おもいつくまま きのむくまま(経済指標グラフからみえるもの)

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米石油在庫統計

★★米石油在庫統計★★ 更新日:2010/02/04

米石油在庫統計[米エネルギー省] 【2010年02月03日発表】
米石油在庫統計
 原油在庫は適正水準をやや上回り推移し、増加局面。現在の在庫水準は過剰。国内生産は長期増加基調を辛うじて継続し、輸入は長期減少基調を継続。石油製品の過剰在庫で原油需要は長期減少基調を継続。需要は下降局面。季節要因から減少に転じた。需給からは原油価格を上昇させる要因はない。

 ガソリン在庫は適正水準を上回り推移し、増加局面。現状の在庫水準は過剰。国内生産は長期減少基調を継続。輸入も長期減少基調を継続。需要は、リーマンショックの直撃を受けた昨年水準を割り込んで推移。個人消費・産業需要の回復の鈍さと季節要因からガソリン需要は減少局面。低水準下で更なる減産は設備統廃合を加速しそうである。

 ディーゼル在庫は適正水準を大きく上回り推移し、減少局面。現状の在庫水準は超過剰。国内生産は長期減少基調。輸入は長期増加基調。需要は長期増加基調を継続。産業需要は底堅そうではあるが、回復のテンポが下落。

 現状のドル為替水準でも国内生産の石油製品は輸入製品に対して価格競争力を持てない。石油製品の国内生産は縮小傾向あると考えられる。米国は原油の中東依存を断ち切り、政情の安定した国からの石油製品の輸入に切り替えつつある様にみえる。

WTI原油先物.png
円ドルチャート

原油詳細

原油在庫
U.S. Crude Oil Stocks Graph.

 原油在庫は適正水準の上端で推移し、増加局面。直近は増加。適正在庫とのかい離幅は減少。需要水準は例年を下回っているのでかなりの在庫過剰。季節要因からの在庫増加と思われる。しばらくは増加が継続すると思われる。
原油補給日量
U.S. Crude Oil Days of Supply Graph.

 原油補給日量は前年同水準で推移し、上昇局面。直近は上昇。長期(6か月程度)は上昇基調を継続。引き続き原油は供給過剰。
 原油輸入量は超低水準で増加局面、原油生産は増加基調で減少局面、需要は減少基調で減少局面。在庫増で原油補給日量も上昇。

 現状水準は過剰在庫。
原油生産量
U.S. Crude Oil Domestic Production Graph.

 原油生産量は例年を大幅に上回る水準で推移し、減少局面。直近3週は減少。長期(6か月程度)は辛うじて増加基調を継続。長期推移は減少基調に転じた可能性がある。
 ドル安再開で原油生産量の減少は間もなく止まる思われる。さすがにさに1バレル70ドルオーバならビークを過ぎた言われる国内生産でも相当な増産余力がありそうな感じである。
原油輸入量
U.S. Crude Oil Imports Graph.

 原油輸入量は例年を大幅に下回る水準で推移し、増加局面。直近は微増。長期(6か月程度)は減少基調を継続。輸入量は超低水準で増加局面に転じたがドル安再開で伸び悩み。米国の安全保障政策が変更されそうな水準である。
原油精製消費量
U.S. Crude Oil Refinery Inputs Graph.

 原油消費量は例年水準を大幅に下回り推移し、減少局面。直近2週は減少。長期(6か月程度)は減少基調を継続。ガソリン需要が季節要因からの減少局面、ディーゼル需要も拡大速度を落としつつあり原油消費量が再下降を始めた。
 ガソリン需要は前年割れし、ディーゼル需要も拡大速度が低下、危険水域に突入している感じである。


ガソリン詳細

*
 ガソリン在庫は適正水準を上回り推移し、増加局面。需要は減少局面。在庫過剰から国内生産・輸入共に減少局面、国内生産週縮小が需要縮小に追いつけず在庫の増加基調は当面継続すると思われる。但し、現状は季節要因の影響が強く、数字で見るほどには悪化していない。
 ガソリン需要はリーマンショックの直撃を受けた昨年と同水準。あまり順調とは言えない。需要が昨年を下回ったことから個人消費は相当に悪そうである。1月の米国経済は縮小傾向にあるのかも知れない。

ガソリン在庫
U.S. Gasoline Stocks Graph.

 在庫は適正水準を上回り推移し、増加局面。直近は減少。適正水準とのかい離幅は縮小。需給と比べて在庫は過剰。季節要因から在庫増加基調は継続。生産調整を上回る需要減少で適正在庫水準をどうしても越えがちになっている。
ガソリン補給日量
U.S. Gasoline Days of Supply Graph.

