エナエナさん
>関西に住むエナエナも京都に聖徳太子をお祭りするお寺があるなんて知りませんでした。多分京都出身の母も知らないと思います。う~~んなかなか勉強になります。

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そうそう、霊宝殿には聖徳太子の幼少の頃の坐像もありました。賢そ~な、ぽっちゃりした姿でしたけど・・・どう間違っても「バカ面」には創りませんよね(笑)
(2002年07月31日 21時36分55秒)
2002年07月31日
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テーマ: 京都。(6330)
カテゴリ: カテゴリ未分類
映画村を出て広隆寺に向かう。広隆寺は京福電鉄の太秦駅のすぐ前にあり、有名な弥勒菩薩像がある寺だ。立派な仁王門をくぐると、落ち葉一つないのではと思われるくらい手入れの行き届いた広い境内が広がっている。石畳に沿ってどんどん奥へ進んでいくと、正面に本堂の上宮王院太子殿がある。1730年(享保15年)に建造されたもので、本尊は聖徳太子像だそうだ。

広隆寺

聖徳太子といえば奈良の斑鳩(いかるが)の里の法隆寺くらいしか思い出せないtetywestなので、なぜ太秦に聖徳太子を本尊とする寺があるのかは当然知らなかった。弥勒菩薩を見るために霊宝殿への入場券を買った時にもらったパンフレットを読んで初めて広隆寺の沿革がわかった。

もともと太秦は朝鮮から帰化した秦氏が住んでいたために名付けられた地名なのだ。「太」は聖徳太子のこと。聖徳太子が仏教を起こして文化の向上を図ろうとした時、その一番の協力者はこの地方で養蚕機織を営んでいた秦氏だったのだ。パンフレットには「広隆寺こそは聖徳太子の理想の実現に尽力した秦氏の功績を伝える最も重要な遺跡であり、信仰と芸術の美しい調和と民族の貴い融和協調とを如実に語る日本文化の一大宝庫である」と記されている。

霊宝殿はお寺の一番奥まったところにあった。広隆寺は、ここへ入るときだけ入場料が必要で、それ以外の境内は自由に散策できる。もし近くにあるのだったら毎日でも来たくなるくらい静かで落ち着いた境内だ。

霊宝殿に入ると、仏像がたくさん並んでいる。お目当ての弥勒菩薩半跏思惟像は正面の一番奥、一段高いところに安置されていた。弥勒菩薩の前にはフェンスがあり、その手前に茣蓙が敷かれてあって、そこに座って見るようになっている。ちょっと遠すぎるし、照明も暗いので細部まで見ることが出来ないのが残念だった。

昭和35年、この像を拝観に来た京大生が、つい美しい姿に魅せられほおずりしようとして右手の薬指を折ってしまった。恐ろしくなりその指を持ち帰り捨てたが、その後発見され修復されたというエピソードもあるくらいだ。この京大生がいなければもっと近くで見れたかも知れないのだが・・・しかし、遠くから見ても弥勒菩薩は十分に美しい。

隣に全く同じポーズの百済伝来の弥勒菩薩が安置されている。やはり仏教が日本へ伝わったのは朝鮮からなのだということを実感できる。しかし、その二つの弥勒菩薩を比較すると、どうしても日本の方が美しいのだ。時間はたっぷりあるのでtetywestなりにその理由を考えてみた。やはり一番の理由は顔つきだろう。同じパーツから出来上がっているのに、全体から受ける印象は日本の方がずっと優しく気品に満ちている。それがどうしてなのかまではtetywestの分析力では無理だと諦めた。もう一つは日本の方が胴体がずっと細いことだ。最近は若い女性の間でダイエットが流行っていて、ずいぶんスリムなボディにもお目にかかるtetywestだが、日本の弥勒菩薩はそれよりずっとスリムなのだ。ほとんど現実離れをしている細さだ。普通の人間ならこれだけ絞ればアバラ骨が浮き出るところだが、弥勒菩薩は細いにもかかわらずあくまでも丸くふくよかなのだ。このアンバランスが気品を醸し出しているのだろう。

