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先週の月曜日からNHKで始まったドラマ 『古見さんは、コミュ症です』NHK総合 月曜日夜10:45~ https://www.nhk.jp/p/ts/EYMZ6JJWVM/ 予告を見て、面白そう!と思っていたので見てみたのですが、期待は裏切られませんでした。 只野仁人(ただの ひとひと)を演じるNEWSの増田貴久くんがものすごくいい味を出していて、話すことができないほどの人見知りの古見硝子さんを演じる池田エライザさんが嫌みのないきれいかわいい存在で。なにより、溝端淳平さんが高校生!?っていうのが予告を見たときからのツボだったのですが。 最初のうちはただただ面白くて見ていたのが、どんどん引き込まれていって、最後は涙がぽろっとこぼれてしまいました。 「私は”普通”じゃないんじゃないか・・・」 という悩みをみんなが持っている。 ん?ということは、「私は普通じゃないんじゃないか」という悩みを持つのが今の時代の「フツー」? 繊細で傷つきやすくて、一歩踏み出しても誰にも受け入れてもらえなかったらどうしよう?って恐くなって、いろいろ考えているうちに動けなくなってしまって。 私も今、そんな不安定な心の状態なので、そうか、フツーってなんだろう?そもそも実はフツーなんて存在しないのかもしれない、と、「普通じゃないんじゃないか」と悩むフツーの”普通じゃない子たち”を見てたら、なんだかほっとしてしまいました。フツーじゃなくてもここにいていいんだよね、と。 どんな展開になるのか、楽しみです。
September 13, 2021
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昨日、『ドラゴン桜』が最終回を迎えました。ドラマに張られていた伏線を一気に回収したり、大どんでん返しが盛りだくさんだったり、かつての龍山高校特進クラスOBが一堂に会したり(最後の最後にガッキー登場!)、日曜夜9時のTBSドラマとして見応えたっぷりの最終回でした。今シリーズは、前作よりも大学受験テクニック色はあまり強くなく、むしろ、高校生を取り巻く社会状況に光を当てた感が強く、IR事業推進のための敷地買収などビジネスドラマの要素も盛り込んでいて、エンタメとしては面白かったのだけれどどこか焦点がぼやけてしまったような印象を受けていたのですが、いろいろ思い返しているうちに、ふと、このドラマを貫く一本の筋が見えてきたのです。それは、この社会は決して弱肉強食で成り立っているわけではない、ということ。本作で一番印象に残ったのは、藤井くんの変化でした。もともと悪い子設定ではないのだろうと想像は付いていたのですが(だって「蜜蜂と遠雷」であの風間塵に抜擢された役者さんですもの・・・)、最後の最後に自分の受験を棒に振ってでも仲間を助ける、という変化を見せたのは、ドラマとわかっていながら本当に感動ものでした。そして桜木先生が繰り返した「おまえたちには仲間がいる」という言葉。あ、そうか、と思い当たったのです。平成31年度東京大学入学式の上野千鶴子先生の祝辞です。平成31年度東京大学学部入学式 祝辞https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html(私も2年前のブログに書いています。上野千鶴子先生の言いたかったこと)上野先生は祝辞のまとめとしてこのような言葉を発していらっしゃいました。「あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。」桜木先生の最後のスピーチに、このすべてが含まれていました。そして振り返ってみると、ドラマの中核に「多様性」と「支え合い」が据えられていたことが思い起こされました。・・・実際の東大受験はあんなに甘いものではありません。入試が「選抜するため」、つまり「落とすため」のシステムである以上、中学レベルの復習から初めて10カ月ちょっとで達することができるような安易なレベルではないし、科類によって簡単に合格できると考えているようでは受かるはずはありません。ましてや「東大に入っただけで人生が変わる」というのはおおげさです(入った後に伸びきってしまって留年の繰り返し・・・というケース、そこそこあるそうです)。ただ、それくらいの気概を持って多様な人たちに東大に挑戦してほしい、入ってほしい、という大学の願いも確かに反映されているのだろう、と思い至りました。日本では、「勉強だけできたって」という、学問やがんばりを嘲笑するような風潮がはびこっています。そうじゃないんだ、知識は武器になるんだ、でもその武器を使うには正しい哲学と仲間が必要だ、ということを、チーム桜木がOB総動員で訴えたかったのではないかと・・・そんな気がしました。そうやって振り返ってみると、なかなかよくできた素晴らしいドラマだったと思います。
June 28, 2021
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『ドラゴン桜』、放送はなんとあと2回きりなんですね。第1シリーズはもっと長かったような気がしたのですが、調べてみたら全11回。大差ないんですね。それでも今回が早いなぁ、と感じるのは、おそらく、受験テクニック以外の「子どもを取り巻く現代の社会問題」が毎回メインテーマになっているからかもしれません。それはさておき。先日「『ドラゴン桜』に思うこと」にも書いたのですが、このドラマ、まるで「東大合格はやり方次第」と魔法のノウハウがあるような描き方をしているところには大いに問題を感じます。ただ一方で、昨今の「勉学軽視」「学問軽視」の風潮にもの申しているところには大変な意義を感じます。コロナ禍で明らかになった、国による専門家軽視、医療崩壊、学問の切り捨て、国家公務員のブラック労働・・・真剣に学問に向き合い、人のために役立とうと努力を続けている人たちが無残にうち捨てられていき、国を率いているはずの人たちが全く論理的思考ができず想定外の事態に右往左往するしかない様が新型コロナによって鮮明に浮かび上がりました。「これからの世の中は自分で考えて判断しないと、ずる賢い奴らに搾取され続ける」「そうならないために皆に平等に与えられたチャンスが『勉強』だ」急激に変化する社会に対応するためには一生「勉強」が必要で、そのやり方を効率よく身につけられるのが若いうちにする勉強。その勉強の基礎体力をつけるためには、数学なら小2レベルの計算をすばやく解ける「数字の感覚」を身につけることから。国語なら、日本語の文章の構成を知って流れを把握するところから。「誰でもやり方次第で東大に入る」ことはできないと思います。定員がありますから落ちる人は必ずいます。でも、「誰でも勉強の仕方を身につければ人生を切り開ける」は可能性が高いと思います。勉強の意義を説くのに「東大合格」を引き合いに出さないと説得力がないのが日本の社会なので仕方がないことなのかもしれませんが、ドラゴン桜は「東大合格ノウハウドラマ」ではなく、「勉強で人生を切り開くことの意義を説くドラマ」だし、そういうメッセージが世間に伝わってほしいと切に思います。「受験では、正解は一つしかない。だが、そこから先の人生には正解はたくさんある」
June 20, 2021
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『ドラゴン桜』、絶賛放送中ですね。日曜劇場『ドラゴン桜』https://www.tbs.co.jp/dragonzakura/阿部寛が好きなので、第1シリーズから全部見ています。2005年放送だったから、もう、16年も前なんですねぇ・・・ムスコが小6、まだN研に通っていた頃だったなんて。「ドラゴン桜、最終回でしたね(2005年9月17日)」https://plaza.rakuten.co.jp/tanuchan/diary/200509170000/何度か再放送もやっていたりして、当時幼かったムスメも少しだけ記憶に残っていたようです。さて、このドラマ、本質的には勉強の本質や大切さを説いている素晴らしい作品でもあり大好きなのですが、一つどうしても納得いかない部分が。それは、よくよくドラマを見ていないと「誰でも努力次第で東大に入れる」という大いなる勘違いを生じてしまうこと。我が子たちが小さかった頃は、東大受験の厳しさに対して今ひとつ実感がなく、私も「へー、勉強の仕方次第なのかなぁ・・・」などと思っていた部分もありました。このドラマの放送後、芸能人の東大受験チャレンジもいくつか企画されたりしたわけですが(まぁ、ことごとく失敗でしたね)。しかし、我が子たちの大学受験を経験して、つくづく痛感しました。東大は小手先のテクニックだけで合格できるような大学じゃない。ドラマの中では、英語の問題に4コママンガが起用されていることを取り上げたりしているわけですが、当然、全部が全部、そんな問題なわけではありません。物事の本質を見抜ける学生は4コママンガ問題のような意表を突く問題でも難なく解ける、という観点から出題されているものと思われます。東大受験に関心がある親御さんでも、東大の入試問題を見たことがある人は少ないと思います。私は、東大の英語の入試問題だけ10年分ほど研究したことがあるのですが、とにかく量が多い。一見、さほど難しそうな問題ではないかもしれないのですが、それを所定時間内に解くには、よほど優れた地頭か要領の良さがあるか、徹底的に訓練するしかないです。さらに、ただの「この文章に当てはまる選択肢を選びなさい」とか「抜き書きしなさい」とか言う、いわゆる英語資格試験のようなレベルの問題ではなく、センター試験レベルの国語の問題を英語で読み解く筆記試験です。そこで問われていることに対応するには、それまでの読書(日本語の)経験や社会に対する関心の広さがものをいいそうです。最初の一文を見て、ああ、これはこういうことを言おうとしている文章だな、と見当がつけられる程度の背景知識を豊富に持っている方が有利なのです。それを持っている学生には簡単に感じるけれど、持っていない学生には頭真っ白、のような問題。合格ラインは6割~7割程度(他教科の出来にもよります)だったかと思いますが、ミスすることを考慮すると、捨て問などなく、全部を一通り解く必要がありそうです。とまぁ、英語だけに限って書いてみましたが、全教科こんな感じのレベルの問題を、高3の4月に中学生レベルから学習し直すような学生が3月の入試に間に合うか?想像に難くないと思います。もしそれができるお子さんがいるとしたら、よほど素地が良いお子さんであって、普通の高校生とはちょっと違うでしょう。入試というのは選抜試験なので、「落とす」ための試験でもあります。全国から選りすぐりの能力あるハイレベルな学生が集まって受験して、それでも落ちることがあることを考えると、少なくともふつうの高校生が3年生の初夏までにある程度のレベルの基礎ができていなければ、まず間違いなく、合格は無理です。それを考えると、第1シリーズでは合格者が少し出過ぎていた感じがしないでもありません。まぁ、ドラマはエンタメ、創作の世界、と考えれば目くじら立てることもないのでしょう。ただ、以下のような経験をしているだけに、東大入試を安易に語ることはさけてほしい、リスペクトを持って語ってほしい、という思いは強いです。芸能人の受験(2018年2月10日) https://plaza.rakuten.co.jp/tanuchan/diary/201802100000/第2シリーズはどのような結末を迎えるのか・・・?いろいろな意味で、結論は第1シリーズと同じであってほしいと思います。「受験では、正解は一つしかない。だが、そこから先の人生には正解はたくさんある」
June 13, 2021
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今、TBSでドラマ『半沢直樹』を放送中ですね。視聴率も20%と好調のよう。池井戸潤の作品は好きなのです。『下町ロケット』はドラマ化される前に小説で読みましたし(June 3, 2012)、ドラマも面白かったし、『大地編』など私が忘れていてもオットが録画までして見ていたほど。『ノーサイド・ゲーム』は小説は読んでませんが、出演俳優のラインナップでドラマを見始めたら、ストーリーもそこそこ良くて、全部見ました。同じく出演俳優のラインナップで『花咲舞が黙ってない』などはもうウキウキで毎週見ていたし、終わったときのロスは相当でした。ストーリー展開は至って単純で、程度の差こそあれ、一貫して敵役を倒すヒーロー/ヒロイン物語。なのですが、ドラマの『半沢直樹』だけは家族そろって見る気になれないのです(ちなみに、小説『オレたちバブル入校組』は読みました・・・まぁまぁ面白かった)先日、『半沢直樹』の大ファンという知り合いの男性と話したときのこと。予告を見る限り、ずらりと並んだ名優がこれでもかと悪役ぶりを発揮するのが痛々しいし暑苦しい・・・ちょっと見てみようかとチャンネルを変えるのもはばかられる感じで、放送は見ていない・・・というようなことを、その男性に話したら、「あれは現代版水戸黄門なんだよ、勧善懲悪の歌舞伎」と。そうねえ、言われてみれば、と思いつつも、水戸黄門も好きだし、歌舞伎の見得を切るのを見るのも嫌いじゃない。私のこの「苦手感」はどこから・・・?と思っていたのですが。今日の朝日新聞のコラムでこのモヤモヤがはっきりしました。島﨑今日子さんの「キュー」というコラム。放送中のテレビ番組を遠慮なくぶった切るコラムで、賛否いろいろなのですが、今回はなるほどと思いました。曰く、このドラマを見ていると、つくづく日本はホモソーシャルな世界だとあきれ果てる。(中略)ほとんど歌舞伎です。いや遠山の金さんです。半沢直樹である堺雅人の周りに名だたる歌舞伎俳優、劇団出身の名優、人気者を配し、企業社会を舞台に勧善懲悪を描きにかかる。・・・「男たちの激烈な競争」を見せつける。(中略)それにしても何という女たちの描かれ方よ。井川遥演じる小料理屋の女将は半沢に微笑みかけ、部下の今田美桜は尊敬の目で半沢にうなずく。(中略)原作があるとはいえ、産業構造が変わり、ジェンダー意識が高まる今、・・・女性を疎外して平気なドラマを楽しむ趣味はない。(朝日新聞朝刊2020/8/5 島﨑今日子 「キュー 半沢の世界の女たち」)ははは。そういうことね。確かに、ドラマ化された池井戸潤ドラマの中で、ここまで女性を無視したものは他にはありませんね。昭和~平成の、24時間闘ってたサラリーマン男性の哀歌。あー、苦手だわ(笑)。このコラムを読んで「そう感じてるの、私だけじゃなかった」と、かなり溜飲が下がったのでした。ファンを否定するつもりはありません。くだんの知り合いにもそんなことを言ったりするつもりはありません(^^)。それだけです。
August 6, 2020
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『サイレント・ブレス』のご紹介の時に少し触れたのですが。『ディア・ペシェント』 NHK 金曜日22時放送 https://www.nhk.or.jp/drama/drama10/dearpatient/原作はディア・ペイシェント 絆のカルテ [ 南杏子 ]ディア・ペイシェント 絆のカルテ【電子書籍】原作はまだ読んでいないのですが、先に先週金曜日の第1回放送を見ました。不謹慎な表現で恐縮なのですが、ちょっと笑ってしまいました。あまりにもリアルだから。午前中の外来診察時間のうちに、3人の内科医で150忍の患者さんを診る・・・。医師一人あたり、3時間程度の診察時間内に50人。患者さんの診察時間、一人あたり3分。まさに3分診療。診察室には、3分砂時計が置かれ、タイムキーパーの看護師さんが目を光らせている。どんな無理ゲー。ちょっとでも丁寧に患者さんの様子を診たりお話を聞いたりすると、あっというまに10分、20分と過ぎていき、午前外来のはずが診察終わりは3時過ぎ。医師はもちろん、一緒に働いているスタッフも、昼食を取れないどころかお昼休みも取れません・・・。さらによく考えてみると、患者さんを診る時間をたとえ3分にできたとしても。医師は患者さんを診る前に問診票なり過去のカルテなりをしっかり読み込み、その日の検査結果をしっかり吟味してから患者さんの診察に臨みます。そして診察が終わると、そのときの記録を電子カルテに事細かに入力し、必要に応じて薬や処置を処方します。患者さんとお会いする前後に取られる時間の方が診察時間よりもはるかに手間も時間もかかっています。なので、患者一人あたり診察時間3分は絶対不可能。仮に診察時間を3分に納めたとして、患者さんの話もよく聞かず医師が言いたいことだけ言って、処方も次回予約もめちゃめちゃで、それで患者さんは満足しますか?というと、まぁたいてい、そういうのもクレームの原因になるのです。患者満足度を上げるために待ち時間を短くするべきか、診療内容を充実させるべきか・・・これはなかなか答えが出ない問題で、たぶんおそらく、このドラマの最後のあたりで作者の考えが出るのかもしれません(『サイレント・ブレス』では、一つの答えが出ていました)。第一回目は、そんな待ち時間に激高する、患者さんの夫をめぐるストーリーとともに、主人公の内科医・真野千晶の身の回りに起きるいろいろを巡るストーリーと一部ミステリーが展開します。今回出てきたがん疑いの女性とその夫を見ていて、病院に勤めていたときに実際にいらっしゃった患者さん方の顔を思い出して涙が出てきました。最初は妻の病気に戸惑い思うように行かずに激高する夫も、徐々に妻の病気を受け入れて、通院ごとに柔らかな態度に変わられる・・・本当にそうでした。いつもパートナーや家族と一緒に来られる患者さんをうらやましく思いました。経営合理化をはかる病院の事務長から「患者から『ありがとう』といわれることは仕事のうちではない」と、感謝などされずとも粛々と”患者様”の希望を叶えていくように、と言われ、若干の反発とモヤモヤを感じる主人公。現実は、さほど高給取りなわけでもなく、昼も夜も食べそびれ、睡眠時間を削られながら、命と向き合う医療という仕事に、せめて”患者からの感謝”という報酬があってもいいのではないかと私は思います。私も、ただの事務職とはいえ、単なる挨拶程度の「ありがとう」でも心に響きました。ドラマという架空の世界である都合上、現実とはかけ離れたような描写も出てくるのですが、大ざっぱに「ああ、こんな感じだったな、病院・・・」という実感は現実に忠実なドラマです。見ていて、「あれ?私、意外とと外来好きだったのかも」と、ちょっと懐かしくなりました。どういうふうにドラマが進むのかわかりませんが、NHKは原作に忠実にドラマをつくるので今後が楽しみです。NHKで今夜22時からです。
