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2009.08.28
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カテゴリ: 心理・教育
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 久々に、ベーシックエンカウンターグループに参加しました。
 ベーシックエンカウンターグループとは、カール・ロジャースの来談者中心療法の考え方による、集団カウンセリングのような意味合いを持った、心理的なグループワークです。「エンカウンター」というと、構成的グループエンカウンターのことを指すのがほとんどです。こちらの方は、教師の間ではけっこう知られています。
 「構成的」と、「ベーシック」の違いは、構成的の方が、「このセッションではこのエクササイズをやる」と、決められているのに対して、ベーシックの方では、基本的には決まったものが何もなく、その場で思ったことをぽつりぽつりと話し合うというところです。

 職場でも、また自分自身にも、満たされない思いや、不全感のようなものを抱えていて、もやもやとした気持ちで過ごすことが多く、自分の中のエネルギーが枯渇してしまっているような気持ちでした。だから、人とのつながりの中で、癒しを得られたら、そして、自分をリフレッシュしたいと思い、参加しました。

 新幹線、近鉄を乗り継いで、三重県の鳥羽まで来て、そこから船で15分ほど。答志島の桃取というところにやって来ました。
 海がきれいで、波も静か、景色もやさしげでのんびりとした漁村です。たまに小さな漁船が港を出て行きます。海鳥がゆっくりと水面近くをすべるように飛んでいきます。夕焼けが美しくて、それを見ているだけで心を洗われるような思いでした。
 美しい海、自然。でもここはぜんぜん観光地化されていません。まず観光みやげというものをまったく見かけないし、近くにはなんでも売っている店が1軒だけ。あたりを散歩すると、狭い路地をのったりのったり歩いているおじいちゃんが人のよさそうな笑顔でこっちを見て、会釈してくれます。農作業をしているおばあちゃんの動きもどこかのんびりしていて、ここだけ違うペースで時間が流れているような気になります。
 大学の時、バックパッキングをして歩いた感じを思い出しました。荷物を背負ってキャンプをしながら毎日毎日歩いた夏合宿、あの時も、こんな観光地化されていない良さに触れたっけ。考えてみたら、最近は旅行というと観光地化されたところばかりだったなと気づかされました。
 それにからもう一つ特筆すべきは、「海ほたる」きれいです!なんとも神秘的。
 夜の海で釣り竿を振り回すと水面が不思議な輝きを放つのです。これを見られただけでもすごく得した気分です。夜、みんなで遅くまで防波堤の上で飽きることもなく海ほたるに見入っていました。

 宿に入って、さっそくベーシックエンカウンターが始まりました。1時間半から2時間くらいのセッションを、午前、午後、それに夜、夕食後に行います。
 20人ぐらいの人が車座に座り、ただ黙っています。みんな何も言わず、黙っている時間が長くつづきました。この沈黙の中で、自分の心の中に浮かぶもの、心が動くことなどがあるのですが、教師生活に慣れた僕にとっては、はじめはこの沈黙がとても苦痛です。だいたい教師はじっと待ったり沈黙していたりするのが苦手ですね。子どもが何も言わないで黙っていると、「何か言いなさい」と怒り出す先生もいます。
 しばらくたって、だれかがなにかを言うと、それに刺激されて、他の人がまたなにかを言います。人の話を聞きながら、自分の心の中ではいろいろな思いが「動き」ます。
 今自分が感じている気持ちって何なんだろう?
 なぜかわき上がってくるこのもやもやしたものは何なのかな?
 話を聞いているうちに、自分の中で共鳴するなにかがある
 そんなことを感じながら、みんなが話すのを聞いています。そして、ときどき自分も思うことを語ります。
 こんなことをしながら筋書きのないグループセッションが、2回、3回と繰り返されます。これを繰り返すうちに、なぜか自分の心の深いところにある物が見えてくる、感じられてくるから不思議です。そして、まわりの人たちと気持ちのつながりができてきます。3日目ぐらいにはほんわかとあったかい、そこにいるとリラックスして安らげる空気があるのに気づきます。
 3泊4日のエンカウンターグループのセッションを通じて、まわりに合わせすぎていた自分、協調を意識して自分を萎縮させてしまっていたことに気づきました。自然と人に癒されて、もっとのびのび自分を表現していた、「ほんとうの自分」を思い出した気がします。
 行ってよかった。
 別れ際は、やっぱり目がうるうる状態でした。

 ところで、ベーシックエンカウンターグループのセッションでは、一人ひとりがリラックスできる姿勢で参加していいので、あぐらの人もいれば、足を前に伸ばして背中を壁にもたせている人もいます。コーヒーを飲んでいる人も、あめをなめている人もいます。中には、ごろんと寝っ転がっている人もいます。
 ファシリテーター(リーダー、講師)の人が、セッションの中の場面をとらえて、カウンセリングについて、みんなに話をしているのに、そのとなりの人が寝っ転がって聞いている、これは他の研修では考えられない光景です。でも、これもありなんです。思わず笑ってしまいました。





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Last updated  2009.08.28 21:55:14
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Re:答志島エンカウンターグループ(08/28)  
りぃー子  さん
以前このお話をうかがったときは、イメージが湧かなかったのですが、今日はなんだか良くわかる気がしました。
確かに、こういう機会って持てないものですね。

そして学生時代は、
割と長めの合宿とか、スキーとかの安い宿などでも、
今まで余り沢山話をする機会の無かった人や見知らぬ人と、ヒマを持て余して話をはじめたところ、
思いの外心触れ合う話ができたり・・・
そういう経験がありました。


私自身、意識せずに回りに自分を合わせようとしてしまうところがあるのですが、
最近特に、「もっとリラックスして、これもあり、あれもありでいこう。人それぞれであることを、受け入れよう。(←できませんが 汗)問題があったらその時解決策を考えて行けばいいや・・・」
と思う事が増えました。

>自然と人に癒されて、もっとのびのび自分を表現していた、「ほんとうの自分」を思い出した気がします。

確かにこういう機会を持つと、心を水で振り洗いしたようにリセットできそうですね。

(2009.08.29 11:29:35)

りぃー子さんへ  
tot23  さん
コメントありがとうございます。
「エンカウンター」っていうのは、「出会い」っていう意味なんですよね。
自分と違う人との出会い、ふれあい、そんなワークですね。

そして、その中で自分の心の奥深くにあるものとも「出会う」んです。
 ふだん、いろいろなものを隠して、いろいろなものをごまかして、いろいろなものを見ないようにして生きている自分をふりかえるいい機会になります。
 そういう自分と直面するというのもきついものがありますが、たまにはそういう機会も必要かなって感じます。

私にとってはいい体験になりました。 (2009.08.29 19:33:47)

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