飛騨土人形



 以前は別の場所で制作されていましたが、現在は、飛騨高山美術館の前に工房を構え、息子さんと二人で制作されており、土鈴となっている物が多いです。

 工房での販売のほか、高山の中心地の招き猫専門店などでも売られています。
 土鈴の代表作から、工房の名は「ほうずき工房」といいまます。

  写真の猫は型物の土鈴ですが、手捻りの作には独創的なものが多く、ご本人いわく、高山の作家より技術を習得して始めたということです。

  高さ約10cmの猫は新しい物ですが、作品のほぼ全てに骨董商の技術で古色がつけられており、他の玩具との違いは歴然とした物があります。

飛騨土人形(岐阜)


 時代を経て育った(古色の出た)物と違い作為的に古色をつける技法は好き嫌いを別にしてここだけのもでしょう。

 古色のつけ方は企業秘密と言う事で教えていただけませんでしたが、知ってもまねる気は更々無く、どちらかと言えば好きではありません、各地の骨董市などでこれらの人形がある程度時代のあるものとして売られている事もあり、(作者の意図とは関わり無く)感心できません。

 素朴さが、狙いと思えますが、その筆は大雑把で煩雑に観え、参考品として手にしましたが、郷土玩具の本来のありようとはどこか違和感を感じてしまいます。

 作者はここの土で制作していると言われましたが、作業をされていた息子さんの話では土は購入しているとのこと、話も装飾がなされているようで、
判断のしようがありません。

 公にする文章ですのでうかつには断定できませんが、私見としていえることは骨董市で似た顔の猫を見たら新しい物と思ってください。


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