霊宝殿には、吉祥天や薬師如来や観音様などの仏像もたくさん安置されている。いずれも平安時代の作品なのだが、tetywestは全体に共通する特徴を見つけてしまった。どの仏像も直立不動の姿勢ではないのだ。腰のあたりが妙に艶かしい。暇があれば仏像の作られた時代とポーズとの関係を調べてみれば面白いかもしれない。

広隆寺で弥勒菩薩と対面して高尚な気分に浸ったところで、tetywestの「京都への旅」は終えようと思う。この日、帰る途中の新幹線の中で「ワールドカップで韓国PK戦の末ベスト4へ進出」というニュースが流れていた。1400年前の日韓交流のシンボル広隆寺を訪れた直後だっただけに、このニュースはtetywestにとって忘れられないものとなった。

※これで「京都への旅」は全部終了です。長い間読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。






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最終更新日  2002年07月31日 21時58分16秒
コメント(6) | コメントを書く


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Re:京都への旅(32)(7/31)  
エナエナ  さん
関西に住むエナエナも京都に聖徳太子をお祭りするお寺があるなんて知りませんでした。多分京都出身の母も知らないと思います。う~~んなかなか勉強になります。
(2002年07月31日 16時17分09秒)

Re:京都への旅(32)(7/31)  
ayudes  さん
広隆寺の弥勒菩薩は、本当に優しい顔をしていますよね~。修学旅行で見た覚えがあります。「太秦」がそんな由来だったのを、tetyさんの文で初めてしりました。なるほど一つ勉強になりました。
 時代村の最後のアトラクション。CarBOY!のtetyさんがいうぐらいだからよっぽどでしょうね。ああいうテーマパークには必ず1つぐらいは何これ?というものがあるものですね笑 改めて京都の魅力を思い起こさせて下さってありがとうございました~
 ←なるほど!かわってますね。私もtetyさんのように、テーマより順追って書くほうなので、日にちごとにしちゃうんですよね。ついつい。 (2002年07月31日 17時29分07秒)

Re:京都への旅(32)(7/31)  
やにゃん  さん
◇『京都への旅』ごくろうさまでした。
 また、京都へ訪れた時の続きを期待しています。
 「つい美しい姿に魅せられ・・」と言う話は、金閣寺も「美しさに嫉妬して・・」火をつけちゃった見たいですね。人を引き付けるモノには嫉妬心が生まれるのでしょうか?
 文化財の過保護も問題になっていますから、近くでは見えない所が多いみたいですよ。
 では、また来ます。 (2002年07月31日 20時18分00秒)

Re:Re:京都への旅(32)(7/31)  
tetywest  さん

Re:Re:京都への旅(32)(7/31)  
tetywest  さん
ayudesさん
> 時代村の最後のアトラクション。CarBOY!のtetyさんがいうぐらいだからよっぽどでしょうね。ああいうテーマパークには必ず1つぐらいは何これ?というものがあるものですね笑 改めて京都の魅力を思い起こさせて下さってありがとうございました~

ううっ、↑boyまだ覚えている(汗)
旅行記を書くのってグリコのコピーに使われてた「一粒で二度おいしい」って感じしませんか?確かに少々プレッシャーにはなるんですが、行きっぱなしより長い間楽しめますよね♪
それに、tetywestは最近どんどん忘れるんですよ・・・(泣)


(2002年07月31日 21時54分49秒)

Re:Re:京都への旅(32)(7/31)  
tetywest  さん
やにゃんさん
>◇『京都への旅』ごくろうさまでした。
 また、京都へ訪れた時の続きを期待しています。
 「つい美しい姿に魅せられ・・」と言う話は、金閣寺も「美しさに嫉妬して・・」火をつけちゃった見たいですね。人を引き付けるモノには嫉妬心が生まれるのでしょうか?
 文化財の過保護も問題になっていますから、近くでは見えない所が多いみたいですよ。
 では、また来ます。
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実は、密かに再訪を目論んでまして・・・目下やにゃんさんのHPで研究させてもらってるんです(笑)
京都についてめちゃ詳しいですねぇ・・・今のところ「寺田屋」が第一候補ですね。これからも京都情報頼りにしてますからね~~
(2002年07月31日 21時58分16秒)

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