、奕承公主に警戒するよう助言しておいた。楽嫣は深手を負った皓都を介抱した。「どうして参加したの?」本音を知りたい楽嫣だったが、皓都は照れ隠しに阿詩勒部を増長させないためだと答えてしまう。「じゃあ、あなたも淑玉哥哥と同じように唐の名誉を守るためだったのね…」楽嫣は落胆して帰ることにしたが、焦った皓都が引き止めた。「違うんだ…望まない相手に嫁いで欲しくなかったから…」皓都は自分では公主に不相応だと卑下した。身分の違いから素直な想いを告白できない皓都、すると楽嫣が自分の気持ちの変化を話し始める。かつては皓都を冷たい人だと思っていたが、流浪の末、洛陽で皓都に救われた時、恐怖が消え、心から安心できたという。「皓都、あなたは良い人よ、でも感情を押し殺して他人を満足させてばかり… 今日あなたが何度も倒されるのを見て本当に怖かった あなたに会えなくなるんじゃないかと…そう思っただけで私… 最後に聞くわ、なぜ舞台に上がったの?」「公主を悲しませたくなかった…これまでは侍衛として守ってきたが、これからは…これからは… これからは夫として守りたい!」楽嫣と皓都は互いの想いが通じ合った。話を聞いた長歌は幼なじみの楽嫣が嫁ぐと思うと感慨深いと笑う。「長歌、私はもう泣き虫のウサギじゃないの…今回のことで初めて気づいたわ 私のそばにはいつも皓都がいてくれた、淑玉哥哥は…哥哥でいいの」「皓都が好きなのね?」「じゃあ…長歌は阿隼がなぜ好きなの?ふふふ♪」楽嫣は分かっていた。長歌も阿隼にはどんな感情もぶつけることできるのだろう。阿隼には自分の欠点を隠さなくてもいい、自分のままでいられるのだ。楽嫣は自分も皓都の前では自然でいられるが、淑玉の前では自分が滑稽に感じるという。「もっと早くお互いを解放すれば良かったわ…」久しぶりに姉妹で楽しい時間を過ごした2人、しかし急に正殿の方が騒がしくなった。長歌と楽嫣が正殿に駆けつけると各部の使者たちが集まっていた。どうやら阿詩勒部寄りで結盟を渋っていた鉄勒(ティエラ)部の稚西(ジーシー)が他の使者たちを煽っているらしい。「みんな!署名すれば公然と阿詩勒部を敵に回すことになるぞ!」阿詩勒部、恐ぇぇ…>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<ザワザワ…しかし楽嫣は唐と結盟すれば阿詩勒部も簡単に刀を抜くことはできないと説得した。それもそうだな…>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<ザワザワ…すると稚西は憤慨し、漠北の結盟に鉄勒部を巻き込むなと言い捨て、出て行ってしまう。つづく(´・_・`)イールン…英雄から脱落
2022.05.21
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长歌行 The Long Ballad第41話「矜持を示す時」再び持ち上がった阿詩勒(アシラ)部と唐の和親。李長歌(リチャングァ)はひとまず李楽嫣(リラクエン)を宮殿に帰したが、楽嫣は今度こそ逃げられないと怯えていた。心配した皓都(コウト)は勇気を振り絞り、救いの手を差し伸べようとする。しかし宮中に戻った楽嫣は迷わず愛する魏淑玉(ギシュクギョク)に泣きついた。追い詰められた楽嫣は死を装えば逃げ出せると言い出した。しかし淑玉は困惑し、他に何か方法があるはずだという。楽嫣は自分を連れて逃げると言ってくれない淑玉に苛立ちを隠せず、自分の縁談などどうでもいいのかと迫った。「当然、違う!僕にとって君は幼なじみであり、実の妹のように…」「実の妹…って」楽嫣は深く傷つき、寝殿から淑玉を追い返してしまう。↓自分の首を絞めるイールン皓都は回廊に出て来た淑玉を引き止め、和親をどうするつもりか尋ねた。煮え切らない態度の淑玉、憤慨した皓都は公主が一途に淑玉を想い続けて来たと詰め寄る。すると突然、寝殿の戸が開いて楽嫣が顔を出した。「やめて!…もう戻って、独りで考えたいの」一方、長歌は弥弥古麗(ミミクリ)に牙張が来たと知らせていた。弥弥はいずれ自分が生きていることも気づかれると腹をくくり、逃げも隠れもしないという。すると阿詩勒隼(アシラシュン)が戻って来た。穆金(ムージン)は無事に牙張へ潜入、今頃は定襄(テイジョウ)の旧宮殿にいるはずだろう。実は穆金はかつて牙張の兵を助けたことがあった。阿隼はおそらくその兵士を頼ったのだと安心させる。気が気でない弥弥だったが、今は天狼(テンロウ)神に穆金の無事を祈るしかなかった。その夜、楽嫣は涼亭で独り物思いにふけっていた。すると背後から誰かがそっと外套をかけてくれる。楽嫣は淑玉かと期待したが、皓都だった。「私があいつを捕まえてくるので2人でお逃げください、私が責任を取ります!」「…逃げないわ、私は永安公主よ、唐の公主に恥じない人間になると誓った」楽嫣は小五(ショウゴ)との約束を守るため、誰にも頼らずこの難局に立ち向かうと決めた。「皓都…私を支えてくれる?」皓都は公主の言葉に笑みを浮かべ、力強くうなずいた。奕承(エキショウ)公主は阿詩勒部の居所に阿隼を呼んだ。阿隼が鷹団を引き連れて草原に貢献すれば、可汗が改めて牙張に迎え入れるという。しかし阿隼は可敦の裏切りを見抜き、決して可敦の思い通りにはさせないと宣戦布告した。そこで奕承は阿隼の弱点である長歌の名を出して脅す。阿隼は憤慨、もし長歌に指一本でも触れたら葬り去ると言い放ち帰って行った。阿隼と入れ違いに配下が駆けつけた。「可敦、弥弥古麗が生きていました、北漠の使節団に紛れています!」すると奕承は定襄の雷蒙(レイモン)に伝言を命じた。「…1人も始末できていなかったとね」一方、可汗の薬材を手に入れた穆金は味方の兵士に調査を頼んでいた。兵士の話では致命傷にならないが徐々に五臓六腑を侵し、いずれ死に至らしめる薬だったという。「あともう一つだけ…歩真(ブジェン)という子供の捕虜を知っているか?」「牢に子供はいない、考えられるのは隋(ズイ)の寝宮だろうな、それ以上は知らない」阿詩勒渉爾(アシラシャアル)は中庭で阿隼を引き止めた。阿隼に騙されて怒り心頭の渉爾、しかし牙張の変化に何の疑いも持っていないらしい。「相変わらず愚かだな、強靭な父汗が急に病に倒れると思うか? 父汗が倒れて拠点が定襄に移った、これが自然な成り行きだとでも?」渉爾は自分たちへの中傷だと言い返したが、阿隼は呆れて帰ってしまう。阿詩勒部はすでに奕承が掌握していた。長歌まで標的となり責任を感じる阿隼、しかし長歌はそのおかげで阿隼が守ってくれるといたずらっぽく笑う。「唐の反逆者が特勤に見初められるとはね~」その頃、奕承は弥弥を呼びつけていた。すると配下が弥弥に切り落とした指を見せる。弥弥はまだ幼い弟への残虐な仕打ちに激怒したが、奕承は裏切り者への報復だと容赦なかった。翌朝、淑玉は朝議へ向かう父を引き止め、和親の反対を訴えた。すると魏徴(ギチョウ)は公主を助けられる身分は駙馬(フバ)しかないという。↓またしても墓穴を掘るイールン一方、弥弥は泣きながら中庭に弟の指を埋めていた。「私と再会するまで生きていてね…ごめん」「…弟に会いたければおとなしく従うんだな」その声は可敦の配下だった。配下は毒を渡し、指示通りにしなければ指だけでは済まないと脅して帰ってしまう。そこへ偶然、渉爾がやって来た。「弥弥?…弥弥!やっぱり生きていた!阿詩勒隼も生きていたしな!」喜んだ渉爾は公主を娶っても気持ちはないと言い訳し、自分のところへ戻れという。「君が好きだ!…君さえいれば俺は楽しい!」しかし弥弥の態度は冷たかった。「楽しいって…(このお花畑め!)それが私の務めだったからよ! あなたの機嫌を損ねれば私と弟は罰を受ける、だからあなたに会うのが怖かった!」弥弥は人の気も知らず浮かれる小可汗に激しい憤りを覚え、狼団には戻らないと断って部屋に帰ってしまう。その際、うっかり薬瓶を落としたが、弥弥は慌てて拾っていた。長歌は回廊で弥弥を見つけた。「どこにいたの?探したのよ?」長歌は弥弥が牙張に怯えていると誤解し、自分たちがついているとなだめる。そこへ突然、淑玉が訪ねて来た。淑玉は父から和議を止めるには駙馬になるしかないと言われたと話した。「実は…告白された」「何を迷うの?縁談を阻止する一番の方法だわ?(はっ!)」長歌は淑玉の心が楽嫣にないことに気づき、思わず押し黙ってしまう。すると淑玉は自分が相手では楽嫣を別の地獄に追いやることになると吐露した。「私にとって楽嫣は妹でしかない」さすがに長歌も愛情を強要することなどできず、今は静観するよう勧めた。