サザンオールスターズ


歌を書きたいけど、そうしたら、サザンだらけになってしまうから自重している。

サザンの歌にいつも助けられてきた私としては、彼らはもはや私の人生の一部になっている。
会社の名前も彼らにあやかって「サザンリビング」と名づけている。
彼ら無くして今の私は無いと言っても過言ではない。


サザンはデビューした時から大好きだった。
とは言っても、彼らのデビュー当時は私もまだ幼かったし、
桑田さんの歌詞の意味(当時はあまり意味なし)もメロディーラインの深さも良くわからなかった。

ただ、彼らが作り出すメロディーがすごく私の心の琴線に触れた。

デビューアルバムから「ヌードマン」くらいまで、オーソドックスだけど
とても泣かせる素晴らしいメロディーの歌が多く輩出された。

80年代の終わり頃から、少し桑田をはじめとするメンバー全員が、彼らの今後の行き方について大きく迷い始めたように私は感じた。

90年代に、その兆候が強まり、私は一抹の寂しさを感じていた。

そこに、いきなり「TSUNAMI」である。

長い邂逅の果てに、彼らの好きな音楽をやろう、という感じで、また美しくて、どこか懐かしいメロディーラインの「TSUNASMI」をリリースした。

サザンはその後、長年の呪縛から解き放たれたように、美しくて懐かしいメロディーポップスを作り続けている。

もう、私はサザンから、桑田から、離れられない。

土肥温泉




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