July 24, 2020
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去年、こんなブログを書きました。芸能人の受験オードリー春日が東大入試に挑戦するというバラエティ番組の企画がありました。芸能人が東大に挑戦する、という企画は、特にこれに始まったわけではなく、昔からあったけれど、何が引っ掛かったかといって、普段、いわゆる受験科目の勉強なんかしていない大人が、ちょっとした小手先の工夫で入れるような大学だと、東大が思われていることでした。当時私は、ムスメと一緒に東大の過去問を解いていたのですが、とにかく膨大な量を短時間でこなさなければならないそのハードルの高さは、他の旧七帝大(京大は除く)とも一線を画していると感じました。この大学に合格するのは、このレベルを難なくこなせる才能の持ち主か、息をするように努力できる人が必死に努力した結果かのどちらかだろうと思いました。春日の結果は、センター足切りラインにも届かないほどの惨敗。正直、ホッとしました。そして番組を企画した人に怒りを覚えました。いくらなんでも大学をなめすぎていると。さて。今年度も東大に挑戦する芸能人が、一部で話題になりました。堀江貴文プロデュース「ドラゴン堀江」。売れない3人の芸人、アイドルとともに、堀江氏も受験するという企画でした。また?でも、一度は東大に合格した堀江氏の企画。メンバーもそれなりの背景を持っている人たちを選び、堀江氏以外は半年間じっくり対策するという、去年よりはちょっと手の込んだ企画でした。・・・といっても、それまで勉強から離れていた人たちが、たったの半年間?とは思いましたが。しかし。結果は再び、足切りラインにかかる、かからないかというレベルの戦いでした。去年と違い、今年は予備校が持っているデータを知っているワタシ。足切りとは、単に受験生の人数を調整するためだけにあるもので、そこにかかるかどうかを問題にしている時点で、二次試験の合格は見込めません。センター試験の得点は、二次試験では900点分が110点に圧縮されるため、点差はそれほど影響しません。でも、センター試験の点数≒二次試験受験生の順位 となるために、センター得点は9割を超えないと合格は難しくなるといわれています。堀江氏を含めた4人の受験生のうち、足切りラインをクリアしたのは堀江氏と芸人さん1人。でも、芸人さんも「かろうじてクリア」程度。堀江氏は得点を公表せず。二次試験では二人とも不合格でした。堀江氏がセンターの得点を公表しなかったのは、その時点で無理だということが堀江氏自身にはわかったからなのではないかと邪推しています。最初は、「なぜこの大学のレベルは正当に評価されないんだろう?」と、この企画に対しても腹立たしくも思っていたのですが、考え方が変わりました。堀江氏が挑戦したことに意味があったのではないかと。一度東大に合格したことがある堀江氏であっても、なめたこと言ってたら合格しない。東大はそういうレベルの大学なのだということを、堀江氏自身が証明してくれたのです。好奇の目で見られたり、過小評価されたり過大評価されたり、持ち上げられたり落とされたり。良くも悪くも目立つ大学なのだとは思うのですが、実際、さまざまな分野で活躍、貢献する人材を輩出している大学です。もうちょっと、ちゃんと評価されてしかるべきだと思うし、大学側も、大学のアピールのしかたをもうちょっと考えるべきではないでしょうか?優れた女性研究者を、「普段はフツーの女の子ですよ」としか表現できない語彙の貧しさといい、オシャレやお友だちとのカフェでのおしゃべりしか取り上げないマスコミといい。優れた男性研究者を、こんなにオシャレでリア充してます、っていう取り上げ方をしないでしょう。「まじめに努力できる人」をもうちょっと普通に評価できる世間であってほしいし、大学側もそういう方向で大学アピールをしてほしい。謙虚さを失ってはいけないけれど、プライドまで失う必要はないと思うのです。ある意味、”フツー”とは一線を画した能力がある人たちなのですから。
March 28, 2019
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私は「耳をすませば」が大好きで、何度見ても全然飽きなくて、また凝りもせず、今晩の再放送を見ているのですが。(多分、ブログにも何度も書いているかと)何でこの物語にこんなに惹きつけられるのだろう・・・?と思っていたのですが。今日、新しい角度からこの物語が見えてきました。夜の車道を、雫が、自転車を引く聖司と並んで歩いているシーン。前からやってくる自動車から雫をかばおうと、聖司は雫より車道側の少し前に出ます。ところが、自動車が通り過ぎると、雫は車道側に出て聖司の前に出るのです。私はあなたにかばわれるような弱い存在ではない、と主張するように。聖司にイタリア行きとともに自分の思いを告白された雫は、相手がすでに自分の将来を決めて進み始めていることについて、自分が情けないと焦っている気持ちを友だちの夕子に相談したとき。夕子は「私だったら、好きな人なら離れ離れでも毎日手紙書いて励ますのに」と”支える女性”としての言葉をかけたことに対して、雫は「自分も聖司くんに負けないように頑張る」と”対等でありたい”と宣言。この物語はラブストーリーなのにとても純粋でさわやかなのは、おそらく、”守る”男性、”支える”女性という、それまでの典型的な男女像を見事にぶち壊したところから生じてるんだ、ということに気づいたのでした。聖司に負けないように必死にもがいて自分を試そうとする雫、大学院に通う母親、自力で一人暮らしを始める姉、それを温かく見守る父親、男女の別なくがんばる若者たちを応援する聖司のおじいちゃん。自立した女性像。対等である男性像。ジブリの描く女性は、ナウシカからずっと一貫していたのだと、改めて気づきました。医学部の女性差別問題の発覚で、これまでの男女平等がいかに薄っぺらで表面的だったかを思い知らされて、見る角度が変わって初めて見えてきたものでした。最後のシーン。坂の上へ雫を連れて行くために、雫を自転車の後ろに乗せて必死に坂を登ろうとする聖司に対して、雫は「そんなのずるい。お荷物だけなんてヤダ。私だって役に立ちたいんだから」と自転車を降りて自転車を押し始める・・・。そして、聖司のプロポーズの直後に、雫は聖司から貸してもらっていたジャンパーを聖司にもかけてあげようとしていました。私もあなたを守る、と主張するように。さりげないその描写に、今まで気づきませんでした(聖司くんの「好きだー!」に隠れちゃって(^^;))女性は男性に守られるだけの存在ではない、お互いが支え合い、共存したほうがいい。そしてその実現のためには、女性が自分から動かなければならない。それが、私がこの物語を何度見ても飽きない理由なのだと、医学部入試問題が気づかせてくれたようです。
January 11, 2019
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大好きで、切なくて、やっぱり大好きな『宇宙よりも遠い場所』2018.2.12このたび、アメリカでニューヨーク・タイムズ ベストTV 2018 ベスト・インターナショナル・ショーに選ばれました!『#宇宙よりも遠い場所 』がニューヨーク・タイムズのベストTV 2018 インターナショナル部門に選出されました。皆様の応援のおかげです!!ありがとうございます♪#よりもい#yorimoi https://t.co/FMSAq7fHUo— Madhouse Inc. (@Madhouse_News) 2018年12月4日録画して何度も見て、再放送も録画して(?)何度も見て、本当に、本当に、すがすがしい青春ストーリーだったのですが、アニメが放映されている期間に、我が家的にもいろいろと大激変があったりしたので、見るとつい涙してしまったり。それでも大好きなアニメ。思春期の女の子たちの微妙な心の揺れ具合とか、ちょっと日本人的かなとも思ったのですが、それも含めて、それでも我が道を突き進む強い女の子像は万国共通と受け止められたようです。ムスメもこのアニメにどれほど勇気づけられたか。New York Times The Best TV Shows of 2018-The Best International Show8. ‘A Place Further Than the Universe’ (Crunchyroll)A high-spirited, jokey anime series about four teenage girls who join a scientific expedition to Japan’s Antarctic research station might sound like a show with a pretty specific audience. But “A Place,” written by Jukki Hanada and directed by Atsuko Ishizuka, is a funny and moving coming-of-age story that should translate across all boundaries of age or culture. Never mawkish or contrived, it’s an absolutely authentic depiction of how friendship can overcome adolescent anxiety and grief.8.「宇宙よりも遠い場所」(Crunchyroll)日本の南極観測基地への学術調査隊に参加する4人の10代の女の子たちの、元気いっぱいでユーモアあふれるアニメシリーズ、というと、一部の特定のファンに向けた作品のように聞こえるかもしれない。しかし、花田十輝脚本、いしづかあつこ監督のこの「よりもい」は、年齢や文化といったあらゆる垣根を超えて理解される、面白くて感動的な成長物語だ。過度に感傷的でもなく不自然でもなく、友情によって思春期の不安や苦悩を乗り越えていく過程が実に忠実に描かれている。(英玲訳)#よりもい
December 9, 2018
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テレビの番組案内に、あの『けいおん!』と同じ監督の作品、と書いてあったのを見てうっかり全部見てしまいました。あのEテレでアニメ映画を放送するなんて、珍しいなぁと。『聲の形』そもそも、私はこういう絵のアニメが好きなんだろうなぁ、とは思うのですが。『けいおん!』と違って、とても重いテーマでした。現代社会のいろんな問題が凝縮されたような。それなのに、見ていてつらい感じがしなかったのは、多分、聴覚障害をもつ硝子(しょうこ)だけじゃなくて、登場人物みんなが、ある意味、”欠けている”部分をもっていて、みんなが”対等”に描かれているからなんじゃないかと感じました。「聲」が聞こえないのは耳が聞こえない硝子だけではなく、一見、普通に見える将也も、周りにいる人たちの顔も見えず聲も聞こえず。「欠けていてごめんなさい」と思う人あり、「ごめんなさいとか、いい子ぶったこといってるんじゃない!」と相手に言い放つことで自分の欠けた部分を認めたくない人あり。いろんな人がいて、いろんな見方があって、理解しようと思っても理解し合えなかったり、そもそも理解すること、されることを拒否する人もいて。いろいろな「自分とは違う」人たちが描かれていて、世の中の多様性を丁寧にすくい上げていました。風景の一つ一つがとても美しく丁寧に描かれていて、心理描写も丁寧で、テーマは重いのに、あらゆる意味で、さわやかで美しい作品でした。最近、年齢のせいか、涙もろくて・・・本放送で一回見て号泣して、今日、ビデオに撮ったのをもう一回見てまた号泣しました・・・。なんていうと、なんか安っぽい感じがするのですが(^^;)これも年齢のせいということで。
August 26, 2018
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書こうと思っているうちに終わってました。『ピアノの森』https://www.nhk.or.jp/anime/piano/2019年1月に第2シリーズが始まるそうです。原作は読んだことないんですが、昔、映画版『ピアノの森』を見に行ったことがあります。2007年8月5日 映画『ピアノの森』もう、10年以上も前・・・。ブログに書いてなかったら、阿字野先生の声を雨上がり決死隊の宮迫がやってた、とか、音楽監督がアシュケナージだったとか、全部すっかり忘れてました。一緒に見に行ったムスメも、うっすら覚えているような、覚えていないような・・・。原作がどうなっているのか全然知らないのですが、今回のテレビアニメ版は、4月放送開始で、3か月でショパンコンクールまでたどり着くという、なかなか、あっという間な進行ぶり。ショパンコンクールの順位が出ないうちに、第1シリーズが終わってしまい、え?え?な感じでした。いろいろな人が演奏するいろいろなピアノ曲をたくさん聴くことができて、とても幸せでした。なんといっても、オープニングに流れる「海へ」。ショパンのエチュードハ長調作品10-1のアレンジ。このエチュードから「海」を連想したことがなかったのに、「海へ」はまさに海の景色が浮かんでくる素敵なアレンジで、オープニングだけで幸せな気分になれました。明日から仕事だ・・・とブルーな気分になる日曜日の夜中にこのアニメを見ることで、「明日からもがんばろー!」という気持ちになれたのですが、終わってしまって残念です。7月23日からは、同じ番組枠でアニメ『つくもがみ貸します』が始まるそうです(^^)http://www6.nhk.or.jp/anime/program/detail.html?i=tsukumogamiしゃばけシリーズの畠中恵さん原作ですね♪ちょっと楽しみです。
July 8, 2018
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今日は一日、家で翻訳の仕事をしていました。家で一人でいるときは、たいてい、TVをつけっぱなしにしているので、いろんな情報が流れてきます。でも今日は一日、ある話題だけに集中していました。連日、連日霞ヶ関のセクハラ、不祥事、森加計問題、芸能人・スポーツ界のセクハラ・パワハラ・・・ここのところ同じことが繰り返されていたのですが、今日は一日、日大のアメフト部問題。もう、既視感、ここに極まれり、です。毎日、毎日、トップが言う言葉は、知らぬ、存ぜぬ、言ってない、会ってない、あるはずのものがなくなり、なくなったはずのものが出てきて、挙句の果てに、意図せぬところから出てきたメモは「でっち上げ」、思わぬ人の口から出た不都合な証言については「解釈の食い違い」この場を逃げ切れば国民は忘れる!筋が通ってなくても、醜態をさらしても、白を黒と言ってでも、ムリを通して逃げ切るんだ!!という合言葉が聞こえてくるような、「大人の対応」日大アメフト部の選手は、加害者となってしまったものの、そのすがすがしいまでの潔さに「大人が不甲斐なくて、ほんと、ごめんなさい・・・」と涙が出てきます。こんなに素晴らしい青年が日本にいるということを誇らしく思います。でも、こうも思うのです。自分の人生の舵は、絶対に他人に渡してはならないと。違うと思うことは「違う」と主張することがもっと周囲に受け入れられる世の中であってほしい。○○ハラ問題すべてに共通することです。才能あふれる若者が再起をかけて立ち上がってくれることを祈っています。蛇足ですが。ムスメは受ける予定は全くないのですが、受験生の母として思います。我が子が日大を受けたいといっても、絶対に受けさせない、と。日大生には何の罪もないし気の毒でしかないのだけれど、日大ブランドは地中深く、海中深くに沈んでますよ・・・。
