三河人形~古作~(愛知)



 戦前には三河地方の各地で招き猫が作られておりましたが、今ではその多くが姿を消してしまいました。

 この系譜が、常滑の招き猫(一番一般的な招き猫のイメージ)につながっているのは確かで、三河系土人形から、常滑小判抱き招き猫にいたる過程の作品を見ることが出来ます。
 過渡期の物は当然数が少なく、珍品としてマニアの間では人気があります。

 さて、三河系の猫にもどりますが、これらの猫は作風が似ており、産地を特定するのは困難で、専門家にも区別が付かない場合のあります。
 これらの招き猫は金色に塗られた物が多く、首輪には雲や植物などの模様が描かれているのが特徴で、多くは貯金玉(郷土玩具では貯金箱とは言わないそうです)になっております。

 写真の猫も三河系の招き猫ですが、産地、作者は不明です、ので一般的に三河系古作と呼んでおります。
 骨董な難しく、偽者やふっかけ(価値以上の値段で売る)なども多く、福次郎はあまり手を出しませんが、これは市原人形(岐阜県瑞浪市)を求めに行った際、当地の祭りで購入した物で、このてのもは今ではめったに出る物ではありません。

三河系(古作)


 色こそ違う物の、現存する三河系の猫は体形、バランスが
これに近く、伝統は守られているといえるでしょう。

 耳が内向きでやや狐顔、手は小さく重心の低い安定感あふれる姿は、素朴さと力強さ、首輪の模様に、熟練の筆運びを感じることが出来、時代を経た凄みを感じます。
 こういう猫は、出来たときはそうでも無くても、長く招き続けることでまさに育った猫といえるのではないでしょうか。

 多くの品物が時を経て、古くなる中、招き猫は同じ時を育つと考えるのは、招き猫に招かれてしまった私の思い込みでしょうか?




© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: