それでは引き続き、2015年を振り返って海外編です。
【1月】
1)原油先物価格が1バレル=50ドルの大台割れ
そもそも原油価格(WTI)はいくらだったのかというと、下のグラフ。

2008年に異常な高値をつけたが、だいたい100ドル前後を推移していた。
それが半値の50ドルに下がったから騒いでいるのだが、もともと80年代から20世紀末は1バレル20ドルぐらいのものだった。
21世紀に入って9.11テロに始まるイラク戦争からの中東混乱、2007年のサブプライム問題からの世界金融危機から、原油価格が投機目的で操られるようになり、とんでもない高値へとつりあがってしまったのだ。
物の値段は、需要と供給で決まる。
現在は、アメリカのシエールガス開発が進み、原油供給が広がった。
アメリカは石油の輸出解禁を議決したので、最大の原油輸出国になるだろう。
いずれ40ドルも切るのではないかと言われている。
昔(70年代)は、石油は限りある資源だから、40年後には枯渇すると言われていたが、40年たってみて調べてみると、地球の石油埋蔵量は逆に2倍に増えている。
石油が無くなるから原子力発電に、という図式は完全に崩れた。
たぶん石油は、地球の奥深くからどんどん湧き上がっているのだ。
古代の樹木が地層に押しつぶされて石油になったという話は、どうも間違っていたようだ。
地球の奥深くには石油の元がたくさんあって、じわじわと地表に漏れているというのが真相らしい。
無駄な使い方はよくないが、石油を使わない方向を目指すのも意味がなくなってきた。
あとは”温暖化ガス”のウソを暴いて、世界の認識を改めるだけだ。
2)フランスの新聞社で銃撃テロ
「シャルリー・エブド事件」については、このブログで僕の見解を述べた。
http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/201501160000/、
この事件は、イスラム国(IS)の外国におけるテロとは違うともいえるし、同じとも言える。
イスラム教とキリスト教の対立があり、フランスのシリア支配から続く敵対心からということもある。
人は誰も、自分の考え方でものを判断するので、本当のところ相手の考えが理解できない。
判らないということを理解して、妥協し合うしか方法はない。
全ては歴史の審判を待つのみだが、感情に駆られて、極端な考え方をするのは注意すべきだろう。
3)サウジアラビアでサルマン国王即位
イラク・シリアの内乱が、イスラムのシーア派とスンニ派の争いだとすると、サウジアラビアは傍観者ではない。
シーア派の中心がイランなら、スンニ派の中心がサウジアラビアだからだ。
もともと宗教の宗派争いならどこにもある。
日本仏教なら、浄土宗と日蓮宗の争いみたいなものだ。
通常宗派の争いがあっても、一般の生活には何の支障もない。
中東の問題は、それぞれのグループが武器を持っているということだ。
人は武器を持つと悪魔になる。
悪魔に洗脳された宗徒が、自分の考えを持てずに殺人兵器に変わってしまう。
宗派対立は名目で、本質は武器を持った殺人グループの抗争である。
そのグループに加担するものが敵としてさらに狙われているということだ。
サウジアラビアはスンニ派の大本山ではあるが、アルカイダやISもスンニ派だ。
緩いスンニ派と厳格なスンニ派の対立。
つまりイスラム三つ巴の戦いだった。
これに欧米とロシアとクルド族が加わって、さらにユダヤ教の国イスラエルの存在もあり、こんがらがった糸玉はほぐれる兆しが全くない。
それはさておき、来年のオリンピック二次予選で、日本はサウジアラビアと同組になった。
FIFAランキングでは、日本58位サウジアラビア93位で上位にいるが、これはA代表のランキングでU-23のカテゴリーでは不明だ。
日本チームは経験が浅く、まだチームとしてのまとまりもなく、戦術的にも決め手を欠く。
試合を重ねながら選手も固定する予定だろうが、時間不足は否めない。
ニューヒーローの誕生を待つのみである。
4)ギリシャ総選挙で「反緊縮」政権が発足。ユーロ危機が深刻化。
昨年のサッカーワールドカップブラジル大会で、日本はギリシャと当たり、痛恨の引き分けをしてしまった。
前半で相手のレッドカードにより、数的有利を得ていたにもかかわらず。
あの時のギリシャの踏ん張りはすさまじく、驚異的な忍耐力を見せた。
日本のだらしなに落胆したが、ギリシャの集中力にもあっぱれ!
