たろりんの“ウィスラーだより”

たろりんの“ウィスラーだより”

オカナガンの旅


*****オカナガンの旅*****
2004年9月24日~26日、2泊3日で訪れた、オカナガン湖地方の旅の写真集です。


=オカナガン(Okanagan)=
ブリティッシュ・コロンビア州の内陸部、トンプソン・オカナガン地方の南にあるオカナガン湖を中心としたエリア。南北に長く海のように広いこのオカナガン湖周辺は、年間の日照時間も長く気候も温暖で、一面に広がる果樹園、どこまでも続くなだらかな丘陵、砂漠のように乾いた大地に切り立った断崖絶壁など、変化に富んだ風景が楽しめます。縦長の湖の中央あたりにはケロウナ(Kelowna)、湖の南端にはペンティクトン(Penticton)などの街があり、その周辺にはたくさんのワイナリーが点在しています。オカナガン地方は、カナダ有数のワイン産地として有名です。

オカナガンってこんなところ→  ブリティッシュ・コロンビア州観光局 のページへ



9月24日(金)
朝、早起きしてお弁当を作り(何年ぶりかしら?)、8時半頃ウィスラーの我が家を出発しました。行きは、ウィスラーから北方面を廻っていくルートを走る計画。ハイウェイ99をひたすら北へ。牧場が点々としている場所を通り、先住民族の住居がいくつか見られる場所を過ぎ、山を越えていく道を走って、最初の目的地リルエット(Lillooet)へ向かいました。まだ朝食を取っていなかった私たち、リルエットの直前の景色の美しい湖畔でさっそくお弁当を食べました。

Seton Lake

リルエットは西部開拓時代の面影の残る、小さな町。観光案内所の人とルートの相談をして、いざ再出発(11時半)!ここからは私がハンドルを握りました。リルエットからリットン(Lytton)を経由してメリット(Merritt)まで、約170kmを2時間ほど運転。あまり風景を楽しむ余裕はなかった(苦笑)けれど、乾燥した何にも無い大地の中を走る緩やかな道で、前にも後ろにもほとんど車は見かけませんでした。メリットで夫と運転を交替し、そこから先は大きなハイウェイをケロウナ目指してまっしぐら。緑の山々の向こうにオカナガン湖がやっと見えて来たときは、感激でした。オカナガン湖の中心部にかかる大きな橋を渡ると、そこがケロウナの街です。この時すでに午後3時半。出発から、7時間かかりました。

ケロウナに着いて、とても疲れていたのでまずどこかで一休みしよう、という事になり、とりあえず調べて来た中で最もケロウナに近いエリアにあるワイナリー、"Cedar Creek"(シダー・クリーク)に立ち寄りました。

Cedar Creek Vineyard

車を降りた瞬間、湖から吹く暖かい風、一面に広がるブドウ園の美しい景色に、疲れがスッと飛んでいくような気がしました。小さなワインショップには何組かのお客さんがいて、カウンターでテイスティングをしています。私たちもさっそく数種類のワインをテイスティングして、気に入った1本を買いました。

その足で、近くにある"Summerhill"(サマーヒル)というワイナリーにも立ち寄りました。ここはBC州では数少ないスパークリングワインの製造元としても有名なワイナリーです。

Summerhill WinerySummerhill Factory

2軒のワイナリーを見終わったところで、私たちは宿へと向かう事にしました。予約したB&B(ベッド・アンド・ブレックファスト)は、ケロウナからオカナガン湖西岸沿いのハイウェイ97を約100km南下したペンティクトンから、さらに少し東岸を北上した、ナラマタ(Naramata)にあります。ナラマタ周辺にはたくさんのリンゴ農園があり、どの木も真っ赤なリンゴの実を枝がしなるほどたくさんつけていて、車の窓を開けると風がほんのり甘い香り!私たちの泊まったB&Bも、リンゴ農園の真っ只中に建っていました。

玄関先で、宿のご主人Michaelが出迎えてくれました。5部屋しかない小さなB&B。「週末は予約で一杯だから、君たちのために特別な部屋を用意したんだよ!ホラ、あそこに見える、屋根裏部屋。ステキだろう?」と声を弾ませて、私たちを部屋へ案内してくれました。