May 25, 2018
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新聞のテレビ欄に「登場人物のキャラクター設定はありふれているが、看護師の実習シーンなどはリアリティがある」と書かれていたので、ふーん、だったらいろいろ勉強になるかな?と見てみたフジテレビの「大人の土ドラ」『いつまでも白い羽根』録画しておいて、何とはなしに見ていたのですが、最後のエンドロールを見てびっくり。音楽 まらしぃおおおー!まらしぃ、フジ新ドラマ「いつまでも白い羽根」で音楽担当https://natalie.mu/music/news/276833何気なく見ていたときには全然気づかなかったくらい、ドラマに自然になじむ音楽だったので、ぜんぜん気づかなかったのですが。まらしぃさんが認められてどんどん世の中に出て行ってくれるの、とっても嬉しいです♪ムスメにも早速メッセージ。一緒に喜びました。で、BGMをじっくり聞きなおしてみたいと思って、録画していたものを見直したのですが。BGMはともかく、新聞のテレビ欄の評論、完全に外れてる、ということに気づきました。「看護師の実習シーンなどはリアリティがある」と書いてありましたが、看護師の実習シーンはともかく、手術シーンがちょっと。肺がん患者の手術だったのですが、左肺部分切除術およびリンパ郭清術を行います。って・・・え?部分切除の時にはリンパ節郭清はしないけど?っていうか、部分切除で開胸はしないし。でもって、肋骨切るとか絶対ないし。で、最終的に出てきたのが肺の部分じゃなくて肺葉に見えたし・・・。肺がんの手術はよほど合併症とか問題がない限り、開胸などせずに胸腔鏡手術。っていうか、部分切除で済むのだったら100%(多分)。肋骨のすき間からしぼんだ肺を引っ張り出すので肋骨は広げるけど切りません。転移の可能性がないくらいがんが小さいから部分切除なので、転移の可能性を考えたリンパ節郭清もしません。胸腔鏡が高価すぎて、撮影に使えなかったのかな?そんな細かいところまで見てる人いないよね、ということなのでしょうが、看護学監修はついても、医学監修はつかなかったのかもしれませんね。なので、医学的なリアリティは今一つ。でも、「登場人物のキャラクター設定はありふれているが、」の部分にも大いに異議を唱えたい。だって、よく見てみたら小松江里子脚本ってそんなペラい設定なわけがない。人物描写にこそ、一つ一つ、うんうん、と納得しました。医療現場が抱えるさまざまな悩みを、嫉妬とか、まじめに努力する奴が損をするっていう世間の見方とか、そんな視点からきっちりあぶりだしてくれることを期待させる第一回でした。医師は人材不足でぎりぎりの医療を迫られ、厳しい規制で手足にかせをつけられ、人はいずれ死ぬということはどうしようもない運命なのに、死んだら医者のせいだと責めたてられ、罪にすら問われ。人の命を助けるために、生涯勉学を怠ることなく命を削って努力を積み重ねているのに、その努力をあっさり踏みにじられる医師。そして、その医師の下の、もっと過酷な環境で働く看護師。第一回の最後に、看護学校の校長がつぶやく、「人はいつまで白いままでいられるんだ?」という言葉が心に刺さりました。本来、医は仁術なのに、医療従事者はみんなそんなこと頭では理解しているのに、「初めは白くてもね、あっという間に真っ黒になるんですよ」という言葉を、私も現場で聞きました。日本という国は、努力する人をバカにしすぎています。官僚というトップエリートにも黒い不祥事が続くこの頃。このテーマを深く掘り下げるドラマであってほしいと思います。そして、主人公のまっすぐで物おじしない物言いに、『花咲舞が黙ってない』をほうふつとさせるスッキリ感を感じた私。・・・最近、私も黙ってられなくて(>
April 8, 2018
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1月29日は「南極昭和基地開設記念日」だったらしく、私のツイッターアカウント(情報受信のみ)にあるリツイートが来ました。国立極地研究所twitter『TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」』なんだこりゃ?と思ったのだけど、無類のペンギン好きのムスメが興味あるかな?と思って、このアニメについてちょっと調べてみました。そしたらうちでもBSで見れることが分かったので、ものは試しと、録画して見てみました。そしたら。私がドはまりしました(^^;;;)『宇宙よりも遠い場所』http://yorimoi.com/女子高生4人が民間南極観測船に乗って南極へ行く、というストーリー。文部科学省、国立極地研究所、海上自衛隊などが協力、という(^^;;;)メインの登場人物の女子高生4人のキャラ設定は「けいおん」のパクリ?と思ったのだけど、「けいおん」よりも一人一人の心情が深く描かれてて、感情移入しちゃって、なんかもう、涙腺崩壊。いわゆる、キラキラ女子高生のグループとはちょっと違う女の子たちが、他人から「そんなことやってて何が面白いの?」と言われそうなことに情熱を燃やして、赤の他人だった4人が一つの目標に向かってまとまってく様子が、なんかもう、「いいなぁ、そういう青春!!」って感じで。さらに、メインキャラ4人が目標に向かって力強く(でも軽妙に)進んでいく女の子なら、その目標に向かって4人を導いていく大人たちもみんな女性で、女性が南極目指したっていいじゃないか!!女性がやりたいことに向かってって何が悪い!みたいな、力強いメッセージが発信されてる感じが、すごくいいです。で、最初、ムスメに上述のツイッターを見せてみたんだけど、今一つ反応が薄かったので(受験生ですし・・・)いいもん、お母さんだけでも見るもん、と思っていたのですが。なんか金曜日あたりから、何の話の流れだったか、お風呂上がりの真夜中にムスメが「え?録画してあるの??見てみたい、見せてー」って言い出して、第6話だったのだけど見せてみたら、これがもう、ピンポイントにムスメのツボにヒットしたようで。「私も『女子高生南極チャレンジプロジェクト』とかあったら、絶対行きたかった!!」とか言い出して(^^;;;)もう女子高生なのはあと2カ月弱なので、これからそんなプロジェクトが出てきたとしてもアウトなのですが、「大学でも理学部だったらフツーにいけるんじゃない?」と提案してみたのですが、それはそれで違うらしく。で、そんなこんなで話が盛り上がった土曜日の午後、ムスメがこのアニメのHPを眺めてたら「どーしよー!!なんかネットTVで第1話から6話まで一挙放送とか書いてある・・・今晩」で、録画してなかった第1話から4話まで、”休憩時間”と称して、見てしまいました。ああ、受験生・・・ごめんなさい、お母さんが種をまいてしまって。でも。やりたいと思う気持ちが強ければ道は開けるというこのストーリー。いつもなんとなく受動的に動いてきたムスメには、ちょっと刺激になったようです。そして、ムスメの世代は、性別にかかわらず、やりたいと思う気持ちで動くことが当たり前、になっていくんだろうな、と思ったら、なんか頼もしく思えてきました。ここのところ元気のなかった私も、すがすがしい気持ちになれたアニメでした。今後の展開が楽しみです。
February 12, 2018
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おととい、ネット上でちょっとした話題になっていた日テレ系のTV番組「得する人損する人」”脳に効く得ワザでオードリー春日は東京大学に合格できるのか?”の結果発表。賛否両論、いろいろあって、なるほどなー、と社会勉強になりました。春日も、仕事しながらたったの半年でよくがんばったと、いわれればそうだな~、と思いました。が。受験生の親としては、この企画、はっきり言って、不快でした。この企画を立てた人に対して。目の前で頑張ってるムスメを見ていたら、成果の定かではない小ワザで切り抜けられるほど大学受験は甘くないわ!と、腹立たしくて。ちょっと角度を変えて考えてみたらわかること。駅前にいる普通のサラリーマンをつかまえて、仕事の合間に漫才の名人から6ヶ月間特訓を受けてM-1決勝戦進出をめざします!って企画だったら、芸能界からどういう反応が返ってくるでしょうね。なのに、どうして、芸人が東大めざしたら受かるかも?とか考える人が出てくるのか。それとも、ハナから受からないとわかってて、芸人を笑いものにするための企画?春日は、M-1準優勝という超狭き門を潜り抜けて、生き馬の目を抜くといわれている芸能界で確固たる地位を築くという、東大に合格するなんて比較にならないほどの超高倍率の成功を勝ち取った人。大学入試の問題は、そういう超レアな才能を見抜くようにはできていないのです。そこまで不快な番組を、私がなぜ見たかといいますと。ムスメが、私が考えていた以上に春日の結果を気にしていたから。一緒に見てしまいました。大人の軽率な企画も、神経質になっている受験生には少なからず影響を与えます。春日がたった半年のちょっとした努力で合格してしまったら、ずっと頑張ってきた私の努力はどうなるのか?という不安と、それくらいで合格できるんだったら、私にも可能性があるかもしれない、という希望と・・・・。大好きなMiwaちゃんが春日のための応援歌をつくった、っていうのも、複雑な心境に輪をかけたようです。春日の結果を見て、ムスメ、ほっとしたような、残念だったような、複雑な表情で、ちょっとびっくりしました。最近のTV番組、本当につまらなくなってしまって、TV中毒の私ですらゴールデンの番組は見なくなってしまったのですが、本当に、安直すぎる。毒にも薬にもならない、だったらまだいいけど、毒をまくのはやめてほしい・・・。
February 10, 2018
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秋になったからでしょうか、心が動きやすくなっているのかもしれませんけど。ピアノとは全く異なる世界の話になりますが。昨日、abema TVで「魂の七番勝負」藤井聡太四段vs行方尚史八段の対戦を見てしまいました。午後7時から放送が始まったんですが、あまりの熱戦に、気が付くと投了の12時過ぎまで、全部見てました。へっぽこ将棋ぐらいはできるオットと、将棋はちょっとだけわかるムスメと、藤井四段の対戦を見ていて少しずつルールが分かるようになった程度の完全素人な私の三人で。10時ぐらいまでは全然動かなかったので、私は家事をしたり、ムスメは勉強したり、そんな感じで片手間に見ていたのですが、10時過ぎたころから激闘が始まって目が離せなくなっちゃって、気が付いたらそこから2時間以上、超集中して三人で見てしまいました。私はつい最近まで本当に全然、将棋がわからなかったのですが、対局中の解説を聞きながら、ネットで駒の動かし方の基本を見ながら、対局を見ていたら、ちょっとずつわかるようになって。もう、すごい大接戦でした。最後の最後までどちらが勝つか、解説者もわからないほど。中盤後半から、行方八段が藤井四段を攻撃していて形勢有利だったのに、いつの間にか形勢が逆転していて、藤井四段が行方八段の陣地を激しく攻撃していて。行方八段は手駒をいっぱい持っているのに、全然使えなくて、藤井四段の手駒はせいぜい3~4枚程度だったのに。行方八段の王がどんどん前に出て来ちゃったり、後に戻ったり、えー?えー?って思っている間に、素人目にもわかるように完全に詰んだ形になりました。あんなに完全に詰んだ形になるまで勝敗がわからないのもなかなか珍しいのではないでしょうか。投了になったところで、見ていた我が家三人とも、ほー・・・・っと力が抜けてボーっとしてしまいました。なんか、見ちゃいけないものを見ちゃったようで。それは解説をしていた棋士の方々も同じだったようで、しばらく言葉が出てきませんでした。「藤井四段、勝っちゃったね・・・どうしよう」って感じで。先日NHK Eテレで生放送された、森内俊之九段との対戦も見たのですが、えー、えー、と思っている間に、あっという間に藤井四段が勝ちました。ほとんど物音しない静かな対局室で、あんなに熱いバトルが繰り広げられていたんだということが初めてわかっちゃったのですが、すごいな、将棋。そして、かわいらしい顔立ちで一般の人たちにも大人気の藤井四段、末恐ろしいとはまさに彼のためにある言葉・・・。こわいわー。背中のチャックを開けたら、何か別のものが出て来そう(^^;)
October 15, 2017
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フジ系列で土曜日の朝9:55から放送している、ライオンのグータッチhttp://www.fujitv.co.jp/gu_touch/という番組をご存知でしょうか??いろいろなスポーツをしている子どもたちのところに、その競技の第一線で活躍したプレーヤーがコーチとして出向いて指導する、という番組です。司会進行役のお三方がいい味を出しています。生真面目な佐藤隆太さんと、ほわんとしててちょっとピントがずれそうになる西野七瀬ちゃんに、愛あるツッコミで軽妙な雰囲気を醸し出す博多大吉さん。単純なスポ根ものでもなく、単純な感動モノでもない、さわやかでくすっと笑える番組です。この番組のすごいところは、トップレベルの天才少年少女とか、才能を秘めた子の才能を開花させるとか、そういうんではなくて、毎回、ごく普通の、ひょっとするとやる気ない?と思うようなどうしてもその競技で勝てない子が主人公だということ。最後も、ハッピーエンドばかりではありません。初勝利を目指して頑張ったのに、やっぱり勝てなかった、で終わる子も。でも、「勝ちたい」とだけしか思ってなくて、「勝ちたいけど勝てないからつまんない」としか考えられなかった子が、そのスポーツを大好きになって楽しんで、自ら進んで努力した先に勝利が見えてくる、ということを、みんな学ぶのです。勝てても勝てなくても、子どもたちの目の輝きが、最後は全然違うのです。そんな成長していく子供たちのすばらしさとともに、なんか、その道のトップアスリートってすごいなぁ・・・って、毎回感動。今日で終わってしまったのですが、バレーボールの大山加奈さんのコーチが、本当に本当に秀逸で、感動的でした。全4回くらいのシリーズだったんですが、毎回、感動で号泣(T T)「チームメートの失敗をみんなでカバーしていくのがバレーボール」「コートに入っていないメンバーも、声でコートの中の仲間を助けることができるんだよ」という大山さんの言葉が、団体競技をしたことがない私には、本当に本当に、目から鱗でした。そして、そんな厳しくも暖かいコーチの気持ちに一生懸命応えようとする素直な子どもたちの姿がもう、感涙もので。ご縁あって、ムスメは5年間、この競技を続けましたが、弱小チームではあったのですが、引退した今でも週に一度はお昼に集まってお弁当を一緒に食べるほど、本当に仲良しです。スポーツである以上、勝てないとつまらないのは確かなのだけれど、なんかこう、たとえ勝てなかったとしても勝つという目的に向かって、みんなで心を一つにしてがんばれるって、いいなぁ・・・。まぁ、人間、自分の利益を優先してしまってなかなか「心を一つに」できないところに、集団の難しさがあるんですけどね~・・・。団体競技に学ぶことが多い昨今です。朝の微妙な時間帯のスキマ番組的な感じなんですが、とってもいい番組です。
September 16, 2017
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番組情報に疎いもんだから、NHKで放送されているアニメ『三月のライオン』が今日、最終回を迎えることを、今日の新聞のテレビ欄で知りました・・・orzムスメとともに、数少ない日々の楽しみとして毎週見続けた三月のライオン。いつか最終回を迎えるだろうとは思っていたけど、まさか映画の公開とともに最終回を迎えるとは。う~ん、まさか NHKが映画の宣伝・・・?何がムスメの心をとらえたのかはわからないのですが。私には、主人公 零くんの「ひとりぼっちの気持ち」が痛いほどわかって。ひとりぼっちがさびしいのは、一人でいるときではなくて集団の中にいるとき、っていうのが、すごくよくわかって。でも、零くんには将棋があって仲間がいて、川本家のみんながいて、理解してくれる高校の先生がいて。いいなぁって。なんか、そんな感じで、変に感情移入しながら見てました。最終回、どんなふうに終わるのかな~?と思ってたら。うまくまとめてた感じでした。『三月のライオン』ロスになりそうでしたが、2017年10月から第2シリーズ開始!という予告が出て、元気復活!!4月からは金曜日の夜、Eテレで今シリーズの再放送もあるみたいで、気を取り直しました。映画版を見に行くかどうかは・・・ちょっと迷ってます。原作の漫画は、何かのはずみで、今出ている全巻大人買いしそうです(苦笑)。
March 19, 2017
