K’2 A GOES!

K’2 A GOES!

出産 ちーちゃんのとき



 翌日朝方(5時55分頃)お腹が痛くて目が覚める。トイレに行くと、出血あり!おしるしだっ!!いよいよかーと思ったら、興奮して眠れなくなる。
 パパに「今日産まれるかも」って言ったらパパも興奮して眠れなくなっている。とりあえず、起きたときから、10分間隔なんだけど、ちょっと痛いくらいでまだまだ全然って感じ。とりあえず、助産院に電話して陣痛強くなるのを待とうという話になり、普段通りの生活。

 パパは職場に電話してお休み連絡。でも、どうしても6時までには一度会社に行かなくてはならないと言う話。おいおい、6時までに産まれなくてもあなたは行く気なのかしら??っと思ったけど、とりあえず、6時までに産んでやる!!っと決意して黙っておいた。こんな日にわざわざ喧嘩することもないでしょう。


 朝ご飯を食べて、樹が幼稚園に行くまで、パパと3人でスヌーピーのゲームをする。3人でのんびりゲームできるのも、最後かもしれないし。
 9時にパパと樹を幼稚園に送っていく。パパとママと二人も送ってくれる人がいて、なんだかたっくn嬉しそうだよ。そのまま実家に寄り、昨日片つけた本棚から出てきた本を返却し、コーヒー飲んで、自宅へ戻る。

だんだん痛くなりつつあるけど、まだまだって感じ。痛くなった時間を忘れてしまうから、パパに時間を書いておいて貰うと、7分間隔~5分間隔だけど痛みが全然強くない。当分できないからと思って掃除等をしていたら、パパが何故か「寝とけ」って言う。寝てたらだめなんだって!お産すすまないじゃん!!って言うけど、心配みたいで「いいから、寝てな」だって。。。

 11時になったので、幼稚園の迎えにパパと行く。たっくんが先生に話したらしくて、「産まれるんですか?」って聞くから「ええ、陣痛きてますから、今日産まれると思います」って答えたら、それはびっくりされた。そうだね、普通陣痛来てる人はふらふら歩いてないかもね。でも、先生が歩け、動けって言うんだもん!その後ガストで3人でランチ。陣痛来てるのにファミレスかーと思うけど、当分来られないから良いだろうと思う。でも、豪華に寿司でも食べとけば良かったか?
 家に戻ったら、助産院から電話で、とりあえず診察してもらいに出発。

 助産院で診察を受けたら、5cm開いてるとの事。とりあえず、近所の八幡神社へお参りに。近所の公園で、たっくんとブランコで少し遊び、八幡様へまた戻り、5往復。途中樹が飽きてしまったから、グリコをしながら歩きました。(八幡様とは助産院の近くにある神社。子宮口をあけるために散歩に行くのが助産院でのコースになっていて、50段くらいある階段を上り下りしたり、近所を散歩したりして陣痛を促進する)

 少し陣痛が強くなってきたから、戻ったけど、まだまだだったから、今度はドライブ。(でこぼこ道を行くのがいいらしい。振動が陣痛を促進するので。寝てたら開かないからとりあえず、行動あるのみ!!これも、子宮口を開けるためのコース。普通は先生がついてきてくれるみたいだけど、うちはパパとたっくんがいたから3人で行きました。)あ、その前に一度自宅にもどり、パパの着替え(仕事のと水中出産用)を持ち、ドライブへ。たっくんは向かう途中に寝てしまう。


 行きは全然余裕。でこれは困ったなぁと。パパが仕事で5時には助産院を出なくてはいけなかったので、お腹の子に「パパとお兄ちゃんと、皆がいるときに産まれておいで。何も怖がる事はないよ。皆がいてくれるからね」と言い聞かせたら、帰り道に急に陣痛が強くなる。

 3時50分くらいまではなんともなくて、まだまだだから、遠回りして帰ろうとしたとたんに急激に痛みが強くて座っていられなくなり、車の床に四つんばいになる。道のりが遠い。いきみたが我慢できなくなっていく。車で産むわけにもいかないし、水中出産したいから、ここは我慢だっ!!っとなんとかいきみを逃す。その間に痛くて車の中でガンガン扉を蹴ったから、パパになんとなく怒られる。でも、パパはやばい間に合わないかもっと思って、ひっしに運転してたのだと思う。