Loft Bedroom

お世辞にも「広くてキレイ」とは言えない部屋…。リビングルームから小さな階段を上ったところにあるこの部屋には、ドアも無い(笑)。テレビや時計なんてもちろん無ければ、バス・トイレも共同。部屋に置かれたタンスには、宿の住人の洋服が。でも、シンプルで可愛いインテリアでまとめられていて、ベッドの横の小さな窓からはリンゴ園の向こうにオカナガン湖を見渡せました。Michaelに、「うん、ステキですね!」って返事を返しました。

その晩は、Michaelがオススメしてくれた近所の小さなレストランで軽く夕食を済ませました。グラスワインで乾杯!ちょうど、ギターを抱えた女性シンガーの生演奏も始まって、とてもいい雰囲気。長いドライブで疲れ果てていた私たち、ワインも1杯だけにして宿に戻り、"バタン、キュー"という感じですぐ寝てしまいました。



9月25日(土)
6時半頃目を覚ますと、窓の外にはオカナガン湖の向こうに美しい朝焼けが広がっていました。

Dawn of Okanagan Lake

朝食は、すべてオーガニックの材料を使った手作りのパンやジャム、ヨーグルト、シリアル、チーズ、ハムなど。宿の周りの農園で採れたリンゴのジュースもありました。昨夜泊まっていた合計10名がひとつのテーブルで、おしゃべりをしながら楽しく食べました。私たち以外はみんな、バンクーバーからの人たちでした。バンクーバーからの南側のルートでは火事発生のため迂回しなければならず、皆さん到着は夜遅かったようです。朝食後には、ソムリエでもある宿の主人のMichaelが、見どころのワイナリーやオススメのワインを教えてくれたり、お客さん同士で情報を交換したり、小さなB&Bならではの楽しいひと時を過ごしました。

話もひと段落したところで、みんな一斉に宿を出発!私たちはまず、昨日来た道をケロウナ方面へ戻って、お目当てのワイナリーを数軒訪ねる事にしました。

Highway 97

オカナガン湖沿いのハイウェイ97を飛ばすこと約1時間。今日の最初のワイナリー、"Quails' Gate"(クウェイルズ・ゲート)に到着。ここのワインは、ウィスラーのリカーショップでも手頃な値段のものを売っていて、ふだん家でも飲むふたりのお気に入りのひとつ。昨日訪れた2軒のワイナリーでは、喉が渇いていたせいもあってテイスティング用に注がれたワインをつい全部飲み干してしまい、ちょっと酔っ払ってしまったので、今日は控えめにしておこうと決心して望みました。

次に訪れたのは、BC州のワインを代表する有名なワイナリー、"Mission Hill"(ミッション・ヒル)。小高い岡の上に立つ修道院のような建物を見るだけでも、訪れる価値があるような場所です。本当はここでワイナリー・ツアーに参加したかったのですが、残念ながら時間の都合で省略。敷地内にはバラの花がたくさん咲いていて、とてもキレイでした。

Mission Hill Winery

Mission Hill Tower

Tasting at Mission Hill

ワインに詳しい夫に対して、私は種類もよく分からず「好きな味」「嫌いな味」くらいしか分からないタイプなのですが、ここで赤ワイン(メルロー)をテイスティングした時には、「わぁ~、いい香り!なんかチーズが食べたくなる!」って思いました。もちろん、そのワインは購入。

Mission Hillを後にした私たち、次の目的地は、再びハイウェイを100km南のペンティクトンを超えて、さらに30分ほど南のオリバー(Oliver)。今朝、他の宿泊客からここにある"Burrowing Owl"(バロウィング・オウル)というワイナリーのレストランが良い、と教わったので、そこでお昼を食べる事に。見渡す限りのブドウ畑の中の一本道をドライブ。とってもロマンチックな体験だな~、って思いました。

Burrowing Owl Winery

Burrowing Owl Vineyard

Burrowing Owl Terrace Restaurant

テラスのレストランからは広いブドウ園が見渡せて、本当に素敵でした。お料理も、ワインとよく合ってとっても美味しかったです。時折、ブドウ園の方から銃声のような音が聞こえるので店員に尋ねてみると、「ブドウの実に寄ってくる鳥たちを追い払うための音」なのだそうです。

実はこの近くに、もう一軒お目当てのワイナリーがありました。しかし、今朝の情報では、その”Black Hills”(ブラック・ヒルズ)のワインは、人気があって今年の分がもう売り切れてしまい、ワイナリー自体が閉まっているとの事。ついでなので前を通ってみましたが、やはりひっそりとしていて、"Come back in next May!"(来年の5月にまた来てね!)って書いてありました。