悲観せずとも楽嫣には娘の幸せを一番に考えてくれる李世民(リセイミン)がいる。「あとはきっかけね…状況を見ましょう」↓結局、長歌頼みのイールン朝廷は公主を嫁がせるかどうかで紛糾した。すると公主自ら朝議に現れ、皇帝の臣下の1人として進言したいと訴える。大臣は政への干渉に眉をひそめたが、李世民は娘の上奏を認めた。「…この世に生を受け、父と君主そして大義のために生きる、 ただそれだけではなく、国ある所に家あり、民を守れてこそ豊かな唐がある… もし唐の繁栄が妥協の結果なら国とは何でしょう?家とは何だと?」しかし陳(チン)侍郎は隋から嫁いだ奕承公主を持ち出し、その壮挙に万人が感服したと言った。楽嫣は唐の男を貶めるものだと反発、隋は阿詩勒部を恐れてか弱き女子を犠牲にしたに過ぎないと指摘する。「唐が自分の娘さえ守れないなら、砂漠各部も安心して唐を頼れるでしょうか?」そこへ皓都に付き添われ、療養中の杜如晦(トジョカイ)が現れた。杜如晦は草原の強者に屈しないとする公主の確固たる意志に感銘したという。「はお、阿詩勒部のひと言で唐が公主を献上しようものなら投降したも同じだ」李世民は片時の安定のために女子を犠牲にしないと宣言し、3日後に楽嫣を連れて四方館へ行くと決めた。四方館に唐の皇帝と永安公主がやって来た。正殿では砂漠の各部族が揃っていたが、早々に奕承が渉爾と公主の縁談を申し出る。しかし楽嫣はきっぱり辞退すると答えた。「まさか唐皇は砂漠各部と結盟するゆえ、我が部との約束を反故にすると? …今後、情勢が変われば同じくように砂漠各部への態度を翻すやも…」ザワザワ…>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<ザワザワ…奕承の言葉に動揺が広がる各部族、するとふいに長歌が立ち上がった。「婚姻は友好の証しでしょう?ここにいる皆様も友好を望むのでは? ならば腕比べで婿の座を競ってはどうでしょう?我らにとっても公平です …どうしました小可汗?怖いのかしら?」焦った奕承は渉爾に目配せしたが、煽られた渉爾はうっかり比武招親に同意してしまう。「はお!では明日ここに舞台を設けよう! 参加者の身分は問わぬ、戦いを勝ち抜いた者こそ朕の永安に値する!」李世民は長歌の妙策に賛成した。つづく(  ̄꒳ ̄)春のイールン祭り♪
2022.05.21
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长歌行 The Long Ballad第40話「母の真実」漠北の使節団として故郷に舞い戻った李長歌(リチャングァ)。一行は長安の四方館に滞在することになったが、長歌は早々に会いたい人がいるという。「俺も行く」阿詩勒隼(アシラシュン)はそれが誰かを察し、思わず微笑んだ。李楽嫣(リラクエン)は魏(ギ)府の前でちょうど帰京した淑玉(シュクギョク)を見かけた。しかし淑玉は家に入る間も無く馬を引き返し、楽嫣にも気づかず走り去ってしまう。楽嫣は従者に声をかけ、淑玉が急いでどこへ行ったのか聞いた。従者の話では漠北の使者が滞在する四方館から戻り、すぐ参内したという。「何でも漠北で旧友に会ったとか…」楽嫣は漠北郡主が長歌ではないかと期待し、四方館を訪ねた。すると部屋から見覚えのある娘が出て来る。それは雲州で自分のウサギの袋を取り上げた娘だった。弥弥古麗(ミミクリ)は楽嫣との再会を喜んだが、実は唐の公主だと知り困惑する。…この人が長歌の旧友?でも長歌は皇宮を恨んでいるのよね…「あなたが漠北郡主だったのね?」楽嫣は鎌をかけ、雲州での件が誤解だったようだと言った。そこであの時、なぜ″兎″という文字が刺繍されていると分かったのか聞いてみる。弥弥は自分の銭袋にも刺繍があったとごまかし、楽嫣を警戒して長歌のことは教えなかった。楽嫣は四方館をあとにした。咄嗟に嘘をついてしまった弥弥は後ろめたさから公主を追いかけたが、ちょうど馬車が走り出してしまう。門前で馬車を見送りながらため息をつく弥弥、その姿を偶然、牙張の男が見かけた。…まだ生きていたのか、公主がさぞお喜びになるだろう…一方、長歌は阿隼を連れて母が眠る栄恩(エイオン)寺を訪ねた。今でも瑾(キン)夫人の霊堂は掃除が行き届き、供物も新鮮な物が置かれている。長歌は楽嫣か淑玉のおかげだと考え、こうして母を覚えてくれている人がいることに感激した。そして2人は霊前に拝礼、長歌は母に阿隼を紹介する。阿隼は夫人に挨拶して献杯すると、これからは自分が長歌を守り愛しむと誓った。「草原の男は見染めた女を一生、愛し守り続けます」「阿隼…ありがとう」「俺たちの間に感謝は不要だ」しかしそこへ運悪く李世民(リセイミン)たちがやって来た。( ๑≧ꇴ≦)あすぁん!母を弔っていたのは李世民だった。長歌は叔父の偽善に怒り心頭、いつか必ず殺すと脅してしまう。しかし李世民は長歌が本当に自分を殺すつもりなら渭水(イスイ)で射抜いていたはずだと指摘した。「助けたかったのは唐の民よ」「唐に重きを置き、民に重きを置ける、私怨で国を害しはしない… それでいい、幼い永寧(エイネイ)も成長したな」すると李世民は今や長歌のそばにも守ってくれる男がいると気づき、安堵して先に帰って行った。「ふっ、あの人が供養していたなんて…どうしたら阿娘の無念を晴らせるの」長歌と阿隼が霊堂を出ると、魏徴(ギチョウ)が待っていた。魏徴は長歌に新しい戸籍を渡し、新たな身分で唐で暮らせるという。しかし長歌はまだ使命が残っていると言った。魏徴はやはり密書が長歌の仕業だと気づき、砂漠の使者になる覚悟だと気づく。「各部が心から平和を求めるのではなく、危機を恐れて結盟を決めたならどうなる? その結盟は机上の空論に過ぎない」「試す価値はあるわ!…先生こそ、更なる強者に仕えることにしたのは危機を恐れてでしょう?」「長歌、君の阿爺と斉(セイ)王は陛下を排除しようとした、それは極秘だったはず なぜ陛下が知り得たと思う?」「東宮の内偵が報告したのでは?」「…陛下が書房の中まで探れると思うか?」そこで魏徴はある物語として真実を明かすことにした。…ある年、隋(ズイ)の煬帝(ヨウダイ)が北巡に向かったしかし雁門(ガンモン)関を通る際に阿詩勒部に包囲されてしまう1人の若き将軍が救援に向かう中、偶然にも若く美しい娘を救った程なくして若き将軍は出征することになり、娘を家族に託して留守をさせたという…長歌は母の命の恩人が叔父だったと知った。てっきり父が母を助けて見染めたとばかり、ではなぜ母は父に嫁いだのだろうか。実は魏徴の物語にはまだ続きがあった。…若将軍は初めての出征で大手柄を上げ、重任を託されたその後も事あるごとに出征したが、ある時、酒に酔った兄が娘を手込めにしてしまう将軍が出征から戻ると娘は兄の子を身ごもっていた…長歌はその子供が自分だと分かった。魏徴の話では将軍は誕生した姪をいたく可愛がり、父親には笑わない赤子もなぜか将軍を見ると笑みが絶えなかったという。「長歌、この世で誠にお前たち母娘を案じたのはその方だけだ」「阿娘が阿爺を避けていた理由はそれだったのね? 阿爺はいつも不満そうで、てっきり私が悪いのだとばかり… 阿娘の気持ちも知らないで…なんて娘なの…」阿隼は深く傷ついた長歌を優しく慰めた。「長歌、阿娘は幸せだった、君がいたから寂しくなかったんだ」それならなぜ李世民は危機を知らせた母を殺したのだろうか。すると魏徴は時に目で見た事柄が全ての真相とは限らないと諭して帰って行った。長歌は阿隼と国境へやって来た。あの時、唐を裏切った郡主として命からがら長安を脱出した長歌、次に戻るときは兵馬を率いて父の名誉を取り戻すと誓ったが、今や何が正しいのか分からない。「仇敵を前にしても一方で良い皇帝だと認めている… 恨むべきなのに、あの人は阿爺より近しい存在だった」「分かるよ、俺も阿娜を殺された時、渉爾(シャアル)に復讐しようとした でも手をかけようとした時、躊躇したんだ」阿隼は復讐と大義が相反すればうろたえて当然だとなだめた。ましてや相手は皇帝、その背後にいる大勢の民の幸せを考えて戸惑うのも無理はない。長歌はふと第2話で母が仏前に自分をひざまずかせたことを思い出し、ようやく母の想いに気づいた。…誓いを立てなさい、今から何が起きてもどんな目に遭っても決して恨みを抱いてはならない…「予想していたのね」「君の阿娘は立派な女子であり、素晴らしい母親だ だから君も強い心を持ち、しっかり生きなくては…」「阿隼…結盟がまとまれば太平を迎えられるはず、その時は静かに暮らしましょう?」