夫、はじめての出張


次の日曜から4日間、うちの夫が、

「はじめての出張」に行くことになった。

前の会社でも、クライアントが他州に
あれば、出張の話もあったんだけれど、

なぜか、最終的には夫がいかなくても
いいことになって実現しなかった。

きっと、
「誰か代わりに出張になりますように」
という妻の祈りが届いたに違いない。

だって、
うちの夫、毎度毎度の健忘症に加え、
すっごい方向音痴なんだよ。

ハイウェイだってね、
いつもとちょっとでも違う乗りかた
すると、ゼンゼン反対方向に行くし、

降り口見逃すわ、油断もスキもない
もうスッチャカメッチャカな男。

ゲートまで行って、飛行機乗って、
現地でレンタカー借りて、ちゃんと
ホテルまでたどり着けるか、

妻は、心配なのよぉぉぉ!

おっといけない、いけない、
夫を子ども扱いしてはダメだった。

でも、ホントに心配なのよぉぉぉ!

本当に、変装して隠しカメラを持って
後ろからつかず離れずに、こっそりと
ついて行きたい。

「ほらほら、次の角で右に曲がるぅ!」
とか、テレパシーを送りながら。

まあ、とにかく、
「泣いた、笑った、夫はじめての出張」
感動巨編は帰ってきてから報告したい。

もう一つ、私のここでのお友達が、
「夫が出張先でストリップを見に行った」
と、フンガイしていた時があった。

うーん、

夫のクレジットカードの明細書、
ちゃんとチェックしとかなきゃだわ。

しっかり、チクリと言っておいたけど、

「そんな時間は無いよう~」
と言いつつ、顔はニヤリと笑ってた夫。

アメリカは、たいてい家庭持ちなら、
仕事の後は、家族と過ごすのが基本。

うちの夫も、本屋とかに寄り道する以外、
6時半きっかりに帰ってくる。

「アンタ、たまにはどっか行きなよ!」
と、思うくらい家にいるヤドカリ男。

それはそれで、家族にはいいことだし、
贅沢な悩みなんだけど、

夫も夫で、たまには家族と離れて、
息抜きも必要かなとも思ったり、独り
しみじみしながら長い夜は更けていく。

朝は朝で、
心配性の妻は、まだ出張前なのに、

「夫、しっかりがんばるんだよぉ、
そんでもって早く帰ってきてねぇぇ」

と、毎日言い続けている。

夫より、妻のほうがドキドキしている
出張なのである。


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