Black Hills Winery

日も傾いて来たので、そろそろ宿へと向かう事にした私たち。宿の近くまで来たところで、今朝Michaelが教えてくれたワイナリー、"Township 7"(タウンシップ・セブン)の前を通りかかりました。「5時半まで」と書いてあります。でも時計を見ると5時35分。せっかくだから、と一応入ってみると、愛想の良い店主が明るく迎えてくれました。小規模で経営しているワイナリーで、スパークリングワインが特におすすめとの事でしたが、残念ながらスパークリングワインはもう売り切れていました。

Township 7 Winery Entrance

Township 7 Wine Shop

その晩は、宿泊しているB&Bでのサタデー・ディナーを予約してありました。そこの宿泊客だけでなく、近くの他のB&Bからもお客さんが来ていました。食事の前に、リンゴ園でシャンパン・レセプション。さっき売り切れていたTownship 7のスパークリングワインで乾杯しました。長い剣でスパッと栓を開けるサーベラージュの実演も。ちょうど湖の向こうに沈んでいく夕日が、とても美しかったです。

Champaigne Reception

ディナーは、プロの料理人でもある奥さんのHeidiが腕をふるいます。自家農園で育てた野菜や地元の素材をふんだんに使った料理で、Michaelがそれぞれの料理にピッタリのワインを振る舞ってくれました。他のお客さんたちと、今日行ったワイナリーの話や地元の話など楽しく語らいながら、美味しい食事に舌鼓を打ちつつ、夜は更けていきました。

Dinner Table

Dinner



9月26日(日)
オカナガンでの最終日も、良い天気に恵まれました。昨日と同じように、朝食のあとみんなで少しおしゃべりをして、それぞれが宿を後にしました。私たちは昼までにはオカナガンを出発する予定になっていたので、最終日はB&B周辺の小さなワイナリーを数軒だけ廻って帰ろう、と計画していました。結局、しぶとく4軒のワイナリーを訪れ、最後の最後までオカナガンのワイナリーめぐりを満喫したのでした。

B&Bのすぐお隣の果樹園が経営する、"Elephant Island"(エレファント・アイランド)。リンゴやアプリコットなど、いろいろなフルーツのデザートワインが揃っています。
Elephant Island Winery

昨夜のディナーでも振る舞われたワインのワイナリー、"Lake Breeze"(レイク・ブリーズ)。ランチがオススメとの情報でしたが、まだ朝食の直後だったので断念。
Lake Breeze Winery

ワインだけでなくB&Bでの朝食やディナーの後に出てきた美味しいチーズも手作りしている小さなワイナリー、"Poplar Grove"(ポプラ・グローブ)。チーズはバンクーバーの直営ショップでも手に入るそう。
Poplar Grove Wine & Cheese Shop

知る人ぞ知る(?)ワイナリー、"La Frenz"(ラ・フレンツ)。バンクーバーに住むソムリエの友人から頼まれたワインを購入。
La Frenz Winery

これだけ見たら、もう満足です。オカナガン湖の南にあるもうひとつの湖、Skaha Lake(スカハ湖)沿いの道を経由して、12時半頃バンクーバー方面へのハイウェイに乗りました。

Skaha Lake

Michaelの薦めで、ハイウェイの途中ケレメオス(Keremeos)という町のフルーツスタンドで果物を買って帰る事にしました。町に入るとすぐ目に付いたのは、店頭に山ほどのカボチャを並べていたこのお店。

Fruits Stand in Keremeos

リンゴ、洋ナシ、ピーチのほかにこのオレンジ色のカボチャもひとつ買いました。ポタージュスープに、マフィンに、プリンに…、と夢はふくらみます。

帰りの運転は全行程、夫が担当。途中、ホープ(Hope)で給油・休憩をして、一路バンクーバーへ。帰路の景色も、本当に変化に富んでいていくら眺めても飽きません(途中居眠りしちゃったけど)。ホープから先は、BC州を代表する大河、フレーザー川に沿って走るハイウェイを走ります。少しずつ車も増えて来て、見覚えのある地名が標識に見られるようになると、なんとなくホッとするような気持ちでした。

バンクーバーに着いたのは午後6時。ダウンタウンのチャイニーズレストランで夕食を取って、いつも走り慣れたハイウェイ99を、ウィスラーへと向かったのでした。帰りも結局7時間。遠かったーーー。だけど本当にステキな旅でした。買ってきたワインの栓を開けるたびに、あの一面のブドウ畑の風景を思い出しそうです。


*****おしまい*****



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