Hitorigoto

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神秘的だった断乳体験


神秘的だった断乳体験


 ともかく我が息子は相当なおっぱい星人だった。生まれてから1年1ヶ月 24時間ほぼ3時間おきにおっぱいを欲しがった。そういうリズムがついてしまったのだと思うが、σ(^^)は4時間以上寝たくて仕方がなかった。その代わりと言ってはなんだが、夜泣きというものは全くなかった。泣くのはおっぱいが欲しいときだけ。くわえさえすれば大人しくなるのだ。育児本によるとだんだん間隔があいてくるとあったが、離乳食が始まっても全く変わらず。離乳食にはあまり興味を示さずとにかくおっぱいばかり飲んでいた。断乳の時にはさぞ大変だろうと相当覚悟をした。が、ある本のお陰でたった1日でおっぱいを欲しがらなくなったのだ。σ(^^)的には非常に神秘的だったその断乳体験と1年1ヶ月頑張った母乳生活の様子をまとめてみたいと思う。



生まれてすぐは混合だった

 とにかく出産後入院中はほとんどσ(^^)のおっぱいは出なかった。どんなに時間をかけてもたった20ccぐらいしか飲まないのだ。母乳第一の病院だったので入院中は糖水しか飲ませて貰えず息子は始終泣いていたしどんどん痩せていった。(T.T) 結局母乳だけでは足りないだろうと言うことで退院の時母乳はあげつつ粉ミルクと併用するように指示された。母乳はどれだけ飲んだかわからないので退院してから参考になるだろうと体重計をレンタルして母乳の前後計ってどのくらい飲んだかもきちんとメモしていたぐらい神経質にもなっていた。結局どうもあげすぎていた様で徐々に体重も増え1ヶ月検診では少しオーバー気味と注意されてしまった。母乳だけでも大丈夫ではないかと言われたがσ(^^)の心配はつきない。意を決して母乳マッサージを受けようと決意した。



生後1ヶ月 マッサージを受ける

 全く出ないと思っていたら実は出過ぎと言われた! マッサージを受けると嘘みたいにぴゅーぴゅー出てきた。「あなたなら双子だって育てられるわよ」とまで。(笑) そうやって言われたことでかなり自信もついた。母乳だけで飲ませることになった。ただし24時間3時間おきの授乳を言い渡された。夜3時間以上寝ていても起こして飲ませなければならないのだという。美味しいおっぱいを飲ませるために大切なことなのだそうだ。そしてうどん、お餅は決して食べないこと(出過ぎてつまってしまうため)。脂っこいものも避け根菜を中心とした純和食を食べること。これもおっぱいを美味しくするためだという。

 あと苦労したのは息子はおっぱいを飲み始めるとすぐに寝てしまうのだ。たいして飲まない内に寝てしまうと次の間隔も短くなってしまう。3時間おきの内30分以上は飲んでいるので2時間ちょいぐらいしか空いている時間がない。とにかく母乳中はなーんにも出来ないのは困った。もちろん生まれてしばらくは仕方がないが、家の子はとくに歩きだしたのも早く9ヶ月で歩き出したのでそんな子がおっぱいを欲しがる姿はどうにも笑える図だった。



寝不足のつらい日々・・・

 つらかったのは夜も3時間おきだったこと。時計で計ったかのようにきっちり。σ(^^)はとにかく寝るのが好きなので終始寝不足だった。昼間だろうと時間を見つけては寝ていたように記憶している。最初はベビーベットに寝かせてσ(^^)はその隣に布団を敷いて寝ていたのだが、その度ごとに立って抱っこしまた立って寝かせるというのがつらかったのでその内隣に寝かせるようにし、しまいには寝ながら与えたこともあった(本当はあまり良くないようだが)。 

 食事の方も苦労した。油っぽいものをどうしても食べたくなりカツレツを食べた日、珍しく3時間以上寝ていたのにσ(^^)の方がぱんぱんに張って痛くなってしまいどうにも我慢できず起こして飲ませたこともあった。やっぱり駄目なのねと実感させられた。(T^T) そのため非常にうどんが好きだったのだが、この痛さを思い出すとつらいので我慢せざるを得なかった。さすがにお正月お餅を食べないのはつらいのでちょっとだけ食べたが。。。コーヒーも母乳がまずくなるので辞めるよう言われたがこればかりは我慢できず飲んでいました。(ごめんね) そうそう、元職場で会食に誘われたとき息子をおいて出かけたので途中手で絞ったりもしたのだが、それでもやっぱりフレンチをご馳走になったらどんどん張ってきてしまい、どうしても最後のデザートチョコレートケーキが食べられなかった。つらかったなぁ~ (T.T) 

 外出も大変だった。生まれてしばらく粉ミルクも飲んでいたしほ乳瓶を忘れないように果汁などで飲ませるようにはしていたのだが、いくら絞っておいた母乳(冷凍)であってもほ乳瓶からは一切飲もうとしなかったのだそうだ。仕方がないのでどうにか離乳食などでごまかしていたらしい。そうなると長時間の外出はほとんど出来なかった。一緒に出かけさえすればどこだろうとあげられるのだからそう言う点では楽だった。最近のデパートならベビールームはあるし、車で移動していれば停めてどこでも飲ませられた。道中泣きやまずどこかの駐車場に停めてあげたこともあったっけ。懐かしい笑い話だ。



生後1年1ヶ月 そして断乳決行

 断乳はいつするかよく言われていることだが家の子の場合離乳食にはあんまり興味を示さなかったのでやはり1歳を過ぎたらやろうと決めていた。以前マッサージをして貰った桶谷式の本を読むと断乳の方法が詳しく書かれていた。もちろんそのためには事前に通って指導や母乳マッサージも受けなければならないのだが、どうしても母がいる時にしたかったので強引にペナンから一緒に帰ってきた翌日に決行しようと決めていたので事前マッサージは受けずに決行してしまった。(これは後で泣くことになる) 

 朝食後いつものように(最後の)おっぱいを飲ませる。そして次のおっぱいの時間までにおっぱいに「へのへのもへ字」と顔をマジックで書き込むのだ。おっぱいを欲しがるとその顔の書かれたおっぱいを見せる。すると最初は大泣きしたのだがしばらくすると不思議そうな顔をして触りだした。そして最後にあたかも幕をしめるかのように自分からシャツを下ろして「ないない」したのだ。これは全く本に書かれたとおりの行動でσ(^^)をはじめ見守っていた主人や母は吃驚した。つまり顔のかかれたおっぱいは今まで飲んでいたおっぱいとは「別物」になったのだ。それっきり一切くわえようとしない。(一度だけもう一度見直ししていたが) おっぱいは欲しがらないがどうにもおさまらないので口寂しさを紛らわせる為にも大好きなヨーグルトや飲み物を与えてごまかした。σ(^^)の顔を見ると可愛そうなので出来るだけ隠れてあげた。でも本に書かれているとおり不思議とそれっきり一切おっぱいをくわえようとしなかったのは驚いた。結局1日ぐらいはぐずったりしていたが(特に眠いときはつらそうだった)、それまであまり食べることにも興味を示していなかったのによく食べるようになった。もちろん母や夫が遊んであげて紛らせてあげたというのもあるのだろうが、彼の方は無事卒乳出来たと言うわけだ。



おっぱいのその後。。。(T.T)

 さて、ここからが大問題。息子の方は問題なかったのだが、σ(^^)の方が大問題。なにせそれまで終始飲ませていたおっぱいが突然吸われなくなってしまったのだからパンパンに腫れ上がるし絞ったところでどうにもおさまらない。以前受けた相談室に予約を入れた。もちろん凄く怒られた。(事前に行かなかったため) それは覚悟の上。2時間もかけて丁寧にマッサージを受けたらずいぶんと楽になった。食事のことやお風呂のことなどのいろいろな指導を受けた。気持ち的にもとっても楽になった。次は3日後。それまであんまり張って痛くなったら少しなら絞っても良いと言われていたのでやったらどうやら絞りすぎてしまったらしい。また怒られてしまった。(T.T) 1週間後、2週間後、4週間後と間隔をあけつつ2ヶ月近く通うことになった。σ(^^)のおっぱいは悲しいぐらいすっかりしぼんでしまったが乳腺炎になることもなくトラブルも全くなしで完了させることが出来た。きちっとそこまでやらないとどうしても途中つまってしまったものが残ってしまうことがあったりちょろちょろと出てきたりするらしい。ちょっと怖い先生ではあったがやっぱりおっぱいの専門家。断乳の儀式やマッサージ術は凄かった。お陰でとてもスムースに母子共に卒乳出来たというわけだ。



後遺症 (笑)

 さて、もちろんその後全くトラブルはない。それまで夜も3時間おきに起きておっぱいを欲しがっていたのに辞めた途端夜もぐっすり寝るようになった。離乳食も興味を示していなかったくせにめちゃくちゃ食べるようになった。もちろんおっぱいへの興味も一切なし。あれっきりくわえようとすることは全くなかった。

 ところが、、である。すぐならわかるのだが半年ぐらいたったあたりからσ(^^)のお腹をこしょこしょ触るようになったのだ。肌寂しいのもあるのかもしれないのだが、触ることで安心するらしい。寝るときも添い寝して寝かせていたのだがお腹を触りながら寝るようになった。甥っ子はおっぱいを触らないと落ち着かないと言うのを見ていたので最初の内はそれぐらいはしようがないかなぁ~と思ってはいたが、、、、、なんと3歳半を過ぎた未だに触っているのである。(爆) 寝るときはもちろん遊んでいるときもちょいと触ったりする。お陰でワンピースは着られなくなってしまった。公衆の面前でもやるのでσ(^^)の三段腹が出てしまうことも。。。(T.T) 幼稚園に行くようになってだいぶ日中触らなくはなってきたが、この後遺症、いったいいつまで続くんでしょうね。。。



参考文献  : 桶谷そとみ 「桶谷そとみの新母乳育児の本」 主婦の友社



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