「君が行くところへ俺も行くよ」見つめ合う2人、やがて阿隼は長歌に腕を伸ばして抱き寄せた。すると手前の木に留まっていたつがいのカナリアがクチバシを重ね合わせ…って何で?!( ̄▽ ̄;)翌朝、朝食を届けに来た弥弥は元気のない長歌を見て心配した。長歌は自分の執念深さから危うく大切な人を殺めるところだったと反省、正誤を判断できないこともあるという。「なら伝えれば良かった、昨日、唐の公主が来たの、例の銭袋を持っていた公主よ 私を郡主だと勘違いしていろいろ聞いてきたけれど、本当のことを話せなかった」実は楽嫣は弥弥の装いから郡主ではなく侍女だと気づいていた。弥弥があえて身分を否定しなかったのはやはり長歌を知っているのかもしれない。そこで楽嫣は今日も四方館を訪ねることにした。すると大街で突然、皓都(コウト)が現れる。「馬車も使わず、お忍びでお出かけですか」しかし皓都は心配せずとも遠くから見守るだけだと言った。長歌は自分から楽嫣に会いに行こうと決めたが、偶然にも楽嫣が訪ねて来た。再会を喜ぶ長歌と楽嫣、その様子を見ていた皓都は思わず笑みがこぼれる。長歌は楽嫣に阿隼と弥弥を紹介し、大切な盟友たちに囲まれる喜びをかみしめた。その時、外から饗食(キョウショク)の曲が聞こえて来る。唐では饗食の礼で賓客をもてなすのが慣例で、この曲は使者の到着時に奏でることになっていた。「各部の使者はもう集まっているわ、誰が来たのかしら?」弥弥が首を傾げると、長歌は楽嫣と様子を見に行くことにした。正殿に集まった使者たちは騒然としていた。何でも阿詩勒部の使者が来たという。「結盟のことが阿詩勒部に知られた、とにかく我らはすぐここを去る!」楽嫣は公主として唐が砂漠を守ると宣言したが、使者たちは戦になれば見捨てられると信じなかった。そこで長歌は阿詩勒部が四方館に迎えられたのは正式に関所を通り、使者として来たからだと訴える。するとそこへ阿詩勒渉爾がやって来た。小可汗?!>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<ざわざわ…一方、弥弥も偶然、回廊での立ち話を耳にした。阿詩勒部の小可汗が自ら可敦(カトゥン)を護送して長安に乗り込んで来たという。「可敦が?!…どうやっても逃げられないのね」渉爾は漠北公主になりすました長歌に歩み寄り、身分をバラすと脅した。しかしそこへ死んだと思っていた阿隼がやって来る。( ತ _ತ) <渉爾( ゚ロ゚)ハッ!!<生きていたのか?!…なぜ騙した?!てっきり死んだとばかり…渉爾は思わず阿隼の胸ぐらをつかみ、勇士碑に名前を刻もうとまで思ったことを後悔した。すると阿隼は渉爾の手を振り払い、背後から自分を襲っておきながら被害者ぶるなと言い返す。( ー̀ωー́ )<今後はもう兄弟ではないその時、ついに奕承が姿を現した。「久しぶりね、李長歌」一方、穆金(ムージン)は使用人になりすまして定襄を探っていた。すると侍女たちが噂話をしながら歩いてくる。(* ゚ェ゚)<可汗、今日はやけに静かね~ここに移った頃とは随分と違うわ(^ꇴ^)<薬が効いておとなしくなったのよ~あれほど恐い顔なのに…「何を話している?!」その声は雷蒙(レイモン)だった。雷蒙はかんこう令を破った侍女たちに激怒、その場で舌を切ってしまう。穆金は可汗の病には何か裏があると疑った。そこで可汗の部屋から出て来た侍女を尾行、すると侍女は可汗の薬材を全て焼却している。穆金は侍女が出て行くと慌ててかまどに駆けつけ、薬材の残りかすを手に入れた。正殿に各部の使者が揃い、ひとまず席についた。阿詩勒部の参加に動揺を隠せない砂漠の部族、すると奕承は可汗が病となり、自分と息子を遣わしたと嘘をつく。「唐と各部に善意を示すよう仰せになったわ、もちろん目的は以前、唐と交わした縁談についてよ」楽嫣は急に昔の縁談話を持ち出され動揺を隠せなかった。そこで長歌は皓都に楽嫣を連れて先に帰るよう勧める。奕承は思わず立ち上がり引き止めようとしたが、長歌が邪魔をした。「可敦と小可汗のお越しよ、漠北を代表して一献、捧げます!」「待って…あなたの侍衛に飲んでもらいましょう」すると阿隼が立ち上がり、長歌の杯を代わりに空けた。「可敦が阿詩勒部の代表だとは…牙張をしっかり管理しているようだな」「…漠北の侍衛が口を出すことではない!」奕承は阿隼の嫌味に憤慨して座った。つづく(´-ω-`)うむ…公主ねえ…
2022.05.15
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长歌行 The Long Ballad第39話「再び故郷へ」奕承(エキショウ)公主は延利(イエンリー)可汗の枕元に阿詩勒隼(アシラシュン)の血まみれの冠を置いた。鷹団と熊団は反逆した漠北の討伐に向かったが、潜んでいた伏兵の襲撃に遭って全滅したという。しかし奕承は雷蒙(レイモン)に阿詩勒隼の死体を必ず確認するよう命じた。紫草も燃やせなかった弥弥古麗(ミミクリ)が阿詩勒隼を仕留めたとは到底、信じられない。どちらにしても弟の身柄を押さえている限り、まだ駒として使えるだろう。一方、好敵手を失った阿詩勒渉爾(アシラシャアル)は泥酔していた。そこへ奕承が現れ、息子を寝台に寝かせて介抱してやる。「渉爾、飲み過ぎよ?」「阿隼が死ぬはずない…叔汗だ、きっと叔汗が…」まさか母の企みだとは知らず、渉爾は土喀設(トカシャー)が可汗の指示で阿隼を殺したと疑っていた。奕承は不用意な発言は可汗を怒らせてしまうとなだめたが、渉爾は鷹団が滅んだ今、狼団が草原の王になったところで何の意味もないと落胆する。「意味はあるわ!あなたこそ阿詩勒部の王なのよ!…母を失望させないで!」しかし渉爾は酔い潰れて寝てしまう。…阿詩勒隼、私の息子まで惑わすとは、侮っていたわ…その頃、何者かの弓矢に倒れた阿隼は生死の淵をさまよっていた。漠北王・菩颯(ブーサー)の話では刺客が自害、恐らく阿詩勒部の者だという。「牙張ね…」すると李長歌(リチャングァ)は密偵が阿隼の死を確認に来ると気づき、戦場の死体を焼いて痕跡を消して欲しいと頼んだ。医者は阿隼が明日をも知れない命だと告知した。その夜、長歌はそばで阿隼を見守りながら共に生死を乗り越えて来たことを思い出し、これからも2人一緒に歩みたいと吐露する。「私は一生かけてあなたに借りを返すのよね?この長歌、あなたから一生、離れないと約束するわ… だから目を覚まして、阿隼、私がそばにいるわ…私を置いて逝かないで…」阿隼の手を握りしめながら泣き崩れる長歌、その時、阿隼がわずかに反応を示したが、長歌は見逃していた。同じ頃、穆金(ムージン)は草原で秦(シン)老たちと合流、牙張の異変を報告し、このまま定襄(テイジョウ)へ向かうと伝えた。秦老は乗りかかった船だと協力を持ちかけたが、穆金は独りの方が動きやすいと断る。そして愛しい弥弥への伝言を託した。「しっかり生きて欲しいと…」秦老は穆金の覚悟を知って驚き、自分で弥弥に伝えるよう励ました。翌朝、阿隼が目を覚ました。「…本当に俺から離れないか?」長歌は昨夜の自分の声が阿隼に届いていたと知って照れ臭くなる。「君の本音を聞けるなら射抜かれても本望だ…」「バカなこと言わないで」「長歌、矢を受けた時に思ったんだ、″君と家に帰りたい″と…」一方、二日酔いで目が覚めた渉爾は牙張が定襄に移ると知った。「阿娜か…」叔汗の病、鷹団と熊団の滅亡、偶然にしてはでき過ぎている。その頃、奕承は雷蒙から漠北の密偵が死んだと聞いていた。しかも漠北が戦場を焼き打ちにし、阿詩勒隼と土喀設の死体は確認できなかったという。阿隼は自分を狙ったのが定襄だと気づいていた。漠北王は鷹団を連れて投降するよう勧めたが阿隼は断る。「感謝するが全滅を装ったのは兄弟を売るためではない…鷹師は誰の″刀″にもならない」すると長歌が太平の世のために唐(トウ)と結盟するよう提案した。唐という第三者を引き入れれば奕承も戦を起こすのに躊躇するはず、三者が拮抗することで戦は防げるという。阿隼はそう簡単ではないと懐疑的だったが、その時、長歌が秦老から届いた文を渡した。まさか亜羅(ヤールオ)が殺され、父汗が重篤となり、牙張が定襄に移るとは…。長歌は奕承が完全に牙張を掌握すれば次の矛先を唐に向けるはずだと指摘、無辜の民を犠牲にしないよう結盟を強く勧めた。「李世民(リセイミン)なら唐を第二の阿詩勒部にはしない 唐に阿詩勒部を牽制させれば砂漠も危険から脱するわ」しかしそもそも唐が結盟に応じるのだろうか。首を傾げる漠南王・夷男(イネル)だったが、長歌は数日後に知らせが来ると教えた。阿隼は亜羅に献杯しながら悶々としていた。