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今、NHKで放送中のアニメ『3月のライオン』羽海野チカの同題の漫画が原作です。3月のライオン(1) [ 羽海野チカ ]少女漫画らしい柔らかなタッチの絵柄ながら主人公が将棋の棋士、というところに興味をもって見始めたんですが。きっと誰もが心の片隅に持っているであろう「孤独」にさまざまな角度から光を当てて描いた素敵な物語でした。厳しい環境に置かれて感情を失ったような主人公の零とは対照的な川本家の3姉妹や3匹の飼い猫たち、棋士仲間たちが出てくると、ホッとします。将棋がわからなくても問題なく楽しめるストーリーですが、将棋のルールがわかったらもっと面白いんだろうなー、とちょっと興味を持ったりして。東京のウォーターフロントあたりの「今の東京」らしい風景や主人公が将棋会館に向かうときに乗る電車の様子、下町に残る昔ながらの景色や習慣など、生活空間としての普段の東京が描かれているのも、私的にはツボなのかもしれません。そして、そんな東京で一人暮らしをしながら、たまに家族や友人のぬくもりにも触れている繊細な少年が、ちょっとだけ、東京で一人暮らしをしているムスコと重なったり。本当にちょっとだけ、ですが。雰囲気がちょっと『夏目友人帳』に似てるなぁ、と、ムスメと意見が一致しました。(どっちも白泉社の漫画が原作。やっぱり。目の付けどころが白泉社的(^皿^))1週間の終わりの夜に、しんみりしたりほっとしたりするこのアニメ。おすすめです。今シーズンは、楽しみな番組がたくさんあって、幸せです・・・♪
October 23, 2016
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最近、BSでエヴァンゲリオンを再放送してますね。NHKアニメワールド 新世紀エヴァンゲリオン夜中、就寝前に、ちょこっとチャンネルをザッピングしていたときに、たまたまエヴァ第3話に行き当たったのですが。そのまま、最後まで見てしまいました。そして、「なぜ、第1話と第2話を見逃した・・・orz」と後悔しました。一瞬で、エヴァの世界に引き込まれました。実は、私はかつてのSFアニメブームのころにどっぷりアニメにはまった類の人間で、イデオンくらいまでは結構ついていっていたのですがその後、アニメからだんだん疎遠になり、エヴァンゲリオンブームの最盛期、私は妊娠出産という一大イベントに遭遇していて、エヴァはまったく別世界の存在でした。ムスコの保育園のママ友がたいそうなアニメファンで、上の息子さんとともにエヴァブームの中にどっぷりつかっていた人だったので、噂は耳にしていたのですが、何しろ、「最終回を迎えても結局何もわからなかった」的な評判しか耳に入ってこなくて、なんかあんまりおもしろくなさそう、絵柄もオタク向けっぽいし・・・と、これまで一度も興味を持ったことがなかったのです。が。本放送から20年。その魅力にやっと気づきました。というか、子育てをとおして、自分の感受性も変化したのかもしれません。「14歳」というキーワードが胸に刺さってきて・・・。かつてのアニメファンが懐かしさを感じる部分もあったり、スマホがなくて、電話は緑の公衆電話、イヤホンのもとにあるのはカセットデッキのウォークマン、といった、科学技術が素晴らしく発達した未来に不釣り合いな20世紀の片りんを感じさせる懐かしさがあったり。ファンの皆様にとっては、今さら何?って感じですが、ちょっとした生活の楽しみが見つかったことがうれしいこの頃です。
October 8, 2016
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原作は名作でした。読んだのがもう3年も前になるのか・・・と、かなり愕然としましたが(^^;)このブログにも感想を書いていましたね。『下町ロケット』池井戸潤 著原作が名作でも、ドラマ化されると骨抜きのストーリーになってつまらなくなることが多いこの頃。ドラマ化、と聞いて、どんなもんになるのかとても不安だったのですが。今日、第1回目放送でした。難しい内容をそのままに、原作をほぼ忠実に反映したドラマになっていて、大変感動しました。内容は難しいのだけど、阿部寛を筆頭に、わきを固める面々がちょっと変わってて、それがなんか、難しいストーリーに愛嬌を与えていたりして。とっつきやすい印象でした。特許とはどういうものなのか。特許戦略を誤るとどんな事態に陥るのか。特許を取った、というだけで、いかにも大金持ち、なイメージが広まっているように感じるのですが、特許をとっても、それを商品化して売らなければお金にならないし、特許を取るのにもお金がかかれば、維持するのにもお金がかかり、商品化できなかったものは”死蔵特許”などとよばれて、下手したら不良債権扱い(^^;)私自身が特許に関わってきていたから理解できることが多いのかもしれませんが、現実をよく反映したドラマになっていました。それに。同じ著者の作品が原作の『花咲舞が黙ってない』で、”銀行の融資”というものがどういう性質なのかについてちょっと知識を得たりしているので、『下町ロケット』の原作を読んだ時よりもさらに、世の中の仕組みについて理解が深まった気がします。また特許の世界に戻ろうかな。モノづくりの最先端を知ることができる仕事だったんだなって、今になってつくづく面白さを実感してます。医療の世界は混とんとしてて・・・なんかなー・・・。それはさておき。毎週の楽しみが1つ増えました。
October 18, 2015
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NHK土曜日夜9時から放送中の『ボーダーライン』ムスメが保育園児の頃からずっと「消防士になりたい」と言っていた関係で、消防関係のドラマをいろいろ見てきたし小学生のときには自由研究のテーマにして、東京消防庁の消防博物館や本所消防館に見学に行って、調べたことをまとめたり。こんなものも作ってみたり。消防士ものがたりしかし、ムスメも中3.いろいろと現実が見えてきて、消防士はちょっと違うかも、と気づき始め、将来の夢を消防士から防災関係の仕事へと範囲を拡大し、消防士への関心も薄れてきた今日この頃・・・。『ボーダーライン』のTV予告を見たとき、もうムスメも消防士にはあんまり関心なさげだし、なんとなく、「過去の自分に触れないで」的な雰囲気を醸し出しつつもあり、あんまり見るつもりもなかったのですが、小池徹平くんが主役、っていうことで、ミーハー的関心から、私が見ることにしたのですが。見事にドラマの世界に引き込まれました。さすがNHK。過去に、民放で、東京消防庁(『252 生存者あり』)、横浜市安全管理局(『Rescue』)が取り上げられたわけですが、それに対してNHKが取り上げたのが大阪市消防局。消防のかっこいいところばかり取り上げた前2作と若干趣を異にして、毎日、人の生死に直面する職業がかかえる矛盾や問題点を、シリアスになりすぎずにさらりと提起していく展開になっています。シリアスな場面が多い中で、軽妙な大阪弁が一抹の安堵感を与えるところも巧妙で。実は、期せずして、人の生死の場面に立ち会ってしまう仕事についてしまっている私なのですが、きれいごとだけでは済まされない矛盾や葛藤に直面することがよくあります。命を救う、という活動自体は尊いことではあるけれど、命の尊さに順序はない、という建前を無責任にふりかざす人たちが現場の人たちを苦しめ、ひいては国家の財政危機を招いているという現状もあります。そんなこんなで、小池徹平くん演じる新米消防士・川端明のまっすぐな視線に映し出される疑問に、一つ一つ納得しながら、それでも”プロだから”と言い切るベテラン職員たちの言葉と行動に胸を打たれます。一億総クレーマーとなった日本国民に、無責任な行政批判がこんな矛盾を招いてますよ、いいんですか?と問う、深いドラマだと思います。あと、小池徹平くんもかっこいいけれど(いろいろなバリエーションの”頼りない男”の演じ分けが絶妙・・・(^^;))、けなげだけど芯の強い女を演じる女優・藤原紀香にもほれぼれします。いろいろあったけど、こんなに演技力のある女優さんだったのね~。わきを固める俳優陣も、ぴったり役にはまっていて、NHKの底力を見た思い。久しぶりにいいドラマに巡り会えた感じです。
October 10, 2014
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原作には興味があったのですが、ドラマには特に期待してなかったTBS日曜劇場『空飛ぶ広報室』でも、TBSのドラマ番宣番組で、安住アナが百里基地で戦闘機を目の前にはしゃいでいる姿を見て、おおお、百里基地!!F-15イーグル!?ブルーインパルス!!?と、血が騒ぎ(^^;)見事に番宣にひっかかって、ドラマを見始めたら、これが結構、面白くて、見続けることになっちゃいました。NHK大河ドラマ『八重の桜』に引き続く放送なので、会津のお殿様(綾野剛)が、9時からは航空自衛官になって日本の空を守ってる、みたいな、奇妙な感じになりますが。オットもヤマト・ガンダム世代で、戦闘機とか興味がないわけではない世代なので、オットと二人で見ています。学校の宿題と格闘しているムスメ、そっちのけ。でも、今までで一番興味深かったシーンは、広報の経済効果の試算に言及したところでした。航空自衛隊広報部とTV局との関係が主軸となって話が進んでいくのですが、あるTV局が制作するドラマのワンシーンに、航空自衛隊が全面協力して撮影が行われ、その映像が3分間流されたときの自衛隊にもたらされる宣伝効果が、「ざっと2億円」←すみません、ちょっとうろ覚え・・・オットと私、そこのところが一番印象的なシーンでした。じゃ、このドラマ、自衛隊にどれだけの宣伝効果をもたらしているのか・・・とか考えたら、うひゃ~~~(@@)と。オットもある公的機関に携わって仕事をしているのですが、「昔はマスコミには非協力的だったんだけどな~。最近、ドラマとかよく出てるな~、と思ってたんだよな。そんなに効果があるなら、もっと協力すればいいのに」と、つぶやいてました。その昔、新谷かおるという漫画家の漫画にはまっていて、その作品の一つ、『ファントム無頼』 【中古】少年コミック ファントム無頼(1)【10P17Apr13】【fs2gm】【画】は、まさに、百里基地を舞台にした航空自衛官の物語でした。(だから、”百里基地”と聞いて血が騒いだわけで・・・(^^;))あれも、宣伝効果がかなりあったんだろうなぁ・・・。自衛隊というのは、憲法上なかなか微妙な存在で、戦闘能力のある集団として、諸手をあげて応援できる存在ではない、ということは十分承知の上なのですが、でも、震災時の自衛隊の活躍を見ても、隣国からの日本の領海・空侵犯が続いている現状を見ても、自衛隊というのは良くも悪くも”国を守る存在”として欠かせないのだ、という認識が広まったのではないかとも思います。(それも、積極的な広報活動のなせる業か?)マスコミや国の誘導には気を付けないと、と思いつつも、現場で働いている人たちの日々の努力にはもっと敬意を払う必要があるんじゃないか、と、いろいろ考えさせられる、最近には珍しい、丁寧な作りのドラマだと感じました。今日は第3話。
April 28, 2013
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昨夜、ある方のブログを発見して読み始めたら、止まらなくなりました。そして今日一日、何も手に付かなくなりました。こんなことって、本当に起きるんだろうか・・・?『長谷川豊のAmerican Journey 最終章 ~僕に起きたことのすべて~』(個人のブログなので、許可なくリンクしていいのかわからないのでしていません。検索すると出てきます)彼の過去のブログまでさかのぼって読み続け、気づいたら、PCのまわりに涙をぬぐったティッシュが山になっていました。長谷川さんは、昨年まで、フジテレビの朝の情報番組『とくダネ!』に出演されていた、男性アナウンサーです。彼の身に起きた、にわかには信じられないことが、ご本人の視点から書かれています。私は、男性アナウンサーには全然興味はないのですが、この方だけはずっとファンでした。声質がよく滑舌もいいというだけでなく、トークのテンポが軽快で、トークの内容も番組キャスターとの呼応も機知に富んでいて、政治・経済から芸能情報まで、自分で取材し、自分の言葉で、自分の意見も交えて、面白くわかりやすく伝える、珍しいタイプのアナウンサーでした。ただ、ときどき、勢い余って若干問題発言をしてしまうこともあったようですが。でも、人間性にまがったところがない、というお人柄は十分に伝わってくるものがありました。そんな彼が、昨年のある日突然、TVから姿を消しました。彼が担当していたコーナーを、ある日から突然、別の人が担当するようになりました。何の説明もなく。そのコーナーは他の誰が担当しても全然面白くなくて(ごめんなさい)長谷川さん、戻ってこないのかなぁ~・・・と、ずっと思っていたら。昨夜、件のブログを発見。「長谷川さん、発見~♪」と思ってワクワクして読み進めていくうちに・・・とんでもないことが起きていたことを知りました。ある事件に巻き込まれて、アナウンサーを辞めさせられていたということを。実は番組降板当時、かなり大きく報道されていたようですね。私は全然知らなかったのですが。ブログをすべて読んで、彼の身に何が起きたのかを知ってから、その事件が起きる前の、NY特派員としてがんばる日々を綴ったブログを読んだら、涙が止まらなくなってしまいました。なんて家族思いなお父さんなんだろう・・・。そして、なんて素晴らしい家族なんだろう。一連の事件について、何が事実で、何がウソなのか、これは第三者には永遠にわからないことでしょう。長谷川さんにも過失はあったし、自分のことを書こうとするとき、人は自然と自分に有利になるように書いてしまうものだと思います。ただ。一連の事件に関するブログは、自分の過失を謝罪した上で、いわれのない中傷に関して、我が身の潔白を証明しようと、わざわざフジテレビを退職し、一般人の身分となって書いたそうです。子どもたちのために。これだけ家族思いの人が、”子どもたちのため”にと書いたものが、作り話であるとは・・・ちょっと考えにくいのです。こんなひどいことって、あるんだな・・・。でも。こんなひどい目にあってもなお、人って、前を向いて”今”を誠実に生きようとする力が湧いて出てくるもんなんだな・・・元気と勇気をもらったような気がする、そんな一日でした・・・ってか。何もしてない一日・・・ってことね(ー"ー)
April 19, 2013
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(前からのつづき)あれだけ有名なアニメのBGMの楽譜がほどんどなくなってしまったって、にわかには信じられない話なのですが。当時、番組に合わせて追われるようにBGMを作っていたそうで、それでも、たかが子ども向けアニメ番組のBGM、という程度の認識だったため、どうも、楽譜が片端から破棄されていってしまったようで。それを、最近になって、彬さんが、残されている音源を耳コピしてすべて楽譜に書き起こした、とおっしゃっていました。子ども向けアニメのために命を削って交響曲を作曲する父親も偉大なら、それを耳コピで完全再現する息子もすごすぎる・・・。オリジナル『宇宙戦艦ヤマト』というアニメの偉大さは、松本零士という漫画の奇才が作画したものに、宮川泰という天才が本気で作曲したBGMを付けた、という点に凝縮されていると私は思っています。たとえ、地球を救うミッションを負ったのが日本人だけ、であっても、ヤマトのクルーの中に女の子が一人だけ、であっても、肌の色の違う宇宙人が日本語をしゃべっても(あれはテレパシーだったという設定だったかな?)攻撃されたヤマトが”真空の”宇宙空間で、爆発の大音響を響かせて煙をもうもうと上げながら航行していても、敵の爆撃でいったん壊れてしまった第三艦橋が、次の瞬間生え替わっていても、そもそも、戦艦の形をしたものが宇宙へ飛び立つとか、スイッチ一つで放射能が消える放射能除去装置とか(ホントにあったらいいのにな)現実には絶対あり得ない設定であっても、ストーリーがいろんな矛盾点を孕んでいて不完全であっても、今なお絶大な人気が続いているのは、子どものために大人が本気で作った作品だったから、だと思っています。(でも、SFとして矛盾点が見えないように上手く処理された優れたアニメ作品があまたある現在、↑のままヤマトをリメイクしていいんだろうか・・・?とは思うんですが)実写版ヤマトはどうしても受け入れられなかった私ですが、そんな、”音楽だけは肝いり”という背景を知っているので、このリメイク版が今後どのように展開するのか、見届けたいと思います。そうそう。私が小学生だったころにぐっと惹きつけられたヤマト主題歌の前奏の、長調から短調への転調部分。『題名のない音楽会』で彬さんが、「その部分こそが、宮川泰の偉大だったところ」と解説されていました。当時の子ども向けアニメの主題歌は、最初から最後まで長調か短調か、どちらか一本調子だったのに対し、ヤマトの主題歌は、長調で始まり明るく前向きに展開するかと思いきや、いきなり短調に転調する、という、アニメ主題歌の常識を破る曲だったのだそうで(^^;;;)私は、そこにまんまとひかかったわけです。そして、私の人生自体が変わりました。人生を変えるアニメ・・・かもしれません(^^)
