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北海道「鉄」三昧2007(1)

北海道『鉄』三昧2007春
(2007.5.10~13)

昨年春から度々北海道入りしている私。
でも今回は『鉄道趣味三昧』での帰道という贅沢な選択をさせて貰いました。
目的は今秋のダイヤ改正で新型車両への置き換えが公表された、北海道生え抜きの特急用電車781系を追う事。
観光そっちのけ、宿泊するホテルも超リーズナブル、というケチケチ旅と相成った訳です。

今回使用したきっぷは 『ぐるり北海道フリーきっぷ』
首都圏からJR北海道エリアの入り口(津軽線中小国駅)までの往復と、JR北海道管内全路線の乗り放題(特急・急行列車の指定席も回数制限なし)という美味しい切符で、有効期間は5日間。
東京都区内駅発着で35,700円、埼玉大宮周辺発着で35,200円というリーズナブルな価格で、東北新幹線でも北斗星の1人用個室ソロでもアクセス可能という点が魅力ですね。
(注:北海道観光のオンシーズン7~9月は、各9,500円加算になります)
今回はスケジュール上、目一杯活用すべく始発のはやて号をセレクト。
大宮駅発車標
大宮からはやて1号で八戸へ、そして八戸では北海道・函館への特急スーパー白鳥1号へ。
八戸では12分しか乗り継ぎ時間がなく、ただただ慌ただしく…
昨年夏の帰道でも使った乗り継ぎなのですが、団体が多いんですよねぇ、この列車は。
蟹田駅ホーム
八戸から1時間28分、本州側最後の停車駅・蟹田で乗務員がJR東日本からJR北海道へバトンタッチ。
気付きませんでしたが、ホーム中ほどに太宰治の書のオブジェがあるんです。
海峡線進入
蟹田から1駅先の中小国(正確にはその先の新中小国信号場)で、JR北海道管内になります。
青函トンネルを挟む約80Kmの区間は1988年の開業時から新幹線規格で出来上がっていて、現在進行中の北海道新幹線工事では新幹線用のレールの追加と信号・電力関係の工事だけで新幹線が走れるようになっているんです。
この区間に列車がさしかかると、みるみる加速して新幹線気分?
ちなみにこの区間では、現在のスーパー白鳥の最高運転速度が140Km/h、それに対して新幹線列車は360Km/hで計画されています。
スーパー白鳥車内案内板
ブレていますが、列車車内の電光掲示板にはおおよその位置がアニメで紹介されます。
(JR東日本の車両を使う『白鳥』号にはこの機能はありません)
木古内駅から見えた芝桜
12時30分、北海道側最初の停車駅・木古内に到着。
駅からは山の斜面に咲き誇るシバザクラが見えました。
函館山遠望
車窓には函館山が…これが見えると"北海道に戻ってきた"と実感できますね。
恐らくその感覚は、昔の青函連絡船でも同じだったことでしょう。
お天気は…雨が降ってないだけ良しとしましょう(^^ゞ
五稜郭に眠るキハ56
函館駅の1駅手前、五稜郭には車両工場があります。
そこにひっそりと留置される"キハ56形"急行用気動車を発見、もう数年前に車籍抹消になっているはずですが、解体は免れ本線のすぐそばで後輩たちの活躍を見守っているかのよう…。
789系スーパー白鳥
特急『スーパー白鳥1号』は八戸から2時間59分(この1分が絶妙ですね)、終点函館駅に到着。
JR北海道の最新鋭電車"789系"での運転ですが、車内は落ち着きがあり快適な移動を約束してくれます。
この789系がバージョンアップされて、今回の旅の最大目的・781系車両を淘汰する事になっているのです。

キハ183系北斗
15分の待ち合わせで、札幌行き特急『北斗11号』へ。『スーパー白鳥1号』からは同一ホームで乗り換えが可能でラクラクです。
ここからは北海道らしく非電化路線が続くので、ディーゼル特急が登場となる訳です。
この『北斗号』は国鉄時代から製造が続いた"キハ183系"を高速化改造して130Km/h運転を可能にした車両が登板、古臭くはなりましたがいまだ一線級の実力の持ち主です。
…そういやちゃっかり写りこんでる彼らは苫小牧までご乗車。青森からずっと一緒だったので、十和田湖辺りに修学旅行でしょうか。
函館駅駅弁
北の家族いくら弁当
ここでお昼です(*^^)v。15分停車で仕入れた函館駅の駅弁で腹ごしらえ。
左は「北の家族」(1,050円)、ホタテやイクラ、そしてイカめしと函館らしいラインナップが魅力。
右が「いくら弁当」(840円)、余計な具は一切排除、イクラを堪能できる一品です。
で、わたしはいくら弁当を…何故かはこの続きで明らかに(^^ゞ
車販珈琲
JR北海道では直属の客室乗務員「ツインクルレディ」が車内販売とグリーン車サービスを担当、教育もしっかりされていて好感を持てます。
車内販売のコーヒーも280円とJR東日本のものより20円安いのですが、味はこちらの方が上。
小沼越しの駒ケ岳
ミズバショウ
函館から20分で道南の景勝地・大沼公園に到着。
この駅をはさんで名峰・駒ケ岳が左右に姿を見せてくれます。どちらの席に座っても楽しめるのがGoodですね。
ちょうどミズバショウが開花したところでした。まさに北海道は今が春です。
大沼だんご車窓と大沼だんご
大沼と言えば『大沼だんご』(350円)を外せません。
醤油ダレとこし餡の2つの味が絶妙なバランス、ペロリと食べてしまいます。
車内では「お土産に…」と宣伝していますが、賞味期限は当日中!!
車窓を眺めながら食べてしまうのがお薦めですよ(*^_^*)
長万部駅のもりそば弁当もりそば弁当
函館から1時間17分で長万部(読めますか?"おしゃまんべ"ですよ)。
ここでお馴染みは名物「かにめし」と「特製もりそば」…札幌~函館間を走る特急北斗号・スーパー北斗号のうち長万部駅に停車する列車でのみ、長万部到着およそ1時間前までに注文すると席まで届けてくれます。
私は「特製もりそば」(600円)を…車内で食べるもりそばというのもおつなものですよ♪
…いくら弁当に大沼だんご、そしてもりそば(*^^)v、一体この食欲って(^^ゞ
洞爺駅前の横断幕
有珠山の噴気孔
函館を出て1時間43分で、洞爺湖温泉の玄関口・洞爺駅に停車します。
つい先日、来年の主要国サミットがここ洞爺湖温泉の"ウインザーホテル洞爺"で開催される事が決まったばかり…サミットを誘致することだけで洞爺湖温泉が栄えるとは思い難い所ではありますが、少なくとも名湯・洞爺湖温泉、そして北海道の名を世界に知らしめるいい宣伝にはなってくれることでしょう。
20世紀末に噴火した有珠山からは未だ、活発な噴気が。
車窓から見る樽前山
白老辺りからは札幌方面左手に樽前山の雄姿が見えてきます。一見静かに見えますが、有珠山同様活火山なんです。
北海道新幹線の札幌へのルートが、室蘭・苫小牧回りではなく山線・小樽経由になったのは、こういった活火山の存在が影響したとも言われています。
手前には牧場が広がるんですが、ここ胆振・日高地方は優駿の里。幾多の名馬がここから生まれて行きました(*^_^*)
北斗in南千歳キハ183
特急『北斗11号』は函館から3時間で南千歳駅に到着、ここで寄り道のため下車。
かつては「千歳空港駅」と呼ばれてターミナルビルへの長い連絡通路が伸びていたのですが、今ではその面影もない姿に。
それでも道南・道東方向からの列車のジャンクション駅という重要な使命は変わらずです。
新千歳空港へは15分毎に列車が発着します。

