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工高3年在学中での私の電検三種受験勉強法(茨と栄冠の道:新電気S34.3掲載)

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   工高3年在学中での私の電検三種受験勉強法
     (茨と栄冠の道:やればできるのだ!・・・) 

     成せばなる
     やればできるのだ
     そのためには努力が必要である
     努力こそわれわれ人間のモットーである

195903新電気
          著者:菜翁が旨さん
          新電気13巻3号(オーム社刊 昭和34年3月号) 投稿・掲載より転載

 新電気愛読者諸兄に、一人でも多く、一日も早く、電検に合格していただきたく思いますので、ここにペンをとりました。

人には、それぞれ自分に適した勉強方法というものがあり、人と同じようにしたからといって、必ず合格できるとは限りません。
しかし、他人の方法を参考にして自分に適した方法を導き出しということは、きわめて大切なことだと思います。
 諸兄が、一日も早く自分に適した勉強方法を導き出して、一日も早く合格の喜びに接しられることを祈りながら、私の勉強方法なるものを発表させていただきます。

1. いかなるやさしい問題でも、必ず自分で回答すること…私は各科目ごとにノートを作り、学校の教科書の演習問題・その他各問題集等の問題はもちろん、解答のある例題も、問題という問題は全てノートで解答しました。
これは簡単だから…とか、例題の解答をみてナルホドわかったと、鉛筆を握らずにいるということは絶対に禁物です。
見たところ簡単でも、いざ解答してみると案外むずかしいものがあります。また、例題は正解を求める事を目的とせず、問題の解き方を学ぶのです。
「5Ωの抵抗を2個並列に接続した。合成抵抗は何Ωか。」というような問題でも、一応解答するというくらいの意気が必要です。
なお、私は、問題をもノートに書き写すことにしております。

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2.添削は絶対に応募すべきである…私が三種の合格を知って、一番最初に頭に浮かんだのは、私の添削問題の解答に赤ペンで書いてあった言葉です。
それは第68回(昭和33年6月号)の解答で、2番の解答には
「900r.p.m,のときの出力が20kWだったり13.3kWだったり、そんな馬鹿なことがありますか。誤りでも自分の答案は責任をもって下さい。」
 3番では、
「ヘソが曲がってます。一方、BEを I Bとしたら、当然ACかDEかどっちかを I Aとすべきで、CDを I Aとするなどは、よほどヘソ曲りです。ヘソ曲りは慎まなくてはいません。」
と、書いてあります。
「責任をとれ」「ヘソ曲り」、この言葉が私を刺激しました。
チクショウ!やるぞ! と、心に誓いました。
 添削は、受験者が解答の書き方を覚えるだけではないのだ。赤インクで書かれた言葉に励まされて、必ず合格するぞ!、という意気と熱意を養うために、絶対必要欠くべからざるものである、と悟りました。

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3.問題は解答するだけではなく、その問題に関係あることも併せて記憶すること…私は現在工高3年ですので、基礎的なことは教科書でだいたい習いましたので、もっぱら問題集中心でやりました。
しかし、問題集だけに頼らず、問題に関係あることは、すべて教科書や新電気からひろい出してノートに書きました。
たとえば、「Hケーブルの使用電圧は20~30kV」とあれば、SLー20~30kV、ガス圧力ー30~60kV、窒素ガス使用・圧力…12~14kg/cm2、油圧ー60kV以上・圧力…14kg/cm2とか、
「水路の流速は2m/s」とあれば、水圧管…2~4m/s、沈砂池…0.25m/sというようにして、これらを記憶しました。
なお、問題は手をつければ必ずそれを最後までやりとげてください。
私の友達の一人は、私と同じ問題集を買っていながら、最後までやらなかったためか、かれは不合格でした。

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4.試験には自信をもって望むこと…新電気一昨年の5月号と8月号に載っている昭和32年の一次試験問題、二次試験問題をそれぞれやってみて、これならやれる、という自信がわきました。
そのために、受験勉強は楽しくでき、また試験に臨んでも「昨年より非常にむずかしいということはありえない。したがって、どんな問題が出ても解答できるはずだ。」と、楽な気持でした。
そのため、一見すれば解答不能のような問題でも、時間をかけてゆっくり考えてみると必ず何かは浮かんできます。

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5.以上の1.2.3.を必ず続けるという努力のみです。
そうすれば、4.は必然的に満足されます。
ただし、「努力」という言葉には、試験当日にからだを最良のコンデイションにもってゆくという意味が含まれていることを忘れてはなりません。