 ガソリン補給日量は前年を上回る水準で推移し、上昇局面。直近は横ばい。需要は減少と輸入の増加を生産の減少で補い在庫が減少。補給日量が横ばいした。長期推移(6ヵ月程度)も上昇基調を継続。

 現状は過剰在庫。
ガソリン生産量
U.S. Finished Gasoline Production Graph.

 ガソリン生産量は前年水準で推移し、下降局面。直近7週は減少。長期(6ヵ月程度)は減少基調を継続。減少局面は季節要因ではあるが生産水準が不況のどん底であった昨年と変わらない。ガソリン需要の長期推移が減少基調を継続していることから、当面、生産が増加基調に転じそうにない。
ガソリン輸入量
U.S. Total Gasoline Imports Graph.

 ガソリン輸入量は例年を下回る水準で推移し、減少局面。直近2週は増加。長期(6ヵ月程度)は減少基調を継続。底抜状態だが下げ止まる気配が見える。
 超ドル安水準にならないと減少は止まりそうにない。ガソリン輸入業の設備統廃合を予想される。
ガソリン需要量
U.S. Gasoline Demand Graph.

 ガソリン需要量は前年の水準を下回り推移し、減少局面。直近5週は減少。長期(6か月程度)は減少基調を継続。
 需要水準は例年と比較して低水準。需要減少は季節要因ではあるが消費低迷で苦しんだ昨年を先週から割り込んだまま。人口増加要因を考慮すると需要相当に悪い。新車販売台数から見て、保有自動車台数は減少すると思われ需要の伸びは限定的。前年の割り込んだことことから個人の消費活動レベルも超危険なレベル。今年の1月の経済指標は総崩れが予想される。


ディーゼル詳細

*
 ディーゼル在庫は適正水準を大幅に上回って推移し、需要は例年を大幅に下回る水準で緩やかな増加局面。長期推移は増加基調を継続するも許ない状態。在庫過剰の中、国内生産は減少基調を継続、価格競争力で勝る輸入は増加基調を継続。
 需要が増加速度を緩め始めていることから産業活動の回復速度が低下していると考えらる。在庫は減少基調を継続しているが適正在庫とのかい離幅が中々縮小しない。適正水準に復帰するのは今年7-9月と見ている。
 今後は国内生産は設備の統廃合を伴いながら減産が続くだろうと考えている。

ディーゼル在庫
U.S. Distillate Stocks Graph.

 ディーゼル在庫は適正水準を大幅に上回り推移し、減少局面。直近2週は横ばい。適正在庫とのかい離幅は増加。季節的には在庫減少圧力が強いはずだが需要の伸び悩みで生産を急減させても在庫減少速度が上がらない。今年中に適正在庫に復帰するのは無理かもしれない。

ディーゼル補給日量
U.S. Distillate Days of Supply Graph.

 ディーゼル補給日量は例年を大幅に上回る水準で推移し、下降局面。直近3週は微減。長期推移(6か月程度)も下降基調を継続。需要の伸び悩みを供給減少で補いほぼ横ばいで推移。もう少しで前年並みには在りそうな気配がする。

 現状は過剰在庫。
ディーゼル生産量
U.S. Distillate Production Graph.

 ディーゼル生産量は例年水準を大きく下回り推移し、減少局面。直近3週は減少。長期(6か程度)も減少基調を継続。底が見えない。
 需要は緩い増加局面、現状の在庫水準では増産は不可能と見られる。しかし、輸入が増加しているところを見ると現状のドル相場ではディーゼル生産は国内産業として成り立たくなっているようである。ディーゼル産業は設備の統廃合を伴いながら徐々に縮小するのではないかと見ている。
ディーゼル輸入量
U.S. Distillate Imports Graph.

 ディーゼル輸入量は前年水準を大幅に超え推移し、増加局面。直近2週は増加。長期(6か月程度)も増加基調。いい加減、上限に達するはずなんだが増加が止まらない。
 ドル相場の長期推移はドル安基調、現状のドル相場がでは輸入の方が割安ということでディーゼル油の国内生産が減少し輸入が増えている。
ディーゼル需要量
U.S. Distillate Demand Graph.

 ディーゼル需要量は例年の水準を大幅に下回る水準で推移し、増加局面。直近2週は増加。長期(6か月程度)は増加基調を継続。産業需要は製造業回復で緩やかに増加。製造業の回復力は弱い。長期推移は緩慢ではあるが増加基調をしばらくは維持しそうである。











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