蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

「連理の枝」




最近ベタ甘のラブストーリーが見たくて仕方がないんですよね~。なぜかしら?(笑)
「デュエリスト」も空振りだったし、 「連理の枝」 だったら思いっきり泣いて、切なく胸を締め付けられるかしら・・・とけっこう期待していたのですが・・・。

う~~~ん・・・。
前半のラブコメ調の部分は面白かったし、後半のメロドラマ調に向けての伏線もちゃんとあった。
チョ・ハンソンはタイプではなかったけれど、コミカルな演技も切ない演技も難なくこなしていた。もちろんチェ・ジウは涙の女王と呼ばれるにふさわしい泣きっぷりだったし・・・。

でもでもでも・・・小味が足りない気がしたんですよね。なぜだろう?

出会った瞬間に恋に落ちた・・・っていうけれど、ミンス(チョ・ハンソン)は今まで数多くの女性をナンパしてきたんでしょ?で、なぜヘウォン(チェ・ジウ)なの?
そういえば「変な女 変な男」でもあったよね。「君を好きになったのに理由はない」みたいな言葉。もちろん運命の相手だと仮定するならば、それもアリかもしれません。でも恋に落ちる男女の話が、全て「理由もなく好きになった」というのは少々乱暴なんじゃないかな?
「冬ソナ」でもありましたよね。「好きになるのに理由なんかいる?」っていうミニョンの言葉。これはね、彼=チュンサンだったという伏線があるわけで、そこはきちんと「運命の出会い」の周りを固めているわけですよ。それをしないで、ただ出会っただけで好きになって、それは運命の恋だったから・・・なんて、見ていて納得しまへん。偶然を必然にして、観客を納得させてくださいな。
恋に落ちたミンスの行動が、それまでの女性の扱いとまったく違って、まるで初めて恋をした少年のような態度だったとしたら、またそれをみた先輩ギョンミン(チェ・ソングク)が首をひねっていたりしたら、『そうなのね、ミンスはヘウォンに恋しちゃったのね~』って思えるんだけど。

そして前半のコミカルなお話と後半の切ない展開が、うまくかみ合っていないように思いました。
急にシリアスになっちゃってどうしたの?って思っちゃうんですよね。(特にギョンミン。でも一番光ってました。好きなキャラです。笑)

ラストに向かう時、ミンスの秘密もわかってくるんですが、以下はネタバレありなので、見ていない方、これから見ようと思っている方はスルーしてくださいね。











私は、てっきりミンスが脳死状態になって、ヘウォンに臓器提供をするんだとばかり思っていました。韓国の臓器移植事情はよくわからないのですが、ドラマ「天国の階段」では、愛する女性に角膜を提供するため自殺する男性が出てくるんですよね。(「テファ~~~!!」号泣)日本の場合、臓器提供者が患者を指定するのではなく、症状や状態などから第三者機関が順番を判断するはずなんです。でもドラマでは患者を指定して、愛する女性は何も知らずに彼の角膜を移植し、眼が見えるようになるんですよ。
だから今回の「連理の枝」でも、ミンスが脳死状態になった時、先輩のギョンミンがミンスから受け取っていた手紙に、「僕の臓器をヘウォンにあげたい。僕らは1本の木になるんだ。2本の木が絡み合って一緒になっている連理の枝のように・・・」な~んていうオチだと思ってました。←妄想しすぎ(笑)

ヘウォン死後の動画メッセージは見ていて辛かったけど、結局ミンスも時をあけずに天国へ召される運命なんですよね。なんか、脱力感。



好きなシーンは、雨の中ヘウォンの家の前で佇むミンスが、窓を開けたヘウォンに「サランヘ・・・サランヘ・・・」と何度もいうところ。

韓国語の「サランヘ」って、ほんとうに切なく美しい響きですよね。
いいなぁ~、サランヘっていう言葉。誰かに言われたいっす!!(爆)


連理の枝


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