April 7, 2013
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(前からのつづき)宇宙戦艦ヤマトのBGMを手がけたのは、歌謡曲の作曲家の大御所、宮川泰さんでした。私が、もうかれこれ30年以上前、当時、夕方5時半から再放送されていたヤマトに夢中になったのは、ひとえに、ヤマトの主題歌にぐっと惹きつけられたからでした。ヤマトの主題歌の前奏の冒頭部分に、長調から短調に転調するところがあるのですが、その部分に、当時小5だった私はぐっとハートをわしづかみにされてしまったのです。以来、その部分を聴くためだけに、どこへ遊びに行っていようとおでかけしていようと、5時半には絶対に間に合うように帰宅して、TVの前にスタンバイ、という日々を過ごしました。ことほど左様に、ヤマトのBGMはどれも本当に素晴らしく、なけなしのお小遣いでBGMのレコードやらカセットテープやらを買いまくり、それこそ、何百回と繰り返し聴きました。なので、BGMは全曲、聴けば当時のままかどうかはわかるくらい、細部の音まで記憶しています。絶対音感がないので、どの楽器がどんな音を出しているかまではわかりませんが(^^;)聴けば細部の違いがはっきりわかるくらいにはわかります。そんな魅力的なBGMだったのですが、わりと最近になって、このヤマトのBGMは、当時、すでに歌謡曲の作曲家として売れっ子だった宮川泰さんが、命を削るようにして作り上げた交響曲だったということを知りました。確か、NHKの番組だったかで、宮川泰さんのドキュメントが放送され、彼がどれ程苦労してヤマトのBGMを作り上げたかについて語られていました。その後、『題名のない音楽会』でも宮川泰特集が何度か組まれ、ご子息の彬さんが、お父さまが作曲された曲のどこが素晴らしかったのかを解説されていました。そして、かなり最近だったと思うのですが、彬さんが意外な話を口にされました。ヤマトのBGMの楽譜が、実は、ほとんど残っていない、と。(まだまだ長くなるのでつづく)
April 7, 2013
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こんなタイトルのアニメの放送が始まる、というのを知ったのは、わりと最近のことでした。松本零士作の美しく迫力のあった絵が、予告では現代風にかわいくなっちゃってたので、ガンダムのように、かつての「ヤマト」をモチーフにした、全く新しいストーリーになるのかと思いきや。今日放送が始まったヤマトを見てびっくり(@@)まんま、リメイクとは。『宇宙戦艦ヤマト』は、私自身やオットを含めて(^^;)私の世代を中心として、数多くの”当時の”若者たちの人生に大きな影響を与えたアニメでした。熱烈な”天文学ブーム”が巻き起こり、理系の学生の多くが天文学を学ぶために物理学科を目指した世代で、事実、私の理学部の同級生の半分くらいは、天文学科狙いで物理学科、または学力足りず第二志望の化学・地学学科落ちでした(私がなぜ化学科だったかはお察し下さい・・・(^^;))そんな影響力の大きなアニメだったにもかかわらず、何度も再放送が繰り返されたファーストガンダムと異なり、ヤマトはある時期以降、ぱったりと消えてしまいました。その後、風の噂で、放映権だったか著作権だったかをめぐって金銭的な問題が発生し、放送できなくなったとかならなかったとかいう大人の事情を知りました。こうして、ヤマトは”伝説のアニメ”となっていったのです。そんなアニメが、ストーリーはそのまま、絵柄だけが現代風に変わってリメイクされて放送されるというのは、当時の熱烈なファンとしては、大変複雑な思いです・・・。いったい、どこの層を狙ってのリメイクなんだろ?と思いつつ。オットが見ていたので、いっしょに見ちゃいました。そしたら・・・これからも見よう、と思っちゃいました。それは、BGMが寸分違わず当時のまま、だったからです。(長くなりそうなのでつづく)
April 7, 2013
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今日放送だった『芸能人アカペラ選手権 ハモネプ★スターリーグ3』プロの歌手が集まって競っちゃつまんないでしょ~・・・と、昔は思っていたけれど、プロが集まってもうまく行かないときもあるし、素人が混ざったからこそのドラマが生まれたりもするし、何より、プロが集まって見事にハモると、本当に感動もので。結構、感動~♪と毎回見ちゃいます。実はムスメが好きなんですよね、この番組。それもあって。で、今回。実はムスメと私にとっての目玉は、加藤清史郎くん率いる(?)グループ”ガン・バルジャン”のレミゼラブル『民衆の歌』でした。レミゼの映画を見に行っていたムスメが、ハモネプの番組CMで何度も流れていたこの歌をいたく気に入ったようで。映画を見た直後は「なんか、人間が動く映画は生々しくて好きじゃない」とかなんとか言ってた気もするのですが(ー"ー;)「この映画、やっぱり良かったよね~」って、何か、感想が変わってますが。ま、連れて行った甲斐があったというもので、いいんですが。とにかく、『民衆の歌』の冒頭部分「♪闘う者の~歌が聴こえるか~♪」だけを何度も何度も歌っていて、先が続かないのが気持ち悪くなって、「歌詞ならあるよ、出そうか?」と、本棚から・・・。10年前に帝劇までわざわざ見に行った、ミュージカル『レ・ミゼラブル』のパンフレットがこんなところで役に立とうとは。ハモネプ終了後、そこに掲載されていた歌詞を見て、母娘でエンドレスに熱唱したのでした・・・良い歌ですよね。「これ、英語と日本語ですら~っと歌えたらかっこいいよねぇ」とか、ムスメ、言ってましたが。英語の歌詞なら映画の方のパンフレットに載ってますが・・・ただいま、とりあえず日本語の歌詞を暗記中のムスメです。それにしても。加藤清史郎くん率いる(?)”ガン・バルジャン”。メンバーは、本当にレミゼの舞台に立ったマルシアさんや笹本玲奈さん、ミュージカル俳優さんや経験者で構成されていて、まるで本物の舞台を見たような感動を受けました。(全く素人のジャングルポケット斉藤もテルナディエ役でがんばってて良かった(^^)。舞台からオファーがあってもおかしくないくらい(^^;;;))清史郎くん、4月から公演開始の舞台版レミゼで本当にガブローシュ役を演じるんだそうで、音程を1音もはずさず、完璧にソロを歌い上げていました。大きくなったね、清史郎・・・(T T)今度は清史郎くん目当てに帝劇に行きたい気分です。↑また宣伝にひっかかってる・・・(^^;)・・・やっぱりいいなぁ、舞台。見に行きたいよぉ~・・・・・と、舞台の虫がうずき始めたこのごろ。無いお金を使ってしまいそうな自分がコワい。
April 2, 2013
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しまった!また先にドラマ化されてしまった!と海堂尊ファンとしてはちょっと悔しかったのですが・・・(^^;)NHK特集ドラマ『極北ラプソディ』海堂尊原作の『極北ラプソディ』と、その前作『極北クレイマー』をもとにしたドラマです。でも、一つの独立したドラマとして、完成度のとても高いものに仕上がっていました。美しい北海道の景色を背景に、若い医師とその恋人とのラブストーリーを軸にしながらも、「死」に真正面から向き合い、「死を看取ること」を深く考えさせられるストーリーでした。演じる俳優陣が、非常に地に足のついた演技で、瑛太さんも、加藤あいさんも、とても魅力的な俳優・女優さんになられたなぁ、と感動。久々にドラマの”顔”のお一人として出演された山口祐一郎さんもあいかわらずステキでしたし(*^^*)。ただね。『マドンナ・ヴェルデ』の時も感じたんですが。海堂尊原作にしては、ドラマが美しすぎて。人間愛にあふれたストーリーになってて・・・。海堂ファンとしては、ちょっと残念。ラブストーリーが美しすぎて、親子愛も美しすぎて、自宅で死にたいという自然死を訴える老人の死生観があまりに見事すぎて、医療崩壊の現場の危機を訴えるインパクトが弱まってしまったのが、本当に、残念に感じました。原作はもっとこう、現行の医療制度の矛盾への怨念がドロドロとマグマのように流れ出る緊迫感あふれるストーリー・・・だと思うんですけど。少なくとも、『極北クレーマー』はそうでした。『極北クレーマー』のレビュー(2012年2月17日)読み終わって、ゾッとしました。父の死を通して、今の医療体制にものすごくムリがある、このまま行けば医療は崩壊確実だろう、ということを痛感した私としては、このドラマで、もう少し、医療崩壊の危機感を前面に出してほしかった、もう少し、長時間のドラマにして、社会に訴えるインパクトを強くしてほしかった、という思いが残りました。次に海堂作品をドラマ化する際には、海堂作品らしさをもう少し前面に出していただけたら、と希望します。海堂作品は、ただの美しい観賞用ドラマにするには、本当にもったいないです。
March 22, 2013
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たまたまつけたTVでSMAPXSMAPで「10万個のドミノ倒し」をやっていたので、そういうのが好きなムスメと二人、見ていたのですが。最後に、紅白初出場の某男性グループが歌ったんですよね・・・。ノリと勢いで歌ってるグループ。これが。プロの歌い手の歌がこれでいいのだろうか?というくらい音が外れてて・・・素人でももっと上手に歌える人がいるんじゃなかろうか?と思ったくらい。いやまぁ、若者の流行ってこんなもんよね、音程より勢い、昔から人気アイドルの歌は音が外れてると相場は決まってるし、と思っていたら、ムスメまでが「音ずれすぎでひどかった」と。「紅白の時もずれまくりだったけどねー」とも。・・・すみません、世間の流れからずれている母子の評価ですので、おまえらが”ずれてる”っていうか!?ってなもんですので、ファンの方々、気を悪くされないでください。ただ。ああ、うちの若者にも受け入れがたい音のずれだったかと、ちょっとホッとしました・・・。で、思ったのですが、年末の紅白歌合戦を見ていたとき、聞いていて一番ホッとしたのが、なんと”演歌”でした。若いころは、演歌の時間が一番たいくつ、と感じていたのに、今や、声量といい音程といい、一番”プロ魂”を感じたのが演歌歌手で。紅白みたいな大きな舞台で、声のミキシングとかなしに生で聞かせるのは、そういう舞台で修行を積んでいる演歌歌手なんだろうな~、と思いました。もちろん、他にも矢沢永吉とか福山雅治とか、ああ、さすが、と思える人はいました。そういう人たちって、プロ意識が高いんだろうな、歌とファンに対してとても誠実なんだろうな、と思います。(美輪明宏さんは別格で。もはや単なる歌ではなく”一つの舞台”、という印象)この間、外国人が日本の歌を日本語で歌うコンテストみたいな番組をやっていて、見るともなく見ていたのですが、次第に家族全員で見入ってしまいました。たいして好きでもなかった日本のポップソングを、外国人が確実な音程と豊かな声量で歌い上げているのを聞いて、あれ?この歌、こんなにステキな歌だった?と再発見。紅白も含めて、日本の歌謡界、ちょっと甘過ぎない?歌に対して不誠実すぎやしない??な~んて思うのは、やっぱりトシ取ったせいかな~・・・と思うこのごろでした。だめねぇ・・・(^^;;;)
January 7, 2013
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歌舞伎なんて、とんと縁のない生活をしていたわが家でしたが。昨日から情報番組でしきりと、市川中車・團子親子の初舞台について取り上げられていて、ムスメと口上を何度も見ました。で、おもしろいことに気づきました。私以上に歌舞伎には何の興味もなかったムスメが、すごく熱心に口上を見ているんです(^^)これまで、どのチャンネルのドラマを見てもどこかに必ず出ていた、っていうくらい出演ドラマが多かった香川照之さん。ムスメにとっては、龍馬伝の岩崎弥太郎、のままなんですけど、そんな人が、歌舞伎をやってる、っていうことに、興味を持ったようなのです。メイクをしていると弥太郎に見えないね~、あ、でもこっちのメイクはやっぱり面影あるよね~、とかって、結構、ノリノリで(^^;)そして、8歳の團子ちゃんのかわいいこと♪(そっちは私の趣味?)8歳で、歌舞伎とは全く縁のない普通の小学生として生活していたのに、ある日突然、いきなり、「父の都合により、将来、歌舞伎役者を目指します」って、歌舞伎の世界に放り込まれちゃって、普通の子だったらもっといろいろだだをこねたりわがままいったりするだろうに、8歳ながらに何かを悟って覚悟したような落ち着きぶり。これって、やっぱりDNA?「さるえちゃんだったら、できる?」って、意味のないことをムスメに聞いてしまいました(^^;;;)久しぶりに見た香川照之さん、ドラマに出演されていたときよりもぐっと老けたような印象で、閉じられた世界に外から飛び込んでいったご苦労がしのばれました。口上でも、洗練された亀治郎さん(新・猿之助さん)の口上と比較すると、中車さんはまだまだ香川照之そのままの口調で、これが、歌舞伎役者として育った人と初心者との差なのか~、と歌舞伎の本質・深さをかいま見た思いがしました。ご本人にはいろいろご苦労があるのでしょうし、それを快く思われていない関係者の方々もいらっしゃるのでしょう。通の歌舞伎ファンの方々にとっても、プロの世界に素人が、というのは、受け入れがたいという心理も働くものかも知れません。でも、ちょっとしたとっかかりさえあれば、全く興味がなかった世界に急に関心が向くようになるもので、そういう意味で、香川照之さんが歌舞伎の世界に飛び込んでいった、というのは、歌舞伎ファンの層を広げるという意味で大きな役割を果たしているんじゃないかと思います。今回の新橋演舞場の公演に、福山雅治がデザイン・贈呈した「祝い幕」が披露された、っていうエピソードだけで、福山ファンの心をゲットしてそうですし(^m^)私も、機会があったらムスメを連れて見に行ってもいいな~、と思うようになりました(チケット、なかなか取れないもののようで、腰の重い私にはいつのことになるやらわかりませんが・・・(^^;))。
June 6, 2012
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水戸黄門が歴史的最終回を迎えたその後釜に始まったのが、宮部みゆき原作のドラマ『ステップファザー・ステップ』はい、出演俳優陣を見ればわかる方にはわかるとおり、決してドラマ自体に興味があって見始めたわけではございません・・・(^^;;;)最初は、出演俳優さんに興味があったわけで、ストーリー自体にはあまり期待はしてなかったのですが。でも宮部みゆき原作なので、はずれることはないかな?という淡い期待をしつつ・・・。そしたら、これがなかなか、楽しいファミリードラマに仕上がっていました。双子の子役ちゃんたちもかわいいし、寂しげな雰囲気があまり好きではなかった小西真奈美(ファンの皆さま、ごめんなさい(汗))も回が進むごとにいい味を出してきて。どの配役もぴたりとはまって、みなさん、いい味を出しています。ミステリータッチのファミリーコメディー、テーマは家族の絆、みたいな、なんとも欲張りな構成ですが、どの側面も中途半端感がなく、家族で見るにはいい感じのドラマに仕上がってます。なにより、普段、ドラマにあまり興味を示さないムスメが、「月曜日の8時はこれ!」と、ノリノリで見ているのが、私にとってはうれしい限り。パパ=上川隆也という認識もムスメの中で確立したようですしかっこいいよね、と言ってくれたし(<そこか!?)でも、ムスメ的には、小学生の双子ちゃんたちが両親に置き去りにされてしまった、という設定に、少なからぬ感情移入があるようです。あと、双子ちゃんたちの家のインテリアがムスメ好みな点もかも(^^;)で、原作はどんなもんだろう?いい感じだったらムスメにも勧めてみようかな?(読書が中学入学前の宿題なのに、何も読もうとしないから、宮部みゆきならギリギリOK?と思って・・・)と、原作を買って読んでみたのですが・・・。【送料無料】ステップファザー・ステップまだ読んでる途中なのですが、設定がずいぶん違うのにびっくり(@@)かわいい双子ちゃんは中学生だし、主人公の俺(パパ)は35歳だし(中学生の父親としては若すぎるという設定)TVドラマの方は”テーマは「家族の絆」”みたいな展開なのに、原作には、今のところそんな雰囲気はみじんもなく(^^;;;)きわめてドライなストーリー。でも、それはそれでなかなか面白いです。しかも、宮部みゆきの小説は初めて読むのですが、さすがストーリーテラー。ここのところ、海堂尊とか福岡伸一とか、理系作家さんの本ばかり読んでいたので、宮部みゆきのなめらかな文章を読んで、やっぱり文学的な小説家の文章は違うわ~・・・と、ごく当たり前のことに感動しました。でも、この小説、書かれたのは1993年。約20年前なんだそうです。本のご紹介はまたいつか。
