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対訳歌詞がなくて買ったままずっと聞いていなかったベッリーニのオペラCDなのですが、ストーリーや聞き処をネットで調べて、やっと聞いてみました。話はロミオとジュリエットです。指揮:リッカルド・ムーティ ロメオ:アグネス・バルツァ(Ms)ジュリエッタ:エディタ・グルベローヴァ(S)この3人に惹かれて買ったのですが、一番のお目当てはグルベローヴァでした。それに私はグノー作曲の「ロメオとジュリエット」のイメージでいたのですが、ベッリーニの方はメインはメゾソプラノのロメオなんですね。もちろんバルツァすばらしいのですが、メゾで選ばなきゃいけない演目なのだと納得しました。やっぱ買ったものはさっさと聞かないとだめですね。グルベローヴァは声がすごく若いです。本当に恋する乙女という感じです。バルツァは相変わらずの迫力ですね~~純愛ではなく、愛憎絡み合いの展開になっているようなので、それに合っているように感じます。少し聞き込んでいってみます
2006年10月15日
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とにかく楽しかった!来てよかった!でした。テノール3人のガラで、ジョゼッペ・サッバティーニヴィンツェンツォ・ラ・スコーラニール・シコフ指揮 ニコラ・ルイゾッティ演奏 東京交響楽団前半はオペラアリア、後半はナポリ歌曲等私はもともとサッバティーニ目的で、実際第一部の「人知れぬ涙」と「冷たい手を」を高音ピアニシモも駆使して端正に歌う声がすばらしかったです。しかし第二部の特にナポリ歌曲メドレーが三人ノリノリで、「君に告げてよ」で熱唱したシコフは「帰れソレント」最後ヴァリアンテして、シコフがうっそ~と思ったし、「サンタ・キャーラ修道院」はルイゾッティのジャズピアノ風伴奏でラ・スコーラとサッバティーニは駆け合いがとても楽しい、オーソレミオはサッバティーニは最後三音上げて引っ張ると、もう歌い放題聞き放題。さらにアンコールはバフォーマンスも交えて大盛況。まずサッバティーニがコントラバスでオケをバックに「動物の謝肉祭」の「象」を演奏、続いてルイゾッティから指揮棒借りて「もう飛ぶまいぞこの蝶々」振り始めてなんとルイゾッティが歌ったのです!(ケルビーノをサッバティーニと言い換えてました)。これはもう大拍手!次にラ・スコーラがフルート持ってきて「Casta Diva」を演奏(演技なのか地なのか音はかなりはずしてましたが(^_-)。そしてシコフがヴァイオリンケース持ってきて、開けたら中身がスカーフだらけ、中身をぶちまけてる間にくるみ割り人形の「トルパークの踊り」が始まり、最後はケースから探して出てきたトライアングル掲げて鳴らして、オケが昔のコントのシマイみたいにチャンチャンと締め。そして最後は、休憩時間に吹き抜けで自主練習までした「乾杯の歌」日本語版を全員で立って合唱!練習の時から東響コーラスの人たちがついてくれたことと、休憩時間にワイン入ってイイ気分になったこともあって、ネトレプコ相手のヴィラゾンになって気持ち良く歌ってしまいました!ここんとこ、料金に見合う舞台かどうかばっか気にして聞いていたんだけど、音楽はやっぱ楽しむことがベストですね!ひさびさ気持ち良く過ごせた時間でした。平成18年10月9日サントリーホールにてカルメン 前奏曲カルメン「おまえが投げたこの花は」ニール・シコフ愛の妙薬「人知れぬ涙」ジョゼッペ・サッバティーニトスカ「妙なる調べ」ヴィンツェンツォ・ラ・スコーラトスカ「星は光りぬ」ニール・シコフラ・ボエーム「冷たい手を」ジョゼッペ・サッバティーニトゥーランドット「誰も寝てはならの」ヴィンツェンツォ・ラ・スコーラ〈休憩〉ウェストサイドストーリー 序曲ウェストサイドストーリー「マリア」ジョゼッペ・サッバティーニ「ビー・マイ・ラブ」ニール・シコフ「ビコーズ・ユー・アーマイン」ヴィンツェンツォ・ラ・スコーラ歌劇王カルーソ「ビコーズ」ニール・シコフほほえみの国「君はわが心のすべて」ジョゼッペ・サッバティーニ「グラナダ」ヴィンツェンツォ・ラ・スコーラナポリ歌曲メドレー1.遥かなるサンタ・ルチア2.君に告げてよ3.帰れソレントへ4.夜の声5.サンタ・キャーラ修道院6.光さす窓辺7.カルーソ8.マルキャーレ9.かわいい口許10.恋する兵士11.オー・ソレ・ミオアンコール動物の謝肉祭 象(バス)サッバティーニフィガロ「もう飛ぶまいぞこの蝶々」ルイゾッティカスタ・ディーヴァ(フルート)ラ・スコーラトルパークの踊り(トライアングル)シコフ乾杯の歌(2回)全員
2006年10月09日
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サントリーホール20周年記念と歌ってますが、プログラム等も創業120年のUNIのメーカーが頭に来ているから、こちらのスポンサーイベントですね(;^_^正装でとチケット購入時に告知あって、私は普通のスーツですが、華やかな装いが気分高めました。お取引ご招待関係の方はたぶんドレスコード出ていて、男は皆ブラックタイのタキシード、女性は着物か黒のドレス。チケットふつうに売ってるもので、一同皆着飾るって日本じゃなかなかないですよね、たまにお洒落な気分でいいです!