本当ならすぐにでも鷹団を率いて牙張に乗り込み、亜羅の敵を討って可汗を助け出したい。長歌は阿隼の気持ちが痛いほど分かったが、今はただ待つことしかできないとなだめた。「大丈夫、私がいるわ、私も一緒に可汗を救出する」漠北に唐から使者がやって来た。どうやら長歌がすでに手を回していたらしい。「使者の魏淑玉(ギシュクギョク)です 陛下は阿詩勒部が砂漠で徴兵を行っていると聞き、各部首領を長安へ招き、結盟を協議したいと…」漠北王は了承したが、淑玉は思いがけず回廊で長歌と再会を果たす。( ゚д゚)<長歌? 魏淑玉?>(´・o・`)長歌は淑玉を連れて中庭に移動し、旧友との再会を喜んだ。李楽嫣(リラクエン)も元気で民との交流を深めているという。すると淑玉は皇帝が匿名の密書を見て自分を結盟の使者として送り出したと教えた。「差出人は″朔(サク)州″、長歌、君なんだろう?今も唐を気にかけていたんだな」「だって唐は私の故郷だもの…阿隼~っ!唐の友だちを紹介するわ!魏淑玉よ!」長歌が思わず淑玉の腕をつかむと、回廊にいた阿隼は親の敵を見るような目で淑玉を睨みつけた。|ー̀ωー́ )ジー…(; ̄▽ ̄)<どうやら歓迎されていないな…(  ̄꒳ ̄)<あんな性格なの、気にしないで( ̄▽ ̄)<阿隼兄弟は…″阿隼″?…はっ!まさかあの阿詩勒隼か?!淑玉も鷹団と熊団が漠北に出征して全滅したと聞いていた。事情があるなら内密にしておくが、やはり友人として阿詩勒隼と距離を置くよう忠告してしまう。「私にも考えがあるの、安心して」「…だったらお節介も無駄だな、長歌、公務があるので失礼するよ」長歌は鷹団の軍師であり、唐の使者とも懇意だった。漠北王と漠南王は長歌に疑念が湧いたが、長歌は正直にこれまでの経緯を説明する。「私は唐の東宮の者で今の皇帝に家族を殺された、そして逃亡中に阿詩勒隼と知り合ったの」しかしもはや唐のお尋ね者ではないという。漠北王は強力な味方を失うわけにもいかず長歌の話を信じることにしたが、問題は誰を長安に送り込むかだ。そこで長歌は漠北王の妹という身分で自分が交渉に行きたいと嘆願する。すると盗み聞きしていた漠南王の娘・図伽(トジャ)郡主が現れた。「私も長安へ行きたい!ずっと行ってみたかったの~」こうして長歌はお転婆な郡主を連れて故郷へ戻ることになった。一方、穆金は下働きに紛れ、定襄に移った牙帳に潜入していた。すると偶然、厨房で可汗用の食事を取りに来た雷蒙の姿を見かける。雷蒙は可汗の食事が終わると、奕承に漠北と漠南の使者が長安へ向かったと報告した。統率者は李長歌だという。「砂漠が唐と結盟するなら、私も誠意をもって後押ししないとね…ふっ」そこで奕承は留守の間、定襄を雷蒙に託すことにした。雷蒙と言えば公主の大興(ダイコウ)宮の護衛となり、その翌年、草原に嫁ぐ公主に帯同している。「私は4人の夫に嫁いだが、お前だけはずっと私のそばにいた つまり私のそばにずっといたのはお前だけ…この広大な草原で私が信頼できるのはお前だけよ」渉爾はなかなか定襄に馴染めずにいた。息子の戸惑いを察した奕承は手作りの点心を差し入れる。「疑問に思うことも多いでしょうね?でも叔汗の足枷から逃れたいと思ったことはない? 毎日、母とも会えるわ」「はい、幼い頃、負傷したり罰を受けるたび、阿娜に慰めて欲しかった…」奕承は思わず息子の頭に手を伸ばしたが、渉爾は無意識に避けてしまう。「阿娜…まだ慣れなくて…」「分かっているわ」もはや母親のいない日々が当然になっていた渉爾、奕承は一抹の寂しさがよぎったが、ようやく母子の団欒が叶うと喜ぶ。「故郷である定襄で、これまでに失った物をできるだけ取り戻したい… 阿娜のそばにいてくれる?…阿娜のやることは全てあなたのためなのよ」「分かっています」そこで奕承はわざと長安にも行かねばならないと教えた。すると予想通り渉爾は一緒に行くという。↓シャR、またチョイチョイ良い人感、出してきてますw長歌は傷心の地である長安に入った。自分の故郷でありながら全く違う時代に戻って来たような不思議な感覚…。母は安らかに眠っているだろうか。長歌は逃げ出しておきながら舞い戻って来た自分に困惑した。しかし阿隼は生きるために逃げて大勢の民のために戻ったと長歌を励ます。(๑•̀ㅂ•́)و✧<心配ない、君は俺が守る!(´⊙ω⊙)<あら、私は漠北郡主よ?誰が手出しできると?(  ̄꒳ ̄)<確かに、俺が護衛だしなつづく( ̄▽ ̄;)また余計なことを言ってしまうイールンw
2022.05.14
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长歌行 The Long Ballad第38話「第三の道」奕承(エキショウ)公主が牙帳を掌握したとも知らず、漠北へ出征した熊団と鷹団。すると北漠の使者が和議のため手土産を持って陣営にやって来た。実は首領が軽率だったと後悔しており、可汗への口添えを頼みたいという。そこで使者は鷹団特勤(テギン)に直接、小箱を渡した。「貴重な品です、どうか大切に…」小箱には美しい石が入っていた。しかし天幕に戻った阿詩勒隼(シュン)は石を放り出し、小箱の底を調べる。すると李長歌(リチャングァ)からの手紙が入っていた。…子(ネ)の時、野狼(ヤロウ)坂の下で…阿隼は早速、返事を書いて箱に入れることにしたが、穆金(ムージン)に取り上げられてしまう。「(承知した、必ず行く)って、これが返事か?!文には相手への想いを綴るもんだろう?」「必要ない、心は通じている」「それでも少しは書けよ~」阿隼は照れ臭そうに書き直すと、盗み見するなと釘を刺して穆金に箱を託した。使者は軍師に小箱を返し、その足で早速、漠北王に報告した。阿詩勒隼からの返事を聞いた菩颯(ブーサー)は目を丸くし、かの有名な阿詩勒隼にも思わぬ一面があると知る。一方、長歌は小箱の底から阿隼の返事を見つけた。…君が恋しい…その夜、長歌は阿隼と再会した。真っ先に愛しい長歌を抱きしめる阿隼、しかし長歌はどう応えたら良いのか分からず、ぎこちない。(  ̄꒳ ̄)<ん?…今日はおしろいを?(〃ω〃)<あ…きっと珍珠(ジェンジュー)ね、付着したのよ…どう?良い香り?(  ̄꒳ ̄)<その小娘の趣味は普通だな~(´・ω・`)、<…もう使わせないわすると長歌は疫病に続き鷹団が出征を命じられたと知り、牙張はあきらかに鷹団を潰すつもりだと言った。阿隼はあくまで憶測だと否定し、やはり恩人である阿詩勒部と可汗を裏切ることはできないという。そこで長歌は裏切りと忍耐以外に第三の道があると助言した。↓もうね、あすぁんが好き過ぎる!w翌朝、弥弥古麗(ミミクリ)が鷹団の陣営に駆けつけた。門衛は中に入れてくれなかったが、ちょうど特勤と穆金(ムージン)が通りかかり助けられる。すると弥弥は熊団の本当の狙いは鷹団だと暴露した。穆金は早速、密かに熊団を探り事実だと判断、土喀設(トカシャー)の背後に可汗がいると疑う。にわかに信じられない阿隼だったが、その時、長歌が提案した″第三の道″が頭をよぎった。…鷹師を失えば彼らも打つ手はない…「独りにしてくれ、考えたい」穆金はなぜ弥弥が熊団の狙いを知っていたのか不思議だった。すると弥弥は自分が牙張の内偵だと白状する。実は鷹団に疫病を持ち込んだ少年は自分の弟にそっくりで、恐らく自分が必ず救うと踏んで牙張が送り込んできたという。「歩真(ブジェン)はずっと人質に取られているの、紫草を燃やさないと弟を殺すって…」穆金は思わず弥弥を抱きしめ、必ず弟を救うと約束した。しかし弥弥は弟の生死ももはや分からないと涙する。穆金は必ず突き止めると安心させ、今の弥弥は鷹団の家族であり自分の弥弥だと言った。土喀設は予定通り明日、漠北を攻めると伝えた。しかし阿隼が敵の不意をついて今夜、襲撃しようと提案する。土喀設はニヤリとして阿隼に従うと言ったが…。奕承は狼団を呼び戻した。帰還した阿詩勒渉爾(アシラシャアル)は真っ先に可汗へ報告に向かったが、雷蒙が療養中のため可汗には会えないと制止する。すると天幕から奕承が現れた。母の姿を見た渉爾は慌てて引き返そうとしたが、奕承は可汗が母子の面会を許してくれたと教える。突然のことに戸惑いを隠せない渉爾、ともかく可汗を見舞いたいと食い下がったが、奕承は可汗なら薬を飲んで寝ているとごまかした。渉爾は仕方なく母に鷹団と熊団の出征について尋ねた。狼団にとっても挽回の機会、遅れを取った渉爾は狼団も出征したいと訴える。「叔汗は突然、私に辺境の巡察を命じ、今度は牙張を移して砂漠を攻めるとは…叔汗らしくない」「…これを見て」すると奕承は可汗のラクダ印を示し、牙張は事実上、自分が統括することになったと教えた。「いずれ牙張も草原もあなたが支配することになる…心の準備をしておくのよ」しかし渉爾は喜ぶどころか、かえって混乱したようだった。漠北に阿詩勒部の使者として弥弥がやって来た。「特勤から両首領に伝言があるの」弥弥は今夜、襲撃があるが、鷹団は全滅を装うので呼応して欲しいという。そしてその夜、鷹団と熊団が集結、北と南に分かれて襲撃することになった。阿隼は鷹団を率いて北から出撃したが、土喀設は鷹団が消耗するまで静観している。やがて暗闇に戦火が広がり、頃合いを見計らっていた土喀設がついに出撃の号令をかけた。しかし駆けつけてみると鷹団の姿はなく、待ち構えていた漠北と漠南の連合軍に包囲されてしまう。「罠か…退けっ!」鷹師は計画通り戦場で怒号を上げただけで無事に引き返していた。一方、騙された熊団は壊滅してしまう。遠目から阿隼と戦況を見ていた穆金は長歌の見事な兵法に度肝を抜かれた。「恐ろしくなるね~怖い女だ、手玉に取られてしまう」すると伝令兵が駆けつけ、土喀設が配下を盾に包囲を抜けてしまったと報告する。「逃すとまずい!」阿隼たちは土喀設を追跡、独りさまよっていた土喀設を見つけ、止めを刺した。鷹団の全滅を装う計画は成功した。安堵する弥弥だったが、長歌からなぜ熊団が鷹団を狙うことを知っていたのかと突っ込まれてしまう。「…困ったことがあるなら教えて」「前に言ったわね、私には弟がいると…」実は弥弥の弟は定襄(テイジョウ)にいた。奕承は弟の命を盾に弥弥を脅し、鷹団に忍び込ませたという。しかし長歌は鷹団を救った弥弥を責めることなく、過去を忘れてやり直すよう説得した。「そんなことができるかしら…」「みんなが戻ったら弟さんの救出を考えましょう」一方、穆金は鷹団と熊団の全滅を伝えるため、独り牙張へ戻ることにした。そこで物証として特勤の冠を受け取り、阿隼と途中で別れる。穆金は惨劇を装うため途中で冠と自分の顔に血糊をつけていたが、そこに弥弥が駆けつけた。「戻ってはだめよ、殺されてしまう」「信じてくれ、必ず戻る」穆金は牙張に潜入し、弥弥の弟を探すつもりだった。すると弥弥は自ら穆金に口づけし、ようやく素直な自分の想いを伝える。「生きて戻って…待ってるわ」長歌が中庭で待っていると阿隼が現れた。阿隼の元気な姿を見た長歌は自然と阿隼に抱きつき、幸せを実感する。「これからはもう鷹師はない…後悔している?」「最良の結果だ、野心の争いに巻き込まれず、殺戮の刀にならずに済む だが以前の貸しは消えてはいないぞ?」「貸し?」「軍師になる時、3つの願いを叶えると言ったな?約束を反故にするなよ? …ずっと考えていた、1つ目の願いは女らしくして欲しい 胸が痛むんだ、生死を顧みず戦い、策謀を巡らせるなんて…軍師、俺に機会をくれ 男の責任を果たし、俺が君を守る、だが君は手綱の利かない野生の馬だ 意思は尊重するし何をしても止めない ただどんな状況でも1人で危険を冒したり急に消えるな…一緒に乗り越えよう」「…そうねえ~考えておく」長歌はいたずらっぽく笑った。その時、突然、阿隼めがけて弓矢が飛んで来る。阿隼は不意を突かれ胸に弓矢が命中、後ろにばったり倒れ、激しく血を吐いた。「阿隼…阿隼!誰か!」一方、穆金は牙張に到着した。するとなぜか天幕の解体が始まっている。…移設するのか?一体どういう状況だ?…その時、知らせを聞いた渉爾が駆けつけ、主力が全滅するはずないと食ってかかった。草原の戦神である阿隼の死を受け入れられない渉爾、しかし穆金は阿隼が死に際に可汗へ報告するよう命じたと嘘をつく。「砂漠は結盟した、阿詩勒部は気をつけろと…」「…砂漠か、よく分かった、阿詩勒隼の道連れにしてやる!」穆金は可敦(カトゥン)に鷹団と熊団の全滅を伝えた。すると可汗が重病で話もできないと知り驚愕する。「裏切り者のせいで鷹師はこんな末路を…俺が惑わされ、あんな女を帯同したから隼は不意打ちに…」「女とは?」「分かりません…捕らえるも剣で自害しました」←意味不明な会話w( ̄▽ ̄;)穆金は最後に血まみれの冠を渡し、鷹団の家族に知らせに戻った。奕承は病床の可汗に報告した。漠北が反逆し、鷹団と熊団を討伐に向かわせるも、潜んでいた伏兵に襲撃され全滅したという。「可汗、これに見覚えは?」奕承は阿詩勒隼の冠を枕元に置いた。つづく( ๑≧ꇴ≦)あすぁん!倒れても素敵!wそしてもはやネタでしかない可汗…( ̄▽ ̄;)
2022.05.08
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长歌行 The Long Ballad第37話「全権掌握」李長歌(リチャングァ)は漠北王と漠南王に令牌を示し、実は鷹団の軍師で阿詩勒隼(アシラシュン)の側近だと明かした。牙張の使者が自分に気づいて逃げ帰ったが、それは砂漠と鷹団が結託したと判断したからだという。「このまま帰せば砂漠の災いとなるわ」すると牙張から妻や娘を差し出すよう強要された漠南王が立ち上がった。しかし漠北王が止める。「ここは漠北、漠南王が判断するには及ばん」漠北王はついに決断し、牙張の使者を始末した。長歌は牙張と対抗するには鷹団と結盟するしかないと両首領を説得した。そこで自分が残って策を講じる代わりに仲間に紫草を持ち帰らせて欲しいと頼む。漠北王は取り引きに応じ、弥弥古麗(ミミクリ)たちは無事に解放された。すると図伽(トジャ)郡主が人質となった長歌の代わりに見送りにやって来る。経緯を聞いた秦(シン)老は若主公に判断に従うと決め、直ちに出発した。長歌は砂漠で最大の部族である漠北と漠南のわだかまりを解くことにした。「漠北が祖先の領土を返すと言ったらどう?…旧怨は捨てて共に戦わなくては」もはや避けられなくなった牙張との衝突、すると頑なだった漠北王が譲歩し、領土を返すと決める。こうして漠北と漠南が手を組むと、次に長歌は砂漠中を団結させて大軍を集めると決めた。牙張に長歌が漠北と漠南を懐柔、すでに仲間が紫草を手に入れて帰還中だと報告が届いた。奕承(エキショウ)公主はやはり李長歌を殺しておくべきだったと後悔したが、そろそろ弥弥古麗が使えると思い出す。すると雷蒙(レイモン)が辺境へ遠ざけていた熊団と狼団をそろそろ帰しても良い頃だと進言した。奕承はひとまず熊団を先に呼び戻すよう命じたが、息子はまだ待機させておくという。「土喀設(トカシャー)が戻ってくる前に延利(イエンリー)を黙らせておかないと…」奕承が可汗の天幕にやって来た。薬湯と香の毒で起き上がることもできなくなった可汗、しかも側近はおろか寵姫の錦瑟(キンシツ)も死んでしまったと知る。すると奕承はついに恐ろしい企みを教えた。「以前、こう仰いましたね?私と隋(ズイ)室のために裁きを下すと…約束を覚えていますか?」当時、奕承は隋のため阿詩勒綽必(アシラチュオビー)と取り引きし、自ら危険を冒して舒勒(シューラー)可汗を暗殺していた。「わしを殺すつもりだな?あの時、兄長を殺したように…」「あなたは殺しません、あたには号令を発してもらわなくては…」例え鷹団と熊団を排除しても、まだ若い息子の推戴を各部族が承伏するはずがない。奕承はそのために延利を生かしておく必要があった。「支配される屈辱とままならぬ苦しみが身に沁みるでしょう?」一方、鷹団では穆金(ムージン)の容体が悪化していた。神医の孫思邈(ソンシバク)でもお手上げ、高熱が引かなければ今夜は乗り越えられないという。そこで阿隼は一か八か穆金を水風呂に入れた。穆金は寒さで意識が戻ったが、今回ばかりは持ちこたえられそうにないと弱音を吐く。その頃、弥弥たちは馬を休ませるため休憩することになった。弥弥は薪を集めてくると言って独りで草むらに入ったが、そこに矢文が飛んでくる。…紫草を燃やせば歩真(ブジェン)は死なない…弥弥たちは食事を取りながら暖を取っていた。すると暗闇から刺客が現れ、襲撃されてしまう。秦老は緒風(ショフウ)と羅十八(ラジュウハチ)に弥弥と紫草を守るよう頼んで先に逃した。しかし追っ手が現れ、緒風と羅十八も馬車から飛び降り、弥弥に紫草を託して応戦する。弥弥は無我夢中で馬を走らせていたが、やがて荒野で馬を止めた。ここで紫草を燃やせば弟が助かる…。弥弥は発火筒を手にしたが、ふと穆金の顔が浮かんで思い留まった。「穆金まで失うわけにいかないわ…そうよ!」弥弥がついに紫草を持って鷹団に帰還した。そこで急いで紫草を煎じて飲ませることにしたが、もはや虫の息となった穆金は薬を飲み込む力さえない。すると弥弥は人目もはばからず、口移しで穆金に薬湯を飲ませた。