蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

「陰陽師」

この映画、映画館には見に行かないタイプの作品だし、ビデオをレンタルするのもちょっとなあ・・・と思っていたので、TVでオンエアされてよかった。(笑)
原作は読んでいないので、白紙状態での感想。(用事をしながら見ていたので、最初の30分ほどはほとんど見ていないが・・・。)

ストーリーは、あんなものかな・・・。展開も、だいたい想像できる範囲だった。CGを多用していたのが、果たしてよかったのだろうか?と思う。ストーリーの上でCGも少しは必要かもしれないが、あのように多く使いすぎると、かえって興ざめする。俳優の演技は必要ないのか?と思うではないか。
特筆すべきは、野村萬斎さんだけだろうか。
やはり「じゃぱねすく」な俳優は、所作が美しい。彼の立ち振る舞いを見ているだけで、うっとりする。
特に真田広之との戦いのシーンで、彼に捕まり喉元に剣をつきつけられたときの萬斎氏は、ぞっとするほど色気があった。鬢の毛がほつれていたりして、艶かしい。
このシーンだけで、私はけっこう満足した。
「陰陽師Ⅱ」萬斎氏を見るために行こうかな?(笑)

この前TVでオンエアされていて見た「陰陽師」、最初の30分を見ていなかったので、レンタルしてきて見た。
うう、萬斎さま、素敵・・・。
もう最初から彼に釘付け状態。所作も美しいし、佇まいも涼やかだ。直衣姿に違和感がなく、ただただ見惚れてしまう。
直衣も、重ねの色合いが美しい。あれには色々な意味があるのだろうな。水色と白、紫と白、などを合わせている。清明が出てくる最初のシーンで、陰陽師たちは皆黒の直衣を着ているが(真田広之は橙色)野村清明に黒は似合わないと思った。やはり彼には白が似合う。
TVで見たときも思ったが、真田広之に剣を突きつけられたときの萬斎さんが、もうドキドキするほど艶かしい。何回見てもため息が出る。
いつもは冷静な清明が、博雅が死んだ時に見せる涙。そして取り乱した表情。ぐっときてしまった。


ラストで、そのときのことを博雅にからかわれると、知らん顔をしてやり過ごす能面のような顔。すべてが魅力的な野村清明。
ますます「陰陽師Ⅱ」が楽しみになってきた。





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