sweet better~エレメンツ

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山を見にいく。



駅の屋根は赤くてはしっこはペンキのはげた感じとさびた鉄が
混じって色が変色してたりした。

降りたときから山がつらなって見えてた。青くて、白い
南アルプスって感じ??

人もいたけどいないような静かな改札を通って、やっぱりふと
あの山を見てる。
「あの山を見にいこうよ」

私の言葉みたいな、でも他人(誰かの)声が先に聞こえた。
誰よ?って思って見てる。

それはね…なんだか不思議だけど多分男の子なんだけど
笑っちゃわないでね??なんか、犬のような感じもしたの。

顔が似てるんじゃないよ。なんか10歳くらいの男の子と小犬
柴犬みたのが重なってみえた。一瞬どっちー?とか思って

あぁ、これはきっと夢なのねーって思った。

多分男の子がこっちを見てた。なんか日本的っぽい切れ長の
細い目。

「何、山に行きたいの?」「うん」
「お姉ちゃんも行きたいんでしょ?」

ああ…そう。行きたいっていうか、、見ていて目指したい、っていうか?

「…という感じ」と説明したけど10歳だからわかんないみたい、彼。

とりあえず、一緒に歩いてみようか、ということになった。
山の方に向かって。。

一緒に歩こうよ?くすぐったい優しい気持ち、みもざのふわふわした
感触で手を繋いだ。

この子は誰なのでしょう?か?



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