鷹匠

鷹匠

企業の別れ話


こう言ったのは誰だったろうか。この意味するところは深い。


さて一昨日埼玉に行ったのは、とあるお客にサヨナラを言うためである。取引停止の申し入れである。
これは難しい。

会社間の取引は恋愛に似ている。
始まりは片方の求愛である。片方はそこまで言って下さるならと折れて始まるわけだ。
ところがどっこい、不満が高じて別れるときは、くっつく以上のパワーを必要とする。

ここもまた恋愛なり、結婚と一緒なのである。場合によっては製品移管に伴う諸経費を請求されることもある。結婚で言えば慰謝料であり、愛人関係なら手切れ金というところか。


ということで業務命令で嫌々出かけたたぬきであった。

結果は案の定、そう言わずなんとか続けて欲しいという女ならぬ、お客の泣き落としを持ち帰るはめになってしまった。
あなた好みのいい女になりますからというわけだ。

だーかーーらー、だめだって。
いつも振られてばかりの経験しかない僕なんだから、捨てるような冷酷なこと無理に決まってるでしょ。
誰だ、こんな役を押し付けたのは。



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