721系快速エアポート
新千歳空港と札幌・小樽を結ぶ快速『エアポート号』。この列車で新千歳空港に向かいましょう。
(写真の列車は札幌方面行のものです…念のため)
新千歳空港駅改札口新千歳空港駅コンコース
新千歳空港駅待合室
新千歳空港駅は1991年7月に新千歳空港ターミナルビル地下に開業した、空港直結駅。
いまでこそ空港ビル直結駅は増えましたが、当時はこういった駅は珍しいものでしたね。
改札を抜けると目の前には出発カウンターへつながるエスカレーターがあり、迷う事はありません。
そして今でも斬新さを失わない駅の雰囲気…これは、JR北海道が提携しているデンマーク国鉄(DSB)のデザインエッセンスによるもの。写真では暗く感じるかも知れませんが、程よい照明は癒され効果満点です。
新千歳空港駅ホーム
新千歳空港駅のホームは1面2線。常にどちらかのホームには列車がスタンバイして15分に1本が札幌方面へ発車する、という便利なスタイルです。
このホームの雰囲気もいいでしょう♪私が一番好きな駅です。

785系スーパーホワイトアロー
785系サイン1785系サイン2
そして本日の最終ランナー、旭川行特急『スーパーホワイトアロー23号』へ。
新千歳空港から札幌駅までは快速『エアポート173号』として運転されるため、自由席であれば料金不要で特急車両に乗れてしまいます。
785系uシートにあるコンセント
5両編成のうち4号車は指定席車両で、「uシート」というニックネームが付くおトクな座席です。
グリーン席並みの大きなシートが装備されゆったりとした車内ながら、快速列車の区間なら運賃にプラスわずか310円の追加料金で利用できるんですから、大人気だそう。
旭川直通のこの列車の「uシート」には100Vコンセントも装備されていて、パソコンや携帯電話の電源として最適。
この「uシート」は新千歳空港発着の快速『エアポート号』全列車に連結されています。

17時19分に新千歳空港駅を発車した列車は途中札幌駅で進行方向を変え、特急『スーパーホワイトアロー23号』として19時20分、旭川駅に到着。
朝7時22分に大宮駅を出発して11時間58分、1,333.2Kmの初日の移動はこれにて終了です。
疲れたかって?
さすがに同行したヨメはくたびれてましたね(^^ゞ

今宵の宿は旭川駅徒歩3分の 『フィットネスホテル330旭川』
これといった訳もない選択だったんです…ただ安かった!!素泊まり2人で4,400円なんですから(*^^)v
部屋によっては携帯電話が使えない(電波が弱い)という欠点はありましたが、素泊まりと割り切って使うには十分な宿です。
駅には近いのですが、繁華街にはちょっと歩かねばなりません。

大雪地ビール
大雪地ビール1大雪地ビール2
ホテルにチェックイン後、徒歩10分ほどの場所にある 『大雪地ビール館』 へ。旭川周辺の原料にこだわって1996年にできた地ビールで、コクの中にさわやかなキレを持つ味わい深いビールです。
2階席ではジンギスカンも食べられるようですが、ここはあっさりアラカルトメニューでビールを楽しみました。
ついつい3杯飲んでしまいましたが、1人3,500円もあれば十分に堪能できると思いますよ。
旭川市宮下通11丁目1604-1、営業は11:30~22:00(LO21:30)、定休日は大みそかと元旦のみです。

旭川買物公園
酔いざましを兼ねて旭川駅前に伸びる買物公園へ…寂しすぎました。
昼間はそれなりに賑やかなんでしょうけど、地方都市独特の現象がここにも(^^ゞ

すぐさまホテルへ退却、明日に備えて23時には寝てしまいましたとさ(*^_^*)

その2 へ続きます


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