おもいつくまま きのむくまま(経済指標グラフからみえるもの)

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為替相場決定理論の体系

★★為替相場決定理論の体系★★ 更新日:2010/01/26

為替変動がどのような要因で起こるのかを分析して構築した理論。為替需給に注目すると下記の体系に分類される。

【フローアプローチ】
一定期間内の対外取引の受取額と支払額で、為替レートが決定すると考える理論体系。固定相場制の為替市場を背景に構築された古典派理論群がこの立場をとる。

フローアプローチ(古典派理論)
 国際収支説
国際貸借の状況により為替の需給が決まり、為替レートが決定されると考える理論。

外貨の経常収支が黒字ならは自国通貨の実需が増えて自国通貨高になり、経常収支が赤字ならば自国通貨安になる。為替市場で貿易決済等の実需が需要の大半を占めているば当該理論で為替相場の推移を説明できる場合も多い。しかし、90年以降の金融自由化で投機取引が桁違い増加した現状では、当該理論で説明がつく局面が大分少なくなった気がする。
 購買力平価説
自国通貨と外国通貨の購買力の比率で為替レートで調整されると考える理論。

貿易相手国の物価水準(外貨建金額の邦貨換算)が国内物価水準より高ければ一物一価の原則従い、為替レートが調整されて自国通貨高になり、逆ならば自国通貨安になる。完全な自由貿易なら当該理論で為替相場の長期推移を説明できる場合が多い。現実には貿易国同士の安全保障・経済状態が許す範囲内でしか自由貿易はありえない為、現在のような国際情勢・経済情勢の変わり目では当該理論で説明がつく局面は減少すると思われる。
 為替心理説
人の心理的要因によって為替の需給が決まり、為替レートが決定されると考える理論

直近の為替取引が市場参加者の心理状態に影響し、売られ過ぎと感じれば上がるし買われ過ぎと感じれば下がることになる。為替市場に占める投機取引の割合がい高い現状に於いては、為替相場の短期推移は当該理論で説明できる場合が多い。テクニカル分析と提供されている各種ツールとしてのがこれである。

【ストックアプローチ】
投資資産に占める外貨資産の保有額の比率で、為替レートが決定すると考える理論体系。変動相場制の為替市場を背景に構築された近代派理論群がこの立場をとる。

ストックアプローチ(近代派理論)
 アセット
  アプローチ
投資家の外貨建て金融資産と邦貨建て金融資産の保有比率が需要を決め、為替レートが決定されると考える理論。年金などの巨大ファンドがポートフォリオ選択理論に基づき資産運用していることが当該理論の下敷きとなっている。

年金等の安定運用ファンドは分散投資し、期待収益率を超えて値上がりした資産を売却し、逆に値下りした資産は買増す運用を行う。見方を変えると、これは、資産毎の期待収益率が等しくなる様に運用していることになる。
 外貨建て資産の期待収益率 = 外貨建て資産金利 - 期待為替レート変化率
 邦貨建て資産の期待収益率 = 邦貨建て資産金利

外貨建て資産の期待収益率と邦貨建て資産の期待収益率は等しくなる様に運用されているのだから

 期待為替レート変化率   = 外貨建て資産金利 - 邦貨建て資産金金利
 将来の外貨為替レート   = 現在の為替レート × 期待為替レート変化率
注意事項:
すべての局面を説明できる理論体系はないこと。また、古典派理論の方が実際の相場変動を説明できる場面も多く、近代派理論が古典派理論より優れているわけではないこと。局面ごとに為替相場を変動させる要素が異なることから、説明に使用される理論体系も変わってくることである。

管理人のひとりごと
 
論理的に正しいとされる投資手法で利益を得ることは大変難しい。

論理的に正しいとは、誰もが理解し実行できることを意味する。 よって、当該手法が公開されているかいないに関わらず、時間経過と共に利用者は増加し、 得られる利益は必ず、希薄化する。利益率が下がり、巨額資金運用者しか利益を得られない ところで安定することになる。
 
下矢印(ピンク).jpg
  命題:論理的思考を駆使して市場で資金運用した場合、市場平均を上回れるか?
  結論:一時的に市場平均を大幅に上回ることはあっても、長期的には市場平均に収束する。
  理由:論理的投資手法は誰もが理解し実行できるのだから、長期的には利益が希薄化し市場平均に収束する。

  問題:時間経過と共に利益率が低下するのだから、収益は安定させるには投資元本を増やすしか方法がない。
    論理性が高ければ利益率低下速度も速く、無理をして投資元本を集めればバブルを引起すことになる。
    やがて収益率は市場変動率を下回り、バブルを巻き込んで一気に崩壊することになる。


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