February 27, 2012
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今日は2月22日、「にゃんにゃんにゃん」でネコの日だそうですというわけで、というわけではないのですが、今、ムスメとはまっているアニメ第2弾。夏目友人帳(アニメ公式サイト)アニマックスで午前10時30分から放送しているのを、録画して、ムスメと見ているんですが、はまったきっかけというのが、コイツ。にゃんこ先生このアニメ、前に放送していたときにちらっと見ただけの時は、妖怪退治の少年の話?なんか怖そう・・・と思って、それ以上見ようと思わなかったんですが、今年に入って初回から再放送が始まって、たまたま初回から見てみたら・・・にゃんこ先生がかわいかった・・・(^^;;;)ストーリーは、妖怪が見えてしまうせいで気味悪がられて孤独な子ども時代を送ってきた少年が、祖母の遺品、妖怪の名前の書かれた”友人帳”を手に入れたことがきっかけで、にゃんこ先生にとりつかれ出会い、妖怪の世界と少しずつかかわりを持つことで孤独が癒されていく・・・という、不思議ワールドのファンタジーです。テーマが”孤独”だったりするので、どちらかというと真面目な、少し重いお話だったりするのですが、その重さをふっと軽くしてくれるギャグをかっとばしてくれるのが、この、かわいいわりに性格がひねくれているにゃんこ先生。重さと軽さのバランスが絶妙で、つい、見入ってしまうアニメです。最初、私が見始めて、にゃんこ先生のかわいいのにひねくれている性格がものすごく気に入ってしまって、ムスメに「ねぇねぇ、にゃんこ先生、かわいいから見てごらんよ~~~」と、勧めてみたら、「え?にゃんこ先生って、塾の先生と友だちが話してた~~~」って興味を持って。へぇ~~~、流行ってるんだ・・・。で、一緒に見始めたら、今や、夜、録画を見るのが日々の習慣になってしまいました(^^;;;)毎回、にゃんこ先生のひねくれぶりに大笑いしながら、最後はほろっと泣いてしまいます。それにしても不思議なアニメ・・・と思っていたのですが、エンディングロールを見て、納得。これ、少女漫画誌LaLa(白泉社)に連載されてるマンガが原作。普通の女の子があこがれるようなストーリーとは二味も三味も違う正統派少女漫画をおちょくったような白泉社の少女漫画誌・・・。学生時代にはまった『花とゆめ』の川原泉【送料無料】笑う大天使(ミカエル)(第1巻)や佐々木倫子【古本】動物のお医者さん_12巻_佐々木倫子_白泉社_新書版と、確かに同じ匂いだわ・・・。まだしばらく続くようなので、毎日が楽しみです♪
February 22, 2012
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天下のNHK教育(Eテレ)が、よくぞここまで・・・と感慨深いアニメ。NHKアニメワールド『日常』コミック『日常』(5)予告につられてちょっと見始めたら、ドはまりしました。で、ムスメに見せたら、ムスメにもツボだったようで。”日常”っていうタイトルなのに、絵柄がとってもかわいいのに、”日常”の中で起こることがめちゃめちゃシュール。そのギャップに、癒されるというかなんというか・・・。癒されてるムスメも私も、ずいぶん疲れているのかも?と思うこのごろ。ムスメと私の間では、”はかせ”のものまねがプチ流行中です。(都合の悪いことを言われたら「いみわかんな~い」といって逃げる・・・)あと5話で終わっちゃう、っていうのを知って、ちょっとショックです(^^;;;)
February 20, 2012
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3年間続いたNHKスペシャル大河ドラマ坂の上の雲浅からぬご縁があったこのドラマ。ムスメが4年生の時には総合学習でこの物語の登場人物や時代について、私もいっしょに調べたので、いろいろ知ることができました。そんなドラマが昨日最終回を迎えたのは、ちょっと感無量でした。・・・でもすみません。真ん中、見てません(滝汗)。秋山兄弟と正岡子規が上京するまでと、日露戦争が始まってからしか見てないんですよね~・・・いや~、戦争の話、難しくて・・・(ー"ー)すみません先日、実家に帰ったときに、母に「『坂の上の雲』、字幕を出して見たらよくわかったわ~」と教えてもらい、字幕にしてみてみたら、ホントによくわかりました。もっと早く知ってれば・・・(^^;)司馬遼太郎原作のこの小説、の像化に際しては大変な苦労があったとのことでした。下手をすると、戦争礼賛ともとられかねない内容であるため、司馬氏ご本人が、この小説を映像化してはならないとおっしゃっていたそうで、その言葉を忠実に守っていらしたご遺族の同意がどうしても得られなかったそうです。そこを、秋山兄弟と正岡子規の故郷、松山市が根気強くご遺族を説得して映像化にこぎ着けたという背景のあるこのドラマ。最終回の日本海海戦は、ここまで忠実に戦争を描くのか・・・と、見ていてつらくなるほど、海戦の様子を丁寧に描いていました。そして、戦争なんて勝っても負けてもむなしいものなのだ、ということを、非常に強い説得力で描ききっていたように思います。江戸時代、松平氏が藩を治めていたために明治維新以降、苦汁を飲まされた伊予藩藩士。武家であるというプライドだけで、非常に貧しい生活を強いられた元藩士の子どもたちが立身出世を目指すには勉学に励んで上京を目指し、上京しても勉学を続ける資金のない者は、軍隊に入って勉学を続けるという道しかなかったのだそうです。だから、戦いたくて軍人になった人ばかりではなかったのだそうで。たとえ敵国の兵士といえど、簡単に殺してはいけない。秋山兄弟が、死者は敵も味方も最小限に、と配慮した作戦を考え抜いたのは、こんな、幕末、明治維新から続く歴史的事情が深く関わっていたようです。戦争の話にはあんまり興味がなかったのですが、秋山兄弟や正岡子規、そして彼らを取り巻く人たちの人となりは、とても興味深いです。秋山兄弟の弟、真之は、49歳の若さで早逝しますが、原因は虫垂炎だったそうです兄弟そろって大の医者嫌いで、真之も、虫垂炎を自力で何とかしようとして悪化させてしまったそうな。兄の好古は退役後、故郷の松山に単身赴任して、旧制中学(現在の県立高校)の校長をされたのですが。学校への往復は馬だったそうで。毎朝、ぴったり決まった時間に同じ場所を通るので、生徒は好古の姿を見て時間がわかったそうです。大将までつとめた人なのにとても気さくな人柄で、市内を通る路面列車でよく道後温泉に行かれたそうで、現在ご健在の地元のご高齢の女性は、幼い頃、列車の中で好古に声をかけられたことを良く覚えているということです。日本に本格的な騎兵隊を導入した兄と、バルチック艦隊を撃破する作戦を立てて世界史を変えた弟。でも、その本当の姿は、穏やかで優しい人たちだったようです。(相当、”変人”ではあったようですが(風呂嫌いとか医者嫌いとか))とても難しいドラマでしたが、機会があったらもう一回最初から(今度は真ん中も(^^;))見てみたい・・・かも。長そうですが(汗)。
December 26, 2011
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私は、去年の秋ごろからすでにはまっていたのですが、最近、ムスメもいっしょに見たがるようになりました。相棒season10 テレビ朝日水曜夜9時ムスメ、勉強中に、室内が静かすぎると眠くなってしまうことがあるらしく、そんなときに「(録画した)相棒、つけておいて」って。仕事中の私と同じことを(^^;)名探偵コナンでさえ、「怖くて見たくない」という、ビビリのムスメなんですが、相棒だけは見たがるんですよねぇ・・・。「右京さんが好き」とかって、どんだけ渋好み(^^;;;)このドラマの良さを説明する言葉を探したんですが、いい表現が見つかりません。強いて言うと、”センスがいい”ということかな~。これまでの刑事物にはつきものの、人情とか熱血とか派手なアクションとか断崖絶壁とか(^^;)、そういうのとは無縁な、理詰めで冷静なストーリー展開。残酷な殺害シーンも、男女のからみも極力控えられているので、子どもに見せても安心。緩急、入り混ざっていて、シリアスな場面の中に、ふっとコントのような掛け合いが入るノリの軽さ(<ムスメはそんなところが好きみたい)。登場人物は、非常にジェントルマンで、そんなことまでなぜ知っている?!と思うほど博識で頭の回転が超高速、なのに行動が非常識な杉下右京と、その暴走をおさえるツッコミ役の”相棒”の亀山、神戸。(和製コロンボ、と評されていますが、私には、シャーロック・ホームズとワトソン君のように見えるんですけど・・・)旬な俳優・女優さんで視聴率を稼ごうという安直な役者の起用はせず、特命係の2人とゲスト俳優以外のレギュラー陣を知ってる人しか知らないようなマイナーな役者さんで構成しているのに、相棒の中では誰一人欠くことのできない存在感。今はやりのイケメンくんとは対極的な(失礼!)俳優さんなのに、ちょっと惚れちゃいそうになるくらい、かっこよかったりして。そんなおなじみの人たちが、おなじみの口調で登場する安心感。そして、正義とは、何人たりとも、法というルールを犯した者は法に則って裁かれることである、という一貫したテーマ。同情すべき事情のある市井の弱者から、官僚、政治家、大臣に至るまで、誰でも、法という一つのルールに則って裁かれることが正義である、という価値観を貫き通す。そのために、時には冷酷とも非常識とも思われる行動・態度を貫くのだけれど、最後に残るのは”人間の尊厳”である、というところにスッキリとした安堵感が得られるのかもしれません。各省庁が軒並み、これだけ具体的にコケにされてるドラマも珍しいかと・・・。それを黙って許容している霞ヶ関の皆さまも、懐が深い(苦笑)。結局、杉下右京というスーパーヒーローが仲間と共に悪を倒す、という単純な筋書きは、水戸黄門に通じるのかもしれませんが(^^;)ただ、脚本と演出に、かなり手間と時間とお金をかけてるんだろうな、というのだけは確かだと思います。毎回、何度見ても飽きないほど、プロットがよく練られてます。season10、まだまだ続きます。楽しみです。
November 25, 2011
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もうずいぶん前からやっている長寿番組ですよね。ザ!鉄腕!DASH!!TBS 日曜午後7時~調べてみたら、1995年11月に放送開始だったそうで、えーと、15年?すごいな、TOKIO。ソーラーカーで日本一周とかアヒルちゃんを載せたTOKIO自作のロケットを飛ばすDUCKET(ダケット)とか、アヒル型発信器を使った壮大な鬼ごっこ時刻表刑事とか、昔から、たま~に気に入った企画があると見てたんですが。最近、ムスメと興味を持ったのが、DASH海岸人工的に渚をつくり、魚の稚魚などを定着させて、最終的にはうなぎが住み着くような渚をつうろう!という企画。浜の生態系がよくわかる、なかなか”お勉強”になる企画なので、ムスメと一緒に見ていたのですが・・・。そんなこんなで番組を見始めたあとでした・・・。同じような番組内の企画、DASH村が、福島県浪江町にあり、立ち入ることができなくなってしまった、というニュースを、新聞で読みました。えええっ!?そうなん???と、すごくびっくり。震災前のDASH村の企画は見たことがなかったのですが、7月に、震災当日までの福島県のDASH村の様子などが放送され、そうだったんだ~・・・と、なんか悲しい気持ちになっていました。そして、震災からちょうど半年にあたる9月11日日曜日の放送は、その後の福島県のDASH村の様子の特集でした。JAXAなどの研究グループからの申し出で、ヒマワリによる除染効果の実験をDASH村ですることになったそうです。そこで、安全性に万全を期した上で、研究グループとともに山口達也さんが浪江町に行き、DASH村で実際に放射線量を測定し、実験のためのヒマワリのタネをまいてきたのだそうです。そして、福島県各所に避難しているDASH村協力者の方々を訪ね、再会を喜び合い、生活の様子などをレポート。この番組を見て、すごいな、と思いました。ほぼ連日、ニュースや報道番組で被災地の様子や被災者のみなさんの様子が報道されているのに、どこか他人事のように感じていました。でも、この番組を見て、原発事故の被災地の状況が、すとんと腑に落ちました・・・この表現がこの場合、適切かどうかわかりませんが、とにかく、知識としてではなくて、すとんと納得できた、というか・・・。DASH村各所で、ふつうの一般人であるアイドルグループの一員が放射線量を測定して、線量計に現れたその数値。その高さに驚愕し、測定する場所によって本当に線量が違うんだということを、実感。しかもそれが、小学生のムスメにも伝わっていました。ムスメがポソっとひと言。「浪江町に入ったばかりの時に車の中で測ったら4(マイクロシーベルト/時)でみんな『高いですね~』っていってたのに、DASH村の畑の放射線量(だいたい十数マイクロシーベルト/時、最も高いところが35マイクロシーベルト/時)を見慣れたら、おうちの中の5(マイクロシーベルト/時)が低く見えるね~」(『DASH村』~”DASH村の現況報告”参照)本当に、異常な量の放射性物質が原発周辺に降り注いだんだ、ということを、真剣に受け止めていました。私にもよくわかりました。その後、DASH村に協力していた被災者の方々を、山口さんが訪問し、報道番組とはまたちがった切り口で、避難生活を紹介していました。その中の一人の被災者の方のお部屋に、電化製品がひとそろいしているのを山口さんが発見。「買ったの?」と聞くと、「いやいや」と、指さす先には、電化製品に貼られたシールが。「日本赤十字・・・」と書かれていました。それを見て、ムスメと二人、「ああ、うちから募金したお金も、あんなふうに役立ってるんだね」「ほんとだ~」と納得し合いました。募金の行方の報告をまだ目にしていません。分配の仕方について決定できずに、募金は支給されずにそのままになっている、なんて話しか耳に入ってきません。なので、「私の募金、役に立ったんだろうか・・・?」と無力感を感じていました。でも、こういう目に見える形で、我が家のささやかな協力がどこかで役に立っている、ということがわかると、私にもなにか力になれたんだ、という安心感と、私でももっと協力できるかもしれない、という自信や希望につながりました。震災関連の報道番組は、ずっとたくさん放送され続けているのですが、どこか悲惨さと政治の無力さばかりを強調するような番組ばかりで、閉塞感ばかりを感じていました。でも、この「DASH村~震災から半年 達也村へ」は、やたらと被災地の悲惨さを誇張するのではなく、何でもいいから、除染に向けてできることを試してみたい、という前向きな気持ちと、これからも私たちは浪江村を見捨てない、という覚悟が伝わってきて、建設的な被災地へのアプローチを提示していたと思いました。今の政府・政治家に是非、この番組の姿勢を学んでほしいと強く思いました。まだまだこの番組、ずっと続いてほしいと思います。浪江村にみんなが帰れるその日まで・・・。ただ、ま、自動車運転免許の更新は忘れないようにね・・・山口くん
September 11, 2011
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及川光博さん&壇れいさんのご結婚の一報を見て、相棒ファンの私にとっては神戸くんのご結婚として大変うれしかったんですが。お相手の壇れいさん、失礼ながら最初、誰?ってぴんと来なかったんですよ~~~。美男美女のビッグカップル、先行き大丈夫?みたいな。でも、相棒season8元旦スペシャルの神戸くんの元恋人役、と聞いた瞬間、あああ、あの!!とピンときました。そして、ぴったり、その二人ならOK!と直感しました。実は、お二人の出会いのきっかけとなったと言われている相棒スペシャル版、私、録画したものを4~5回は見ています。なぜかというと、ストーリーが、利休七哲とバイオ創薬という、不思議な不思議な組み合わせながら、私、呼ばれました?みたいな、私にとってはどちらも大変興味深いというか、身近なテーマだったもので。バイオ創薬の方はともかく、利休七哲に関しては、ちょうど茶道の歴史を勉強しようかな、と思っていたときに再放送を録画したので、いい勉強になりました。でも、それ以上に、相棒にしては珍しく、悲恋に終わる純愛ストーリーだったことが、何度見返しても飽きない要因だったのかもしれません。ミッチー扮する神戸尊の元恋人役が、壇れい演じる細野唯子(ゆいこ)。大学時代、結婚も考えるほどの恋人同士だったのに、ある日突然、唯子が何も告げずに尊の元を去ってしまってから何年後か。事件を捜査する警察官と容疑者の一人として、偶然再会を果たします。何かを背負いながらそれを告白することができないつらさを抱えているように見える唯子に向かって、尊が何度かかけるこの言葉が印象的でした。「唯、大丈夫か?」詳しい事情を問いただしたい気持ちをぐっとこらえてかけるこの言葉に、深い愛情を感じるシーンでした。だから、そっかー、演技だけじゃなかったんだねーーー!って、すごく納得(^^;;;)ミッチーとか王子様とか呼ばれている及川光博さんには全く興味がなかったのですが(ファンの方々、すみません・・・)俳優としての彼を見ていて、自分がどうその役を演じたらいいのかを把握する力が、とても優れていると感じました。ただ、どんな役でも演じられるというタイプではないかも。やっぱり、ちょっとナルシストが入った役、じゃないと・・・(^^;)(龍馬伝の大久保利通役はちょっと?だったかな~)アーティストとしてはナルシスト全開のミッチーですが、演技を見ていて本当は真面目で誠実な人なんだろうな、と感じました。壇れいさんは、映画版忍たま乱太郎では、加藤清史郎くんのかあちゃんですし(^^;;;)美男美女のビッグカップルにつきものの結末を迎えることなく(爆)お二人で幸せな家庭を築いてほしいなー。めずらしく心から素直にうれしい、芸能人の結婚ニュースでした。
