ぼちぼちいこか(^_^)☆

ぼちぼちいこか(^_^)☆

息子誕生(2001年5月)


予定日よりも2週間早く産まれた。
すごくかわいくて、大事な存在だと思った。
でも初めての子供で、赤ちゃんでどう接して良いのかとまどった。
私自身持病があり、産まれてすぐの母乳を与えることができなかった
ので、生後2日め位まではミルクを与えていた。
当時、母乳が無理かもという負い目があったのかもしれない・・・。

心からかわいがるという気持ちよりも「きちんと育てなくちゃいけない」
「この子を他の誰よりもきちんと、他の人から見ても良い子と思われる子に育てないと」「それが私の仕事なんだから」みたいな(今思えば)変な使命感みたいなものに燃えていたように思う。
今であれば、多少手順がいい加減でも、一番大事な物大事な事はこの子を無条件にありのまま愛することでよかったのに・・・。と思う。
とにかく、振りかえってみれば「ものすご~くものすご~くマニュアルに左右される母親だった」と自分でも思う。
でも当時の私には、頼れる物は育児書、育児雑誌だった。
後は、周囲の先輩ママをみて、それが自分の子にふさわしいやり方かどうかの判断はなく、「誰々さん家の育児方法はこんな感じだから、うちもそうしなくちゃ」みたいな気負いもあったように思う。

産後自宅に帰ってからすぐに育児に専念した。
主人の母が数週間息子のお風呂と私達の食事を用意してくれたが
当時の私は、「周りに迷惑かけちゃいけない。私の子供なんだから私がきちんと面倒を見なくちゃ」と本当に肩にガチガチに力が入っていた(笑)
退院後、布団で寝ていたのは1日だけだった。
あとはかいがいしく息子の世話をしていた毎日だった。

もし、今の私が当時の私に会いに行くことができるのならば、
「もっと肩の力抜いて、大丈夫。ちょっとくらいいい加減でいいんだよ。
 ただ、目の前のこの子を心から愛してあげることを考えいれば・・・。
 もっと周りに目を向けて、助けを求めてもいいんだよ」と言ってあげたい気がする・・・。

 しかし、当時の私にはそう言ってくれる人はいなかったように思う。
 もしかしたら、言ってくれていたかもしれないが、私の耳には届かなかった。
 実際、私の周りは忙しい人が多かった。(今もそうである)
 息子が産まれた頃から主人の仕事も忙しくなり、実家の両親も主人の両親も
 仕事をもっていた(今も両家両親は仕事を持っている)

 実家の母に育児を相談することもあったが
 「本当はそばにいてあげたいけど、仕事が忙しいから行ってあげられなくてごめんね。今は大変だけどがんばれ」というようなことを何度となく聞かされた。
 そうすると、「自分でなんとかしなくちゃ」気負いに拍車がかかり
 ますますがんばった・・・。
 「誰も頼っちゃいけない。自分の子供なんだから・・・。」と思った。
 がんばっている自分を自画自賛していたかもしれない。

 絵に描いたような理想的な家族を想像していた。
 家事も育児もしっかりやらなくちゃ。
 きちんと皆に認めてもらえる人間に育てなくっちゃ!と

 今振りかえって思う。
  この子を授かって一番優先すべきことは、
  「わたしはあなたを心から大事だと思うということを息子に伝えること」
「マニュアル通りじゃなく、目の前のこの子をみて、この子にふさわしい育て   方をすること」

 しかしこの後数年、マニュアル母の育児は続きます・・・。
 私の欠点を私に教えてくれたのは、息子でした。


© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: