らっぱ親父のひとり言

らっぱ親父のひとり言

●バテについて


そこでバテについて私見を述べさせていただこうかと思うが、表現力が稚拙なために真意を上手く伝えられない場合が多々あると思われる。
(※ここ重要)従って、この章については皆さんの感想や反論を見た(または自分で読み返した)段階で気づいたことを加筆および修正(もちろん真意を伝えるためであって、意見を変えるわけではないが)させていただく場合があることを最初にお断りしておく。

<<1>> 『バテは唇の筋肉の疲労からくる、そしてその疲労は長時間の緊張(唇周辺の筋肉)が招く血行不良により起きる』というのが大勢を占める意見のようだ。
唇周りの筋肉を(鉛筆を咥えるなどの練習により)鍛えるという意見と筋肉は鍛えてはいけないという意見に分かれて意見交換されているのを良くみかける。
この点についてジャッジする立場ではないし、何が正解かが解っているわけではないので、旗を挙げる方向は皆様にお任せするが、一つだけ思うことは「唇周辺の筋肉を鍛えると総じて音色が悪くなるような気がする」ということだ。そして、音色が悪くなる方法を敢えて薦める気はしない。

前置きが長くなったが、私はバテがどこから来るのかを知らずに解決方法を見出すことはできない(当たり前のようだがあまり話題にならない)という立場から、今回はバテのメカニズムについて私なりに追求したものを披露し、皆様の助言や反論を仰ぎたいと思う。

バテは単なる長時間演奏が引き起こすものではなく、『アンブシュアが要求する息の量』を供給できない状態がある程度続いた場合に起こるものと考えている。
知らず知らずのうちに、息の供給量が減ってしまうことが最大の原因であり、いつも潤沢な息が供給されていればバテは起きないらしいと考えている。
ゆえに充分な息を使える低音部の演奏はバテを引き起こすことが極端に少なく、場合によっては単なる休憩より疲労回復に役立つほどだ。
もう少し吹かなければならないのに息がない(吸ってる暇はもっとない)状態で無理して吹いた後、唇が物凄く疲労していたという経験が誰にでもあると思う。
一つ一つの音の『高さ・長さ・強さ』にマッチした息を出せない(殆ど足りない場合が多い)ことが少しづつ疲労をためる原因となるようだ。
自分が思う量の息を出せなくなる原因の大半は体に入る力だ(特に首の場合が多い)と考えて間違いないと思われる。
初心者の殆どは強い息を出そうと思うと力が入る、また力を入れると大量の息が出てゆくものと勘違いしている節がある。
息を吐くという行為は、力を抜くという作業により行われるのであって、力が必要なのは息を止める時だということを知っている人が少ないようだ。
ここで使ってしまう『力』が息の量の調節を難しくし、疲労を生み出す原因になっていると思われる。
『アンブシュアが要求する息の量』を的確につかみ、それを供給できる体の状態を保つ冷静な頭脳がバテを予防する最良の方法であると考える。

続く


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僕の考え方はこうです。
僕はもちろん判断基準など持っておりません。
良し悪しを言うには自分で判断する基準を持ち、それが絶対的なものと信ずることができない限り責任が取れないからです。
僕は好きな音や嫌いな音はありますが、(嫌いな音はないかも。。。)それは僕個人が感じたことであり、それは良し悪しではない気がします。
たしかに雑音みたいなものが入っている音とか、スースーという音が混じっているような音を聞くこともありますが、それはそれで音楽に合っていればいいと思ってます。合っているかいないかも人それぞれに思うことがあると思いますので、音楽全般に関して良し悪しの判断基準は持てません。
音楽は人の感情などへ訴えるものと思っております。正解はひとつではないし、万人が納得するものはないと思っています。ゆえにこれが正しいんだという答えは出せないし、これが正解と判断することもできません。

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<<1>>で唇の周りの筋肉を鍛えると音が悪くなる という話に対して、こんなご意見をいただきましたので、補足説明(言い訳とも言いますが)させていただきます。

「音が悪くなる」はあくまでも指導する際に私が聞き比べた結果の話であり、社会通念のようなものがある訳ではありません。
しかし、指導する立場とすれば、その時点時点での音色の変化を把握し、生徒の意見も聞きつつ「良し悪し」の判断をして行かなくてはなりません。
そして悪いの判断は私の心の中でする採点であり、あからさまにこの音悪いと生徒に伝えるわけではありません。
力任せを危惧するあまり、筋肉を鍛えることに敏感になっていたかもしれません。
少しですが補足させていただきます。

こういう指摘がとても大切です。小さなことや揚げ足とりでは?と思うようなことでも構いません(メールでいただければ非公開です)ので是非お寄せください。


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