July 28, 2011
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NHKの火曜日の夜10時はドラマ10というドラマ枠になっています。夜9時からのNHKニュースを見た後にチャンネルをそのままにしていると、ドラマが始まって、何となく見てると結構おもしろくて、毎週見る羽目になってしまう、ということが最近、多いんですが。このマドンナ・ヴェルデも、そんなドラマでした。番組予告で見ていたときは、内容が重すぎて「私には見れないな~」と思っていたのですが。ちらっと見始めたら止まらなくなりました(^^;)子供を産めなくなってしまった若い産婦人科医が、自分の母親に代理母になってもらい自分の子どもを産んでもらうことにしたのだが・・・という、代理出産をめぐる本当に重いテーマなんですが。松坂慶子が演じる母親が、そんなテーマの重さを感じさせない、温かく大きく明るい存在で、母娘の葛藤も、ドロドロさを感じさせないのです。必要以上の重さや深刻さを感じさせずにテーマの問題点だけを上手にフォーカスしたいいドラマだと感じました。で、原作者が誰とかなにも考えずにずっと見ていたのですが。先週の回で、”桜宮市”っていう地名が出てきて、へぇ~、この地名が使われるなんて、偶然ってあるもんなんだな~。なんて思ったりしたんですが。ドラマの最後のクレジットを見て、何で気がつかなかったんだろ???と思いました。原作 海堂 尊 って・・・(^^;;;)海堂さんの小説をお読みになった方は”桜宮市”でピンとこられると思いますが。チーム・バチスタの栄光以来、彼の小説の舞台は、ずっと”桜宮市”という架空の街なのです。このマドンナ・ヴェルデは、今年2月に映画が公開されたジーン・ワルツで描ききれなかった部分をさらに小説化した裏の物語だそうで。マドンナ・ヴェルデマドンナ・ヴェルデはミステリー仕立てではないのですが、母が、そして父がわが子を思う気持ちをいろいろな視点から描いた、とても美しいドラマに仕上がっています。そんなドラマの、今日は最終回。ジーン・ワルツ、小説も読んでないし、映画も見ていないし、もちろん、マドンナ・ヴェルデの原作も読んでないので、原作との比較はできないのですが、結末が楽しみです。
May 24, 2011
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初回に某俳優さんがゲスト出演していたというだけで初回を見たら、そのままドラマ自体に病みつきになってしまったSPEC(スペック)。先週の金曜日、オットと見ていたら、たまたまその場にいたムスコが、取り憑かれたようにたように見始めて・・・。すごくいいところで、次回、最終回に続く!みたいな感じで終了。それ以来、ムスコが「あの、不思議な感じのドラマ、最終回っていつだっけ??」って、気にし続けるようになったくらい、不思議な魅力があるドラマだった、SPECでしたが。この日、最終回を迎えました。盛り上がるだけ盛り上がって、どうすんだ?結末??みたいな、よくある、盛り上がりすぎちゃって、最終回は「あれ~~~???こんなん??」みたいにしぼんで終わってしまうのではないかと恐れていたのですが。いやいや、盛り上がったまま、全然すっきりせずに、謎をたくさん残したまま終わりました。お?映画化??と思ったら、最後に主人公の当麻が一言。「映画化とか、ぜってーしねーから!」うーーーん、視聴者の心を見抜くSPECの持ち主でしたか、当麻主人公役を演じた戸田恵梨香って、LIAR GAME(ライアー・ゲーム)とか世にも不思議な物語のストーカー役とか、普通の役を演じてるのを見たことがないんですが(^^;)いや、このSPECの主人公、当麻沙綾は、彼女しかできなかっただろうというか、当たり役というか・・・普通、女優さんはこういう役を演じるの、避けたいだろうな、と思う役を、思い切りよく演じてくれて、潔さがすがすがしかったです。なんか、見ていてホッとするキャラでした・・・性格異常な役でしたが(^^;;;)演出は、TRIC(トリック)の堤幸彦。何も知らないムスコが最終話とその前の1話しか見なかったにもかかわらず、「これ、TRICつくった人と同じ人の作品?」と気付くほどで。ここかしこに、TRICの残像を見ることができて、それもまた楽しかったし、救いのないストーリーで暴力シーンやら流血シーンやら、これでもかっっていうくらい出てくる割にはそこに残虐性が感じられず、深刻すぎることにもならず。深刻さが重くなりすぎる前にさらっと笑いに変えてしまう演出が、さすがでした。最初はミステリーかと思って見ていたんですが、実はこれ、SFですね。でも、荒唐無稽な話なのに、描かれ方がすごくリアルで、ひょっとしたら、現実の世界でもこんなことが起きているのかも・・・?と、真剣に考えてしまいました(^^;;;)あんまり視聴率は良くなかったようなのですが、うちのムスコがドラマにはまる、なんて、ホント、TRIC以来のことで、我が家的にはツボなドラマでした。最終回の最後の最後に一瞬フラッシュしたこの言葉承ノ回へ祈ル捲土重来希望が多かったら、続編、作ってくれるってことかな??!見ていなかった方にはなにやらわからない書き方になっちゃいました・・・すみません~・・・。
December 17, 2010
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映画『相棒―劇場版II』の公開に伴って、ここのところ、毎日夕方、昔の『相棒』の再放送をやっているんですが。ある日、ムスメと一緒に見ていて・・・ムスメと一緒に、はまっちゃいました。10周年にして、シリーズ9作目にして、いまさら!なんですが(^^;;;)1時間枠のTVシリーズ、10年もたったらマンネリ化しそうなものなのに、どの回を見ても、構想がよく練られていて、奇をてらったトリックはなく、しかも、時代時代に合わせた社会問題や世相がさりげなく織り込まれていて。そして、刑事がムダに熱くない(笑)。あれ?どこかで見たような??と記憶をたぐってまず思いついたのがコロンボ。でも、あれ?しゃきっと背広を着こなして冷静沈着に推理して、そばにはいつも”行動派”のパートナー・・・あ、シャーロック・ホームズとワトソン君だと思ったら。ドラマの中でも杉下右京は”和製シャーロック・ホームズ”っていう設定なんですねーーー。一時、西村京太郎をはじめとするミステリーに凝っていたムスコ、「ミステリーっていうのは必ず人が殺される話だよね」などとのたまってましたが、『相棒』を見て「殺人だと思ってたのに、実は自殺だった、っていう結末のミステリーもあるんだね・・・」と、驚いてました。うん、実は夢だった、ってのもあったよ~ん、などとひとしきり、ムスコとも『相棒』談に花が咲きました。なんか、劇場版の宣伝にうま~~~く乗せられちゃった感じがなくもないのですが、でも、TVドラマ版のホームズ、ポアロ、コロンボなど、各国の傑作ミステリードラマに負けず劣らずなミステリードラマが日本でもつくられるようになったんだ~~~と、とてもうれしく思っております。再放送で、しばらく楽しめそう♪
December 15, 2010
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自閉症・・・この言葉に馴染みがある方はあまり多くないのではないかと思います。私自身も数年前まではそうでした。あるきっかけがあって、我流でしたがこの「障がい」について勉強を始めました。すると、こんなことがわかってきました。自閉症の人たちを理解することは、他者とのコミュニケーションの本質を理解することだと。人は、自分の考えが他人にも理解してもらえる、という前提で他者と話をします。でも、実は人ってそれぞれ違う背景や価値観を持っているから、同じ言葉を使っていても、それぞれ違うように理解していたりすることがあります。その違いが原因で、思いがすれ違ったり、ケンカになったり。ひどいときは、同じことを考えているのに、言葉の些細な行き違いで、あいつとは絶交だ!なんてことも。相手は自分の気持ちを理解している。この前提が崩れたとたん、コミュニケーションの成立がとても難しくなります。ところが、自閉症の人たちには、この前提がもともとありません。自閉症とは、脳の中の回路が、人間の大多数を占める「普通」といわれる人たちとは少し違うために、相手の気持ちを推し量ることが困難な生まれつきの『脳の機能の違い』です。(これを「障がい」と呼ぶことが適当なのかどうか、私にはわかりません。私には、単にちょっと極端な「個性」と定義してもいいように思えます。でも、一般社会で、「普通」の人たちとコミュニケーションを取ろうとするときに支障が出る、という意味では、「障がい」の一種なのでしょう。)心の病でもなければ、親の育て方の問題でもありません。もともと機能がないのですから、たとえば生まれつき足のない人に「足で走りなさい」といってもムリなのと同じで、自閉症の人に「努力して、”ふつうの人”と同じように人の気持ちを感じ取れるようになりなさい」といっても、ムリなものはムリなのです。怠慢や悪意で、相手の気持ちに知らんぷりしているわけではないのですから。逆に、自閉症の人たちには、悪意とか邪心といったものを理解することも難しいようです。だから、心の中は誰よりも素直でピュア。本当は「いい人」なのです。なのに、一般社会の中で、他人から理解されるのがとても難しく、人との心の交流を持つことが難しいので、仲間はずれになったり、わがままだといわれたり、イジメのターゲットになったり。いろいろなトラブルが生じます。でも、適切な指導を受け、周囲も適切に配慮することで、もともと無い機能を他の機能で補い、「ふつうの人」とは違うメカニズムだけども人の気持ちに気づくようになり、スムーズに社会生活を送れるようになるということが最近になってわかってきました。どのように配慮すれば自分の気持ちを理解してもらうことを期待できない相手とスムーズにコミュニケーションをとることができるか。これを深く考え理解することは、つまり、一般社会でも、「価値観が違う他者」とどのようにうまく付き合っていくか、に通じるような気がするのです。そして、もっと視野を広げると、真の国際交流、異文化交流とはなんぞや?ということにも通じると。さて、このような背景を持つ「自閉症」の人たちを支援し続ける人の話が、NHK「プロフェッショナル」で放送されました。見えない心に、よりそって ~ 自閉症支援・服巻智子自閉症の人たちを「かわいい」といい、使命感や義務感といった堅苦しい気持ちからは無縁のように、自然体で自閉症の人たちとその家族に寄り添い、社会に適応できるよう辛抱強く導き続ける服巻さんを見ていて、涙があふれてきました。そんな服巻さんの「プロフェッショナル」の定義「There is always another way.どんなときにも思いこんだものと違うやり方がある、違う価値観があるって考えることのできる人。それがプロフェッショナルかな、だと思います。」これって、子育てにも同じことが言えると思いませんか?自我が芽生えてきて、親の言うことを素直に聞かなくなってきた子どもに、いくら「これが親の愛なのだから」と親の価値観を押しつけても、親子間に亀裂が生じ、その亀裂が大きくなるだけ。子どもには子どもの価値観がある。だから、親は時には自分がこうと思いこんだやり方を捨てて、子どもの価値観によりそいながら、いろいろなアプローチで社会に適応できるように導いてやる・・・。何かがうまくいかなくなったとき、相手を変えようとするのではなく、自分の見方を変える、視点を変える。そうすることで、押しても引いても動かなかったことが、するっと動き出すようになるかもしれない。私自身、自閉症について学び、自分とは全く違う価値観や世界を持つ人たちがいるということを知り、親として、そして人間として、ちょっとだけ成長できたような気がします。 実はこの文章、3年ほど前にメモ書きしたもののブログにアップしなかったものです。データ整理していたら、ひょいっと出てきて、読んでみたら、我ながらいいこと書いてるじゃん~~~って思ったりして。自分への覚書と自戒のためにもアップすることにしました。『どんなときにも思いこんだものと違うやり方がある』人生のあらゆる場面に応用できると思いませんか?・・・それにしても、昔は文字をいっぱい書いてたなぁ・・・文字だらけの長文ですみません
September 29, 2010
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もう、半分以上放送が済んでますが。NHKの朝の連ドラゲゲゲの女房面白いです。明るい貧乏話が、時代にマッチしたんでしょうね~。久々に、朝の連ドラの視聴率も好調のようですね。水木しげる役の向井理くんが気になって(^^;)初回から見ていたんですが、実は、ゲゲゲの鬼太郎は、私がムスメくらいの年齢のころの、ヒーローでした。すっごい怖がりで、外出先のトイレとか、こわくてこわくて行けなかったんですが、「何か出てきても、鬼太郎が助けに来てくれる!!」と、自分に言い聞かせて怖さを克服してました(^^;;;)かわいかったです、私。私が小学生のころ、夏休みの午前中に、鬼太郎の再放送をやってました。白黒の。それが大好きでした。カラーのよりも好きでした。最近復活した鬼太郎は、ぜんぜん、”私の鬼太郎”じゃぁありません。こわ~~~い話は、白黒に限ります(^^;)・・・というわけで。明日から、私の愛しの鬼太郎がTVデビューするころの話が始まるようです。いまだに、実写版にアニメにとリメイクされ続ける鬼太郎。水木しげる先生の魂が吹き込まれた作品だったんだと、このドラマで知って、長く愛され続ける理由がよくわかりました。でも、本物の水木先生、本当に変わってる人です。NHKの朝の情報番組に出演予定だったのに、奥様が出てきて「まだ寝てるんです・・・この番組の放送時間内には起きてこないかも」って。本当に起きてこなくて朝は寝床でぐーぐーぐーです
August 1, 2010
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数あるジブリ映画の中でも一番好きな『耳をすませば』。ふたたび、放送されました。以前、このアニメ映画に対する私のあつ~~~~い思いを書いたことがある・・・と思って調べてみたら、もう2年半も前ですね~。2008年2月 『耳をすませば』この映画、だいたい2~3年に一回くらい放送されていると思うのですが、わが子たちの成長に合わせて、私の視点が変わっていくのを感じます。最初見たときは、多分、主人公の中3の女の子、雫(しずく)の気持ちに入り込んで見たと思うのですが(もうよく覚えてない(^^;))次第に、雫を取り囲む大人、特にお母さんやお姉さんの気持ちもよくわかるようになり。実は、昨年度一年間、反抗期で口をきいてくれなくなったムスコにどう対応していいかわからなくなったとき、私を支えてくれたものの一つがこのアニメ映画でした。これまで漠然と考えていた将来の進路を、具体的に決めなければならず、心の中で大混乱が生じる、15歳という時期。子どもでも大人でもないこの時期に、いったん、大人から離れて自分をみつめなおしたい、という気持ちになるものなんだ、ということを思い出させてくれました。ムスコもそんな時期を迎えたのかもしれない。家族に口もきかず、姿も見せないムスコを見ながら、この映画のシーンがたくさん脳裏によみがえりました。そして、ムスコを放っておいてみよう、ときめられたのも、この映画の影響が大きかったです。ムスコは、15歳の嵐を乗り越えて、ふたたび”もどって”きたわけですが、そんなこんなを思い出しながら、今回は、格別な思いでこの映画を見ました。そしてもう一つ。今回は、ちょっと成長した娘と一緒に見たのですが。ムスメ、ぽそっと「ボクねぇ、好きな男の子がいる子がうらやましいんだ・・・」と(^^;;;)。同級生には好きになれるような男の子がいないそうです(爆)。「お友達がそういう話をしていても、ボク、話に入れないんだ」と。なのですかさず、「誠司くん(映画の中の登場人物)みたいに、楽器が上手で将来のことをちゃんと考えてて、強くて優しい男の子を選びなさいね~~~」と、親の願望をすりこもうとしたのですが。「そんな男の子、いないよ」とバッサリ(ー"ー)ムスメとそんなガールズトークをしながら鑑賞できたのも、ちょっと感動でした(^^;;;)そして相変わらず、私の故郷の風景は「コンクリートロード~♪」ならぬ、コンクリートジャングルの新宿の高層ビル群であることを確認。もう、オープニングからエンディングまで、涙、全開。涙腺、壊れてます(爆)。次に放送されるときは、どんな思いで見るのかな~・・・?楽しみのような、怖いような。
