このごろ思うこと

このごろ思うこと

「今・ここ」にいつもいる 2004・9


 今年の夏は本当に暑かったですね。日中は家へこもり、夕方になってやっとお買い物へ行くという毎日でした。それに加えてオリンピックの中継が夜中なので、すっかり夜型人間になってしまいました。何年も何年も夢を持って頑張り、やっとオリンピックの出場の夢が叶った人々を見ていると、やはり感動してしまいます。精神世界で、「頑張らなくてもいいよ」という話をしていると、では頑張っている人を見てどうして感動するのと思う方もいらっしゃる事と思います。

 頑張らなくてはいけないと思うあまり、どうしようもなくなって劣等感を抱いたり、屈辱感を抱き、もがき苦しんでいる方へのメッセージとして「頑張らなくてもいいのですよ。今世のあなたの体験は頑張ることではなく、そのままの自分を受け入れることですよ」とお話しているわけです。どちらのサイドを選択するか、その選択権を全員が持っているのです。一度どちらでもいいとニュートラルポイントに戻り、そこから頑張りたいという想いが湧き出てくる人は頑張る選択をしてきた人です。

 ハンマー投げの室伏選手が前回の投てきを失敗し、あと1回しか投てきが出来なくなったとき、グランドに大の字に寝そべりました。その後の投てきが大成功し,、その時点で銀メダルをとったのですが、その後の番組で「あの時何を考えていたのですか?」という記者の質問に、ただ寝転びたくなったので寝たら、星がたったひとつだけありました。ああ、星がひとつあるなー。」とただ見ていただけです。前回の投てきの失敗も、これから投げるという思いも全くその瞬間で切れていました。」と話しているのを聞いて、(言葉の細部が多少違うかもしれません)「今・ここ」の心の位置が一番パワフルなのだと再確認させられました。

 それと似たコメントをもう一つ聞きました。男子体操の金メダルをかけた戦いの時のことです。誰が言ったのかは忘れたのですが(ご自分もオリンピックで金メダルを取った方です)、解説者として番組に出られていて、アナウンサーの「あのようなプレッシャーの中で、興奮状態の中でどうして自分の実力を発揮する事ができるのでしょう。」という質問に対し、「上がらないようにしようという思いは、もう上がっている証拠です。緊張しないようにしようという思いもこれまた無理な事です。ではどうすればいいか、興奮状態で緊張している自分を楽しめばいいのです。それを高揚感に押し上げ、今自分がやっていることだけに意識を合わせていくのです。今自分の手がどう動いているのか、足がどう動いているのか、その一瞬、一瞬だけに心を集中させるのです。」と言っていました。

 話は変わりますが、最近商品の注文が減って暇になったので、前からまとめたいと思っていながら、商品の発送に追われ(と言いつつ自分の遊びの時間はたっぷりとっているのですが)、出来ないでいた津留が最後のころに書いた文章をを編集し、やっと1冊にまとめることが出来ました。

 「思った通りを体験する」という良い例なので恥ずかしながらご紹介します。毎日、毎日商品を作っては発送していることに疲れ、「ああ注文が来ないといいな」という思いを発していた時期がありました。それもほんのわずかの間のことです。でも自分が発した思い、言葉は現実化します。1ヶ月たった頃から、めったに注文が入らなくなったのです。始めはどうしたのだろうと思いましたが、すぐその理由が解りました。宇宙はちゃんと私の望みをかなえてくれたのです。それで以前のお願いをキャンセルして、毎月○○くらいの売り上げがありますようにと宇宙に宣言しました。そしていかにしてかは考えません。

 このHPに掲載しているメッセージは「創世会レポート」という月刊誌に掲載していたもので、その後、津留に本当に自分が体験したことだけを話していけというメッセージがきて、「集合人」という月刊誌にシフトしました。「集合人」に掲載した「浄化の旅」をまとめ、さらにこれも「集合人」に掲載していた「座禅体験記」と「セッション集」を加えました。「集合人」に掲載していた文章がまだ本になっていないので、私が生きているうちに本にしたいと思っていたのですが、人間津留晃一の本音の部分が綴られていて、以前はこれを本にすることに少し抵抗感があったのですが、やはり全てを出し切ろうと思ったわけです。それを止めていたのは私の自我です。

 今まであった抵抗感がなくなるまで、このままでいいと自分の思いを受け入れ、その体験が終わったので、今度は本にしたいという想いが湧き出てきたわけです。どちらでもいいということです。

 今の自分の思いを大切に、決して無理はしないように・・・。でも「今・ここ」にいられるよう意識の向きだけは毎日チェックしたいものですね。


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