一方、奕承は抵抗できなくなった可汗に無理やり薬を飲ませていた。「いい知らせですよ?牙張を別の地に移します、可汗の命として発令しました」口が利けなくなった可汗は必死に奕承の袂をつかんだが、簡単に振り払われてしまう。すると雷蒙がやって来た。実は紫草が鷹団に渡ってしまったという。奕承は弥弥も当てにならないと落胆したが、弟はまだ生かしておくことにした。「で漠北へ送る軍は?」「熊ちゃんが外で待機しています…」↓( ;∀;)この対比がもうねえ~w土喀設は可汗と可敦(カトゥン)に謁見した。可汗は助けを求めて土喀設を見つめるが、土喀設は何の疑いもなく可敦から偽の命令書を受け取ってしまう。「可汗、挽回の時を待っていました!期待通り漠北を平定してみせます!ではお身体をおいたわりに」可汗は必死に手を伸ばそうとするも奕承に遮られ、土喀設を引き止めることができなかった。弥弥の帰還から遅れて秦老たちが鷹団へ到着した。阿隼はようやく詳しい事情を知り、長歌が人質として漠北に残ったと知る。その頃、穆金は弥弥のおかげで一命を取り留めていた。2人は互いの想いが通じ合い急接近、一方、共に戦った緒風と羅十八も互いに意識し合うようになる。そんな中、牙張から鷹団にも漠北への出征命令が届いた。熊団と一緒だと知った穆金は阿隼を監視させるつもりだと警戒する。「…長歌の提案も考える余地はあるな」阿隼は牙張が今やすっかり変わってしまったと肩を落とした。奕承は自分の天幕に土喀設を呼んだ。「可汗の密命よ、可汗が重篤なのは見ての通り…今の牙張は平穏そうに見えて内憂外患だわ」「外患は分かりますが内憂とは?」そこで奕承は最強の鷹団では可汗ではなく阿詩勒隼に人心が向いていると指摘する。可汗の病が重く、舵取りがいなくなった牙張、もし鷹団が野心を持てば大変なことになるだろう。「可汗が私に命じたの、漠北を平定する時、鷹師の手を借りて漁夫の利を得よと…」雷蒙は公主の妙策に敬服した。しかし奕承は軽率な土喀設だけでは心配が残る。そこで死士を遣わし、土喀設がし損じた時は代わりに阿詩勒隼を殺すよう命じた。長歌は次々と砂漠の部族と結盟、漠北と漠南を合わせて総勢8万以上の大軍となった。しかしこれだけ多くの部族を統率するのは難しく、一歩間違えれば烏合の衆になりかねない。するとついに阿詩勒部が攻めて来たと報告が来た。「鷹師と熊師の戦旗が見えます!」「鷹師?!」長歌は阿隼が来たと聞いて好都合だと喜んだ。つづく(  ̄꒳ ̄)ちゅおびー…残念すぎるw
2022.05.08
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琉璃(琉璃美人煞) Love And Redemption最終話褚璇璣(チョセンジー)が人間界で学んだ愛は確かに魔煞(マサツ)星羅睺計都(ラゴウケイト)の心に宿っていた。しかし元朗(ゲンロウ)は魔尊が怖気付いたと見るや野心をむき出しにし、自ら鴻濛熔炉(コウモウヨウロ)を倒してしまう。驚いた禹司鳳(ウシフォン)は咄嗟に炉を支え、間一髪のところで止めた。「炉は倒させぬ…私と璇璣の記憶は絶対に守る!」(lll´ཀ`):;*.’:;.,.ダ~すると激高した元朗が司鳳の胸を突き刺してしまう。(´゚ω゚):;*.’:;.,.ブハッ!司鳳!>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<司鳳! ←助けないのかーいw羅睺計都は一瞬の出来事に呆然、慌てて元朗を拘束し、司鳳を助けた。すると璇璣の司鳳への深い愛情が勝ったのか、羅睺計都は無意識に戦神の姿に変わる。司鳳は璇璣と再会を果たし、これで悔いはないと言った。実は柏麟(ハクリン)帝君と司鳳は羅睺計都が天地を滅ぼす大魔かどうか賭けをしたという。「絶対にあなたを助けるから!」戦神は司鳳の傷に霊力を注いだが、司鳳は激しく血を吐いた。(´゚ω゚):;*.’:;.,.ブハッ!「無駄だ…胸を貫かれた…だが構わない…君が私の思いを叶えてくれ…三界を守るんだ… 私たち2人の思い出を…三界さえ残れば消えない…忘れるな、この10世、私は幸せだった… 結末がどうであれ、転生の度に君に会えたんだ…それだけで満足…だ…」その時、司鳳の腕が力なくだらりと落ちた。「司鳳?…司鳳…司鳳ーーーっ!」戦神は絶望と悲しみのあまり絶叫、ついに人間界の璇璣の姿が現れた。すると羅睺計都の霊力が弱まり、その隙に元朗が妖縄を解いて再び鴻濛熔炉を倒そうとする。璇璣は瞬時に反応して元朗を仙術で阻止、その時、若玉(ジャクギョク)が飛び出し、短剣で元朗を突き刺した。しかし若玉は元朗に吹き飛ばされ、混沌に落ちてしまう。若玉!>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<若玉! ←いや見てるだけかーいw元朗は最後の力を振り絞り、ついに鴻濛熔炉をひっくり返した。激怒した璇璣は渾身の一撃で元朗を消滅させたが、もはや自分1人の力では鴻濛熔炉を戻せないと気づく。「天帝!お力添えを!この三界を残したいのです!滅ぼしたくない!」天帝は璇璣と司鳳が出した答えに納得し加勢、鴻濛熔炉を元に戻した。 ←最初からやっとけw「約束通り三界を守ったわ…司鳳…」しかし司鳳が目を覚ますことはない。司鳳を抱きしめ悲しみに暮れる璇璣、すると柏麟帝君が自ら司鳳との賭けに負けたと認めた。「この千年の恩怨は全て私が引き起こした…褚璇璣、私を殺してくれ、苦しみから解放されたい」「私利のために命は奪えない、例えあなたみたいに大罪を犯したイケメンであっても… 敵を討てば報復の応酬が続くと司鳳が言っていた、今生にはもっと重要なものがあるの 旧怨なんて、もうどうでもいい…あなたとは二度と関わりたくない」その時、突然、璇璣の身体から羅睺計都が飛び出した。羅睺計都は司鳳の胸の傷を癒し、名残惜しそうに見つめた。「…私は来世があれば十分だ」すると酒を招喚して柏麟に差し出す。「千年前、最後にお互い杯を傾けたが、帝君はまだ飲まぬままだ…今日、飲んでもらおう」「分かった…」柏麟は素直に羅睺計都の酒を飲むと、2人の身体の離散が始まった。帝君!>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<帝君! ←帝君は悪い人だけど人望はあるw「皆は私を教訓とせよ…帝尊、柏麟は渡厄道(トヤクドウ)に入り、修行し直します 将来ご縁がありましたら再びご教示を賜りたく存じます」「柏麟よ、1日も早く悔い改め、大道を悟るのだ」こうして羅睺計都と柏麟は消滅した。(^ꇴ^)これは良いジーザス!でケイトはどうする?2人は一緒に生まれ変わるの?@琉璃外伝w天帝は神仙たちに報復しないよう厳命し、三界に尊卑の別はないと戒めた。璇璣は自分の命と引き換えに司鳳を助けて欲しいと訴えたが、天帝は実は羅睺計都が自分の心だった琉璃を羲玄(ギゲン)に入れてくれたと教える。しかし命は取り留めたものの、息子が目を覚ますかどうかは運次第だった。「ご指南に感謝します…司鳳は目を覚ます、必ず目を覚ますわ…」すると褚玲瓏(チョレイロウ)が帰ろうと声をかけた。璇璣は騰蛇(トウダ)に別れを告げ、戻りたくなった時はもちろん歓迎するという。「司鳳…家に帰りましょう」天帝は娘を心配するあまり天眼を盗んだ柳意歓(リュウイカン)を許した。玉児(ギョクジ)も無事、慶陽(ケイヨウ)へ戻り、意歓は再び父娘の縁を育むことになる。一方、無支祁(ブシキ)をかばって命を落とした紫狐(シコ)は焚如城にいた。転生して修行を積むためには忘川水を飲んで全てを忘れなければならないが、その時、無支祁が駆けつける。「小狐狸!」「無支祁…」無支祁は紫狐を抱き締めると、自分のそばを離れるなと言った。( ;∀;)何気に一番ほっこりしてしまった2人の再会璇璣は司鳳を連れて少陽山に戻った。献身的な介抱も虚しく司鳳は目を覚まさなかったが、璇璣はいつまでも待つ覚悟ができている。季節が変わ度に思い出の地へ出かけ、2人は水入らずで穏やかな日々を送った。そんなある日、少陽山に戻った司鳳が突然、目を覚ます。「璇璣…」「司鳳…」2人は固く抱き合うと、早速、褚磊(チョライ)に婚姻を願い出ることにした。 ←唐突すぎるw璇璣と司鳳は9世に渡る情劫を乗り越え、ついに今生で結ばれた。婚儀には金赤鳥一族も駆けつけ、空から2人の門出を祝う。その夜、璇璣と司鳳は思い出の南方の草屋で過ごした。「母上が言っていたの、いつの日か私にも全てを捧げられる人が現れるって… そんな相手に出会えて本当に幸せよ」「私も君に出会えて幸せだ、君はさっき私に全てを捧げると言ったね…後悔しないかい?」「しないわ」「一生一世…」「十生十世…」そして三年が過ぎた。玲瓏は身重の身体でも相変わらず活発で、鐘敏言をひやひやさせている。一方、璇璣はひと足先に母になっていたが、赤子の世話はもっぱら司鳳に押し付けていた。今日は褚磊の誕生日の祝宴、今では修仙門派の長老たちも騰蛇神君や亭奴(テイド)と楽しく酒を飲んでいる。璇璣はそんな賑やかな家族を眺めながら、あの時の天帝の言葉を思い出していた。…そなたは千年前に創造された存在ゆえ、従うべき天命がない…妖魔となるか、登仙するか、人間になるか、自ら選べる…人としての暮らしはどうであった?「人間は最高よ!」完( ๑≧ꇴ≦)終わった~!終盤はどうなることかと思いましたが、最後はハッピーエンドまあ終わりよければ何とかってことで…(何だそのまとめw)そして司鳳の吐血メーターは…( ๑≧ꇴ≦)あ〜惜しい!80回にわずかに届かず79回となりました!※ココノコボ調べ