July 9, 2010
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先週末に始まったパラリンピック。日本勢2個目の金メダル獲得をはじめ、スレッジホッケーで決勝進出など、目覚しい成果を立て続けに上げています。実は、開幕前から、ムスメと私、パラリンピックの放送観戦を楽しみにしていたのです・・・が!衛星放送も含めて、実況中継を放送しているところはどこにもないのです・・・。なぜ?!実はムスメと私、NHK教育で放送していた 福祉ネットワーク・選 シリーズ パラリンピックへの挑戦という番組をたまたま見ていました。そのときは、ノルディックスキーで金メダルを獲得した新田佳浩選手についての番組だったのですが、パラリンピックの奥深さとおもしろさを新発見しました。体にハンデがある、なんてことは、物事ができないことの理由にならない、しない、という選手自身の姿勢。ハンデをカバーし選手を支えるための、理論的なテクニック(手技)と新しいテクノロジー(技術)。自分だっていつ体にハンデを抱えるかわからない、そんなときでも、人生をあきらめる必要はない。あんなにがんばっている人たちがいるのだから。そういう人たちを支える科学技術はどんどん進歩しているのだから。そんなメッセージがいっぱいいっぱい伝わってきて、国に関係なく、メダル獲得数なんか気にせずにぜひ、一緒に関心を持ったムスメと観戦したい。応援したい。そう思っていたんですが・・・。NHKでちょっと総集編が放送されるくらいで、全然放送がないのはなぜ~~~?メダルラッシュの報道が続き、ひょっとしてパラリンピックは財政的に恵まれてる?と思っていたのですが、やっぱり、財政面は大変なようです。みんな、生活のために働きながら練習しているのだそうで。びっくりしたのが、政府からの補助はオリンピックのたったの10分の1なのだそうです。普段の遠征費は補助してくれる人の分と二人分を選手が自腹とか・・・。オリンピックと違って、経済活動がからまないから純粋で公平な競技として成立しているというメリットはあるかもしれませんが、こんなにがんばってるのに、十分な補助もなし・・・という厳しい現実。オリンピックの選手、いえ、メダリストでさえ、競技生活を離れると生活が苦しくなるという現状がある中で、仕方がないのかもしれませんが、なんかこう・・・パラリンピックも、放送ぐらいしようよ、そして知名度を上げて、もっと支援の輪が広がったら・・・なんて思ってしまうのでした。ノルディックスキーで金メダルを獲得した新田選手。3歳のときに祖父の運転するコンバインに腕を挟まれて左手を失ったそうです。92歳になる今もそのことで自分を責め続けている祖父に、金メダルで笑顔になってほしい、その思いだけが、新田選手の大変な選手生活を支え続けているそうです。ハートネットピープル『パラリンピックへの挑戦「クロスカントリースキー」』これを美談としてすませるだけでいいのかな?もっと他の形で報いてあげられないのかな?と思ってしまう私です・・・。
March 20, 2010
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ウチの地域だけかもしれませんが、日曜日のお昼前に民放で宮廷女官チャングムの誓いを放送しています。韓国の時代劇ドラマで、4~5年前くらいにNHKで放送していました。で、それに今さらはまりました。ムスメが。先週、たまたまTVをつけっぱなしにしていたらチャングムの放送が始まりました。で、最初、誰もとりたてて興味を示さなかったのですが、私が、「そういえば何年か前に実家で総集編見たな~~~」と思い出しながら眺めているうちに、オットもいつのまにか見始めて、ふと気づくと、ムスメまでじっと見ているのです・・・。第6話だったのですが、最後、主人公のチャングムが宮殿を抜け出した罪で衛兵に捕まり、罰を受けた上に宮殿を追放か・・・?!?というところで話が終わるにいたって。「あああ~~~~!こんなところで終わるぅ~~~?!」と叫んだ・・・ムスメでした。それから、ずっとチャングムのその後が気にかかったのでしょう。金曜日くらいから「おかあさん、あの中国のドラマの続き、いつやるんだっけ?」・・・いえいえ、中国じゃなくて韓国。NHKの大仏開眼という奈良時代のドラマの予告を見ては「あ、あのドラマ!」いえいえ、このドラマは昔の日本。(確かに何となく色合いが似てますけどね)昨日の晩も、「あのドラマ、明日の朝だよねっ!」とはりきって眠りにつき。今朝からすごく楽しみに放送時間を待ち続け、いよいよ始まりました。が。最初はすごく張り切って見ていたのですが、約1時間のドラマのうち、30分過ぎたあたりで、うろうろし始めました・・・。とりあえず、罰を受けた上に追放、は免れたところまで見たら、安心したらしい・・・でも、女官の墓場といわれる菜園に移動させられて苦労してますが・・・。わかってんのかいな?その後、菜園で手柄を立てたチャングムに、元の仕事に戻っていいとお許しが出て、チャングムの友人がそれを伝えに菜園に来た!ところで、今回のお話は終わり。するとまた、「ええ~~~?!またこんなところで終わる~~~?!!」来週も見なければ気がすまなそうです。・・・でも。最後にひと言。「で、チャングムって何?」・・・今まであなたが見ていた、主人公の女の人の名前ですが!?ちゃんと見ているんだかいないんだか・・・(ー"ー)。恵まれない境遇でもあきらめずに努力し続け、最後にその努力が報われる、でもまた不幸が襲い掛かり恵まれない境遇に逆戻り。それをまた努力で一発逆転。舞台はねちねちとイジメや嫌がらせや陰謀が渦巻く宮廷内なのですが、主人公がからっと明るく正しく前向きに努力するストーリーは、一昔(ふた昔?・・・もっと?)前の少女漫画を彷彿とさせます。『キャンディキャンディ』とか。『エースを狙え』とか。今の時代、子どもが見るにはいいドラマかもしれません。でも・・・これ、54話もあるんですか・・・?ひぇ~~~・・・。
March 14, 2010
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実家に帰ったとき・・・今年で〇十代に突入!という年齢の弟が今年、〇十代3年目という姉(<私)に、こんなDVDをくれました。『けいおん!』ムスメに、とか、ムスコに、とかではなくて。私に。・・・・・・・これを、どうしろと??「いや~、おねえさまに見てもらいたくて」何か誤解してないか?アニメは好きだけど、私、そっち側の人間じゃないからね・・・ぶつぶつと思いつつ、正月早々、ムスメとともに見てみれば。完全にハマりました(*ーー*)軽音部に所属する、ゆるゆる~~~~~な萌え系女子高生の青春物語なのですが。男の子が一人も出てこない。恋バナ一切なし。でも、音楽を極めるために部員同士が衝突!とか、そんなんでもない。軽音部なのに、ゆるゆるだらだら、ひたすら楽器の練習から逃げる部員たち・・・それで、25分番組13回の物語が成立しているところが・・・すごいといえばすごいんですが。そんな世界にどっぷりはまってしまったのがムスメでした。多分、秋にKのアンサンブルコンサートに出て、みんなで一緒に演奏する楽しさに少し興味を持ったとか、小学校の音楽の先生が熱血で、毎年行われる音楽集会の合奏にひときわ力を注いでらっしゃる、とか、そんな観点から、みんなで楽しく力をあわせて音楽を作り出す世界に、興味を持ったんでしょうね~~~。もちろん、ゆるゆるだらだら~~~な脱力系の世界、っていうのが興味のメインなんでしょうが。何か私も、毒にも薬にもならないゆるゆる~~~な気楽さがほっとできるので、ついムスメと一緒に見てしまいました。あんなにオマヌケな唯ちゃんがなぜ地域一の進学校に入学できたのか~?とか、カスタネットくらいならできるから~、と軽音部に入ったギター経験皆無の人が、半年でギターが弾けるようになるのか~~~~?とか、女の子が何人も集まって、あんなにトラブルなしのゆるゆるな世界があるわけがないとか(^^;)、現実からははるかに遠いファンタジーな世界ではありますが、みんなで音楽を作り上げるって素晴らしいと思える要素はあるかもしれません・・・。ただ。弟が「え?あれはさるえちゃんが夢中になるようなもんじゃないけど・・・」と驚いていたように。このアニメのターゲットは、小学生の女の子ではないでしょうね~~~~(苦笑)。このDVD、ファイルに圧縮をかけて他の番組もいろいろぎゅっと詰めてくれたのですが。他にも、GA. 芸術科アートデザインクラスとか宙のまにまにとか、かなめもとか・・・おい
January 10, 2010
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TVは好きだけど、9時台の連ドラは、好きな俳優さんが出ているか、よほど面白いと思わないと見ないんですが・・・。そんな私が久しぶりにはまったドラマがTBS日曜劇場『JINー仁ー』です。何がはまったって、とにかく、俳優さんも女優さんも、ドラマの作りも音楽もカッコいい。こんなに、単純に「カッコいいから見たい」と私が思えるドラマも珍しいくらいで。主人公、南方仁役の大沢たかおあれ?こんなにかっこいい俳優さんだったっけ?と思うほど。(ファンの方、すみません・・・)魚河岸三代目のイメージしかなかったもんですから~。花魁の野風を演じる中谷美紀。美人だけどさびしげな顔立ちのこの女優さんを、私はそんなに好きではなったのですが、花魁姿の中谷美紀は、もうこれ以上ないくらい輝いて見える~~~。なんていうか、ぴったり!な。もう一人の脇役、今をときめく綾瀬はるかが「ふつーの女の子」に見えてしまうくらい、ただたた、美しくてかっこいいのです。そして、坂本龍馬役の内野聖陽。NHKのドラマ『蝉しぐれ』で物静かな主人公、牧文四郎が彼の一番のはまり役だと思っていました。いつも、頑固、一途、物静か、冷徹・・・そんな役しか見たことなかったから、お調子者で女好きな龍馬を演じるはじけっぷりがえ~?この人、こういう役柄も演じられるの?みたいに驚きました。主人公の仁にひそかに心を寄せる咲を演じる綾瀬はるかももちろんかわいくていじらしいし、咲の兄で武士の恭太郎(小出恵介)はのだめカンタービレの真澄ちゃんだし(別の意味でスゴイ演技力を感じる・・・)武田鉄也、小日向文世、藤田まこと、六平直政・・・出てくる女優俳優陣がみんな演技派。今流行のイケメン俳優・女優を看板にしたドラマではないのに、なんというか、すべてのピースがぴたりとはまった配役、というか。ストーリー自体はえ?それ、ありえんでしょ??みたいな部分も大いにあるのだけれど、現実的にはありえないけど、理論上は矛盾がない程度に考証が入っているようで、見ていてさほどしらける部分もなし。そもそも、現代の外科医が江戸末期にタイムスリップ、ってところから始まってるファンタジーだから、多少の部分は目をつぶれるという点もあり。民放の時代物としては作りがしっかりとしていて、NHKの時代物ほど堅くないところがとっつきやすい。パズルのピースがぴたりとはまった感じの、今どき珍しく、作りの丁寧なドラマ、と感じました。医療技術の高度化で、医学はどこまで人を救ったらいいのか、命の尊厳はどこまで守られるべきか、いろいろな矛盾が生まれつつある現代、『人の命を救う』という医学の原点を考えさせられるドラマでもあります。でも、そんな難しく考えなくても、とにかくかっこよくて美しい♪主題歌、MISIAの「逢いたくていま」が、さらに雰囲気を盛り上げています♪
November 8, 2009
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ここのところ、『ヴォイス』以来、見たいなぁと思えるドラマがないなぁ・・・、と思っていたんですが。何気なく見たこのドラマが、地味だけどなかなか面白かったです。赤鼻のセンセイ(日テレ系水曜日夜10時から)病院の小児科に設けられた院内学級のお話。大泉洋扮するちょっと間抜けな熱血先生『赤鼻のセンセイ』が、長期入院していて病気のために気持ちが沈みがちな子どもたちを何とかして笑わせようと奮闘する、コメディータッチのドラマです。大泉洋が、もう大泉洋そのもので・・・この暑苦しさにあなたはどこまで耐えられますか??みたいな(笑)。でも、ただのコメディーではなくて、長期入院する子どもたちの複雑な心情に正面から向き合って、「笑い」とは何なのか、「笑わせる」ということがどういうことなのか、を真剣に考えさせられるストーリーにもなっています。主人公がぴったりな適役なんですが、その脇を固める女優俳優陣がまた渋いっ!かなりクールな院内学級の主任に小林聡美、小児科の医師に香椎由宇、院内学級中学部のちょっと屈折した生徒に神木隆之介、一学年下の生徒に須賀健太(健太くん、いつの間にか大きくなっちゃって・・・)ドラマのつかみに、たまたま兄ちゃんが足を骨折して入院したという設定のまえだまえだの漫才(お兄ちゃん、クマのぬいぐるみみたいでかわいい♪)、・・・そしてアバウトでボンボンな二代目病院長に上川隆也。ええ、そうです、たまたまこのドラマを見たのも彼が出ているからなんですけどね・・・あまりにも久しぶりのTVドラマ登場だった上に、珍しくぴったりなハマリ役だったもんだから、録画をもう3回も繰り返し見ちゃいましたけどね・・・何か(笑)?実は、オットの身内に小児がんで長期にわたって入院した末に亡くなった女の子がいました。多分、院内学級に通っていたのでしょう。高校入試を受け、合格して、合格のお祝いを贈ってあげたところで、天に召されました。だから、長期入院して闘病生活を送る子どもたちのドラマもドキュメンタリーもつらくて見れなかったのですが、なぜかこのドラマはすんなりと受け入れることができました。重くなりすぎず、されど軽すぎて見当違いな印象もなく・・・(ちょっと、入院中の子どもたちが元気すぎる感じもありますが(^^;))。小林聡美扮する太川先生が院内学級の生徒たちの心情を淡々と語る言葉を聞いて、当時このドラマを見ていたら、もっとあの子の力になってあげられたんじゃないだろうか・・・という思いで胸が熱くなりました。人間は、抱きしめられたり握手したりすると、脳内にオキシトシンという物質がたくさん放出されて、自然治癒力が増すのだそうです。同じく、「笑い」の自然治癒力アップ効果がこのドラマのテーマのよう。今流行のイケメンドラマではありませんが、地味だけど味わいのあるほんわかした(でも大泉洋はアツい!)ドラマのよう。私も癒されます・・・♪<何に?
July 10, 2009
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毎週月曜日夜9時からフジテレビ系列で放送中のヴォイスフジの月9では、私の中では久々にヒットのドラマで、その内容についてもいろいろ語りたいところなのですが。今日は内容じゃなくて瑛太くんが扮する主人公・加地大己の髪型・・・。私、いまどきの若手イケメンくんたちに全く無頓着なものでかっこいい若手俳優くんたちがしている髪型は、どんな爆発頭だろうと、まぁ、最近の若い男の子のイケてる髪型ってこんなもん?としか思えないほど、おしゃれオンチなんですが。だから、今をときめく瑛太くんが扮する医学生・大己の髪型も、いまどきの男の子のおしゃれな髪型なのねー・・・くらいにしか思っておらず。まったくスルーしていました。まぁ、瑛太くんなら、元がいいからどんな髪型でもかっこよく見えるし、『のだめカンタービレ』の峰くんの爆発頭も記憶に新しかったし。でもある朝、朝食を食べているとき、気がついたのです。目の前に、同じ髪型の少年がいることを・・・(ー"ー;)しかも、おしゃれという言葉は我が辞書にあらず、みたいなおしゃれとは程遠いヒト。そう、それはただの、うちのムスコの寝ぐせ頭そしてそのとき初めて気づきました。大己の髪型も、寝ぐせ頭だったのか・・・と。で、大己のキャラ設定が、自分の興味だけで突っ走る、マイペースでKYな理系男子・・・だったのか、ということにも初めて気づいたのでした(<遅)。のだめの峰くん役の時も、峰くんのキャラ設定を誤解していて、マンガを読んで初めて、周りの見えないナルシストキャラだということを理解したんですが、どうも、瑛太くんが演じていると、どの役も素直で明るく気配りのあるやさしい男の子にしか見えないんだなー・・・。そんなんでも、大己の存在はドラマの展開には全く違和感がありませーん。自分が役になりきるのではなく、役を自分の方に引き寄せるタイプの俳優さんなんだなぁと、改めて気づいた次第です。・・・それにしても、同じ寝ぐせ頭なのになー。どーしてこんなに印象が違うのかなー・・・<ムスコ???ちなみに、大己の子ども時代を演じているのもせいしろうくんです(誰も聞いてない)。
February 9, 2009
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