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珍婚生活
’06 ラスベガス 2日目
2日目 1/5
(-=)zzz 今何時だろう・・・
ひょーーもう昼じゃん!
「起きて!!もう昼近いよ」
「まじで?じゃあそろそろ支度始めて。お前の方が支度遅いんだから。」
いっつもこれだよ。
彼は絶対に先にベッドからでない。
だらだらして、起こしてもらいたいんだよ、きっと。
しょうがないね。
顔を洗って化粧を始める。
去年もその前も、着いた日の晩は眠れなかった。
お昼寝した、ってのもあるけど。
でも普通に眠くないのとは違うんだよね。
体は疲れ切ってて一刻でも早く寝たい、って感じなのに、頭の中が眠くない!って言ってる。
仲良くしてよ、頭と体。
あんた達が仲悪いと、私は凄く辛いんだよ。
だんだん顔ができあがってきた。
そろそろ起こさないと。
「時間無くなっちゃうよ。カジノ行くんでしょ。」
「じゃあ起きる。 ご飯はどうする?」
そういえばお腹がすいてきた。
でもわざわざ遠くまで行く気分じゃないしな。
「ここのバフェでいいか。安いし。」
「そうだね。」
カジノフロアに下りてきて、バフェに直行。
料金を払って席に案内してもらう。
「なんでここに来ると、入り口から近くて、料理から遠い席に案内されるんだろう。」
いつも同じような席だけど。
「喫煙席を希望するからかな。」
「そうかもね。それにしても遠いね。」
本当に遠い。
しかもお皿が極端に重い。
料理をのせて片手で持つと、席まで手がもたない。
泣きたいくらい重い(;_;)
競歩みたいな不自然な歩き方で席に急ぐ。
モンテカルロなのに、なぜかメキシカンな料理が多い。
彼はまたパスタを作ってもらってる。
にんにくたっぷりのトマトソース。
美味しそうないいにおい♪
一口もらって食べると確かに美味しい。
なのに
なかなか食が進まない彼。
「パスタ食べないの?
「ちょっとにんにくが入りすぎ。にんにくの味しかしない。」
にんにく大好きの彼でも、ギブアップなのか。
恐るべし・・・
食事が終わると、やっぱりカジノ。
今日はブラックジャック。
日本語が上手なディーラー。
こんな人初めて。
いろいろ話しかけてくる。
いいなぁ、こういうの。
もし私たちが英語しゃべれたら、ゲームしながら会話も弾むんだろうな。
でも悲しいことに、いつもは黙々とゲームするだけ。
ディーラーもつまらないだろう。
めずらしくディーラーとお話ししながら、楽しくゲームしてるのに、ちっとも勝てない(T T)
どんどんチップが減っていく。
「ねえ、やばくない?」
「ぜんぜん勝てないな。親が強すぎ。」
ディーラーはカードをシャッフルして、順番通りに配るだけ。
自分の意志は全くない。
なのに、ディーラーにはいいカードがいって、私たちには弱いカードが・・・
なぜ?
ブラックジャックをしていると、波があるのがわかる。
調子いい時はガンガン勝つのに、負ける時は果てしなく負ける。
ような気がする。
いつも彼とその”波”について話してて、
「負ける波の時は一旦辞めて、台を変えるとか、別のゲームをするとかにしよう」
ってことになってた。
「そろそろ辞めようか。このままここにいても、勝てない気がする。」
「う~ん。でも、負けっぱなしでこの台離れるのは悔しい。」
「え・・・(- -;)」
「せめて元になるまで、もうちょっといようよ。」
そう?
今までの話しと違う気がするけど。
彼がお金出してくれてることだし、まあいっか。
結局どんどん負け続け、お金が無くなっちゃった。
「残念だけど、もう終わりだね。」
「アラジンにお金おろしにいこうか。」
「うん、ちょっと外にも出たいしね。ついでにご飯を食べよう。」
昼ご飯を食べてからずっとゲームをやり続け、気付けば暗くなってる。
すっからかんの二人は、とぼとぼとアラジンへ。
なぜアラジンでお金をおろすかというと。
実はよく分かんない(^^;)
手数料がかからないでおろせるATMが、アラジンのどこかにあるそう。
でも詳しい場所は不明。
こんな広い、迷路みたいな場所で見つかるのか?
