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2007.04.29
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カテゴリ: 教育相談だより
ウサギちゃん.gif
 しばらくの間、教師と保護者との関係について特集してみたいと思います。

 教師と保護者がうまくいかない
 教師と保護者の関係がこじれる

 こういうケースは数限りなくあります。教師の態度や対応に問題がある場合もあるし、保護者の側に問題がある場合もあります。また、どちらかに問題というのでなく「相互作用」のようにうまくいかなくなってしまったという場合もあるでしょう。
 「親御さんと接するときは、教師はいつも~のようなことに心がけて、ぜったいこんなことはしてはいけません」といったスタイルの教師向けマニュアル本がたくさん出ています。それもおおいに参考になると思いますが、ここでは、

★親御さんの持つ個性を教師が理解し、それに合わせて対応してみれば、少しはトラブルも減るのでは?
 という教師側の視点から、親御さんの持つ個性について考えていきたいと思います。
 (保護者のことについてだけ書くのは不公平ですね。あとで、保護者とトラブルを起こしやすい教師側の個性についても考えてみます。)


1,子どもに気持ちが入りすぎている親御さん

 親が子育てをするとき、大人として子どもを育てるという客観的な視点と同時に、子ども自身の中に自分を入れて、子どもと一体になったような気持ちにもなります。
 例えば、子どもが喜び、はしゃいでいると、子どもの歓喜を自分のことのように感じ、幸せな気分になります。また、葛藤に苦しむ子どもの姿に、「胸を締め付けられるような」思いをし、かけっこで1番になれば自分のことのように感動し、喜びます。
 親は子どもとの一体感を感じつつ、同時に子どもを客観的に見ていくというバランスを取りながら子育てをしているということが言えるでしょう。

 ところが、子どもとの一体感が強すぎる、子どもに気持ちが入りすぎている親御さんが時折見られます。
 子ども同士のけんかに介入して、相手の子どもをなじったり、相手のうちに怒鳴り込んだりする、あるいは子どもの成績やスポーツの勝ち負けに過度にこだわったり、子どもへの過保護や過干渉などが見られる親御さんは、「子どもに気持ちが入りすぎている」タイプの親御さんかもしれません。

 このタイプの親御さんは、子どもの喜びを自分の喜びと感じる一方で、子どもの傷付きを自分自身の気持ちの傷つきと感じ、親御さん自身が精神的にダメージを受けてしまいます。
 子どもが先生に叱られると、自分が叱られた気持ちになり、傷ついてしまうことがしばしばあります。子どものために注意してくれたんだという風にはなかなか受け取れません。
 わが子が友だちにたたかれた、蹴られた、悪口を言われたといったことには特に過敏に反応します。まわり中を引っかき回して大騒ぎをするかもしれません。「いじめられたのに先生はちゃんと話を聞いてくれなかった」といった風に攻撃を担任に向けてくるかもしれません。

 こういった親御さんは、子どもに純粋な愛情を注いでいらっしゃるのですが、どちらかといえば精神的に未成熟な傾向を持つ方が多いかもしれません。

 教師が、こういうタイプの親御さんと付き合っていくときは、何よりも、子どもにいつも親御さんの気持ちが寄り添っているということを意識して子どもに接していくことだと思います。(イメージとしては、「背後霊」?)子どものトラブルへの対処には少々気を使うことになるでしょう。

 しかし、こういう親御さんは、子どもをほめると、「自分のこととして」喜んでくれます。だから、よかったことやほめることをことあるごとに親御さんに知らせてあげるようにすると、態度がガラリと変わることもあります。先生の言うことは何でも好意的に受け入れようとするようになる場合もあります。

 以前、「過保護な親で、子どもがいじめられたということでトラブルがあり、たいへんだった」という子を担任した先生が、家庭訪問で、その子のなけなしの良い面を過大に褒めちぎりました。お母さんは涙をぽろぽろ流して喜び、以後1年間、びっくりするほど協力的で、とてもいい関係を持つことができたそうです。





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Last updated  2007.04.29 19:56:50
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