2006年10月09日
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スーツは営業サラリーマンには消耗品なので、あまり高いのはもったいないって気はどうしてもありました。気張って買った一張羅もとっくにサイズ合わないし。ということでしばらくデパートでスーツなんぞ買っていなかったのですが、いろいろな低迷からやっと少しですがゆとりがでてきて、ふと目に留まったのがオンダータ。1回作ってけっこういいなぁって気に入って着る回数も多くて、会社でもいいねとか言われて気をよくして、そんな時モデリストの滝沢滋さんが店に来ますって案内もらい、混んでるだろうけど覗きがてらと思って行ったらなんと運良くご本人に採寸までしてもらってしまい、そのスーツができあがりました。やっぱいいですね~~前の時少し気になっていた胸や腰骨のあたりも今回ご本人が調整してくださって、ピッタリという感じです。専門の方に失礼な言い方かもしれませんが、さすがです。私は背の割りに肩や胸幅、それに加えて年とともに体型も丸くなってきて既製サイズは探すのが大変になってきたので、こういうフィットしてるけどきつくないというのは本当着心地いいです。それにおしゃれなスタイルだし。ネクタイ替えたりでまた楽しめそうです。
2006年10月08日
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昨日の休憩時間中。見たことない形のチューバ?トロンボーン?バス・トロンボーンみたいです、演奏するの大変そう。
2006年10月02日
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DessiとArmilliatoやっと聞けました!トスカ ダニエラ・デッシーカヴァラドッシ ファビオ・アルミリアートスカルピア ジョルジョ・スーリアン指揮 ジャンルイージ・ジェルメッティデッシーが昨日出るから今日は代わるんじゃないかという噂で気が気でなくて、今日歌うとわかってからも二日連続しかも最終日で疲労困憊なのでは・・・ともう公演前にいろいろ錯綜しました。でも始まったらもうデッシーもアルミリアートも最初からノリノリです!トスカ自身に持つ私のイメージは、嫉妬深くてキツイ性格で、それゆえこの演目はピリピリしながら聞くみたいに感じてしまい(実際過去に見た舞台はそうだったんで)、どうも食わず嫌いみたいなとこあります。デッシーのトスカは一幕からずっと、一途でそれゆえ妥協ができないけど心底優しい人という感じ。カヴァラドッシの方が血気盛んで強気って感じで、今まで私が描いていた主役のイメージとは逆でした。そして二人に共通して感じたのは切なさ。これはデッシー&アルミリアートというプライベートでもパートナー同士で演じていて表現されることかもしれません。観客が緊張して疲れるという感じがなくて、とても気持ちを落ち着けて見て聞けて、私にとってはトスカの新しい接点でした。。特にアルミリアートの声の伸び、たくましさあふれてすばらしかったですね~。対するデッシーは敬虔さあふれた「歌に生き、恋に生き」でした。スカルピアのスーリアン、この人もともとイイ人っぽいキャラゆえ、冷血な独裁者というよりは冷静な指揮官って感じになってしまうのですが、今回のギスギスしてない感じの舞台には合っていたと思います。指揮のジェルメッティはさすがだと思いました。でも場面が急変するときなんかのバックのオケがいまいちキレがなかったりの感じあって少し残念。舞台は教会、宮殿、サンタンジェロ城といずれもオーソドックスに遠近感出したもので、私は好きでした。人間模様の乱れ合うものを期待する人にとっては物足りなかったかもしれません。私も正直、さーっとは聞けたけど、すっごく印象残るってほどにはなりませんでした。でもトスカになんとなく違和感持っていた私にはきっかけを与えてくれた舞台でした。それはやはり主役3人の力量だったと思います。平成18年10月1日 NHKホールにて
2006年10月01日