ATMの前に、毎年通い詰めてるデザートパサージュでお買い物。
彼、今年はボストンバックが欲しいらしい。
「去年も買わなかったっけ?」
「あれ、ちょっと大きすぎるから、もうちょっと小さめのが欲しいんだよね。」
カタログはチェックしてきたらしい。
「これ、どう思う?」
底の部分にシューズがしまえるようになってるタイプ。
確かにかっこいい。
でも
「ちょっと小さいんじゃない?シューズ入れたら、他はあんまり入らなそうだよ。」
「そうかも。いいと思ったんだけどな。」
あーでもない、こうでもないっていいながら、お店の中をぐるぐる。
結局今日は何も買わない。
いくつかのお店をひやかしていると。
男の人が声を掛けてきた。
いつもなら当然シカト。
でもなぜか、ついてっちゃった。
手の平にクリームみたいのを塗られる。
ココナッツのいい臭い。
ざらざらしてる。
英語が話せるかどうか聞かれたので。
「話せません。」
「じゃあ、ゆっくり話すから。」
はい、どうぞ。
どうもそのクリームは、死海の塩から作られたパックみたいなもので、体の内側から老廃物を出して、
有効成分を体の中に染みこませるってものらしい。
塗ってしばらくたったら洗い流して、更にクリームを塗る。
お肌がしっとり、つやつや。
乾燥で手が荒れてたから、ちょうどよかった♪
しかもいい臭い。
これで商品の説明はおしまい。
後は売り込み。
「普段は塩とクリーム、各$○○だけど、今日は両方で$○○です。」
値段忘れちゃった。
高かった($_$)
私が買うんじゃないかと、彼が横でチャチャ入れてる。
(現金はぜんぜん持ってなくても、カードがあるから買える。)
大丈夫です。買いません。
勧められると欲しくなっちゃう私でも、相手が外人さん(ここでは私の方が外人だってば)なら大丈夫。
何いってるのか、少ししか分からないから心が動かない。
たどたどしくお断りして。
「なんでついてったの?」
「わかんない。なんとなく。」
次に行ったのは、アルパカ屋さん。
アルパカの毛で作ったラグやクッションを売っている。
初めてラスベガスに来た3年前から、ちょっと気になっていた。
だって、さわり心地が最高♪
ふわふわで気持ちがいいのです。
このラグ敷いて、ごろごろしたぁい。
でもね
「持って帰るには、大きすぎるよね。」
っていつも諦めてた。
まあ、お値段もそれなりにするしね。
買いもしないのに、2人でラグを触りまくっていると・・・
どさっっ
あ~あ、落ちちゃった。
奥からちょっといかつい感じの店員さんが出てくる。
「ごめんなさい。」m(__)m
にこやかに落ちたラグを直してくれた。
見た目で判断しちゃだめね。
当然、店員さんは営業開始!!
いろんな種類のラグを床に敷いて、見せてくれた。
「どこから来たの?」
「にっぽんです」
「これ、こんなに小さくなるんだよ。」
くるくる巻いてみせる。
うぉ、ホントに小さくなった。
これなら余裕で持って帰れる。
「汚れても、簡単にきれいにできるよ。」
「どうやんの?」
店員さん、奥からベビーパウダーとブラシを持ってきた。
「これをふりかけて、ブラシで梳かすようにするだけだよ」
ほんとぉ?
ベビーパウダーでいいの?
お手入れラクラクだね。
で
彼が購入。
3年間気になってて、ようやく買えた。
部屋に敷くのが楽しみだよね。
やっと目的のATM探しを始める。
手数料がかからないタイプのを探してるんだけど、なかなか見つからない。
しかし、アラジンってATMだらけだね。
カジノの中のそこここに、いっぱい設置されてる。
モンテカルロにはこんなになかったぞ。
いっぱいあるのに、目的のATMが見つからない。
「もういいや、これでおろしちゃえ。どうせ手数料ったって、$3くらいだから。」
「そう?おろした直後に見つかったら、すごいへこむよね。」
(ラスベガスにいるって言うのに、こんな会話・・・)
大体、私は彼の金銭感覚がよくわからない。
さっきのラグとか、TUMIの鞄たちとかはあんまり躊躇しないで買う。
値段は気にせず、欲しい物を買う。
で、ついでに私のも買ってくれる。
ちなみに、今回の旅行では、腕時計とレザーコートと、TUMIのバッグを買ってくれた。
その他に自分用としてTUMIのバッグ、ラグを買った。
すごい出費(@@)
それなのに、$3の手数料にはこだわる。
その為に30分くらいうろうろしたかも。
うろうろしながら、いろいろ見るのは楽しいからいいんだけど。
ほんとうに分からない人だ。
で、結局手数料がかかるタイプのATMでおろした。
なんだかちょっと悔しい・・・
さあ、昨日行けなかったバフェに行こう!!
