Que sera, sera

翻訳者への道~きっかけ

翻訳者への道~きっかけ

結婚当初、オットも私も無職でございました。
オットが職に就くまで私もバイトでもしなくちゃ、と思い、
見つけたのが「特許事務所の翻訳者募集」。
英語には少し自信があったし(のちに全くの勘違いであることを
痛感させられるけど)、
学歴の見栄え だけ は立派だったため(中身はないのよ、何にも)、
あっさり就職が決まり、パートとして働くことになりました。
時給800円なり・・・。
翻訳者の時給が800円とは、今考えるとエラく乱暴な就労条件でした。

ここで、特許というものの仕組みを基礎からたたき込まれ(毎週テストが待っていた)
携帯用のコンサイス英和・和英辞典なる、ぺらぺらの辞書を片手に、
日英、英日両方の翻訳をいきなりやらされました。
今考えてみると、これまた、ずいぶん乱暴なことをさせられてました。

ところが、オットの就職がトントン拍子で決定。
就労地へ転居のため、私はたったの4ヶ月をもってその特許事務所を
退職いたしました。
今考えると、何とも乱暴な被雇用者でした。

でも、もともと英語好きな理系人間。産業翻訳というのは大変、性に合っていました。
もっとやってみたいな・・・。
そんなとき、
翻訳者って在宅でやっている人が多いみたいよ、と、実家の母が
知り合いからききつけて教えてくれました。
そこで、その知り合いがつとめている翻訳会社のトライアルを受けてみたのですが、
これが、箸にも棒にも引っかからなかった。
携帯用の辞書で翻訳に取り組んでいたのだから、当然といえば当然。
本当に、辞書で調べた訳語をそのままつぎはぎして訳文をつくっていたのですから、
合格するはずがありませんでした。

でも、くやしかった・・・。仕事もほしかった。
で、翻訳者の世界を本格的に調べ始めました。アルクの翻訳者についてのムック本を買い、
隅々まで読み込んで、そこで求人情報を出していた翻訳会社に次々と
履歴書を送りまくりました。
しかし・・・。職歴もなし、英語に関する資格もなしの人間は、
ことごとく門前払いをくらいました。トライアルもうけさせてもらえない・・・。

え~い、こうなったら勉強してやる!!
とりあえず通信教育からやろうと、いろいろ検討していた時に、
第1子の妊娠がわかったのでした。


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