ギリシャ問題は、ギリシャの地理と歴史を知らなければ解決できない。
古くギリシャは古代文明国だっが、”国”ではなかった。
ポリスという都市国家の集合体で、アテネ、スパルタ、コリントスなどで構成されていた。
なぜ集合体である必要があったのかというと、エーゲ海を挟んだ対面にペルシャという大国が対峙していたため、連合軍を形成する必要があったのだ。
ペルシャ戦争には勝ったのだが、大陸の隣国マケドニアのアレクサンダー大王に征服され、その後もローマに制圧されていた。
ローマが東西分裂後、東ローマ帝国となるが、それも西側の十字軍によって滅亡、キリスト教国となって分裂するが、オスマントルコに征服される。
370年のオスマントルコ支配の後、英・仏・露の介入で独立を達成。
しかし、ナチスドイツに占領される。
ナチスが撤退した後は、ソ連に狙われ、かろうじてNATO側に入るが、常に狙われている状態は続く。
何度も他国に侵略され、大国の勢力争いの狭間にあったので、自力で創成する能力を失ってしまった。
さらに混血が進み、生粋のギリシャ人はいないのだという。
欧州連合としても、この地は離したくない。
ギリシャが欧州連合離脱となれば、即ロシアの介入を受けるだろう。
そうなれば、トルコをはじめイスラム側も黙っていない。
第三次世界大戦に拡大する可能性が極めて大きい。
そんな情勢を見込んでの各国の対応だから、決定的な解決策などあるはずもない。
今のところ、借金は棒引きにして、観光とオリーブ油の輸出で経済を安定させるしかない。
5)ワイツゼッカー元大統領が死去
ワイツゼッカーと言えば、「過去に目を閉ざす者は、現在に対してもやはり盲目となる」という演説で有名。
なんで有名かというと、韓国がこのフレーズを使って反日活動をするからだ。
そっくりこの言葉を韓国に返してやりたいが、洗脳教育された国民には理解できないだろう。
ドイツは、第2次大戦はすべてナチスが悪いという結論で、周辺国と和解した。
それによって欧州連合が成立し、その中でいつしかドイツが君臨するようになった。
ナチスが悪い、ヒットラーが悪いというけど、選挙で選んだのはドイツ国民ですから。
まあ、ドイツが強いのは認める。
ワールドカップも優勝したし。
【2月】
6)「ナッツ叱責」大韓航空前社長に実刑
事件が発生した時から、何が問題になっているのかに困惑している。
韓国の暗部が覗ける事件なのだが、すんなり共感できないのも事実だ。
韓国は、両班支配の昔から身分制度による格差社会だった。
そして、下層民は常に支配層を怨恨の目で見ている。
大韓航空のバカ娘も論外だが、世をあげてバッシングする総クレーマー状態はぞっとする。
7)デンマークで連続銃撃テロ
ISシンパによる国外テロの始まり。
ネットで催眠術にかかってしまうのか。
それとも鬱積した不満が理性の免疫力を下げ、ISに感染してしまうのか。
犯人はカフェの風刺画家に発砲しているので、フランスの事件に触発されたのはあきらか。
さらにユダヤ教礼拝堂を狙ったのは、当然ユダヤ人が標的。
両親がパレスチナ出身ということから推測される。
イスラム原理主義に洗脳された正義と、イスラエルに侵略を受けたパレスチナ人の正義の刃をふるったということだ。
民族間の殺し合いの歴史は、日本人は感覚的には判らない。
自分の血の中に、他民族に恨みを持つDNAを持ってないのは、幸運だ。
8)ウクライナ東部で停戦が発効
ウクライナ東部の親ロシア派武装集団の紛争に、ウクライナ、ロシア、ドイツ、フランスの首脳が停戦に合意した。
昨年のクリミア併合から、プーチンはロシア(スラブ人)として当然のことをしている。
全くぶれていないし、理解もできる。
駆け引きに纏われて動きの悪い欧米は、理想論ばかりで解決に近付いていない。
ロシアの力が拡大するかどうかはわからないが、今後もプーチンは国民に支持されるだろう。
9)ロシア野党指導者がモスクワで暗殺
こういう事件は、詳しい人から話を聞こう。
日本の歴史では、悪人が政権を取るということが、ないと言っていい。
天皇という絶対権威を頂いているからということもあるし、神道の真髄が”和”であることが幸いしている。
世界の多くの国は、民族の殺戮の歴史を繰り返しているので、強さこそが正義で、悪人か善人かは問題ではない。
ロシアの政権抗争は、悪人と悪人の戦いと思っていい。
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