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10月の暴落時に自社株買いをする企業が少ないと書きましたが、その後「規制緩和」をキッカケに自社株買いラッシュとなりました。この規制緩和とは、1日の買い付け株数を1日平均出来高の25%から100%へ引き上げ、大引け前30分間の買い付け禁止の解除、といったものです。つまりこれは、株価操作です。規制緩和は今年いっぱいが期限ですので、とにかく年末までに大量に買う、といった開示をすると株価が急騰するようです。まず、自社株買いとは短期的に株価を上げるものではなく、資本会計上あるいはキャッシュフロー管理上の政策として、中長期的な株主価値を向上させるものであるはずです。それを、仕手筋さながらの「買うから上がる、上がるから買う」といった論理で捉え、短絡的な「株価対策」に利用するのはどうなんでしょうか?今回の規制緩和で流動性の低い会社の経営者が喜んでいるようですが、問題の根底は流動性の低さそのものであり、一時的に株価操作をして「株主重視、株主還元」なんてアホらしいですね。会社が大量に買うなら安心して売り向かえますし、年が明けたら買い手の撤退によりまた暴落、なんてことも考えられます。各企業は自社株買いの意義と資金の使い方を慎重に検討すべきでしょう。
2008.11.22
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今日の相場は金融とハイテクが大きく下げましたが持ち株にはあまり影響しませんでした。とにかく上がっている株を狙いたいので年初来高値銘柄をチェックしているのですが、ほとんどがTOB(特にMBO)関連でした。この株安ですから買収されるリスクはさらに大きくなります。上場している意味のない会社はどんどん退場すればよいのです。賢明な選択ともいえます。TOB以外の高値銘柄が出てきてほしいところですね。
2008.10.27
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株価もようやく落ち着いてきたものの、PBR1倍を割っている銘柄が多数あります。それなのに自社株買いを実施する企業が少ないですね。本日の持ち株は小幅続伸、売買は買い1銘柄のみでした。市場全体も徐々に変動幅が小さくなっていくと思われます。やはり自社株買いですよね…
2008.10.15
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今年に入ってからの相場下落時に、持ち株の公募がミマキエンジ、コーナン商事、メッセージと3社も続いてしまいました。この相場局面での公募は勘弁してほしいところです。特にメッセージは準主力扱いでした。全株投げたのでキャッシュが一気に増えました。
2008.02.13
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ブルドックのポイズンピルに関する高裁の決定は、スティールを乱用的買収者と一蹴しています。「経営に興味なし」発言は余程効いているのではないでしょうか?結果としてはブルドック経営陣の勝利と考えて良いと思います。さて、それはさておき我々個人投資家にとってはどうなんでしょうか?ブルドックはスティールの予約権を「買い取る」わけですから、スティールに対して経済的利益を供した形になります(乗っ取り屋からの株の買い取りと大差ない?)。スティールのトータル損得は計算していないので不明ですが…ブルドックの株主は、付与された予約権を行使して手持ちの株が4倍になりますが、株価が権利落ちしているため必ず儲かるとは限りません。なお、権利落ち時点では高裁決定が不透明であり、権利落ち後も理論価格より株価が急騰した局面がありました(ポイズンピルが無効となれば割安という判断?)。そこで売り抜けた既存株主は儲けることができるはずですが、売り損ねた株主にとってはニュートラルでしょう。つまり、経営陣は保身に成功、スティールも一定の投資回収に成功、株主にはあまりメリットなしという結論になってしまいます。東京高裁がスティールをこれだけコキ下ろした前例を作ったわけですから、スティール関連には手出し無用といったところでしょうか。
2007.07.09
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いちごアセットは東京鋼鐵の買収防衛策に賛成しつつ、買い増しを継続しています。東京鋼鐵の防衛策はいちごを意識してのことだと思うのですが、それに賛成するいちごのほうが「曲者」かもしれません。スティールより期待できるのではないでしょうか。
2007.07.02
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ブルドックソースの総会で会社提案のポイズンピルが「圧倒的多数」で承認されたそうです。このスティールの惨敗の原因を私なりに考えてみました。1.日本の個人投資家がポイズンピルの意味を理解していない2.スティールが「胡散臭い乗っ取り屋」と評価されたこの2点が相俟って、浮動票である個人株主が会社提案に賛成したものと思われます。特に上記2.について、スティール代表のリヒテンシュタイン氏の来日が逆効果になったような気がします。スティールの戦略ミスでしょう。特に「経営に興味はない」発言は、ただの乗っ取り屋、グリーンメーラーであることを露呈してしまいました。いくら資本と経営が分離しているからといってもこれは不用意発言でしょう。「あなた日本をナメてるんですか?」とも聞き取れます。可愛げがない分ホリエモン、村上ファンド以下といった感じですね。さてブルドックについての焦点は裁判所の判断に移りました。これで裁判所のお墨付きが出てしまうと「買収防衛策を導入しなくても、総会特別決議でポイズンピルを発動すればよい。」という前例になってしまい、投資家として非常に面白くないことになります。そもそもブルドック経営陣がスティールの存在を知りながら買収防衛策を導入していなかった、適当なホワイトナイト候補を見つけられなかった、ダメダメさが騒動の発端なんですけどね。もっとも、事前警告型の買収防衛策も今のところ時間稼ぎとしての効果しか出ていませんので、経営者側にとっても難しいところだと思います。それにしてもスティールにはガッカリです。
2007.06.27
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キャドバリーが三星食品にTOBをかけて、完全子会社にすることになりました。思えば、IPO時から注目していて、「とうせ人気ないだろうから公募当たるだろう」という意に反して公募ハズレ→公募割れ(当時は極めて稀)を演じました。その後市場で買い付け、年に2回10袋のキャンディが贈られてきて、処理に困って職場に持って行ったり、思い出の株です。その後成長鈍化で売ってしまいましたが…キャドバリーの三星買収で注目すべき点としては1.プレミアムが高い2.三角合併ではなくTOBを利用していることが挙げられます。プレミアムについては三星の上場来高値水準で、株主も原則文句はないと思います。三角合併については総会決議事項ですのでやはり使いづらいということでしょう。そもそも林原がキャッシュ目当てで上場させたというのが私の理解なので大きな驚きはないのですが、上場期間2年半というのは短過ぎますね。今後このような短期上場廃止案件が増え、上場の意義が再度問われることでしょう。
2007.06.19
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株主総会の季節となりました。13日が招集通知発送の集中日ですので明日までには届くと思います。スティールを筆頭にアクティビストの動きが目立つ今年ですが、経営者側は買収防衛策を総会に付議して対抗する図式になってきています。私の持株でスティール銘柄でもあるハウス食品も防衛策を提案していますが、100万分の2の反対票を投じます。会社側も総会前に優待品を贈って個人株主のご機嫌取り?をしているようですが(^^;)ハウスだから、スティールだからというわけではなく、買収防衛策には全て反対します。経営陣には、そんなことする前にやるべきことがあるはずです。
2007.06.14
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前回紹介したMSCBほどではありませんが、ストックオプション(以下SO)を発行する会社にも注意が必要に思います。MSCBが「ゼッタイ儲かる」金融商品なら、SOは「ゼッタイ損しない」金融商品といえます。株価が上がれば儲かりますし、株価が下がれば権利を行使しなければよいのです。SOを役員や従業員に与えている会社は多く、この発行数が多い会社は一般株主の利益を害する可能性があり注意が必要です。私の保有銘柄ではリンク・セオリー・ホールディングス(3373)が大量のSOを発行していますので、成長性との兼ね合いで判断が難しくなります。同社のSOの大部分は取締役に付与されており、彼らは同社株も大量に持っており上場後6ヶ月は同社株の売却はできないことになっています(ロックアップ)。従って11月頃までに持株数を減らして様子を見るといったことも考えています。彼らがロックアップ解除ですぐ売ってくるのか、ついでにSOを行使して売りまくってくるのかは予測不可能です。なお以前にも書きましたが、私が株式投資を本格的にやるようになったきっかけはSOで儲けたことです。自分がもらう分には文句はありませんが一般株主の立場からは問題視しています。
2005.09.21
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MSCBとは何かについて詳しく説明するつもりはありません。簡単に言うと「特定の投資家に、いつでも時価より安く株が買える権利を与える。」という、ムチャクチャな代物です。株式市場で取引されている株価より安く買えるわけですから、市場で売ればゼッタイ儲かりますよね?私は金融というものはリスクとリターンの関数であり、リスクがなくてリターンだけがある、つまりゼッタイ儲かるということはあり得ないと考えています。企業が資金を必要とするとき、株式や社債を発行したり、銀行から借り入れをしたりするわけですが、よほど資金繰りに行き詰った場合を除き、金融の常軌を逸したワイロのような資金調達をすることは許されるべきではないというのが私見です。ゼッタイ儲かる人の裏には、高確率で損する人が存在します。それはMSCB発行企業の既存株主です。アセット・マネジャーズ(2337)もMSCBを発行し、株価も下落基調をたどっていましたが、同社はMSCBの繰上償還を発表し、株価も上昇しました。これはつまり、MSCBで時価より安く株を買える期間を短縮し、今年の11月までとすることに条件を変更したので、株価への悪影響も11月までということで市場に好感された形になっています。でもそれなら、なぜこんなモノ発行したんでしょうか?株主からのクレームが凄まじかったのでビビってしまったんですかね?同社のような成長企業なら公募でも社債でも借入でも何でもOKだったはずです。それなのに何故MSCBだったのか?MSCBを受け取った投資家は何者なのか?疑惑は尽きないです。私はMSCB発行会社の株には手を出さないことにしていますが、ネット上で懇意にしている投資家のなかにアセット社に相当額の投資をしている方が数名いらっしゃることは承知しています。お互いの考え方の違いを認めない限り真の交流はできないと考えていますのでご理解いただきたいと思います。
2005.09.14
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