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201412
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嫁様は魔女
硝子窓(駅ビル)
次に被害者の自宅に向かった。
そぼ降る雨のために、地面を染めた血の跡はすっかり見えなくなっている。
私はサビのついたこうもり傘を地面に置き、主なき家に向かって黙祷を捧げた。
見渡すと鑑識の連中よりも、記者の人数のほうが多いのが気に入らない。
私を見知っている数名の記者があれこれと話しかけてくるが、
現行犯で犯人が捕まっている以上、彼らを使って情報を得る必要もない。
当然のようにダンマリで通してやる。
それでも犯人、被害者の情報が公になっているのは
よほどオシャベリの好きな関係者もいると言う事だろう。
毎度の事ながら「他人事」のように好奇心をむき出して見聞きするものの神経がわからない。
何をそんなに噂したいと言うんだ。
こう言うことには畏怖の念を持つべきだろう。
連中に考え事があるから今はほおっておいてくれと言い
(この言い訳の効力は10分しか持たないが。)
まさに現場となったガレージが見渡せる位置に立ってみる。
これもなじみになった苦い不快感を強引に自分の五感から締め出すと
ふと遠くからの気配に気がついた。
少し距離を置いて車が止まる・・・なんとか言う大層な名前の。
そう、ヴェルダンディだったか、ダーナ社の車だ。
明らかに目的を持ってここにやってきた人物。
車の音などでなく、中の人間の思惑が発する気配が私を振り向かせた。
遺族と言うより関係者か。
私は高級車のガラスをそっとノックした。
「なにか?」
「私は大阪府警の船越と言います。
ここで路駐されていますが、もしかして清水さんとお知り合いでしょうか?」
その中年女性の寄越した名刺には小洒落たデザインが施してある。
『アレグロ・ヴィバーチェ』、何店かチェーン展開している喫茶店の
この女性はオーナーだと名乗った。
清水由香子はその従業員で、事件を知り様子を見に来たと言う事か。
なかなか肝の据わった女傑らしく、私が刑事と知っても臆することなく会話を続けている。
たいてい聞き込みなどをすると、まずその事実で多少の興奮を見せたり
面倒はイヤだと拒否反応が出る場合もあると言うのに。
このオーナー。
私に向かって逆に質問すら投げかけてきた。
なかなか興味をそそられる人物だ。
俳優の「船越」が出るドラマのおせっかいな素人探偵と言う役どころか。
ならばと別れ際、私は名刺に書かれていた住所を思い出しこう言ってみた。
「松浦の自宅は、お宅の本店から近いんですよ。」
やり手らしいオーナーは眉ひとつ動かさず、私の振った『情報』を黙殺して
通り一遍の挨拶を寄越し、車を発進させた。
「・・・ふん、近いな。」
改めて取りだした名刺の裏を確認すると本店と支店のうちの一店は
どちらもここから車で数分程度の距離だった。
清水由香子の病院のついでに職場も当たれそうだ。
携帯でアレグロ・ヴィバーチェの本店の電話番号をコールすると、
まだ開店前の時間にも関わらず応答があった。
出し抜けに「清水さんと言う店員さんはこちらの本店におれらますか?」と聞いたにも関わらず、
しっかり教育されているらしい女性店員は
「恐れ入ります、どちらさまかうかがってよろしいですか?」と明るい声で聞き返してきた。
どうもこの女性は事件と清水由香子のつながりをまだ知っていないようだ。
驚かせないように言葉を選びながら、警察の人間だと名乗り事情を説明すると
少しの間のあとに、こちらではわからないので確認して折り返しますと言ってきた。
本当になかなかしっかり社員教育を施してある。
さて15分ほどの時間を置いて、声の若さに似合わない穏やかな口調の男性が携帯から電話をかけてきた。
清水由香子は新しくできた駅ビルにあるダーナ社のショールーム内の店で仕事をしていて、須賀と名乗るその電話の主が店長だと言う。
そして電話の用件は、ダーナ社とは直接関わりがないので話があるなら店でなく個人的に話をしたい、
店には来ないで欲しいと言う要望だった。
しかし、松浦のショールームへの出入りの確認ができなければこちらの仕事に差し障る。
例えば清水夫妻のどちらかが謂れのない恨みを買っていた場合、
このままでは浮かばれないのではないか、などと説得し不承不承店に行く事を承知させた。
当然開店前に来いと言う。
つまり、今すぐだ。
私は部下の山口に覆面パトカーを運転させて、駅ビルへと向かった。
開店前のショールームのカーテンの隙間から煌々としたライトの輝きがあふれている。
私はここから一人で行くと、山口には署に帰るように指示を出した。
「一人で行かれるんですか?」と、まだまだルールに忠実なお利口サンは不平をもらす。
「お前は事情聴取だ、課長にでも付き合ってもらえ。」
「えっ!?」
「お前相手のほうがいろいろ出てきそうだからな。」
松浦はまるっきり世渡りができない訳でもない。
権限や力のありそうに見える相手には、多少の遠慮が見受けられる。
童顔の山口に対しては昨日初対面での取調べで、遠慮なく本音を漏らしていた。
「適材適所だろ?」
「嘘でしょお!?」
大げさに嫌がる素振りを見せるが、無言の圧力を持ってその抗議をないものにしてやると、
山口は諦めたように走り去っていった。
ショールームの玄関に向かって歩いていくと、ビル入り口から見て一番向こう側、
駅よりのガラス窓の1枚にプラスチックの大きなカップがビッシリとディスプレイされているのが目に付いた。
金色のグラデーションで車の絵が描いてある。
否が応でも通る人間の目を引く配色だ。
私は決してセンスのいい人間だとは思わないが
あの金色は成金趣味の最たるもののようで、あまり洒落ているようには思えない。
やはりそこがセンスのなさなのか?
玄関前には『Close』の札がある。
このショールーム内で開店の準備をしているはずの須賀と言う人物との
約束の時間に間に合った事を確認し、
彼から教えられたナンバーに電話をかけると
黒いギャルソン風のエプロンをして眼鏡をかけた姿勢のいい青年が中からガラス扉を開けてくれた。
「おはようございます。」
そういいながら、この挨拶でいいのかどうか判じかねている様子を見せる。
電話の印象通り本当に折り目正しい青年のように感じられた。
「お忙しい時間に申し訳ありません、船越と申します。」
私は名乗りながら名刺を渡した。
求められれば警察官だと身分を証明できるものを出す用意はあるが
恐らく彼はそうされる事を嫌うだろうと判断したからだ。
「船越、浩一郎・・・?」
私のフルネームを知った時にたいていの人間が見せる顔を彼もして見せた。
不思議なものでテレビタレントと似た名前であるというだけで
初対面でも親近感に通じるような感覚を人は抱くらしい。
「刑事さんで?」
「本名ですよ。」
この青年にもそれは例外ではなかったらしい。
「少しお話を伺いたいのですが、ここで立ち話もお困りでしょうね。」
「地下のファーストフード店なら開いていると思うのですが。」
「そう言う場所のほうがいいと思います、行きましょう。」
こうしてようやく『被害者:清水貴信』のネットワークの中から
『松浦智』につながるを糸をたぐる作業が本当の意味で始まったのだ。
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