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今日はタイトルロールがフィレンツェでのプレミエどおりのルッジェーロ・ライモンディ、やっぱ聞いておきたい!ということで行ってきました。16日と違うのは、アリーチェがプレミエでフリットリとダブルキャストだったセレーナ・ファルノッキアになっているのと、ナンネッタがプレミエどおりのジェンマ・ベルタニョッリであること。二人とも今回この一日のみ出演でした。おとといのスーリアンのファルスタッフが憎めない無頼勘でいいと思ったけど、やっぱライモンディ凄いですね。たしかにスーリアンに比べれば本当に年取ってると感じてしまいます、でもだからこその老練さと風格、まだまだやるぞ~っていう懲りないパワーを感じました。スーリアンは反省しているようだからまっ許してあげようかという感じだけど、ライモンディはぜんぜん懲りてないなぁって周りも半分あきらめていて、でも仕方ないかと思わせる狡猾さというか人間的幅を感じる。やっぱ年令と役への経験が出ているんだと思います、さすがです。おとといあんまパッとした感じでなかったフォード役のマニュエル・ランツァがライモンディとの2幕1場の掛け合いとか凄く良かったし存在感だしてました。フェントン役のダニール・シュトーダもボンファデッリより今日のベルタニョッリとの方が声も演技も相性の良さ感じて映えていたように感じます。でもこれらはプレミエで演じた同士だからかもしれないですね。ファルノッキアのアリーチェはお灸を据えるマダムの感じとても良かったし、ベルタニョッリもおとといのボンファデッリよりずっと歌よかったです。そういう意味では今日はプレミエメンバーだったので、舞台的に手堅く全員で盛り上げた感じで本当に楽しくさせてくれました。ただおとといはフリットリやボンファデッリのスターがいて明るく華があって楽しい雰囲気になったのも事実。でも、どっちがいいかは決められません。フリットリもスーリアンもライモンディも聞けて、みんなすばらしくて、大満足でした。平成18年9月18日 東京文化会館にて
2006年09月18日
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観たの初めてなんですが、これはゴチャゴチャ細かいこと言わずに、純粋に楽しめばいいんだな!というのが感想です、とにかく楽しいオペラでした。吉本新喜劇的なノリで観て聞いちゃっていいと思います。今日だけタイトルロールがジュルジョ・スーリアンで、この人見た目イイ人ぽいのに無頼勘っぽいこんな役合うのかしらん?って思っていたのですが、とんでもない、大変良かったです。懲りない享楽主義者、でもなんとなく憎めないってのは、かえって合っていたのかもしれません。フォード夫人アリーチェ役のバルバラ・フリットリも期待と不安半分だったのですが、喜劇的立ち回りに十分答えてくれた上に声の存在感抜群、さすがです。もともと今日は彼女目的だったこともあって、大満足です!ファルスタッフを懲らしめる罠へ誘う役を毎回仰せつかってくるクィックリー夫人のエレナ・ジーリョがとてもいい役回り演じてました、この人のおかげで舞台が盛り上がったって言っても過言じゃないと思います。ファルスタッフを引っ掛けるために「フォード夫人が○○時にお待ちです」という伝言を、相手にはもっともらしく、観客にはうまくひっかけてる~と思わせる歌い方演じ方は名脇役ですよね。さてナンネッタ役のボンファデッリって、この演目フィレンツェでプレミエでやった時体調不良で降りたから今回も来ないって聞いていたのに・・やっぱ招聘元が名を求めたんでしょうか、声質・容姿の役柄相性はともかく、3幕アリアはSonnambulaに続く大失望でした(ファンの方にはこんな言い方もうしわけないですが)。これ以上は言うことありません。指揮のズビン・メータ、彼のオペラには批判の声も聞きますし、事実今日も短いブーが聞こえましたが、私は新喜劇的なオペラを楽しくまとめていたと思います。「今日のメータ聞いて安心したわ」なんておばさんの会話も聞きました。演出も、特に3幕の森のシーンへの移行を、ファルスタッフが寝ているベットだけ残して周囲が入れ代わり、目覚めたファルスタッフが夢だか現実だか区別つかないまま仮装した妖精たちに囲まれ恐れおののき、自分の従者を見つけて現実で騙されてると知るっていうのは、面白かったです。2幕ラストでファルスタッフを窓からテムズ川へ投げ込んで、巨体の水飛沫が窓際にいる人にザブンとかかってきたりとか、進むごとにワクワクして楽しい舞台でした。平成18年9月16日 東京文化会館にて
2006年09月16日