2022.05.03
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琉璃(琉璃美人煞) Love And Redemption第58話再び柏麟(ハクリン)帝君の騙し討ちに遭った魔煞(マサツ)星羅睺計都(ラゴウケイト)。自分をかばって矢に射られた禹司鳳(ウシフォン)と共に生死海に落下したが、そこで戦神に改造された後の記憶が蘇った。…自分の来歴を知った戦神は帝君の中天殿に乗り込み、心魂を渡すよう迫った『長年、記憶が曖昧で己がどこから来たかも分からず、自分の名前も知らなかった 家族も友もいないのは、お前が私の過去を隠したからだ 私には1人の配下もいない、私の力に頼る一方で遠ざけたのは記憶が戻り造反するのを遅れたから 私が他の者と異なるのも当然だ、これは私ではない 修羅を殺すのが耐え難かったのは同族だったからだ…なぜこんな仕打ちを!』悪事が暴かれてもなお悪びれる様子のない帝君、そこへ四聖獣と天兵が駆けつけ、戦神を包囲した青龍神君は反逆すれば大罪だと警告したが、戦神は自分に罪はないと反発する『天帝を呼べ、でなければ天界を焼き尽くすぞ!』驚いた四聖獣は戦神を捕らえることにしたが、束になってかかっても敵わなかったすると戦神はついに帝君へ襲いかかるしかし帝君は琉璃盞(ルリサン)を招喚、羅睺計都の元神に直接、攻撃した戦神は激しい衝撃で動けなくなり、思わずひざをつく『グググ…今に見ておれ、心魂は必ず取り戻す!許さぬ…この恨み晴らさでおくべきか!』『誰か!戦神将軍は天に背いて謀反を図った、落仙(ラクセン)台に押送せよ!』…羅睺計都は千年に渡る憎しみにかき立てられ、司鳳を連れて一気に天界へ飛び上がった。「禹司鳳…見たであろう、あれが天界の真の姿だ」羅睺計都は司鳳を結界の中に閉じ込め、天兵を一撃で吹き飛ばしてしまう。そして天門で逆さになっている羊脂玉浄瓶(ヨウシギョクジョウビン)を元に戻し、天界と人間界を隔てていた生死海を回収した。魔域で待機していた元朗(ゲンロウ)は生死海が引くのを見て合図だと確信、修羅軍を率いて天界に攻め込んでしまう。天界で仙魔が衝突、司鳳は必死に結界を破ろうとしていた。(lll´ཀ`):;*.’:;.,.ダ~その頃、羅睺計都は中天殿に到着、すると騰蛇(トウダ)神君が門で立ちはだかり、褚璇璣(チョセンヂー)に過ちを犯させるわけにはいかないと邪魔をする。羅睺計都は璇璣の霊獣のため命は取らなかったが、一払いで騰蛇を吹き飛ばし、中院へ入った。羅睺計都と柏麟帝君は千年ぶりに対面を果たした。すると帝君はあらゆる妖魔を制御し、邪念を清めるという三十六天罡宝鏡(テンコウホウキョウ)を出す。「この鏡でお前の殺意を捨てさせよう、改心せよ!」しかし羅睺計都は修羅の霊たちの凄まじい怨気を解放、宝鏡を壊してしまう。「次はお前の番だ」「図に乗るな!天の法が支配する中天殿で私を捕らえることなどできぬ!」「ふん、鴻濛熔炉(コウモウヨウロ)が定めた天の法など、炉を倒せば塗り替えられる、逃げ場はない」「鴻濛熔炉は三界の根幹、お前には見つけられぬ!」「ふふ、私が天界の戦神だったことを忘れたのか?」羅睺計都は戦神の姿に変身すると、混沌の中から鴻濛熔炉を引っ張り出した。↓ほにゃらら大魔王?一方、褚玲瓏(チョレイロウ)たちは崑崙山に到着していた。しかし三界の危機だと言うのに天帝はのん気に西王母(セイオウボ)と碁に興じている。玲瓏たちは事情を説明したが、必死の嘆願も虚しく、天帝は因果応報が天の法だと一蹴した。「これは三界に課された修行なのだ…機縁がなくば三界の救出はできぬ 機縁は天が決めるもの…私は今、黒石を持つ、この局面を解くことが私の機縁だ もし勝負に勝てれば縁があったことになるが、あいにく今、黒石は劣勢でな…」すると痺れを切らした玲瓏が仙術を放ち、碁石を全て黒に変えてしまう。「これで黒の勝ちよ!」天帝は膠着状態だった対局を盤外から解いた玲瓏に感心し、これを機縁と捉えて天界へ戻ると決めた。天地は炉、万物は銅なり…。羅睺計都は鴻濛熔炉を逆さにして全てを空にし、三界の秩序を作り替えると決めた。焦った柏麟帝君は何とか阻止しようとするも、羅睺計都の力を前に手も足もでない。そこへようやく結界を破った司鳳が駆けつけた。司鳳は鴻濛熔炉の前に立ちはだかって羅睺計都が放った均天策海(キンテンサクカイ)を阻止していたが、長くはもちこたえられそうにない。(´゚ω゚):;*.’:;.,.ブハッ!その時、突然、天帝が現れ、緊迫した状況を打破した。羅睺計都は戦神から元の姿に戻った。仲裁に来た天帝は関係者を全て招集し、柏麟のこれまでの冷酷非道な行いを咎める。しかし柏麟はすべて三界を守るためだったと反発した。 ←まだ言ってる( ̄◇ ̄;)そこで天帝は柏麟の目を覚させようと別の未来があったことを教える。実は千年前のあの日、羅睺計都は戦の終わりを知らせるため柏麟に会いに来ていた。修羅王に休戦を進言したところ認められ、全軍撤退を伝令するはずだったという。柏麟は三界の和平の機会を自分が潰したと知り、愕然となった。すると天帝は下界で柏麟が干渉していなければ、戦神の修行もとうに終わっていたと教える。もし柏麟が邪魔しなければ戦神は情愛の劫を経て血の通う心を取り戻し、恐らく愛する司鳳と共に登仙して幸せになったであろう。「私が間違っていたと?この私が…」「柏麟、世の万物の本性は善である、攻撃する必要などない そなたは悪意を持って他者を陥れた、心の中に芽生えた悪が知らぬうちに大樹に育ってしまった」「私が…三界を害したと?」魔道に落ちたのは戦神でも羅睺計都でもなく柏麟本人だった。柏麟はひざまずき、罪を認めて神格を返上すると申し出た。驚いた神君たちは帝君のため減刑を求めたが、柏麟は自ら神力を断絶してしまう。しかし羅睺計都は柏麟がただの仙人に戻ったところで、亡くなった修羅族は生き返らないと呆れた。「天の法を変えぬ限り、柏麟を廃しても次の柏麟が現れる… 鴻濛熔炉を倒さねばお前たちは傲慢なままだ」驚いた玲瓏や司鳳は考え直すよう説得したが、元朗(ゲンロウ)は司鳳たちに騙されてはならないという。「我々は元神を魔域に残しています、炉が倒れて三界が滅びれば残るのは妖魔のみ 惑わされてはいけません!」すると天帝が羅睺計都に三界が滅びる幻影を見せて体験させることにした。…羅睺計都が鴻濛熔炉をひっくり返すと、三界が混沌へ帰った天地は揺らぎ、その場にいた騰蛇や四聖獣、玲瓏や鐘敏言(ショウビンゲン)たちが次々と消えて行くすると羅睺計都はふいに璇璣が人間界で経験した様々な愛情を思い出し、何とも言えない悲しみに襲われたそしてついに愛する司鳳が消散、耐えられなくなったは羅睺計都は怒号を響かせる…「…よせ、やめろぉぉぉ!(はっ!)なぜ涙が?」ふと我に返った羅睺計都は涙を流している自分に驚いた。司鳳は羅睺計都にも血の通った心があると確信、憎しみにとらわれず己を受け入れるよう説得した。しかし元朗は司鳳が柏麟と手を組み、再び魔尊の心魂を封じ込めようとしていると警告する。憤慨した羅睺計都は元朗の防御を解き、10世を共にした司鳳が自分を裏切るはずないと断言した。「魔尊…まさか私を殺すと?」「お前は無支祁(ブシキ)を陥れるなど常に詭計を弄してきたな…自決せよ」羅睺計都は三界が滅亡すれば、元朗が次に自分を狙うことなど百も承知だった。その時、開き直った元朗がいきなり飛び上がり、鴻濛熔炉を倒してしまう。つづく(  ̄꒳ ̄)対局を解いたって…何が?w
2022.05.02
