"菜翁が旨"さんのほほ~ぇむ健康ペ~ジ

厳冬の風物詩…寒風に晒す大根の蛸干



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厳冬の寒風に さら して作る大根の 蛸干し たこぼし

蛸干し

・大根を6,7センチほどに切り落として皮を剥いて、、それを3,4ミリくらいの薄切りにして、上部を5,6ミリほど残して、真ん中とその両側に包丁で切れ目を入れる。

・それをベランダの寒風の通り道に張ったステンレスの針金に架けて、寒風に晒しながら数日間干して乾燥させると、切れ目が広がってタコのようになる。

・これが『蛸干し大根』の名の由来である。

蛸干しに甘味を添える夜来の雪
・夜来の雪の冷気も「蛸干し大根」に甘味を添えてくれる。

・『切り干し大根』より厚みがあるので甘味も歯ごたえもたっぷり。

・『切り干し大根』よりも肉厚なために半乾燥になってしまい、そのままではカビが生えて通年保存には適さないので、キッチンの三角コーナーや排水口用の水切りネットなどに小分けして、冷凍保存する必要がある。

・ベランダの風通しがよくて雨雪を避けられる場所に、ステンレスの針金を張っておけば汚れを落とすだけで毎年使えるので重宝。

…
・生育途上の冬野菜は虫盛り!大根の葉っぱも例外ではない。

・ピンセットまで持ち出す根気のいる虫取りのおかげで、残留農薬の苦味の残らない甘味タップリの大きな冬大根に育つ。

・虫食いの葉っぱは、嘘・偽りの無い無農薬証明書でもある。

・大根は四季を通じて収穫されるが、特に冬大根には甘味があり、ブリ大根など、煮込み料理に適しそのおいしさは格別。

・大根はエジプトや地中海沿岸が発祥の地と言われている。

・日本では、大根はかっては800を超す種類があり、今でも100種ほどの地ダイコンが日本各地で栽培されている。

・ビタミンCが多く、葉の部分にも、ビタミン類やカルシウムなどの無機質が含まれている。

・蛸干大根の残りの葉っぱも捨てるのはもったいない。

・葉っぱを干して刻んでゆでて、おにぎり様に固めて凍らせておいて、茹で戻して味噌で溶く「干し葉汁」は、素朴でありながらビタミン豊富で身体も温まる。

・大根の葉っぱは小さく刻んで、油炒めにするのも、手軽で美味しい。

・葉っぱの部分を虫に喰われて捨てたくなるような白菜の白身の軸の部分も、もったいないので蛸干にして冷凍保存しておけば、年中みそ汁やインスタント食品などの具材にできる。

※   ※   ※

・大根は蕪や人参などと同様に連作可能な野菜のひとつで、種子はねぎや玉葱などと同じ嫌光性(日光の明るさがあると発芽しない)なので覆土を厚くし発芽まで覆う必要がある。

 種子の寿命は白菜や蕪などと同じ2,3年であるので、買った袋の種子は無駄なく使い切ることが出来る。

 それでもなお余った種は、菜畦の片隅で間引き菜専用として播種すれば、古くなって芽のでない種があっても困ることはない。

※   ※   ※

自給自足の味わいの深い田舎の生活の一端である。

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