富山土人形


 この日記の写真はすべて、福次郎所有の郷土玩具などで、他の資料等からの転載はありません。また撮影も福次郎本人によるものです。
 一応北から南下しておりますが、写真の都合で必ずしも順番道理にはなりません、また土人形を優先しておりますので
張子については、土人形終了後にご紹介できると思います。

 さて、今回は北陸富山の「富山土土人形」のご紹介です。
 戦前は人形を制作していた家が何軒かあったようですが、
戦火で型を失ったりしたため、渡辺家が唯一の作者となりました、渡辺氏がご高齢で筆を置かれたのを機会に行政が後継を決め、富山土人形工房が出来、絵付けも数名の女性が担当されているようです。
 渡辺氏の作は素朴な味わいのあるもので今では、入手困難ですが、特に猫はあまり作られなかったようで、戦前の古作同様骨董品の世界です。

 古作は三河系の影響を受けておりかなり耳も長いものがあります。愛知県から岐阜、長野を経てもたらされたと考えられます。

 今日の作は渡辺氏の型を基本として、作られておりますが
絵付けは素朴というよりも、きれいというのが正解かも知れません。
 これは書き手が女性であることが大きく影響しているものと思われます。
 また書き手が数人(何名かは不明)ですので同じ人形でも顔が異なったり、柄模様違いも存在し、形以外はばらばらで
富山らしさとは何か未だにはっきりとしないのも事実で、収集家は古作や渡辺氏の作を求めるもの理解できます。

 写真は、そんな新しい書き手の作で、福次郎が気にいっているものです、主立ちは女性らしく絵付けも丹念できれいな仕上がりです。

富山


 これは約5年ほど前に購入した物ですが、同じ書き手の物でも最近は荒さが目立つ気がします、それが味かもしれませんが、始めた頃の丁寧さが失われて行くのが惜しい気持ちもあります。
 他の書き手の作もいずれそろえたいと思いますが、この猫は実に美人だと思うのです。価値はともかく福次郎のお気に入りということです。

 東北とはまた違ったこの猫、皆さんはどのように思われるのでしょう。福次のレア度☆(この出来に関しては☆☆)




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