それでも世界はよくなるプロジェクト。

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神々が住むヒマラヤへ



そしてバスから降りようとすると、たくさんの客引きが押し寄せてきた。

「家のホテルへ泊まれ!」と・・・。

彼らはタクシーの運転手だが、ホテルにコミッションをもらって

客引きも行っている。

もう泊まる宿は決まっていたので心配はなかった。


Mr.Beeが連れて行ってくれたところは、とてもきれいなホテルだった。

写真に収めていなかったのが残念だが、内装がとても美しいのである。

しかも、物価はインドよりも安いので、ホテル代も必然的に安くなる。

確か、700円くらいか。

そして私はネパールを穏やかに過ごすことができた。

Mr.Beeはトレッキングのガイドのライセンスも持っていた。

彼は明日ヒマラヤに行かないか、と誘った。もちろん有料だったが、

詳しいガイドといったほうがおもしろい。

そして次の日、ヒマラヤに行くことが急遽、決まったのだ。

ヒマラヤに行くといっても、実際にヒマラヤにいくのではなく、

ヒマラヤがきれいに観えるスポットに山登りをしていく、というものだった。

1泊旅行でその絶好のスポットに行けるらしい。

心がワクワクしていた。


そして次の日の朝、私は山登りの準備万端でいた。

そしたら、Mr.Beeは急用ができて、ナラヤンという若者に連れて行って

もらうことになった。彼はとても日本人的な気質があった。相手に気を使う

という感じのムードだ。その頃のわたしは、感情がストレートに出ていたの

で、気を使われると何か嫌な感じがした。この感覚は言葉には言い表しにく

い。

しかし、すぐに彼とも打ち解けて、仲良くなった。私は依然として、全く気を使わなかったが・・・。

彼もガイドのライセンスがあるらしく、山登りを先導していってくれた。

彼は華奢な身体つきだが、私よりもはるかに登りが速く、疲れない。

彼は「馴れ」だといった。

登るぜぇ、これから!

私の荷物までも、持っていってくれた。実にありがたかった。



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