 やっと助産院に到着。多分4時5分くらいだった。車から降りられなくて、陣痛の合い間に倒れこむように助産院に入り、診察を受けたら、全開。そのまま、プールへ。プールに入ったのが、4時15分くらい。先生が多分4時30分くらいまでには生まれるよと言ってくれる。水の中に入ると楽!!外にいるよりはるかに楽。痛みが柔らかくなる。

 パパも、最初は躊躇してたけど、中に入ってくれて、パパにもたれる格好で陣痛に耐える。どんな格好をしても良いのがとても良かった。たっくんは外で、不安そうな顔をしながらも、しっかりと見ている。声をかけてあげたいけど、とりあえず必死なので、ごめん!!っと思う。でも頭の中で、「あっ!!たっくんにカメラ持たせてとっとかせればよかった!」とか冷静に考えている自分もいたりする。。。

 それにしても、本気な陣痛がこれほど痛いなんて思わなかった。声が出てしまい、パニクりそうになるけど、パパが後ろで「がんばれー」って、頭をやさしく叩いてくれて、正気に戻る。

 いきみがくるたんびに、下に降りて来る。分娩台と違うので、陣痛がマックスになったときに、耐えていれば赤ちゃんが重力にそって勝手に自分で降りて来る感じ。真剣にいきんでいるというよりは、痛いのに耐えていると、自然の力で降りてきます。出産前に先生が、うちではまったくいきまない、力を入れないお産をするからねって言っていた意味が良くわかる。寝ていたら多分無理なんだろうなー。じゃあ、なんで普通の病院は分娩台で、おもいっきり頑張っていきんで産まなきゃいけなんだろう??


 頭がもうそこまで来てるよって先生が触らせてくれた。実ははっきり言って、絶対無理!こんなの出るわけないよーっと心の中で思ったんだけど、「もうすぐだー」って答えてた。柔らかい、髪が触れたよ。次のいきみで頭が少し出た。強烈に痛い。いきんじゃいけないのはよーくわかってたんだけど、はさまっている感覚がとても怖くて、耐え切れなくて、少し力をいれてしまったら、ずるずるって産まれました。そこでいきんだからちょと裂けちゃったみたい。あと、前回切って縫ってると、伸びが悪くなるから、裂けるって先生が言ってたし。

 産まれた瞬間はすんごい気持ち良かったです。もーーーーすっきり、気分爽快!!って感じで。あれほど、出て気持ちいいものがこの世にあるのだろうか??っと思ったほど、すっきりーーーーーーって。。。お産が快感になってしまうのでは??っと思いました。


 すぐに水から引き上げて、抱っこさせてくれて、股間をみたら女の子!!うわ、女の子だーってすんごい嬉しかった。パパはそのとき見えなかったみたいで、ちょっとしてから、「あ、女の子だ!女の子だよっ!!」ってこれまたすごい嬉しかったみたい。(後で先生に聞いた話によると、産まれて泣いた瞬間パパは涙ぐんでいたと言っていました。)すぐに抱いた赤ちゃんは、羊水の臭いがして、ふにゃふにゃでとてもいとおしかった。しかもへその緒つながったままだし。へその緒もすぐに切らないで、拍動が止まったのを確認してから切ってました。さわってみたら、本当にへその緒の中でドックンドックンってしてたのが、ゆっくりゆっくりしなくなって、なんか感動しました。

 お兄ちゃんは、最後までちゃんと見ていて、泣きそうな顔をしていた。血がでて怖かったのかと思って、後で聞いたら、「感動して涙が出そうになった」んだって。


 本気で痛くなってから30分強。なーんて良い子なんでしょう!!たっくんの時は、子宮が収縮して張るから痛いのが良くわかったんだけど、今回はただただ痛い!!痛い!!痛いんだよーーーって感じだった。それでも30分くらいだったから、大安産なのだと思うし、病室で寝てなくてはならないのではなくて、開くまで行動あるのみ!!で、たっくんやパパと、おやつ食べながらドライブできたり、のんびりしていて、たっくんにはとっても良かったのだと思う。出産を見せることによって、家に帰ってからの赤ちゃんとの関係もとてもスムーズだったし、自分が生まれた時のことを聞いてきたり、、、とっても良い経験になったのではないかと思っています。




© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: