BEAST SIDE 2

BEAST SIDE 2

小学生について





小学生__。


この時期は親だけでなく、親以外の人達にも大きく育てられる時期だと思います。

学校の先生はもちろんですが、小学生くらいになると地域の人たちとも深くかかわってくるようになります。

親がついていなくても、子供たちは自分たちだけで公園や児童館、近所の遊び場やお友達の家など自由に活動するようになります。

そういう環境の中で、子供たちは健全な心で、優しく、強くたくましい人間に育っていかなくてはなりません。

そのためには、地域の人達がみな、子供は地域の宝という意識をもって、子供たちの育成にあたっていなければならないと思うんです。

そういう環境があってはじめて、子供たちは日々の地域生活の中でたくさんのよい経験をつみ、未来を担う大人材に育成されていくんだと思います。




こう書くと、すごく立派な感じがするかもしれませんが、私自身、なにか大それたことをしているわけではないんです。

ただ、私が得た貴重な経験をひとつきいていただければと思います。




子供が多いだけに、今まで、それこそ、たくさんの方々のお世話になってきました。

その時その時で、子供を預かっていただいたり、送り迎えをしていただいたり。

また、大きくなってくれば、親がなかなか連れて行けない分、いろいろな方にあちこち連れて行っていただいたりもしています。

はじめのうちは、たくさんの方のお世話になるたびに、申し訳ない気持ちでいっぱいで、充分なお礼やお返しのできない自分を情けなく思っていました。

でも、そういう方にその気持ちを話すと、きまって

「私自身も、さんざん、そうしてもらってきた。

私に返すことはない。

できるようになったときに、今度はあなたが、困っている人にやってあげてくれればいいんだから。」

とおっしゃるのです。

その言葉には、本当に大切なことを教えていただきました。




今は登校班の班長という、地域の中では小さな小さな役割を持っている私ですが、それを、その気持ちでやっています。

元気のいい下級生を数人まとめるだけの役割ですが、何年か前には、上の子達がさんざんお世話になった登校班です。

以前、お世話になった上級生のお母さん方に、直接何かをかえせるわけではありません。

でも、今、下級生のお世話を私と長男とでしっかりみることで、今まで築き上げてきてくれたいい伝統を、次の世代に受け継ぐことができると思っています。

そうすれば、以前お世話になった先輩お母さん方のみなさんも、きっと喜んでくださると思います。




幼稚園くらいまでは、まだなんとか親の手の中で、育てていけます。

(年長さんくらいになるとだいぶ無理がでてくるかもしれませんが。(^_^;))

でも、小学生になったら、親も子も、

「自分たちだけではない。子供はみな地域社会の宝。

大人は、全員がその子供たちを育てる親である。」

くらいの気持ちを持つことが大切なんじゃないかと思うんです。

小学生くらいのこの時期に、その気持ちができあがっていると、親も子供も、その後、大きく道をはずれることはないのではないかと思います。



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