Hush,Little Baby -保健師さんの育児ブログ-

RSウイルス予防注射

RSウイルス予防注射 :シナジス

病気と説明 : RSウイルス感染症

シナジス注射とは:
 ・シナジスは遺伝子組み換え技術により作られたRSウイルスに対するモノクローナル抗体である。
 ・モノクローナル抗体とは人間が本来持っている免疫システムを薬に応用したもので、
  一つの抗原(ウイルス)を標的にして作用する。
 ・シナジスはRSウイルスを標的とする抗体で、RSウイルスが体内で増殖するのを抑制する。

接種対象:
 RSウイルス感染流行初期において
  ・在胎期間28週以下の早産で、12ヵ月齢以下の新生児及び乳児
  ・在胎期間29週〜35週の早産で、6ヵ月齢以下の新生児及び乳児
  ・過去6ヵ月以内に気管支肺異形成症(BPD)の治療を受けた24ヵ月齢以下の
   新生児、乳児及び幼児
  ・24ヵ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患(CHD)の新生児,乳児及び幼児

 ※上記の適応に当てはまる子供がシナジス投与を受ける場合、保険適応になるが、
  上記に当てはまらない子供に対してシナジス投与を行う場合は保険が適応とならない。

費用について:  : 
 ・シナジス50mgは約80000円
 ・子供1kgあたり、15mg投与が必要
 ・3kgの新生児の場合、保険適応で窓口負担約16000円だが、還付申請ができることが多い。
 ・保険適応でない場合、新生児(3kg)で約8万円、2才児(10kg)で約24万円が毎月かかる。

接種時期:
 ・約1ヶ月で効果が切れるので、流行期(10~4月)は月1回の筋肉注射を行う。
 ・注射量が1mLを超える場合には分割して投与する。
 ・他の予防接種と同時に受けることが可能で、他の予防接種スケジュールとは関係なく投与してよい。


副反応  : 
 ・主な副作用として注射部位反応、気管支炎、上気道の炎症、神経過敏等がわずかに認められた。
 ・他のワクチンと同様、まれにショック、アナフィラキシー様症状などの重い副作用がおきる。



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