めしやら釣りやら

めしやら釣りやら

まだまだ続く






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* 5月5日 その18 *
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* スーパーの袋をぶらさげて高遠の町を1時間ほどぶらついた。 *
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* 観光化しているような表通りではあるが、かといって観光客が喜んで群がるようなお店は無く、 *
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* どちらかというとそこに住んでいる人の必要にかなった店が殆どであった。 *
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* 高遠といえば桜の名所で花見客が多く訪れると思うのだが、この辺りには浮ついた雰囲気はなくまずはよしよしと桜の湯に向かった。 *
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* バイクの荷物からいつでも “さっ”と取り出せるようにしていた “温泉セット(タオル、せっけん、歯ブラシと歯みがき粉)”を “さっ”と取り出し温泉へ向かう。 *
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* が!  “さっ”と取り出したつもりがタオルを忘れ引き返した。 *
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* 最近この様な物忘れがひどく、ひとつの事に気を取られると他にしようと思っていた事をわすれ、後でまたやり直すと言った事が多い。別に “ぼぉ~~っ”としているつもりは無いのだが… *
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* 気を取り直して温泉へ向かう。 *
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* 入り口にある自販機できっぷを買い番頭のおじさんに渡す。 *
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* 本当は赤いのれんをくぐりたいのだがそこは “ぐっ”と堪えて青いのれんをくぐった。 *
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* 湯船からは谷の向こうに集落が見え、その向こうに白い山の頂が小さく見える。 *
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* 風呂は内湯のみだが窓が1枚のガラス張りで外には桜の木が一本立ちっていた。 *
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* 湯船の端の方に戸があり、そこから外に出てベンチに腰掛け桜の下で風に吹かれる。 *
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* 花びらより葉っぱの方が多くなった木を見上げ *
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* “この旅もあす1日走ったらもう終わりだな”とぼっとした頭で思う。 *
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* 5月5日 その19 *
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* 湯船から出て自販機でパック入りの牛乳を買って休憩室へ。 *
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* “今日1日遊びつかれた“というように温泉から上がった人たちが畳の上でごろ寝をしている。 *
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* 僕も負けじと横になった。 *
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* もう5時を回っているのであまりゆっくりもしていられないのだが、 *
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* 温泉に浸かったすぐ後ではそそくさと出かける気になれず、 *
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* また畳の誘惑に負けて20分ほど休んでから温泉を出た。 *
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* 民家の軒先を歩いて駐車場まで向かう。 *
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* 三輪車や今流行りのキックボードなどが道端に無造作に乗り捨ててある。 *
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* 車道ではあるが、ここでは車より人の方がでかい顔をして暮らしている。 *
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* 駐車場が見えたところで温泉セットを忘れた事に気付きがっかりしてまたきた道をもどる。 *
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* 温泉から駐車場までは500メートルほどあり、普段歩かなくなった体には、行きと帰りでいい運動になった。 *
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5月5日 その20

来た道を引き返し、美和湖に向かって走り出す。
先へ進んでキャンプ地を探しても良いのだが、3年前の悪夢があって以来、キャンプ地探しには慎重になっているのでこの様になる。

かといって良いキャンプ地と言う物はなかなか見つからない。
谷の流れ込みの出会いや、河原などがあるが既に先客がおり場所的にも狭い。
なかなか良い場所が見つからず湖の岸辺をあっちこっちと走り回る。

公園に良く有るような屋根のついた休憩所を見つけのそのそと民家の横の田んぼ道を入っていく。
なんだか他人の庭でキャンプをするような気分だったが、民家からは200メートル程離れており夜なので別に気にすることも無い。
早速屋根の下にテントを張った。

5センチ四方位の木がタイルの様に敷き詰めてあり、今日の寝心地のよさに期待する。
湖面から大分高さがあるので公園からは湖が一望できなかなか良い眺めである。
夕方6時、テントの設営を済まし、荷物を放り込む。
タバコとビールが無いと気付き近くの店まで買いに出かけた。
2005-09-22 22:26:28







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* 5月5日 その21 *
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* 運のいいことに酒屋の向かいはタバコ屋であった。 *
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* テントに戻りヘッドランプを点けバーナーで湯を沸かす。 *
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* 本日のメーンディッシュはミートスパゲッちー。 *
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* わらびの炒め物とミートボールをビールのあてにしながら暮れてゆく高遠の空を眺める。 *
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* キャンプに出かける時以外ではなかなかじっくりと夕暮れなど見る機会が無いのだが、 *
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* こうやって刻々と移り変わってゆく空の色を眺めていると *
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* 自分がこの地上でちゃんと生きているのだと思い直す事が出来て気持ちが安らぐ。 *
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* 湯が沸いてきたので乾燥スパを鍋に放り込んでまた一口 “ぐびっ”とやった。 *
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* 時折バーナーの炎が弱くなるので鍋を持ち上げつつガスボンベを振って炎を強くする。 *
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* 標高のせいか火力が安定せずパスタが茹で上がるまでの間に何回かこの様な事を繰り返す。 *
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* 茹で上がりのパスタを別の鍋に移しバターを放り込み混ぜる。 *
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* お湯はそのまま沸騰させておきレトルトのミートソースを温めた。 *
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* 7時を過ぎもうとっぷりと日は暮れてしまっているがよく見ると稜線と空の境目に赤黒くまだ光が残っている。 *
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* 美和湖の湖面はし~んと凪いでおり人造湖に特有の気味の悪さを醸し出している。 *
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* 食事を終え食器を片付ける。 *
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* 湖を静かに渡ってくる風が気持ちいいのでテントの入り口を開け横になった。 *
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* 5月5日 その22 *
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* テントの中というのは外がどの様な状態でも基本的に落ち着く空間である。 *
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* 実はこの晩、テントの裏には墓があった。 *
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* 20メートルほど離れているが、ここをキャンプ地と決めるまではだいぶ悩んだのである。 *
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* しかし、中へ入ってしまえば別にどうと言う事はない。 *
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* お墓の近くは霊が守ってくれるという言い伝え(?)もあるし。 *
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* 安心して寝れる。 *
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* 休みの日数がもっと取れれば *
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* 1週間でも2週間でも使ってもっと遠くまで足が伸ばせ *
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* じっくり旅が出来るのに、 *
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* 8日からはまた仕事の日々が始まる。 *
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* マッコーリーとイーディは2回目のデートを始めていた。 *
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* イーディー *
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* あなたは私のことを知らないわ。 *
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* マッコーリー *
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* おれには十分だ。 *
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* まったくこのエロおやじ! *
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* 飼い犬だろうか、 *
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* 何かを追い払っているようにしきりに吼えている。 *
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* しばらくするとまた別の所でしきりに吼える犬の声がする。 *
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* 狸か狐か解らないが気の毒だなぁ。 *
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* かえるの鳴き声、 *
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* 虫の声、 *
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* 湖の向こうでは山の動物の声、 *
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* 改造して走る車の音。 *
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* 本日の走行距離159.6キロ。 *
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