いつも通りで時々異常。



彼はある日突然こんな質問と共に僕の前に姿を現した。

変なヤツだな。
と思ったが、僕もその時ちゃんと自分の名前をはじめとする簡単な自己紹介程度のことは言ったし、彼もその答えに満足し嬉々として聞いていた。

「ふうーん。まだ君は『普通』みたいだね。良かった良かった。でもそんな風に言ってるけど実は僕だって『普通』なんだ。まだ、ね。でもいつか僕も君もきっといつか『普通』じゃなくなる。あっ!そんな顔しないでよ。君や僕の周りにいる人だってみんな例外じゃない。でもその時が来ない時だってあるんだよ。」

でも――来ない時なんか無かった。

そう―
いつの間にか僕は『普通』を大きく逸れていた。
そして『普通』じゃなくなっていた。

『普通』じゃなくなるということはレールを脱線すること。


そして今――僕は・・・君の前に立っている。

でも君は僕に気づかない。

気付く事はないだろう。

なぜなら君は『普通』でも、『普通じゃない』のでも、無くなっているのだから。



彼の首に黒い棒状のものが伸びている。
そこからは黒っぽい液体が降りしきる雨と共に混ざりあいながら流れ出している。


そして僕は――
その横で声を上げ、ただただ笑っていた。


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