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たぬき南の島でぷぴっ

たぬき、南の島でぷぴっぷぴっ 出発まで

たぬ子、地球の南側まで行ってまいりました。
気ままな報告なのでまずは旅立ち前編から。
ボラボラ島に至るのはいつの日になることやら。

8月14日 木曜日
本日、はじめて新居に入居。
14日の日記  参照
夜は家族だけのお盆の法要をしゃかしゃかと済ませる。
夫っとの読経を聞くのは5月以来だ。
京都は一晩じゅう、激しい雨が降り続く。

8月15日 金曜日
午前中、お買い物。
岡山に忘れてきてしまった旅行必要品(水着含む)を買出しに。
10時前には雨も止んで晴れ間が見え始める。
買い物の合間に新幹線の指定を取りに京都駅へ。
あ、甘かった。既にのぞみも残席わずか。しかも喫煙席。泣く泣く購入。

実はやり残した仕事が一つあったので、買い物から帰るとすぐにパソコンを立ち上げてお仕事。なんとかファイルを一つ送って出発前ぎりぎりセーフ。
午後のお参りを済ませた夫っとが「はよせ~」という顔つきで待ち構えている。
京都は曇り空ではあったが東に進むにつれ、雨模様。
小田原を越えるあたりから徐行運転。
高いお金払って、喫煙席に乗せられて、しかも30分も遅れるなんて全く憤懣やる方ない。のぞみ料金返せ。

幸い成田Expressとの乗り継ぎに余裕があったので良かったが、
しかし結局成田Expressもかなり遅れている模様。
寛容な私の心も少しずついらいらとしてくる。成田到着後にご飯を食べるのは無理と判断して、東京駅でお弁当とビールを購入。車中晩ご飯だ。成田Expressを待つ間、またもや夫っとがビールを購入してホームで飲み始める。私たちは新幹線でも既にビールを一本ずつ開けていた。この大酒飲み野郎、と私は内心毒づきながら、うちの夫っとがこの世のいけない飲み物、ビアをバスターするビアバスターズの会長であったことを思い出す。ちっ、なんて奴と結婚してしまったんだ。
なかなか成田Expressが来ないので「さっきお弁当と一緒に飲もうと思って買ったビールがお弁当を食べる頃には生ぬるくなっちゃうね。(←お前は京男やろ。)冷たいのを買ってこよう。」、と夫っとは言い出す始末。今、こうして冷静に書けるけど、この時点で、私は相当、頭に来ていた。
私の怒りを無視して、ホームのコンビニに走る夫っと。
結局、新たにビールを買ってからもまだまだ列車は来る気配がなく、
「絶好のタイミングで買いに行ったと思ったんだけどな~。」と私の手前、愚痴る夫っと。
(ふん、おばかな奴だ。)という態度をとるたぬ子。険悪な空気ムンムンだぃ。
ま、空腹も怒りを助長させていたのか、車内でお弁当を食べたら少し和らぐ私の怒りだった。単純なたぬきです。

やっと出発した成田Expressも千葉の方が雨脚最前線だったらしく、結局1時間以上遅れて成田空港到着。ホテルに着いた頃には11時も大分まわっていた。
明日の天気、そして夫っとの珍道中はどうなることやら、先が思いやられるぜ。

8月16日土曜日
いよいよ日本離脱の日。
さて、昨夜から密かに夫っとに対する怒りを貯めこんでいた私であるが、その理由が明らかになってきた。
ビールを飲みすぎるということももちろんなのだが、京都を出る頃からの夫っとの態度に問題があった。
新婚旅行の行き先、タヒチ、ボラボラ島というのは夫が言い出したことだが、結婚式の準備辺りから、新婚旅行担当は私ということに(夫っとの任命により)なっていた。なので旅行一切の手配とかは私がやった。それは良いとしよう。その上、京都を出る頃から、夫っとの「旅行は君の担当だから、後はよろしくね。」という依存傾向が増長しはじめていることが私のアンテナにぴぴぴ、とひっかかってきたらしい。
ビールを気ままに飲むという行為もそのお気楽な姿勢が私の気に障ったのだ。
夫っとは親戚にアメリカ人がいたり、アンコールワットでガイドをしていたなんていう異色の弟もいて、家の人も結構国際的なのですが、この夫っとは小さい頃から英語教室に通っていた甲斐もなく、全くもっての国内人なのです。私は海外でも一人で一通りのことはできるし、結構、周りもそういう人、独立心の旺盛な人ばかりなので、人に頼ることはあっても一方的に頼られたことは殆どありません。苦手なんです。頼り切られるの。
これはいけない、旅行前にはっきりさせておかなくては、と夫っとに
「海外は危険なところだから、自分のことは自分できちんとやらなくては
いけません。人を頼ってはいけません。お互いに助け合うことは良いけどね。」
と釘をさしておく。これでとりあえず、すっきりだ。

よっし、いよいよ旅立ちだ。
出国審査を抜けるとタヒチパペーテ行きの掲示やTahichi Nui航空の飛行機の写真を撮りたがり、
目いっぱい観光客する夫っとの姿も今は微笑ましい。

夫っと撮影。

airplane

さて、搭乗までにはまだ時間がある。
一杯やりますか。旅立ち前の景気づけ。
ギネスは私がいただきました。


beernarita

曇り空の中、搭乗したTahichi Nuiの飛行機の中は南国を思わせるさわやかなブルー。入り口でティアレという小さな白い花をもらう。良い香り。
ここはもうタヒチ~。

flower



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