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ロミオ+ジュリエット
昔、お互いに敵対する二つの有力な家族があった。それはモンタギュー家とキャピュレット家である。これは二つの家族の間に起った悲しい物語である。
この数週間、モンタギュー家のロミオは失恋の傷を癒すために、毎日海辺に行って日記を書いていた。世界はまるで色が失せたように、暗くて、冷たいもの。自分は輝いてるとも知らずに、ただただ、悩むだけであった。両親は息子を見かねて、いとこにロミオの相談役になれと命じた。当然のように、海辺にロミオの姿があった。いとこは強引にロミオを連れ出し、友達のマルキューシオとあわせた。マルキューシオは失恋の相手ロザラインが明日、敵対しているキャピュレット家の仮装舞踊会に出席すると教えた。会えばもっと悲しくなると思いながら、それ以上海辺に行ってもよくないと思って、行くと約束した。
ロミオはその晩おかしな夢を見た。それは自分が仮装舞踊会で運命の出会いをし、その恋は不吉であるということであった。翌日、騎士の服に包まれながら、その夢は神の彼への忠告ではないかと思い、宴会に参加するのを躊躇した。マルキューシオはそのようなロミオをみかねて、それは神のいたずらにすぎない、恐るに足らないと一生懸命説得した。宴会はすでに始り、空は奇麗な花火によって照らされた。
ロミオはついに決心して、友達と仮装舞踊会に向かった。もちろん、だれもがかれはモンタギュー出身だと知ろうはずがなかった。
宴会は盛大に行われた。しかし、それになじめないロミオがついにパーティから抜け出して、水槽のある部屋に行き、水槽の中の魚をみているときに、突然その反対方向に人がいることに気づいた。なんて奇麗な人だろう。実は、退屈と感じたのはロミオだけではなかった。
ジュリエットの母親は娘を「理想的独身男性」という称号を得ているパリスと結婚させようとして、今日わざわざ仮装パーティを開いたのである。彼女の父はもちろん、キャピュレット家の当主である。
しかし、ジュリエットは自分の好きな人と結婚することを決めていた。その 彼女もパーティから抜け出して、水槽の近くに来たのだ。まさにその瞬間彼らは互いに惹かれた。おお、神はうそをついていなかった。これほど、奇麗な人に会ったことはないとロミオは思った。
ロミオはジュリエットを一目でも多く見ようと思って、ジュリエットを追い続けた。二人は親やほかのすべての人を避けられるエレベータで熱いキスをかわした。その直後、母親は娘を自分の理想な人と会わせ、ダンスさせるが、ジュリエットの心はロミオでいっぱいだった。互いに見詰め合って、離れようとしなかった。
しかし、仮面をかぶっていなかったせいで、ロミオはジュリエットのいとこであるティボルドに発見された。敵家の息子がパーティにいるなんてティボルドにとっては耐え難い侮辱であった。そして、ジュリエットが母に呼び戻され、その時、ロミオとジュリエットがはじめて互いは敵同士であることに気づいた。しかし、もう遅かった。二人は深く愛し合ってしまったのだった。
やがて、日が暮れてロミオと友達はパーティから帰ろうと、帰路についたが、どうしてもジュリエットを忘れることができなかったロミオはついに、引き返してしまった。その時、ジュリエットもロミオのことを考えていた。憎むべき存在なのに、憎めない。それどころか、愛がどんどんあふれていく。
「ロミオ、おお、ロミオ、なぜあなたはロミオなの。その名をお捨てになって、できぬなら私はキャピュレットと言う名前を捨てます。名前はなに?体のどの部分でもない、ロミオはロミオじゃなくても、彼はあいかわらず、素敵な人なのに。」ロミオはちょうどジュリエットのそばにいてそれを聞いたら、我慢できず彼女の後ろで返事をしたが、驚きのあまり二人はプールに落ちてしまった。
お互いに愛しているのなら、当然結婚のことを考えずにいられない。ロミオは明日の朝10時に迎えに来るとジュリエットに伝えた。おお、なんて長いだろう。あさまでの時間はとてつもなく長く感じた。
ロミオはロザラインのことをすっかり忘れてしまって、神父ロレンスのところに駆けつけ、結婚の許しを乞いた。ロレンス神父は最初彼らの家族は敵対していることから少し戸惑ったが、これはまさに両家の関係を修復するのに1番いい手段だと気づいたときに、あっさりと承知した。
まさしくいま、ロミオとジュリエットが結婚しようとしている。美しいジュリエットとりりしいロミオが神父の前に立っている姿はこの世のどのカップルにも美しかった。この日、ロミオとジュリエットは結婚した。
しかし、ジュリエットのいとこもちょうど二人が結婚した日に、ロミオが仮装舞踊会に出席したことで、決闘を申込んで来たのだった。ジュリエットと結婚したことを告げられないが、親戚になった人とどうしても決闘することはできなかったロミオを見てティボルドが怒りのあまり、ロミオの友人のマルキューシオを殺してしまった。友人の亡骸を見たロミオは逆上して、復讐のためにティボルドを銃で殺してしまった。それによって、彼を住んでいる街から、永遠に追放すると言い渡された。
かわいそうなジュリエットは結婚して3時間夫を呪わなくてはならなかった。ティボルドの死はロミオの悪いだと親に言い聞かされた。
一方ロミオはロレンス神父の所に居て、なげ悲しんでいた。ロレンス神父は必ずや両家の友好をはかり、一日も早く結婚の話を世間に知らせ、ロミオを帰らせるために努力すると誓って、ロミオは旅をたった。
ところが、ジュリエットの気持ちをまったく気づいてない両親がなんと、ジュリエットをパリスに嫁がせようとした。ジュリエットは両親を説得しようと試みたが、両親はまったく耳も貸そうとしなかった。さらに、追い討ちをかけたのは、本来結婚を賛成した保母も反対しはじめた事であった。ジュリエットは孤立した状況の中で、一応、承知した。
次の日、ジュリエットはロレンス神父の所に行って、自分はパリスと結婚するくらいなら、死んだほうがましだと、神父に伝えた。やむなく、神父はある薬を取り出して、彼女の前に置き、薬の説明しはじめた。
この薬は人間のあらゆる生きている象徴を24時間だけ消せる薬で、結婚する日の前日に、薬を飲んで、死んだと装い、24時間後、目が覚ましたときに、ロミオがジュリエットの目の前に姿をあらわすだろうと伝えた。それと同時に神父はロミオに手紙を書いてそのことを教えた。ところが、手紙は届かなかった。
結婚する日がやって来ました。が、ジュリエットはすでに自殺してしまった。なげ悲しむ親はその日に壮大な葬式を開いた。ちょうど、その時にロミオの一人の友達が葬式に気づいたのだ。ロミオに伝えるべきだと思って、郊外に足を運んだ。
ロミオはそれを聞いて、どうしても信じられなかった。別れたときにあんなに元気だったジュリエットはなぜ死を選らんだのかを理解できなかったので、法を犯してまで、町に帰った。
追跡にもかかわらず、ロミオはついにジュリエットの遺体の安置する教会についた。ジュリエットは本当に何の生きている象徴もなく死んだのだ。ロミオは悲しみでいっぱいだった。彼女なしでは生きていけないと思った彼は前から準備した毒薬を一滴も残らず、飲んでしまった。ちょうどその時、ジュリエットは目覚めた。すでに毒を飲んでしまったロミオは非難もなく、ゆっくりと彼女の前で息を引き取った。
本来幸せのはずの計画はほんの少しのミスで、崩れてしまった。残されたのは悲しみと、無念だけ。ジュリエットはピストルを取って、自分の命を絶った。
これで、ロミオとジュリエットのお話が終った。
評価
ついに批評的にも興行的にもヒットとなったこの作品(ロミオ役を演じたのはレオ)は、これまでのシェークスピア劇の映画化の中で、もっとも大胆で実験的なバージョンであり、レオは、最高のルックスと演技力を重ね備えた若手俳優としての評価を確立した。
オーストラリア人監督のバズ・ラーマン(「ダンシング・ヒーロー」で知られる)は、悲運の恋人たちの古典演劇に、臆することなく現代風アレンジを加えている。主演に起用された前途有望な女優クレア・デーンズとレオは、古典的英語で語らい、うっとり見詰め合って、お互いの家族の対立を忘れようとする。
ストーリーはオリジナルに忠実なので、周知のように、悲劇的な結末を迎えるのだが、そこに行き着くまでに見所が満載されている。巨大なモノリシック仕上げの塔や、敵対する二つの家族が繰り広げる銃撃戦、映画史上最高に楽しめるパーティシーンなどはすばらしく、レオの熱演ぶりにも目を見張るものがある。
巨大な水槽を挟んでジュリエットと見詰め合っているときも、新しい恋人に会うために排水管をよじ登るときも、失恋に嘆いてただビーチに腰を下ろしているときも、レオのロミオは非の打ち所がない。
シェークスピア劇からそのまま使われたダイアローグは、ストーリー(今の時代に一目で熱い恋に落ちて結婚するカップルがいるだろうか?)と同じように、現代に置き換えた設定の中で少し不自然に思われるかもしれないが、そのような疑念はさておき、この「ロミオとジュリエット」は迫力のオープニングから、これまでになく衝撃的なエンディングまで、文句のつけようがない傑作である。
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