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新国立劇場へ。今回はミラノ版全4幕、1・2幕と3・4幕をそれぞれ続けて上演、休憩は1回のみ、今日の東京の厳しい残暑にクーラーも最初追い付かず、1・2幕は少々つらい鑑賞でした。歌手はみんな良かったです!特に急遽変更になったロドリーゴのマーティン・ガントナーが、少し高めのバリトンでまさに実直な忠臣という感じ、大きな拍手もらってました。エリザベッタの大村博美も4幕アリア聞き入ってしまった。そしてフィリポ二世のバス、ヴィタリ・コワリョフがとてもいい響きでした。タイトル・ロールのミラスラフ・ドヴォルスキーはまさに芯のあるリリコで声的にはとても好きなんだけど、イメージ的に毅然とした感じで、ドン・カルロにはもうちょっと繊細さというかオボッチャン的ひ弱さが個人的には欲しかったです。そしてキーパーソン、エボリ公女のマルゴルツァータ・ヴァレヴスカ。最初のヴェールの歌が、アジリタできないせいかものすごい遅いテンポ、それでも転がしきれないし高音上がり切れないし、最悪!ただこれで開き直ったのか、その後のドラマティックな展開はお見事で、3幕の「呪わしき美貌」は凄まじい迫力した。ただ個人的には、高音部は思い切り大音量にしてさらに引き伸ばししないでごまかしてるかなぁとか意地悪いこと感じていて、大好きなヴェールの歌が蔑ろだったこともあり、周囲に合わせて拍手は送れませんでした。いずれにしても難役ですよね。指揮のミゲル・ゴメス=マルティネスは加もなく不可もなく、間を置いて演奏に入るのがかえって逆効果になり、なんとなくメリハリない展開になった気がします。演出のマルコ・アルトゥーロ・マレッリの、4分割のグレーパネルを上下左右に配置して十字架をイメージした抽象的な舞台は、パネルの移動と照明でとてもスムーズに場面転換表現できるので、良かったと思います。ただ書斎のフィリポ二世と独房に入れられたカルロがまったく同じ状況になってしまうのが残念。こういうのって、音楽でイメージ膨らますようにしないと貧乏くさくなってしまうんじゃないでしょうか。そういう意味では指揮者いまいちだったのかなぁと感じます。2006年9月10日新国立劇場にて
2006年09月10日
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遅い夏休み取って、今日からごく短いスペインツアーに行ってきます、マドリッド、グラナダ、バルセロナ巡ってきます。
2006年08月24日
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ジムのサウナのバックミュージックに小野リサが流れてました、今日みたいなうだるような暑さにボサノバってなんか不思議とマッチしますね~やっぱ暑い国の音楽は暑い時にリラックスさせるのかもしれませんね。
2006年08月20日
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空・林でつぎは地面に目がいってしまいました、なんかぶらり一人旅みたいです稲穂はこれからですが、川沿いの水田の稲は青々として生きる力を感じます。こうして写真で見るとうちの周りはまだ緑が残っているのかなぁという気もしますが、家やマンションをぜんぜん写してないですし、こどもの頃に比べたらやっぱかなり減っちゃってますねでもやっぱ都会化進めば便利になるし、それに慣れるとやっぱ元には戻りにくくなるのかなぁとも感じます。1時間かそこらですが地元を再認識したひと時でした。
2006年08月19日
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うちの近所に唯一残っている林、元農家の敷地の裏になるようです。ここもいつまで残るのか・・入道雲に気を取られたら、ふだん何気に歩いているとこもなんか別な目で見えてきましたナンテ、暑くて単に木蔭の涼を無意識に求めていただけかもしれません。ここではアブラゼミの大合唱、暑い中ですがなんとなく今日は蝉の鳴き声に過ぎ行く夏を感じます、子供の頃聞いて感じていた風物は何十年経ってもすぐよみがえってくるのですね
2006年08月19日
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今日は暑かった~~近所の図書館へ予約しているCDを取りに歩いていきましたが、平日建物の中でずっと仕事している者にとっては、見上げた空の入道雲に "ザ・夏" を感じました。でも千切れているのはやはり秋の気配なんでしょうか・・
2006年08月19日