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长歌行 The Long Ballad第36話「砂漠の王たち」紫草を探して僻地の漠北(バクホク)へやって来た李長歌(リチャングァ)。ひとまず腹ごしらえしながら秦(シン)老を待っていたが、食坊で思いがけず店主と客の少女の揉め事に巻き込まれることになる。どうやら少女は持ち合わせがなく、代わりに高価な手巾で払うと言っていた。しかし店主は手巾の価値が判断できず、長歌たちに声を掛ける。「中原から来たお客様ですよね?…この手巾を見てください、中原皇室の品でしょうか?」長歌は小さく首を横に振って否定、すると少女がいい加減な返事をするなと抗議した。呆れた弥弥古麗(ミミクリ)は店主から手巾を受け取って良く見てみたが、皇室はもちろん、自分でもこんな粗末な物は使わないという。すると怒った店主は少女を首領に突き出すと言って連れて行った。緒風(ショフウ)は若主公が珍しく少女を助けないことにいささか戸惑った。すると長歌は少女の服装や言動から見て富貴な家の子だと指摘する。「誰かが助けるわ」そこへ秦老が戻ってきた。実はすでに闇市で扱っている紫草まで没収されていたという。「…とにかく残って探しましょう、必ず持ち帰らなくては」長歌たちの証言で逃げそこなった珍珠(チンジュ)、するとちょうど侍衛が現れ難を逃れた。しかしまだ遊び足りない珍珠は侍衛たちの隙をついて再び逃げ出し、偶然にも裏道で長歌たちと出くわす。長歌たちが自分の侍衛を官兵と誤解して警戒したことから、珍珠は仕返しに侍衛たちに助けを求めた。驚いた長歌は咄嗟に少女の気を失わせ、一緒に連れて逃げてしまう。長歌は珍珠を縛り上げ、宿の部屋に監禁して見張ることにした。しかし珍珠は茶碗を割って縄を切り、窓からこっそり脱出してしまう。するとちょうど中庭にいる長歌と弥弥の話が聞こえて来た。弥弥は子供の頃、一家で漠北に暮らしていたという。「裕福じゃなかったけれど幸せだった、阿詩勒(アシラ)部が来るまでは… 侵略されて家族は離散した、部族の人たちも同じよ …でも急に何が正しくて何が正しくないのか分からなくなった 本来なら阿詩勒部を憎むべきなのに、鷹師の人たちがみんな好き」長歌は阿詩勒部と鷹団では違うとなだめたが、そこへふらりと少女がやって来た。2人の話を聞いた珍珠は直感で長歌たちが悪い人間ではないと分かった。そこで自分が漠南人で乞寒(キツカン)節を見に来たと教える。実は自分を追っていたのは官兵ではなく父の配下で、父に反抗した珍珠を連れ戻しに来ただけだった。長歌は単なる家出だと知って解放することにしたが、珍珠はまだ帰りたくないと拒否する。今は面倒に巻き込まれている暇などない長歌、しかしこの少女が思いがけず紫草の手がかりを教えてくれた。長歌たちが紫草を探していると知った珍珠は、確かに市場で買うことはできないが、お祓いは禁じられていないという。弥弥の話では乞寒節の最大の祭りが″お祓い″だった。「城内に舞台を作って歌や踊りを披露するの、その時、みんなが疫病神に紫草を全部、投げ…(はっ!)その手があったわ!」一方、牙張では薬で眠らされていた延利(イエンリー)可汗が目を覚ましていた。しかし天幕に側近の姿はなく、なぜか身体も思うように動かない。今さらながら誰よりも誠実だった阿隼(シュン)に思いを馳せる可汗、まさかあの従順な可敦(カトゥン)が鷹団に疫病を蔓延させ、阿隼を追い詰めていることなど知る由もなかった。城内の舞台でお祓いの歌と踊りが始まった。楽しみにしていた民たちは大いに盛り上がっていたが、その時、反対側の高台で別のお祓いが始まる。長歌の美しい疫病神の踊りは民たちを惹きつけ、気がつけば大量の紫草が投げ込まれた。長歌たちは鷹団に十分な紫草を手に入れ、すぐ帰ることにした。協力した珍珠は別れを惜しんだが、その時、官兵が現れ、包囲されてしまう。「首領がお呼びだ」長歌は漠北と衝突すれば紫草を持ち出せないと考え、仕方なく従うと決めた。すると一緒にいた珍珠まで連れて行かれてしまう。その様子を侍衛たちが見ていた。「ひとまず退くぞ…首領に報告だ」漠北王・薬羅葛菩颯(ヤグラカルブーサー)は長歌が仮面をつけて踊っていた疫病神だと分かった。「この漠北王を負かすとは…」長歌は舞台の疫病神が漠北王だったと知り、怒りを買ってしまったと気づく。「どうかお許しを…我らは行商人で漠北の掟を知りません、紫草を仕入れられずに下策に走りました 売買が禁じられているため、利益を求めて危険を犯したのです …でも気になります、舞台では見逃したのになぜ今になって動いたのです?何をお待ちに?」「ふん、知る必要はない」すると漠北王は有無を言わせず一行を投獄してしまう。珍珠は父が言う通り漠北は悪党だと呆れた。「昔は友好的だったのに100年前、漠南の祖先の地を占領してね 戦が起きて阿詩勒人まで乗り込んできたの 暮らしは大変になって私も外へ出してもらえないし~」どうやら漠北と漠南は宿敵、漠北王は首領だが阿詩勒部の制約を受けているらしい。長歌は何か思いついて首領と交渉したいと訴えたが、守衛は全く相手にしてくれなかった。刻々と迫ってくる期限、長歌と弥弥が必死に叫び続ける中、なぜか珍珠は余裕を見せる。「焦らないで、父上が迎えに来るから~」「焦るわよ!命が懸かってるんだから!」弥弥は思わず声を荒げ、何とか穆金(ムージン)が持ち堪えてくれることを祈った。一方、鷹団は孫思邈(ソンシバク)の治療のお陰で感染を抑え込むことに成功していた。病人たちも落ち着いて来たが、その夜、穆金の容体が急変する。孫真人は手を尽くしたが熱が下がらす、もはや運次第だと言った。雷蒙(レイモン)は漠北に赴いたのが阿詩勒隼ではなく李長歌だったと報告した。「阿詩勒隼が鷹師の命を李長歌に託すとは…ただならぬ関係のようね」奕承(エキショウ)は非凡な長歌を警戒して見張るよう命じたが、雷蒙は漠北王に捕らわれたと安心させる。「漠北は牙張に背けません」「でも安心できないわ…密かに弥弥古麗に釘を刺しておいて それから漠北、漠南から1万ずつ徴兵し、急いで訓練させて」すると奕承は漠北王と漠南王の家族から女の奴隷を用意させ、人質にすることにした。漠北王の待ち人は翌朝、早々にやって来た。一方、追い詰められた長歌たちは牢を破るしかないと決断、秦老は勝算が6割と予想する。「試す価値はあります」「いいわ」その時、突然、牢に兵士がやって来た。「首領が図伽(トジャ)郡主をお呼びだ」長歌と一緒に投獄された珍珠の正体は漠南王の娘だった。漠北王は珍珠が郡主だと知っていた。「早くても午後だと思っていたが、朝っぱらとはな~焦っているのか?」「娘はどこだ?!」苛立ちを隠せない漠南王・夷男(イネル)、すると漠北王は郡主が侍衛を従え、怪しげな連中と紫草を奪って密輸しようとしたと言った。当初は漠南王の差し金かと疑っていたが、紫草の売買禁止は漠南にも伝わっているはず、漠南王が牙張に歯向かうはずがない。そこへ図伽が現れた。漠北王は娘と引き換えに牙張に要求された兵馬を肩代わりするよう迫った。仕方なく漠南王は要求を飲み、図伽は無事に解放される。そこで図伽は一緒に捕まった友人も助けて欲しいと訴えた。「みんな善い人よ、長歌に会えば分かるわ、紫草は人助けのためなの」図伽の懇願で漠北王はひとまず長歌の謁見を認めた。しかしその時、ちょうど牙張からの使者が到着、長歌は回廊で待つよう止められる。…牙張の使者だわ…使者は運良く漠北で漠南王にも会えた。「手間が省けたな…可汗からの命だ、漠北と漠南は1万ずつ歩兵を徴集せよ、10日後に出発だ 定襄(テイジョウ)の守衛軍に編入する それから牙張に尽力した労をねぎらうため、各部の婦女を牙張に呼べとの御達しだ」漠北王は自分には妻も娘もいないと答えたが、使者は母親がいると言い返して帰って行った。使者は帰り際、回廊にいた長歌に気づいた。雷蒙から見せられた人相画で長歌だと分かった使者は急に走って帰って行く。…見たことのない顔だわ、でも私を知っているようだった(はっ!)…長歌は慌てて殿内に入った。「さっきの男を止めて!正直に言うわ、私は鷹師の軍師、阿詩勒隼の側近よ」長歌の令牌を見た漠南王は驚いた。「早く捕まえて!手遅れになる!疫病が広がり鷹師は紫草が必要なの! でも牙張は売買を禁止したわ、それはなぜか?牙張は鷹師を捨てたの、今、必要なのは結盟よ!」つづく( ̄▽ ̄;)何だか急に…あれだわ(←何?wそれにしても奕承の「私、老いたかしら~」って場面、必要?!www
2022.05.02
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