すがまるの小屋

須賀くん出演の舞台「KITCHEN」レポート

4月10日 須賀くん出演の舞台「KITCHEN」
( Bunkamuraシアターコクーン 蜷川幸雄演出)のレポートです。



4月10日(日)
須賀くんの舞台に行ってまいりました~
久々のなま須賀に、始まる前から興奮状態のすがまる。
花粉症で脳が酸欠状態の中、しっかり堪能してきました。

舞台の設定が特殊で、客席と客席の真ん中にステージが設置されているという変わったものでした。
本来はステージであるべき場所の後ろ半分に客席を10列ほど設置して、
前半分をステージとして使っていました。
客席と客席の間にちょうどステージが挟まっている状態です。

ステージは まんま「KITCHEN」調理場です。
ちょっと狭げな どこのレストランにもありそうな 調理場。
何気に前から五列目のほぼ中央通路際というかなりいい席でした。
主役は成宮寛貴くん 相手役は杉田かおるさん。

大体のストーリーを言いますと・・・
そこそこに繁盛している大衆レストランで働くさまざまな人種、老若男女の
人間関係、恋愛関係、夢、対立関係、不満など、人間のさまざまな感情、
交錯する思いを、調理場での戦場のような忙しい労働の中に
赤裸々に描いていく・・・淡々としたいつもの仕事場、いつもの日常が、
さまざまな要因が絡み合い、不満が重なり合い、とうとう些細な事で飽和状態からはじけてしまう・・・
とまぁそんな感じでしょうか。

登場が、ほとんどの役者さんが客席後ろから 客席と客席の間を通って
舞台である調理場へ出勤してくると言うものでした。
須賀くんはちゃんと舞台袖からの登場でした。

須賀くんの役についてレポします。
須賀くんの役はディミトリと言う名の調理場の皿洗いです。出番的にはかなり多かったと思います。
服装は、作業着のようなツナギに、インナーはオレンジ色のTシャツ。
主に流しに向かって皿を洗ったり、モップで床を掃除したり、
ふきんで食器類を磨いたり、そういう雑用的な仕事を黙々とこなしている役でした。
どちらかと言うと感情をむき出しにするタイプではなく、
物事は穏便に済ませたいと思っているタイプの青年、と言ったところでしょうか。
できれば友達は大切にしたい、助けたいと言うやさしさも
持ち合わせているように見えました。
でも楽しむ時は楽しみたい、そして夢もしっかり持っている。
ちなみに夢は ラジオやテレビを自分の手で山のように作りたい、
それをみんなに使ってもらいたい、そういう仕事をしたい、
非常に器用で頭のいい青年というような役でした。

長台詞も結構ありましたが、まったく危なげなかったです。
声もはっきりとして通っていましたし、聞き取りやすかった。
スポットが当たる演技の時は、決して他の役者さんに見劣りしませんでした。
私はいつものようにほぼ中盤までは須賀貴匡を中心にしか
見ていなかったんですが、(終盤は須賀貴匡を忘れました・・・)
台詞のない時、他の役者さんがメインの時も、一瞬も気を抜いてる表情の時はなかったと思います。
常に芝居をしていました。誰かとのヒソヒソ話や細かいスキンシップ、
掃除道具を片付ける時の出入り、ひとつひとつの細かい表情やしぐさでの演技が、
すごく丁寧でしっかりしていたと感心しました。
さすがです、またひとつ成長した須賀貴匡を見せてもらいました。

舞台後半での冒頭で、若者の主要登場人物の5人で夢を語り合うと言う場面があったのですが、
その時主演のペーターとの絡みの中で
抑えていた怒りの感情を一瞬むき出しにする場面がありました。
大声で叫んだりものを投げたりの中にも ディミトリらしく途中で
自分を何とか抑えて友人であるペーターに思いやりを見せる、
そういった細かい感情の変化も、見ていてよく伝わってきました。
夢を語る時の真剣な目、ひたむきな思いも よく表現できていたと思います。
ミュージカルの様にディミトリと他に二人が軽快ににダンスを踊るシーンがあって、
そこは息がぴったり合っていて見ていて楽しくなるような演技でした。
あまり笑わなかったディミトリが、その時だけは満面笑顔で
笑い踊っていたのが印象的でした。
ってか、須賀くんなかなかダンスうまいじゃん~意外な一面。
そうかと思えば、友人であるペーターが口論の後に去って行ってしまった時
やり場のない思いの中、
じっと調理台に寄りかかって悲しみとも寂しさともつかないやり切れない表情で
ただじっと立っているのを見せるシーンがあったんですが、
その時のなんとも言えない泣きそうな表情が胸を打ちました。
まさしく見せる芝居です。いやぁ~魅せられました。
須賀くんに関しては、おいしい役だったし、出ずっぱりだったし、
ちゃんと見せ場もあって私はかなり大満足でした。

それから ぜひ書いておきたいのが主演の成宮くんの演技!
すばらしかったです。序盤からペーターと言う青年がどういう人物なのか、
キャラを自分なりに研究してじっくり作ってきたんだな~
というのが伝わってきました。
ペーターの怒り、苛立ち、不満、愛、痛いほど見ていてわかりました。
ぎりぎりまでイライラを募らせて、どうにもならなくなった時の
ペーターの有様が、ちょっと怖いほどでした。
ラストの、ついに怒りを爆発させて狂気をむき出しにする演技は
演技とは思えなくて もう釘付けでした。
この私が、この私がですよ、ラスト須賀貴匡を忘れましたよ。
血だらけの手を震わせながら 一歩一歩フラフラと客席に近づいてくる
ペーターが ちょうど私の横の通路を通り過ぎて階段を上っていくんですが、
ゆっくりとうめき声を上げながら通り過ぎていく姿を
ずっと目で追うことが出来ませんでした。
振り返ってまで見るのが怖かったんです。
まさに迫真の演技だったと思います。かなり強烈でした。

ストーリーらしいストーリーはなかったのですが、
物凄く中身の濃い作品でした。
一人一人の個性が演技にきちんと出ていたことがよかったと思います。

この舞台は 本当に須賀くんにとっていい経験になったんじゃないか
と思います。
明らかに演技も上達したように思えました。
そして須賀くん、最後のカーテンコールの時にニコリともしなかったのが印象的でした。
やり抜いた達成感で力が抜けてるのかな、と勝手に解釈してましたが。
まぁ むしろいつものようにいっぱいいっぱいだったんだろうな~

反対に満面の笑顔で客席に手を振ってくれた成宮くん。
あれだけの熱い演技をした後で、あのさわやかな笑顔。
そのギャップがなんともいえずいい!
あんなにエキセントリックなペーターを演じた後で、
あんなかわいい笑顔ですもん~同一人物とは思えないくらいでしたわ。
その辺、いっぱいいっぱいの誰かさんとは違って余裕あるのかな~と思ってみたり。
若手俳優がみんなそれぞれ思いっきりのびのびと演技してたのが
すごくよかった!
それも、蜷川幸雄演出の賜物なんでしょうかね。

今回は 一回しか観に行けないけど、DVDが出た暁には
絶対買いまっせ~

須賀ファン、成宮ファンの皆様はモチロン、そうでない皆様も
ぜひぜひ「KITCHEN」観てください!!!すがまるお勧めです。


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