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沈黙が続いた後ナルが重い口を開いた「実はこの件については、DMなんですが私のいる組織からの情報でここでたどり着きました」「DM?なんでそんな用語しってるの?」DMとはスパイの間に用いられる暗号的な言葉で最高機密事項のことをいうのだ。「私、ナルも同じ世界の人間なので」「だったら自分のところで探せば?」「それが今回の件については助けが必要なのです」「用件はわかったわ!でも条件があるの」そう言ってからキャサリンは、留守電で聞いたマイアヒを口ずさんだ。「この曲の名前おしえて?」ナル「なんでその曲を?」「さっき留守電に無言の伝言があって、後ろで微かに聞こえたから!この曲は何って曲?」キャサリンは音楽はクラシックしか聞かないのでわからないのだ。ナル「マイアヒという曲で昨年ヒットしたものです」「そうなの?ただ気になったから」ナルは突然昨日の電話の後ろでもこの曲が流れていたのを思い出した。ナル「その留守電聞けますか?」「ごめんなさい、あなたもスパイの端くれなら知ってると思うけど、留守電、メール、その他全部の連絡は一度きりしか再生できないのよ」ナル「じゃあ、何時の留守電かわかりますか?」ナルはケンタの電話だと確信し、ケンタが掛けた時間から犯行時間の絞り込みを行えると踏んだのだ。キャサリン「わからないわ!その留守電再生中にあなたがきたから、最後の留守電も聞いてないのよ」ナル「そうですか?!仕方ないですね」ナルは、なんでここにも同じ電話が掛かってきたのか理解出来なかった。ナルが昨日の出来事を話すとキャサリンは黙って頷いた。キャサリンはその時部屋の入り口のドアが閉まる音を聞いたような気がした。キャサリンの部屋のドアそっとを閉めた後その女は、どこかに小声で連絡していた。続く
February 19, 2006
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キャサリンはオフィスの電話をしばらく見つめた後、留守電再生ボタンを押した。ピッーいきおいよく再生開始の合図音が鳴り響く。1件目プープー2件目プープー3,4,5,6,7,8件目まで続く無録音状態。あと2件にせまったその時、再生音から何かの音が漏れているのが聞こえた。しかし人間の声は何も聞こえない。微かに聞こえるのはマイアヒの軽快な音楽か?「何がおこってるの!!」9件目は12秒で急に切れた。そして最後の10件目に差し掛かかったとき、デスクのインターホンから秘書のマルカーノからの「ボス、ナルというお客様がお越しです、お会いになりますか??」その間10件目の再生は行われていたがキャサリンの耳には何も届かなかった。残念ながら、この電話にはセキュリティ上、再生完了後自動消去システムがある為もう一度聞くことはできないのだ。キャサリンはナルという人間には会ったことはなかったが、どこかで聞いた名前だわ、もしかして。キャサリンは一瞬フランスのシャルルドゴール空港でのあの出来事を思い返していた。「マル!会うわ、こちらに通して頂戴」「でもボス2人きりですと何かあってからでは」「大丈夫よ!早く通して頂戴」「YES!ボス!」2分後、通された男は180cmある長身で細身の男だった。鼻が高くイタリア人かと見えるその男が話し出した。「はじめまして!実はご相談がありまして」「私になんの用かしら?」「私はナルといいます。見ての通りイタリアと日本人のハーフです。あなたの噂を聞いて伺いました。早速本題に入りますと、私の友人でケンタというものが殺されました。どうか犯人を見つけていただけないでしょうか?」「私はただの会社の社長よ、お金の工面かしら?少しならお貸しできますけど」「いえ真剣なんです!ケンタは新宿のアルタ前で殺されました、そこには内ポケットにメモが残されていたんです。(キャサリンラモーヌに聞け)その一言だけでしたがそのメモがこれです。」ナルは取り出したメモをキャサリンに見せた。B4ノートの切れ端に確かに書いてある。でもどうして?!「なんでここの場所に私がいることがわかったの?」「今朝、殺されたんでしょ?その人!」ナル「・・・・・」「それがいえないなら助ける事はできないわ」「じゃあ5分だけ時間あげるからその間に考えて」「はぃ」力なくナルが答えた。続く
February 19, 2006
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第1話 第1章 空もまだ暗く新聞屋のバイクの音だけが響いてる午前4時、けたたましくナルの携帯のメロディが響いた!寝ぼけ眼で液晶画面を確認すると画面には、ケンタの文字が光る☆ナルは1呼吸置いてからその電話を取った「おはようっっ!」ケンタの元気な声が響き渡る。「なんだよっ」ナルが聞き返したその瞬間「ウッ・・・っ!ッ!ジャンクの仕業だ・・・」「ウォッ」ケンタの叫び声だ。「おいっ!!どうしたケンタ今どこだケンタ!」しかし電話の向こうではざわついた音とマイアヒが微かに鳴っているのが聞こえた。午前7時キャサリンのオフィスでは電話が鳴り響いていた。「ハイ!アイムキャサリン ただいま留守にしております♪ピーッと鳴りましたら・・・」留守番電話の点滅はすでに20件フルの表示をしめしていた。その頃キャサリンはまだ六本木ヒルズ、ライブドアのフロアの上に位置する東京事務所のオフィスに向かう大江戸線の中で痴漢との格闘をしていた。 午前8時オフィスについたキャサリンは秘書のマルカーノから大変な事を耳打ちされた。「ボス大変です、CODE2が殺されました。」「まあなんてことなの?!」「新宿のアルタ前で全裸のまま死体が見つかったそうです、目撃者はたまたま公園移動中の浮浪者の山田太郎58歳です」「そんなことよりあっちの件はどうなったの?マル?」困った顔のマルカーノを見て苦笑いのキャサリン。「仕方ないわね!CODE2の件随時報告して頂戴」マルカーノは会釈をしてその場を立ち去った。デスクの留守電の点滅がフルを示すレッドのライトを見てキャサリンはこれから始まる不吉な出来事の予感を感じていた。続く
February 19, 2006
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