って、まだお腹空かないよね。
性懲りもなく、アラジンでブラックジャックに挑戦。
まあまあの調子で、ちょこっと勝った。
よかった。
まだお腹空いてないけど、このままだとまたバフェが閉まっちゃう。
仕方ないから行こう。
入店すると、予想外に長蛇の列。
さすが人気のバフェ。
なんで今まで来なかったんだろう。
お金を払って着席。
赤ワインを頼むと、メルローとカベルネあるって。
メルローを2つ注文。
さあ、料理を取りに行こう!!
料理が並んでいるスペースはめちゃめちゃ広い。
お客さんがいっぱいでも、並ぶようなことはあんまりなかった。
ある一角を除いては。
混んでる一角とは、シーフードのコーナー。
ここには生牡蠣がある。
実は私たちの目当てはこれ。そして蟹と海老。
パリスのバフェにもあるって書いてあったから、何回も通ったのに、一度もお目にかかれなかった。
ラスベガスのバフェで初めての生牡蠣。
おいしいかなぁ。
たくさんの料理を取って、いざカ・ン・パ・イ
ワイン小さいボトルで2本きていた。
飲みながら何となくボトルを見ていると、ワインを注文した店員さんがすごい勢いで近づいてきた。
で、ワインのボトルをちらっと見て、慌てて去っていく。
????何、今の。
あの人どうしたんだろう。
しばらくすると、ワインのボトルを片手に帰ってきた。
この店員さんの喋っていることは、あんまりよく聞き取れなかったんだけど、どうも間違えたらしい。
言われてみれば、彼のはメルローなのに、私のはカベルネだ。
一口飲んでボトルを見たから、間違いに気付いたと思ったんだ、きっと。
実は全く気付いていなく、(っていうか、別にどっちでもいい)美味しく頂いてたんだけど。
店員さんは血相変えてまくし立ててる。
とにかくバラされたくないみたい。
私たちはもう1本ワインをもらえたから超ご機嫌♪
「気にしないで」
って言って食事の続き。
期待の牡蠣はいまいち。
生は生なんだけど、パプリカを細かく切ったのが乗っかってて、ドレッシングみたいのがかかってる。
「あんまり牡蠣の味がわかんないね。」
「このドレッシングの味がきつすぎるよね。」
やっぱり私たちには、ポン酢で食べるのが合ってるみたい。
牡蠣を中心に食べまくろうと思ってたのに、もういらないや、これ。
またさっきの店員さんが。
カベルネがまだ残っている私のグラスに、メルローをつぎたがる。
「混ぜてもいい?」
「まあいいよ。」
どうせ味なんか大してわかんないんだから。
ボトルを早く下げて、証拠隠滅を謀りたいみたい。
空になったボトルを持って、さっさと遠ざかる。
よかったね。これで安心だね。
「あんなにびくびくするくらい、厳しいのかな」
「ね。もっと普通に謝ればいいのに。」
「ばれると給料減らされるのかもね。」
「クビになっちゃったりして。」
「そんなに厳しいのもどうかと思うよね。結局ああやってミスを隠そうとするじゃんね。」
「私たちが優しくてよかったよね。」
「店出る時に結局ちくっちゃったりして。」
(^◇^)
もちろんそんなマネはせず、普通に出てきました。
お腹がいっぱいになってタダのワインを飲めたんだから、大満足デス。
さあモンテカルロに帰ってブラックジャックだ!
この日は2:00くらいまで粘って、就寝。
ああ、もう明日1日しかないよ・・・
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