シャチョ~が行く!

シャチョ~が行く!

第一章 ~始まり~



「ちょwお前上段やらへん?www」



……
………


さてこいつは誰だろう。

そしてここは何処だ?

おっと紹介が遅れた。俺の名前はシャチョ~。HNってことにしといてくれ。

俺はとある中高一貫私立中学に入り、何故か小学校にやっていた剣道部に入ることになった。

これが後にあんなことになるとは思いもよらなかっんだが…。

極々平凡な中学生活を送り、何もかもが初めてな俺にとっては新鮮味たっぷりだった。

ひーひー言いながらも中一という短い期間はあっという間に終了し、新しく後輩が出来ることに喜びを覚えながら中二にあがると、


そいつはやってきた。


我が中高一貫校は、無駄なことに部活までもが一貫しちまっている。

なんとも忌々しい。

そのせいやらおかげやらがあって、俺は高校生にみっちり教え込まれているわけであって…。

受験戦争をのこのこと勝ち抜いてきやがったそいつは、影がまだ薄かった。

それもそのはず、国体選手候補に選ばれるほどの選手が同時に入ってきたからだ。

彼の立場から考えるとなんとも可哀想なというか、つくづく運が悪いな。


この幸薄野郎は何を思ったか、上段を練習し始めたのだ!

上段というのは、剣道の構え方の一種で・・あぁ面倒だ、後はググってくれ。

当時、そう当時は俺は彼のことはいい先輩だと思っていた。

後輩の面倒見が良くて、怖くは無い、優しい先輩だと。

うーむ、今思えば、いくらでもこいつの捉え方はあるみたいだな。

「まぁあの人ならなんでもやるだろう」としか思っていなかった俺は適度にサボりつつも、部活を続けた。



三年に上がった俺は、「中学引退」の大会を終え、高校チームに合流することになった。

個人的に高校チームは、「休みが無い」「しんどい」の最悪イメージしか無いわけであって、正直辞めたかった。

しかしどうだあの視線と雰囲気は?

「お前辞めたらどうなるかわかってるよな(^^)」

みたいな雰囲気を先輩、顧問からかもし出され、辞めるに辞めれない状況のまま高校チームに合流。



そしてある日の昼休み、とある有名人に呼び出された。


昼飯をババっと食ってから、挌技場まで足を運ぶ。

「しかしあいつに呼び出されて俺は何か悪いことしたかな?」

とブツブツ言いながら挌技場に着く。


すると直視してはいけないような汚物を顔面に塗りたくった一人の先輩がいた。

そう、それこそが今の大先生であった。


「よぅ!シャチョ~!」

「どうしたんですか?先輩」

「ちょwお前上段やらへん?www」


………
……



ようやく話がつながったな。

と、いうことだ。

この後必死に説得じみたありがたーいお言葉を受けた自分は、何を思ったか顧問に相談していた。

結果論ではあるが、俺は上段に変えて、今に至っている。

ちょっとした勇み足だと思ってくれていいぞ。


これだけ聞いていると普通の適度にウザい先輩だと思う方もいるだろう。

俺もそう思っていた。超強制的上段勧誘事件まではね。

これから起こる大先生超絶武勇伝なんぞ、知る由もなかった…。


(つづく)


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