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「ゼネラル・マネージャー」
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 球団のフロントにおいて、選手のトレード、フリーエージェント、ドラフト、契約交渉など、人事面の全てを取り仕切る総責任者が、ゼネラルマネージャー(GM)である。チームの浮沈の鍵を握っており、傘下のマイナーから球団財政、各選手の状態、他球団の動向まで全てを把握していなければ勤まらないタフなポジションだ。一方、GMが整えた戦力を使いこなす役割を求められるのが現場の総指揮官である監督(フィールドマネージャー)で、両者の職域ははっきりと線引きされている。

 かつては選手出身者が大半を占めていたGMだが、現在は知識と才能さえあれば野球歴は関係なく、球団経営のスペシャリストが増えてきている。監督同様に引き抜きや条件の合ったチームへの移籍もある反面、成績不振の責任を問われて解雇される事も多い。今季もここ数年の補強失敗からメッツのスティーブ・フィリップスGMのクビが飛んだし、レッズのジム・ボウデンGMも新球場オープンの特別な年だったにもかかわらず成績が思うように上がらなかったことから、ボブ・ブーン監督と同時に更迭された。

 現在のメジャーで名GMといえば、1990年代最強のチームを作り上げたブレーブスのジョン・シャーホルツGMの名が挙がるだろう。選手放出によるを穴を埋める補強策が見事で、91年から2002年まで(ストのあった94年を除いて)11年連続地区優勝を成し遂げている。またトレードで現在の守護神ジョン・スモルツを無名のマイナー時代に獲得したのも大成功だった。

 もう1人、アスレチックスのビリー・ビーンGMも忘れてはならない。ブレーブスほど潤沢な資金がないアスレチックスをここ3年間、連続してプレーオフへ導いた手腕に対する評価は高い。ドラフトでの即戦力補強、マイナーの若手選手の充実、効果的なトレード、限られた予算内での対応策が、現在のところ全て功を奏している。

 このほかにも、ダイヤモンドバックスを球団創設から4年で世界一に導いたジョー・ガラジオーラJr.GM、球団消滅の危機にさらされながらも奮闘しているエクスポズのオマー・ミナヤGM、今年はどん底で喘ぐタイガースにあって手の打ちようがないようだが、その実力は折り紙付きのデーブ・ドンブロウスキーGM兼球団社長などがいる。弱小インディアンスを90年代後半に常勝球団へと育て上げたジョン・ハートGMも、現在レンジャーズで豊富な資金を活かしきれずに悪戦苦闘している。

 また昨年、史上最年少の28歳でGMの座に就いたレッドソックスのテオ・エプスタインも注目の1人。ヤンキースとの松井秀喜争奪戦や、ケビン・ミラーの中日入りに横槍を入れて獲得するなど、日本でも話題となった。過去のGMでは、60年代のカージナルズ時代にはルー・ブロックを獲得して成功を収め、70年代にはレッズで“ビッグレッド・マシン”と呼ばれた強力チームを作り上げたボブ・ハウザムGMの存在が大きい

 かつて日本でプレーした外国人選手の中では、ジム・バーマ(西鉄ライオンズ)がブリュワーズのGMにまで登りつめた例がある。日本では94年に千葉ロッテマリーンズが広岡達郎氏がGM体制をスタートさせものの、わずか2年で挫折。それ以降、現在に至るまで、日本ではGMという職が定着していないのは、残念な事である。

03-08-09

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