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営業で回っていたときはスーツで汗だくだったのに、異動になって一日建物の中でしかもクールビズ、どうも暑さに弱くなっているような・・・うちのまわりはちょっと前までは山や林がまだ残ってましたが、通勤のよさからここ4-5年でマンションや分譲にどんどんかわっていきました。暑さを増長させるような、叩きつけるような蝉時雨が懐かしいと思ってしまいます。 暑くても快適でも何か不満を感じてしまう。ホントわがままです。
2006年08月15日
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新国立劇場中劇場へラ ヴォーチェ制作の椿姫を聞いてきました。ヴィオレッタ:マリエッラ・デヴィーアMariella Deviaアルフレート:ジョゼッペ・フィリアノーティGiuseppe Filianotiジョルジュ:レナート・ブルゾンRenato Bruson指揮:ブルーノ・カンパネッラBruno Campanella東京フィルハーモニー交響楽団、藤原歌劇団合唱部マリエラ・デヴィーア、生で聞いたのは初めてなのですが、やっぱ凄い!です。冒頭はいやに冷めてるヴィオレッタだなぁと感じましたが、一幕後半クライマックスの「E starno!不思議だわ!~そは彼の人か~花から花へ」にかけては、最初はソットヴォーチェ駆使して、そして一転コロラトゥーラで、享楽と真実の恋にゆらぐ気持ちみごとに歌いきってくれました、さすがです。でもデヴィーアの真骨頂は今回は二幕・三幕ではなかったかと思います、叙情性と表現力がすばらしい!息を飲んで聞き入ってしまいました。二幕一場で愛するアルフレートのために身を引くところ、でも彼の父との約束でそれを言えない二場のせつなさが胸を打ちすばらしかったです。フィリアノーティのアルフレート、二幕冒頭「燃ゆる心」は愛する人といる喜びを素直に出し、ストレス発散させてくれる伸びやかな声で、ひさびさアルフレートらしいアルフレートでした。ちょっと浪花節っぽい泣きが感じられるのが少々不満でしたが、それよりあのスカッとした声の魅力の方が大です。ブルゾンのジョルジュ、この人二幕一場登場してヴィオレッタをなじるところ、二場でヴィオレッタを侮辱したアルフレートを息子でないと叱責して現われるところと、まず出だしでサーッと存在感出して引き付ける、さすがです。役柄も、まず当時の身分や格式という社会規範が先に出て、ヴィオレッタの献身や愛情に敬意を表しながら、身分をわきまえるのは当然という態度をとったり、息子のアルフレートへも愛情よりまず家を継ぐものとしての立場を考えろという感じが出ていましたが、娘のためにというところには心底の愛を一瞬感じました。たぶんこの人の特性がよく出たジョルジュなんだと思いますが、私個人的には厳格と威厳の中で慈愛をもう少し出すジョルジュでほしかったです。フローラを、このあいだのベッリーニ歌劇場ノルマでアダルジーザをやったニディオ・パラチオスがやっていて、もったいなさすぎ!二幕二場では、ヴィオレッタに頼まれてアルフレートに耳打ちして呼び寄せたり、パトロンの侯爵に浮気のお灸据えたりと、存在感がすごい。なんかこんな端役でホントもったいないです。あとバレエダンサーズがすばらしい踊り披露してくれました。カンパネッラは最初はテンポが遅すぎると感じましたが、二幕になって叙情的な場面になるとマッチしてくるようになりました。ただしブルゾンはこれでは遅いのか一人のとこでは気持ち早く歌い始めてテンポ煽ったりしてました。そのせいか指揮者に短いブーが出ましたが、私は最後は締めてくれたと思います。演出も今流行りの、序曲に物語つけたり時代を現代に置き換えたりというのではなくオーソドックスで、でも衣裳もセットもごたごたに華美でなくすっきりして、気に入りました。とても満足のひとときでした。p.s.会場に、コンサートで来日しているコッソットが聞きに来ていたような・・
2006年08月13日
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たくです土日のスポーツクラブ通いが定例的な趣味で、あとオペラや歴史が好きです。趣味や好きなことの話していきたいとおもいます。
2006年08月12日
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