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6.そして最後に、私達には最上の先輩があったことです。
彼は、工高在学中に三種を、また卒業した年に二種、翌年には一種と、ストレートで、しかも若冠19歳で一種に合格された、わがH工業大学附属高校電気科出身のIさん(新電気1958年9月号の座談会「移りゆく技術をとらえる」を参照してください)です。
同じ教室で学んだ私達にやれないことはない、と、一生懸命に頑張ったお蔭で、今年は3年生で私を含めて14名の三種合格者を出しました。
合格したものはもちろん二種を、不合格だったものも来年は必ず、みな、それぞれの目標に向かって全力を傾けております。

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     成せばなる
     やればできるのだ
     そのためには努力が必要である
     努力こそわれわれ人間のモットーである

                                                   (昭和33年第三種合格・大阪)


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【国立国会図書館サーチ】
新電気 13(3)
オーム社 [編]

詳細情報
タイトル 新電気
著者 オーム社 [編]
出版地 東京
出版社 オーム社
出版年月日等 1959-03
大きさ、容量等 冊 ; 26cm
注記 国立国会図書館雑誌記事索引 4 (1) 1950.01~5 (9) 1951.09 ; 50 (6) 1996.06~
注記 本タイトル等は最新号による
注記 大きさ: 変更あり 付録とも
注記 総目次・総索引あり
ISSN 03865487
JP番号 00012338
ISSN-L 03865487
DOI 10.11501/3284601
巻次 13(3)
製作者 国立国会図書館
出版年(W3CDTF) 1959-03
製作日 2011-03-31
NDLC ZN31
資料の種別 雑誌
刊行巻次 1巻1号(昭和22年12月)-20巻2号(1966年1月),20巻3号通巻224号(昭和42年2月)-
刊行頻度 月刊
刊行状態 継続刊行中
掲載誌情報(URI形式) https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3380890
記録形式(IMT形式) image/jp2
言語(ISO639-2形式) jpn : 日本語
著作権処理情報
著作者名 著作権状態 裁定年月日
― 国立国会図書館内公開 ―
目次

<表紙写真説明>--リニア・アクセレータ国産第1号 / p101~101 (0001.jp2)
スターリングラード水力発電所 / p5~5 (0004.jp2)
東京湾の新鋭火力発電所 / p6~7 (0005.jp2)
黒部トンネルついに貫通 / p8~8 (0006.jp2)
<時事問題から> 鉛蓄電池を脅かす焼結アルカリ蓄電池 / 編集部 / p13~13 (0008.jp2)
ジェット機時代の着陸用照明 / (運輸省航空局)撫養淳次郎 / p14~18 (0009.jp2)
蒸気の物理と火力発電(1) / (元千住火力発電所長)原湘二 / p19~22 (0011.jp2)
《変電所運転保守ノート》--絶縁油の点検手入れと防火設備 / (東京電力)山浦辰雄 / p23~33 (0013.jp2)
基本単位はこうして生れる / (東京大学 工博)西野治 / p29~33 (0016.jp2)
人工水晶はこうして造られる / (東京大学 工博)大原儀作 / p34~36 (0019.jp2)
電検三種一次模擬試験問題と解答 / 編集部 / p37~42 (0023.jp2)
投影画法の祖・モンジュー / 大沼滋夫 / p43~44 (0026.jp2)
座談会 検定委員と合格者を囲んて--電検三種一次対策を聞く / p45~51 (0027.jp2)
用途による図面の分類 / p44~44 (0027.jp2)
世界の電力界--最大級をねらうソ連の電力 / (東京電機大学 工博)丹羽保次郎 / p52~57 (0031.jp2)
《私の青年時代》 須田国雄氏をたずねて / 編集部 / p58~59 (0034.jp2)
エレクトロニクスの基礎となるエレクトロンの働き / 酒井敏男 / p61~65 (0035.jp2)
電力系統になぜ無効電力が必要か(2) / (四国電力)千葉幸 / p66~72 (0038.jp2)
新電気英語(27)--Letters from Brazil(2) / (東京電機大学)妹川喜一 / p73~76 (0041.jp2)
JRコース / (人事院)黒田孝 / p77~84 (0043.jp2)
山容あらたまる / (前東京都交通局電気部長)猪瀬直 / p76~76 (0043.jp2)
第8回新電気通信テスト採点結果 / p80~80 (0045.jp2)
ジュニア電気数学(14)--三角関数のグラフと復習の問題 / (人事院)浅井聡明 / p85~90 (0047.jp2)
物理学シリーズ(14)--円運動と回転運動 / 白峯好人 / p91~93 (0050.jp2)
郷土とわが校 / 横田邦夫 / p93,144,164~93,144,164 (0051.jp2)
どこかに間違いがあるのですが?(第25回)--奇妙な回路 / (人事院)浅井聡明 / p95~95 (0052.jp2)
電化メモ(3)--電気掃除機あれこれ / (松下電器)吉松昇 / p94~95 (0052.jp2)
どこかに間違いがあるのですが(第24回)の解答 / p95~95 (0052.jp2)
電気化学当量をわからせる / (東京電機大学)大熊貞雄 / p96~99 (0053.jp2)
平衡三相電力の瞬時値 / (オーム社)大河内治 / p100~101 (0055.jp2)
電界つれづれぐさ(3)--交流の電力とは / (日本電気技術者協会)長島儀治 / p102~105 (0056.jp2)
現場技術の真価 / (九州朝日放送技術局長)足立斌 / p105~105 (0057.jp2)
添削指導の頁--第8回新電気通信テスト問題解答および講評 / 編集部 / p107~113 (0058.jp2)
懸賞問題 12月号懸賞問題解答と批評 / 編集部 / p114~116 (0062.jp2)
茨と栄冠の道 やればできるのだ! / 前野泰三 / p117~118 (0063.jp2)
私の新案 接地抵抗測定器の簡易試験装置 / 岩武周佐 / p118~118 (0064.jp2)
事故の体験 先入感は禁物 / K・T生 / p119~119 (0064.jp2)
感電の記録 油入開閉器の誤接続 / 遠藤文男 / p120~120 (0065.jp2)
私の信条 学窓を巣立つ人のために / 広瀬伊藤治 / p121~1213 (0065.jp2)
スリージメンション--ディスパッチコンピュータ・ホールコンデンサ・パルス漁法 / 編集部 / p124~124 (0067.jp2)
基礎の研究 位相ということ / (神戸工高)菱山茂雄 / p125~130 (0067.jp2)
論説の研究 工規の接地総まくり / (東北電力)新津邦男 / p131~135 (0070.jp2)
計算の研究 カ・トルク・仕事の式の扱い方 / (東京電機大学)長澤三四郎 / p136~139 (0073.jp2)
盲点の研究 電気法規の記憶上の盲点 / (世田谷工高)横田弥三 / p140~144 (0075.jp2)
整理の研究 発電機に関するすべて / (関西電力)井垣文男 / p145~147 (0077.jp2)
解答の研究 電検一次に出そうな概数の研究 / (大阪市港湾局)佃十光 / p148~152 (0079.jp2)
リアクタンスの功罪 / (元千住火力発電所長)原湘二 / p153~155 (0081.jp2)
深井戸ポンプ今昔談 / A / p152~152 (0081.jp2)
4月号の内容お知らせ / p155~155 (0082.jp2)
トレーニング・セクション--直流発電機の並行運転 / (金沢大学)大坪昭 / p156~161 (0083.jp2)
重要基礎問題と解き方の手順--単相2線式・3線式の回路計算 / (オーム社)三井正光 / p162~164 (0086.jp2)
計算盲点シリーズ(3)--要領のよい計算をするには / (東京電機大学)大熊栄作 / p165~168 (0087.jp2)
連載短編小説 電力エンジニア万歳(その11)--結婚式場の西郷君 / 須坂滋 / p169~172 (0089.jp2)
国内ニュース / p173~174 (0091.jp2)
海外ニュース / p174~175 (0092.jp2)
New Product New Design / p177~177 (0093.jp2)
受験ニュース / p176~176 (0093.jp2)
ふるさとの音 / p176~176 (0093.jp2)
Book Guide / p178~179 (0094.jp2)
相談と紹介 / p178~179 (0094.jp2)
読者の声 / p180~180 (0095.jp2)
編集後記 / p180~180 (0095.jp2)



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茨と栄冠の道 (電検三種合格記:先生の強力な後押しで合格)
     社団法人電機工業会 株式会社オーム社共催「第2回懸賞作文」第3席入賞
     新電気13巻8号(昭和34年8月号)「茨と栄冠の道」 掲載作文

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高校受験のしあわせのハンカチ
     大阪日日新聞(昭和34年5月31日発行)投稿・掲載より転載・再編集

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豆腐パワーは優れもの
   食が進まない時は 粥より豆腐


(1)疲れてお粥が欲しいときにも、粥より豆腐を・・・
(2)働きすぎた胃を癒すためには、粥より豆腐を・・・
(3)消化吸収率は、豆腐が94%、納豆ほぼ100%。効率も優れていますね。
(4)牛や豚の体温は人より高くて、牛が38.8℃、豚がは38℃…
  だから人の体内で固まって皮下脂肪や動脈硬化への近道…ですね。
  これに対して、大豆に含まれている脂肪は人の体の中に入っても固まらないし、
  その上コレステロールも殆どありません。
(5)食品成分表で比べてみると、
   凍り豆腐のタンパク質は牛や豚の肉の二倍以上
   凍り豆腐や油揚げの脂質は肉より多い。

←冷蔵庫に長期間入れっ放しにしておくとよく冷えて一層おいしいですよ♪


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